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SYSTEMA PTW リコイルモデルのストックチューブキャップが、勝手に外れました

記事作成日:2017年1月11日

使えば使うほど、次から次へと問題を起こす、SYSTEMA PTW リコイルモデルこと「リコポン」…。
今度は、リコイルユニットが格納されているストックチューブ(バッファーチューブ)の蓋が外れてしまいました。
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「サバゲー行く前にバレルクリーニングしておこうかな」と思い、いつも通りテイクダウンしたら突然ストックチューブキャップ(パーツ番号:NM16-RU003)が飛び出してきてかなり驚きました。
というか、何か変な汗が出ました。

テイクダウンの様子はこんな感じ。
バッファースプリングが結構硬いので、勢い良く飛び出します。(やりすぎると、そのうちシリンダー凹ましそう)

[arve url=”https://youtu.be/H1q-Scu06iM?t=10s”/]

最初、何が起きたのか分からず、飛び出したパーツを見たらストックチューブキャップだったので、「あ、外れたのね」と理解できましたが、焦りましたね。(値段が値段だし…)

とりあえず、何が原因で外れたのかを解明すべく、ストックチューブを外してみる事にしました。
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色々と見ていった結果、どうやらこのストックチューブキャップは単にはめ込まれている(圧入?)されているだけのようで、恐らく使用中の衝撃が加わった結果圧入が緩んできて外れてしまったのだと思われます。
購入当初は外し方が分からないレベルにガッチリ付いていたので、てっきりネジで締め込まれてるか、ピンか何かが挿入されているものだとばかり思っていたのですが…。

で、再度SYSTEMA公式の図面を見てみるとやっぱりピンやネジらしい物は見当たりませんでした。(ストックチューブキャップは04番のパーツです)
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ちなみに、通常のトレポンはこのストックチューブキャップにはOリングが2つ付いているのですが、リコポン専用のストックチューブキャップにはOリングが付いていません。

リコイルバッファーを動かし、リコイルを生み出す為のバッファースプリングもソコソコ硬い物が入っているのにも関わらず、ストックチューブキャップがただの圧入なのはいかがな物なのか…。
それとも、実はテイクダウン時に外れる仕様で、箱出し状態はただ固着してしまい、外れなかっただけだったとか…?

ともかく、使っているとこのストックチューブキャップは外れてしまうようなので、テイクダウン時は要注意です。
というか、緩んでいるかどうかを、メンテナンス等でテイクダウンする時に確かめておいた方が良いかもしれません。

まあ、外れてしまったのは仕方ないですし、SYSTEMAに修理依頼を出すのも面倒(バッファーチューブ単体で修理が出来れば良いのですが、本体セットで修理に出さないといけないそうなので…)なので、このまま放置する事にします。
どうせ修理してもこの構造だとまた外れちゃいそうですし、動作自体は問題無さそうなので…。

ともあれ気を取り直して、バッファーチューブを外したついでに、今まで見ていなかった所を見ていくことにします。

SYSTEMA PTW リコイルモデルのFET

SYSTEMA PTW リコイルモデルには10周年記念限定モデル(10th アニバーサリーモデル)で採用されたレシーバー内蔵型のFETが搭載されています。
そのおかげでバッファーチューブにリコイルユニットを搭載する事が出来ています。
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しかし、このFETはエンドプレート(SYSTEMAはストックセットプレートと呼んでいる)と干渉してしまいます。
その為、SYSTEMA純正のエンドプレートにはFETと干渉しないように加工され、絶縁処理(黒いポリカーカーボネイトの板が貼られています)も施されています。

もし、アニバーサリーモデルやリコポンのエンドプレートを社外製に交換する事を検討している場合はここが要注意ですね。

SYSTEMA PTW リコイルモデルのリコイルユニットの動きについて

今回は完全分解はしていませんが、軽くリコイルユニットの動きについて見てみる事にします。
今までブラックボックスな部分でしたからね…。

まず、リコイルバッファーが後退している状態(静止している状態)では、このように棒が1本出ています。
これが「ラックギアロッド(パーツ番号:NM16-RU006)」と呼ばれるパーツで、この棒が押し出される事により、リコイルプーリーギアが回転、リコイルバッファーが手前(銃口側)に移動するという仕組みになっています。
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グイッと押し込むとこんな感じで、リコイルバッファーの先端部分と思われる筒状のパーツが見えます。
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しかし、ここがやたらと渋い。
スプリング等を取っ払ってフリーな状態になっているはずなのですが、とんでもなく動きが渋いです。

本来なら、抵抗となる物が何も無いので、スルスル動いても良い気がするのですが、かなり力をかけないと動いてくれません。
リコイルバッファーを勢い良く動かす為にわざとこのような抵抗を設けているのかは分かりませんが、こんなに動きの渋いバッファーを動かす事を考えると、ピストンにかかる負荷が高そうです。

また、オイル切れてるからかな?とも思い、シリコンスプレーや粘度の弱いグリス等をひたすら垂らしたりしてみたのですが、動きは変わらず渋いままでした。

リコポン用のマガジンはやたらと弾上がりが悪いという問題から始まり、プッシュロッドが外れる不具合、フォロワートップがインナーの中で詰る問題、フォロワートップがノズルに噛み込んで削れる問題、マガジン内バッテリーが通電しなくなる(これはリコポンとうよりバッテリーの問題ですが)という問題などなど…、リコイルモデルで新規に組み込まれたパーツに次々不具合が発生し、今度はストックチューブの問題が起きました。

弾上がりとフォロワートップの問題はフォロワートップを従来型のひょうたん型の物に変える事で解決。
プッシュロッドが外れる問題はネジロックを大量に塗布してガッチリ固定する事で解決。
マガジン内バッテリーはSYSTEMAに修理に出し、無償で対応してもらえましたが、バッテリー自体は社外製の同サイズの物が使えるので自力で解決しようと思えば出来ます。

しかし、このストックチューブキャップが外れる問題に関しては根本的に「外れる設計」になっているので、個人レベルでは直すすべが無い気がします…。
まあ、耐衝撃性の強い接着剤で、ストックチューブキャップとストックチューブを固めてしまうという手段もありますが…。

もういやだ…。

まさかノーマルの状態で使っていても”海よりも深い後悔を伴う”なんて聞いてないよ…。
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