エボログ

DSG化したVFC XCR-L Microの修理とACE-TECH製 MOSFETの組み込みを行いました。

記事作成日:2017年3月8日

DSG化したVFC XCR-L Miniですが、サバゲーに持っていったら早速壊れたのでその原因究明と修理をしていきます。

とりあえず、分解してみた所、ベベルギアの歯が砕けていました。
スパーギアと噛み合う場所ですね。

実は私もすっかり忘れてしまっていたのですが、この症状は過去にも起きたことがあるのです。
その時はDSGではなく、少し硬めのスプリングを入れただけの割と普通のチューンで、動作テスト中に起きました。

その時のギア(CORE製)も、今回壊れたベベルギアと同じで2ピース構造になっているタイプのギアだったのです。
また、DSG EVO3の耐久テストしてた時にもベベルギアの歯が折れましたね。
この時はスパーギアとベベルギアの両方が折れていたので、どちらが先に死んだのかはよく分からないのですが…。

ちなみに、XCR-L Miniに組み込んだベベルギアについて、過去の写真とかを調べてみたところ、2014年の12月頃に購入したBigDragon製の13:1ギアセットに含まれているベベルギアだった事が判明しました。

元々このギアセットはAR-57用に使っていたのですが、2015年6月にスパーギアが分離してしまい、その時にギアセット一式交換しているのです。

と、そんな余り物のベベルギアが壊れてしまったようです。
2ピースのギアは耐久性的にあまり良くないのかなぁ…。

まあ、とりあえずベベルギア以外は特に問題は無さそうだったのでベベルギアのみ交換する事にしました。
丁度手元に新品のZC製のギアセットが余っていたので、そちらのベベルギアを拝借します。

この形状のギアは過去にも何度も使っているアタリロットの奴です。
強度は十分にありますし、ベベルとの当たりも良いのでギアノイズも低減できます。
逆転防止ラッチの歯の枚数が8枚から6枚に減ってしまうのは残念ですが…。

シム調整をして、グリスを塗布して、ギアボックスを組み立てます。

続いて、これはXCR-L購入当初からやろうと思っていた事なのですが、FETを組み込んでいきます。
組み込むFETはこちらの、「ACE-TECH AceMOS Plus Airsoft MOSFET」というFETになります。
最大入力電圧が16V、最大電流が40Aとエアソフトガン用途では十分なスペックを持っていて、2000円と低コストなのが良いですね。

実はXCR-L Miniを買った理由の1つとして、このFETを試したかったというのがあります。
私が持っている、稼働する電動ガンは全て何かしらのFCUが組み込まれているので、こういう普通のFETを組み込む事が出来ないんですよね…。
そして、FCUが組み込める銃を買ってしまうと多分普通にFCUを組み込んでしまうので、XCRみたいにFCUが組み込めない(組み込みづらい)銃を買ってみた訳です。

内容物はこんな感じ。
台紙がどのまま取説(配線図)になっています。
後はFET本体と透明の熱収縮チューブです。

ACE-TECH AceMOS Plus Airsoft MOSFET本体はこんな感じ。
FETはCEB20A03が2個、後は抵抗っぽい奴とかが付いています。
単純なMOSFETなのでシンプルですね。

裏面はこんな感じで何も付いていません。

という訳で、このFETをXCR-L Miniに取り付けていきます。
まずはトリガーの分解から。

XCRのトリガーはとにかくバネだらけです。
普通の電動ガンのトリガーだと引きバネが1個付いているだけですが、XCRのトリガーには3つの押しバネが入っています。

それぞれのバネの役割は実際に動かしてみると分かるのですが、全部必要なバネっぽいです。
面倒くさいですが…。

まず、トリガーの接点に信号線となる細いケーブルをはんだ付けし、接点部分に接点グリスを塗布(最初は付いていなかった)して組み立てます。
信号線は2ホントも右側から出す事にしました。

続いて、地獄のような加工が始まります。
そもそもXCR-Lのフレームには余分な隙間は一切ありません。なので、FETを組み込んだ事による配線の変化に対応する為には色々と加工が必要です。

やり方は色々とあるのだと思うのですが、私はグリップのみ加工する方法を選びました。
樹脂なので加工しやすいですし。
グリップとメカボックスの間に配線を通す為に、グリップを削ります。

削る→仮組みを何度か繰り返して、削り具合を調整します。

問題なくグリップが取り付けられたらモーターを入れます。
まだミドルモーターは社外製品の物を買っていないので純正のままです。(ぶっちゃけ、DSGのおかげか純正モーターでもそんなに不満は無いです)

配線はメカボックス後部からこんな感じに伸びてます、
黒いのが信号線、銀色のが動力用の線です。

この配線に、ACE-TECH AceMOS Plus Airsoft MOSFETを取り付けます。
念のため、バッテリー側に30Aのヒューズも付けておきます。ヒューズもはんだ付けです。

これで完成!
と思ったのですが…

あ、そういやこれじゃレシーバーにスティックバッテリー入れれないやん…

電動ハンドガンサイズとか、それより少し大きいバッテリーなら入るスペースがあるのですが、今まで使ってきたイーグルフォースの11.1V 900mAhは入らないです。

外付けバッテリーにしてしまうか、それともガスピストンの部分にまでバッテリーを入れられるように加工するか…。
悩みどころです。

ちなみに、まだ100発も動かしてはいませんが、とりあえずFET自体は問題無さそうです。
気になるような発熱もありません。

とりあえず、修理とFETの組み込みは出来たので作業はここまで。
バッテリーをどう入れるかは追々考えます…。


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