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A&K STW(チャイポン)とSYSTEMA PTW(トレポン)のパーツの互換性について【SWD(FET)、ECU(制御基板)編】

記事作成日:2017年6月15日

A&K STWとSYSTEMA PTWの互換性レポート記事もいよいよ大詰め。
まあ、私としてはさっさとこのレポート記事を終わらせてSTWの調整に着手したいので、こうやって毎日連投してるんですけどね…。

という訳で、今回はいわゆる「電装系」を見ていきます。
トレポン系の電子制御ユニットは、SWDとECUという2種類のパーツで別けられており、SWDが俗に言う「FET」、ECUが「制御基板」になります。

SWDとECUを繋ぐケーブルを、「コントロールケーブル」と呼びます。
また、ECUにはセレクターレバーの検知を行う「セレクターボード」と呼ばれるパーツもくっついています。

それぞれの役割をざっくり説明すると、

SWD…通電の制御を行います。電気を流したり停めたり、逆流(アクティブブレーキ)させたりします。
ECU…セレクターレバー、トリガー、ボルトストップ等のスイッチのON/OFFの情報を元に、SWDに命令を送ります。

といった感じです。

そんなトレポン方式の電子制御ユニットを採用している、A&K STWの電装系を見ていきます。

ECU(制御基板)の比較

パット見同じような感じに見えますが、実は大きく異る点があります。
それは、STWが”旧型”PTWのコピー品であるという事。
俗に「04」とか「06」とか呼ばれる現行タイプとは異なるPTWのコピー品なので、基盤も旧型のコピーになっています。

現行と旧型の見分け方は、コントロールケーブルのピンの本数です。
現行は4ピンなのに対し、旧型は5ピンになっています。

現在ショップやヤフオク等で流通しているのは9割9分がこの現行タイプになります。
ごくまれに「2006年モデル」とか出ることもありますが、本当に稀です。

当然ですが、現行のコントロールケーブルはSTWの基盤には付きません。

こちらも当たり前ですが、ケーブルの本数が違うので、コントロールケーブルに互換はありません。

これのせいで、箱出しで皮膜が破れてたり断線しかかってるコントロールケーブルを交換する事が出来ないのです。

まあ、今度秋葉原いくついでにコネクタと細めの銅線探してきます…。

ちなみに、基板上に20150604という製造年月日らしい表記がされていました。
2015年6月4日製造という事なんでしょうか?

尚、ピンの本数が違うだけで寸法は同じなので、双方のギアボックスに入れる事が可能です。
検知の方式やスイッチの位置も同じなので、コントロールケーブルのコネクタ意外は互換があると言って良いと思います。

PTWのギアボックスにSTWのSWDを入れた場合

SWTのギアボックスにPTWのSWDを入れた場合

SWD(FET)の比較は…すみません、出来ません。

SYSTEMAのSWDを持っていないのでPTWとSTWの比較が出来ません。(リコポンのSWDはSYSTEMA純正ですが、特殊過ぎる形状なので…)
そもそも基盤を外観からみた所で何も分からないので、持っていたとしても大きさの比較位しかしようが無いんですが…。

まあ、あとFETの個数でしょうか…。(これくらい現物無くても比較出来る)
STWのFETは4つも付いていますが、現行タイプのPTW用SWDはFETが2つです。

基盤の長さは2008年とかの奴(FET未対応モデルの基盤)と同じくらいだと思います。

ちなみに、こちらの基盤にも製造年月日らしい文字が印刷されていました。

セレクターボードの比較

SWDとECUはPTWの現行タイプと旧型で仕様が異なりますが、セレクターボードは同じなので、これは流用可能なパーツですね。

ちなみに、分解レビューの時にはよく見てなかったので気付かなかったのですが、セレクターボードの裏側には製造年月日らしい数字、「20150604」の他にバージョン番号が記されています。
「V1.0」と書かれていますが、バージョンが上がる事ってあるのかな…?

まとめ

そんな訳で、電装系の比較は以上になります。
基本的に「電装系の何かが壊れたら全部交換」はデフォですね。

SWDが壊れても、ECUが壊れても、両方+コントロールケーブルを交換する必要があります。

とは言っても、海外のレビュー動画とかを見る限り、11.1V位なら全然耐えれてそうな感じなので、そう簡単にSWDが壊れる事も無いかもしれませんが…。
LiPo対応のSWDになっているかどうか怪しいので、高Cレートには気をつけた方が良いかもしれません。
UFCが推奨しているバッテリーも9.6Vのニッケル水素バッテリーですし…。

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