ポータブルオーディオアンプ用にUSB Dockケーブルを作ってみる
記事作成日:2013年3月10日
iPod classicをPHA-1にデジタル出力(USB)で繋いで使っているのですが、PHA-1はオーディオ出力とボリュームダイアルが上部に、USBデジタル入力が下部にある構造なので、ポケットやポーチにアンプを入れると普通のオーディオケーブルだと曲がってしまってあんまりよろしくありません。
で、L字ケーブルは売ってないのかと探してみた所、”VentureCraft V73J2AK(旧名VentureCraft V73J2A)”という製品が販売されている事が分かったのですが、どうもこれしか見当たらない。
自作ケーブルを販売してる個人 or ショップもあったのですが、メーカー製品はどうもこのV73J2AKしか見当たりませんでした。
30pin to USB オーディオケーブル 7Nクラス導体 Apple MFi公式認証済
- 出版社/メーカー: VentureCraft
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
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L字ケーブルって需要あんまり無いのかな・・・?
で、このV73J2AK。
15000円位するんですよね。
Dockケーブルとしては普通の値段ですが、正直そんな何万もお金をかける程の物ではない(かと言って数百円のケーブルも嫌)と思っているので、自作する事にしてみました。
昔から電子工作とかはたまにやってたのでハンダゴテとかグルーガンとか、工具類はひと通り持ってたので、パーツだけバラバラと買って来ました。
USB A端子・・・50円
Dockキット(Apple L型)・・・630円(今更ながらキットを買う必要無かった・・・)
ジュンフロン被覆銀メッキ撚線・・・260円
オーディオ用ハンダ(SS-47)・・・350円
合計1290円
こんな値段で作れちゃうのね・・・。
何か今まで何千〜何万のケーブル買ってたのがアホらしくなってきたぞ・・・。
という訳で、作業を進めます。
まず、今回はオヤイデ電気のDockキットを買ってきたので、余計なDockピンが存在しています。
なのでこの余計なピンを抜きます。
ピンを抜くにはそれなりに力が必要なので、ラジオペンチで引きぬきます。
でも、この抜いたピンは後で使うのであんまり傷つけたらダメです。
ピンを抜いたら、Dockの16、23、25、27の穴にピンを挿していきます。
これも挿す時にそれなりに力が必要なので、折れないよう慎重に挿していきます。
ちなみに、ピンはそれぞれ
16・・・GND
23・・・DC5V(+)
25・・・DATA(-)
27・・・DATA(+)
用になっています。
オヤイデのDockキットはピンの差込口に5単位で目印の三角形が書かれているので、分かりやすくてよかったです。
続いて、ケーブルを用意します。
今回はL字ケーブルを作るのでそんなに長さは必要ありません。(失敗する可能性を考えてゆとりのある10cmで切りました)
ケーブルの準備が出来たらDockの端子にハンダ付けします。
ハンダを盛りすぎると隣の端子と接触してしまう可能性があるので、慎重に作業します。
続いてUSBの方にもケーブルを繋ぎます。
この時、USBの左から
1番目・・・DC5V(+)
2番目・・・DATA(-)
3番目・・・DATA(+)
4番目・・・GND
となっているので、それに合うようにケーブルを繋いでいきます。
これも端子同士の幅が狭いので、ハンダを盛り過ぎないよう注意します。
繋ぎ終わったら動作テストします。
この時、Dockコネクタ側のショートが怖かったので、グルーガンで固定しちゃいました・・・。
とりあえず、問題なく音楽が再生されたので、後はケースに入れます。
ケースの固定もホットボンドで行いました。
USBの方は熱収縮チューブを使いました。
そして、ケーブルをグルグル巻いて完成(ケーブルの束ね方はちゃんと考えないと駄目だね・・・)
作業時間的には15〜20分程度でしょうか。
結構サクッと作れちゃうものですね。
今後は既製品を買わずに自作ケーブルを作っていこうと思います・・・。
こんなに簡単に作れるなら何千〜何万も出したくない。