docomo HT-03Aをroot化し、Android 2.3をインストール
記事作成日:2013年10月22日
仕事でAndroid 2.3の開発環境が必要になったものの、自腹でAndroid端末を買うのもアレなので、手元に余ってるHT-03Aを使おうと思いました。
HT-03AはAndroid 1.6以降アップデートが提供されていないのですが、有志の人がROMを作っているので、Android 2.3までならアップデートが可能です。
もちろん、動作はモッサリですが、エミュレーターで頑張るよりかはマシかと・・・。
とりあえず、準備したファイルは下記の物です。
Root取得用アプリ(UniversalAndroot.apk)
http://rhp.ninja-x.jp/review/Gingerbread/UniversalAndroot.apk
Android 2.3 ROM(ezGingerbread)
http://www1.axfc.net/uploader/so/2816492.zip
これらをとりあえずPCのデスクトップに置いておきます。
Android 2.3 ROMの方はHT-03AのSDカードの直下にコピーしておきます。
とりあえず私のHT-03Aはrootすら取得していなかったので、まずはrootの取得から始めます。
HT-03Aの設定→アプリケーション設定→提供元不明のアプリにチェックを入れます。
これで、Google Play(マーケット)以外からダウンロードしたアプリが実行可能になります。
続いてPCのデスクトップ上のUniversalAndroot.apkをHT-03Aにインストールします。
HT-03AのSDカード上にUniversalAndroot.apkをコピーして、ファイルエクスプローラーから実行する事も可能ですが、ファイルエクスプローラーをインストールするのが面倒だったので、adbコマンドでインストールしました。
コマンドプロンプトでデスクトップまで移動したら
adb install UniversalAndroot.apk
でインストール可能です。
インストールが完了したら、アプリケーション一覧にアプリが追加されているので、実行します。
UIは非常にシンプルで、「Root :-)」をタップするとrootが取れます。
「UnRoot :-(」でroot解除。
ちなみに、このアプリはAndroid 2.2にまで対応しているようです。
root取得中は画面上に色々ログが流れていきます。
とりあえず右側に[ OK ]と出ていたら大丈夫なのでしょう。
root化が完了したら、コマンドプロンプトからadb shellと打ち込み、その後suと打ち込みます。
>adb shell $su
HT-03Aの画面に、Superuserリクエストのダイアログが表示されるので、「許可」を押します。
尚、このダイアログが表示されない場合はroot化が正常に行えていない可能性があります。
Superuserでのログインが出来たら、$が#になっているはずです。
その状態で、sdcardに移動し、下記コマンドを実行していきます。
# sh ./installbusybox.sh # cd ../ # mount -o remount,rw /dev/block/mtdblock3 /system # cp /sdcard/flash_image /system/xbin # mount -o remount,ro /dev/block/mtdblock3 /system # flash_image recovery /sdcard/recovery-RA-sapphire-v1.7.0G.img
全てのコマンドが完了したら、exitでSuperuserを抜け、もう一度exitでadb shellを抜けます。
そしたら、端末をシャットダウンして下さい。
シャットダウンが完了したら、リカバリモードで起動します。
HT-03Aのリカバリモードは、ホームボタンを押しながら電源ボタン長押しです。
Android system recoveryの画面が表示されるまで、ホームボタンと電源ボタンを押し続けます。
リカバリモードに入ったら、まずは「Backup/Restore → Nand backup」を実行します。
尚、メニューの選択はトラックボールを回す事で可能です。
また、決定はトラックボールクリックです。
Nand backupが完了したらBackキーで戻り、「Wipe → Wipe data/factory reset」を実行。
完了したらまたBackキーで戻り、「Flash zip from sdcard → radio-2_22_27_08-signed.zip」を実行します。
こちらが完了したら一旦「Power off」をクリックし、シャットダウン。
もう一度リカバリモードで起動します。
リカバリモードで起動したら「Flash zip from sdcard → official-SPL.zip」を実行、完了後「Power off」をクリックし、シャットダウンして再度リカバリモードで起動。
起動したら「Flash zip from sdcard → GINGERBREAD-DS-Alpha-20110208-1.zip」を実行します。(ようやくROM本体のインストール)
完了したら、続けて「gapps-mdpi-gb-20110205_S.zip」を実行します。
尚、GINGERBREAD-DS-Alpha-20110208-1.zipは、Android 2.3のROMデータ、gapps-mdpi-gb-20110205_S.zipはgappsというGmailやGoogleMaps、マーケットアプリ等、Google製アプリが詰まっています。
作業が完了したらBackキーで戻り、「Reboot system now」でシステムを再起動させます。
これでROM焼きは完了になります。
作業手順をまとめると
[ リカバリモードで起動 ] ↓ Backup/Restore → Nand backup ↓ Back → Flash zip from sdcard → radio-2_22_27_08-signed.zip ↓ Back →Power off ↓ [ リカバリモードで起動 ] ↓ Flash zip from sdcard → official-SPL.zip ↓ Power off ↓ [ リカバリモードで起動 ] ↓ Flash zip from sdcard → GINGERBREAD-DS-Alpha-20110208-1.zip ↓ gapps-mdpi-gb-20110205_S.zip ↓ Back → Reboot system now
という感じです。
初回起動は少し時間がかかる(docomoロゴで長い間固まるのでちょっと心臓に悪い)ので、まったり数分待ちます。
起動したらおなじみのAndroidのセットアップ画面が表示されます。
画面もちゃんとGingerbreadになってますね。
ホーム画面はデフォルト。
何もカスタマイズされていない、純粋なAndroidです。
Androidのバージョンは2.3.2でした。
とりあえず、これで開発用端末が作れました。
良かった良かった。