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E&L 電動 M4A1 DX(Platinum)とEliteの分解レビュー(Part.2:メカボックス内部、電装系)

記事作成日:2016年6月14日

E&L M4A1 DX(Platinum)とEliteの分解レビュー Part2です。
Part1は「バレル、チャンバー、ロアレシーバー」と、メカボックスの外装までのレビューでしたが、Part2ではメカボックス内部と電装系をレビューしていきます。

なお、Part1と同様、写真は上がDXで下がEliteか、左がDXで右がEliteになっています。

という訳で、メカボックスをバラしていきます。
まず、ピストンスプリングガイドとスプリングを抜きます。
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ピストンスプリングガイドは、ピストンスプリングガイドを固定するためのネジを逆向きに使う事で、外す事が出来そうです。
※こちらは、Part1のコメントでご指摘を頂いた方法で、私自身まだ未検証です。
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[2016/6/15 0:30 追記]
検証した所、ピストンスプリングガイドを固定する為のネジを逆向きで使う事で外す事が出来ました。
というか、あの突起はピストンスプリングを着脱する為に作られた物でした。

ピストンスプリングガイドを取り外したら、ネジを外してメカボックスを開けます。

E&Lらしい茶色いグリスが少量塗布されており、中華メカボックスでよくあるグリスギトギトな感じではありません。
また、ギアとピストンで異なる粘度のグリスが塗布されています。(これはE&LのAKシリーズも同様です)

また、見ての通り、内部パーツがDXとEliteで異なっています。
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それでは、細部のパーツを見ていきます。

まず、ピストンスプリングはDXとEliteで同じ物のようです。
不等ピッチで長さは約14.5cm。硬さは東京マルイ純正の通常電動ガン用スプリング程度で、比較的柔らかめです。
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ピストンスプリングガイドはDXとEliteで違うものが採用されています。
DXは金属製で、ベアリングも付いていますが、Eliteは樹脂製でベアリングの変わりに樹脂のスペーサーが付いています。
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ノズルはDXがエアシールタイプ(ノズルの内側にOリングが着いており、エア漏れが起きにくくなっている物)で、Eliteが普通の奴です。
長さや先端の形状は同じでした。
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シリンダー・シリンダーヘッドもDXとEliteで異なります。
DXはシリンダーとシリンダーヘッドが一体型になっている削りだしタイプ、Eliteは一般的な真鍮シリンダーと樹脂シリンダーヘッドです。
また、DXのシリンダーには放熱用のスリッドが入っており、シリンダーヘッドの部分にE&Lのロゴが印刷されています。
シリンダーは共に加速で、加速量は同じでした。
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ピストンはDXとEliteで同じです。
E&LのAKシリーズでも採用されているサイレントピストンヘッドを採用した樹脂ピストンで、最後の3枚が金属歯になっています。
錘は入っていません。
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ギアはこんな感じで、DXとEliteで異なります。
ギア比は共に18:1ですが、見た目、材質が明らかに違いますね。
というか、どちらのギアもなんだか見覚えのある物ですね。(どう見てもSHSとAPS・・・)
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まあ、いわゆるOEMギアです。

SHS製っぽいDXのギアにはE&Lの刻印が印刷されています。
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APS製っぽいEliteのギアは無刻印。
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というかこのギア、最近だとSuperShooterやZC、ASG、ARES等様々な海外メーカーで採用されているギアなんですよね・・・。
パット見しょぼそうですが、以外と精度は悪くなくて耐久性も意外とあります。(ASG EVO3やARES ハニーバジャーですでに3万発以上ほぼノーメンテで使ってますが、まだ壊れてません)

種類が違いますが、ギア比は同じなので、「変わらないだろ?」と思いがちですが、ベベルギアに付いている逆転防止ラッチの歯の枚数が異なります。
DXが6枚、Eliteが4枚です。
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4枚と6枚の差は意外と大きく、ほんの数ミリ秒ですがトリガーレスポンスが良くなります。
もちろん、オーバーランしたり、フルオートを撃った後にピストンが後退した状態で停止してくれないと効果は無いですがね・・・。

ちなみに、DX、Elite共にシムが入っていますが、基本的にマニュアル通りに決まった場所に決まった厚さの物を入れているだけで、別にちゃんと調整されているという訳では無さそうです。
実際、DXの方は少しスパーギアにカタツキがありました。

続いて、メカボックス本体を見ていきます。

メカボックス本体は軸受けの大きさ、種類がDXtEliteで異なっています。
DXは全てがベアリングの軸受けで、Eliteはセクターギアのみベアリング軸受け、それ以外がメタル軸受けです。
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軸受けの大きさはDXが9mmですが・・・
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Eliteは7mmでした。
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軸受けはDXとEliteともにしっかり圧入か接着がされているようで、指で押した程度ではびくともしませんでした。

最後に電装系を見ていきます。
ケーブルはDXは銀ケーブル、Eliteは普通の赤黒ケーブルです。
ヒューズは共に平型の30Aが付いています。
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ちなみに、Eliteの方はトリガーピンを無理やり押し込んだせいか、被膜が破れていました・・・。
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なお、このメカボックスは配線がピニオンギアとベベルギアに巻き込まれないように、逃しが付いているのですが、この逃しも結構尖っており被膜に傷を付けていました。
最悪ショートしてバッテリーやモーターをダメにする可能性もあるので、要注意です。
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という訳で、メカボックスも一通り分解が出来ました。
DXはいろいろとカスタムパーツが採用されていますが、正直これくらいの違いならEliteで良くね?となってしまいそうです・・・。(Eliteの方はLiPoでもちゃんと動くし)
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DXとEliteで異なるパーツ(色違いは含まず)をリストアップすると、

  • アウターバレル
  • ノズル
  • シリンダー
  • シリンダーヘッド
  • ピストンスプリングガイド
  • ギア
  • 軸受け
  • 配線
  • モーター

といった感じです。

これらのパーツに5000円の価値があるかは人それぞれだと思いますが、価値があると思う人はDXを選ぶと良いかもしれません。
ちなみに、これらのパーツをバラ売りで揃え、EliteをDXみたいにしようと思った場合、5000円どころじゃ済まないです。

という訳で、これにてE&Lの電動M4A1の分解レビューは終了です。
とりあえずE&L M4を素体にどういう銃を作っていこうかこれから考えていこうと思います。

せっかくのリアル刻印なので、官品M4っぽいのとかもアリかなぁ・・・。


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