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SYSTEMA PTW リコイルモデル専用マガジンの給弾やボルトストップ周りを調整していきます。

記事作成日:2016年9月7日

SYSTEMA PTW リコイルモデル専用マガジンですが、個体差があるようなので、そこら辺を調整していきます。

今回調整するのは給弾やボルトストップ周りの挙動で、4本すべてのマガジンが正常に給弾され、ボルトストップも掛かるように調整するのを目標としています。

尚、以前、ボルトストップの調整をした記事を上げましたが、こちらの内容だと、個体差までは想定外だったので、手元にあるマガジンの4本中2本のマガジンでしか正常に動きませんでした。

まず、給弾不良問題に関しては、エイジング済み(弾を給弾したり出したりを何度か繰り返し、マガジン内のオイルを飛ばした状態)でも頻繁に起きていたので、マガジン内部に溜まっているオイルが原因という訳では無さそうでした。
また、マガジンを挿して抜いた時に1発も弾がこぼれ落ちない事から、そもそもマガジンから弾が出ていない事が判明。
マガジンのリップ部分に、チャンバーがちゃんと押し付けられていないのが原因かな?と推測しました。

マガジンの角度を変えてみたり、押し付けながら撃ってみたりしましたが、変化はなし。
マガジンを分解して組み立てなおしても変化は無し…。

一体何なんだ?と思ってふと気づいたのがこの黒いボタンのようなパーツ。
「クイックリリースボタン」と呼ばれるリコイルトレポン専用マガジンに付いているパーツなのですが、このボタンのようなパーツのスプリングテンションでマガジンのガタツキを抑えたり、マガジンの着脱をスムーズにするようです。
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で、このクイックリリースボタンですが、シリンダーに接触します。
そこで、ダメ元でシリンダーにアルミテープを何枚か重ねて貼ってみた所、解決しました。
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4マガジンすべて、給弾問題なしです…。

そして、なんとボルトストップの掛かり具合もかなり良くなりました。

後から気づいたのですが、クイックリリースボタンが押し下げられた状態と押し上げられてる状態では、ボルトリリースボタンを押し上げる為の棒の挙動が異なるようです。

具体的に言うと、クイックリリースボタンが押し下げられた状態だと、ちゃんとボルトリリースボタンを押し上げてくれるのですが、クイックリリースボタンが押し下げられていない状態だと、ボルトリリースボタンの押し上げ量が少し少ないです。
ほんのコンマ数ミリ程度の差ですが、トレポンの場合、コンマ数ミリの影響は大きいです…。

その為、ボルトリリースボタンをが検知スイッチを押しているかどうかの確認は、こんな感じでクイックリリースボタンを押しながら確認しないと意味が無さそう。
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後はボルトストップの掛かり具合をひたすら調整していきます。
スプリングテンションを調整したり、プラ板や瞬間接着剤を使ってボルトリリースボタンを盛ったり…
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また、前回調整した時に入れていた0.2mmのシムは外しました。
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作業開始から2時間程でようやく4本のマガジン全てにおいて安定した動作が出来るようになりました。
とは言っても、まだ100%では無いんですがね…。
マガジンの個体差の影響を考慮するとこれがギリギリかな?という位で調整しています。

あと、やっぱり端子が劣化するのは不安が大きかったので接点グリスを塗っておきました。
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あんまり塗りすぎて伝導率に影響を及ぼしたりするとまずいので、かなり薄く塗り伸ばしてます。
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やっぱり銅板だと使ってると傷は付きますし、サビも出てくる可能性がありますからね…。

とりあえず、これでようやくリコイルトレポンを本格的にサバゲーで使えるようになった感じです。
まだHOP周りがあんまり納得できていないですが、かと言ってどういうHOPにしたいという事も考えていないので、しばらくは純正のままで行こうと思います。


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