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マルイ系Glock用大容量ブリーチ、Volante Airsoft Stratos BlowBack Unitを買ってみた

記事作成日:2017年9月5日

マルイやWE等用のカスタムパーツとして、軽量ブリーチとかは出ていますが、シリンダー容量を大きくさせるのは珍しいのでは無いでしょうか。
StarkArms/SAA等のGlockの新型はマルイより容量の大きなシリンダーが標準搭載されているらしいですが…。

という訳で、Volante Airsoft製のストラトス ブローバック ユニットという製品を買ってみました。
こちらは東京マルイ系のGlock(17/22/26/34)のブリーチと交換する事でブローバック速度を上げる為のカスタムパーツになります。

内容物は上記の写真の通り、ブリーチ一式と専用のガスルートパッキン、リコイルスプリングガイドに取り付けるダンパー(座金2枚、ゴムパッキン2つ)になります。

とりあえずブリーチをバラしてみました。
出来ればノズルも外したかったのですが、外すと組み付けるのが面倒くさそうな感じがしたので、ここまで…。

ピストン周りは非常にユニークな構造になっており、KSCやマルシン等で採用されているようなピストンの中央にノズルのリターンスプリングが付いているタイプになります。

そして更にピストンの後ろ側もこのように開放されるような構造になっています。

実質シリンダー部分はどこにも固定されておらず、2段階に伸縮するような構造になっています。

純正のブローバックエンジンよりシリンダーがボアアップされているだけではなく、長さも伸びている訳です。
これは非常に期待出来そうなユニットです。

尚、発射方式は負圧式で、少し形状は特殊な感じがしますが、ロケットバルブを使ってガスルートを変更しています。
バレル側とピストン側両方にガスを流し、ピストン側の圧力が高まるとロケットバルブが前進し、バレル側のガスルートを遮断させます。

東京マルイ純正のブリーチ(Glock34に入っていた物)と比較。
先述の通り、ノズルのリターンスプリングがシリンダー内部に配置されているので、外側にスプリングはありません。

反対側はこんな感じ。

尚、こちらのブリーチはノズルに設けられているガスルートの形状が特殊なので付属の専用ガスルートパッキンを使う必要があります。
この通り、口の大きさが全然違う事が分かります。(左がマルイ純正)

当然ながらマルイ純正のガスルートパッキンを使うとガスが漏れ、正常に動作しません。

マルイ純正のGlockマガジンに取り付けてみました。
取り付け自体は単に交換するだけなので簡単です。

Volante Airsoft STRATOS BLOWBACK UNITを東京マルイ Glock34のスライドに取り付けてみました。
取り付け自体は加工せずポン付け出来ます。
ガタツキもありません。

しかし、このままだと色々引っかかって動作しなかったのですり合わせ調整をします。

まず、ハンマーを起こすこの突起が出っ張り過ぎており、スライドを引く度に大きく持ち上がってしまう感じになっていたので、少し削りました。
削りすぎるとハンマーが起きなくなってしまうので、要注意です。

続いて、前側もスライドを動かした時に若干シャーシと干渉していたので少し削りました。

続いて、リコイルスプリングガイドに付属のダンパー(座金とゴムパッキン)を付けようと思ったのですが、座金の内径が合っておらず付きませんでした…。
社外製のネジで分解出来るタイプのリコイルスプリングガイドが必要かもしれません。

とりあえずダンパーは無しで撃っていきます。

まずは常温(マガジン温度25度)から。
使用ガスはHFC-134A、弾はG&G 0.20g 樹脂弾です。

初速は69m/s前後でした。

純正ブリーチと比較して初速の変化は殆どありませんが、物凄いブローバック速度です。
夏場アツアツになった元気なGlock程ではありませんが、マガジン温度25度とは思えない程のぶろーバック速度です。
GUARDER製の軽量ブリーチを組み込んだGlockより断然ブローバック速度は速いですね。

続いて、マガジンを温めた状態の動作を見ていきます。
マガジン温度をヒートガンを使って45度まで上げました。

結果、初速は84m/s前後でした。

これはもうえげつないブローバック速度です。
CO2マガジンを使った時と非常によくにた感じのブローバック速度な気がします。

ブローバック速度が早すぎてスライドが後退状態で引っかかって止まる事もしばしば…。
多分バカスカ撃ちまくってるとスライド割れる奴です。

これは早急にダンパーを組んでショートリコイル化+衝撃緩和をさせなければ…。
あと、リコイルスプリングは少し硬めにした方が良いかもしれません。

とりあえず動作的には大満足な感じなのですが1点問題というか、懸念点があります。
ノズルの形状とチャンバーパッキンの相性の問題か、リターンスプリングが硬すぎるのか…チャンバーパッキンがノズルをうまく咥えこんでくれません。

少しスライドを動かしただけでもうノズルが後退してしまいます。
ガスブロはノズルをしっかり咥えこんでくれた方が動作が安定するんですがね…。
もっとも、現状気になる程動作が不安定な感じはしないのでとりあえず放置でも良いかもしれません。