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各社クリスベクター 外装比較(KRYTAC、COYOTE AIRSOFT、KSC)

記事作成日:2017年9月7日

今更な感じがしますが、写真撮ったものの投稿するの忘れてたので投稿します…。

という訳で、現在エアソフトガンのクリスベクターはKWA、KSC、A&K、COYOTE AIRSOFT、KRYTACの5社から出ている状態になっております。
KWAとKSCはほぼ同じ仕様なので、実質4社ですかね…。
A&Kは色々と外装の仕様がおかしいので「クリスベクター」と呼んで良いのか疑問ですが…。

という訳で、今回はKRYTAC、COYOTE AIRSOFT、KSCの3社で外装の仕様を比較していきます。
パット見同じように見えますが、それぞれ細部が異なるのが面白いんですよ。

まずは簡単にそれぞれのベクターの紹介から。

KRYTAC KRISS VECTOR

ご存知、クリス社のエアソフト部門であるKRYTACから発売されている電動ガンです。
度重なる発売遅延ならびに、初回入荷分が特定の問屋に卸されないというトラブルがありましたが、未だに予約した人に行き渡らない位の凄い売れ行き+人気の銃です。

外装は最新のクリスベクターをベースに作られており、一般的には一番知られていない形状のクリスベクターなのでは無いでしょうか…。

箱出し性能に関しては個体差が激しく、初速に関しても0.20gで70m/s台の人もいれば90m/s近く出る人もいたり、バラツキがあるようです。

内部に関しては「軽い調整程度で非常に良くなる」感じです。

COYOTE AIRSOFT G2

「COYOTE AIRSOFT」という突然現れた謎の中華メーカーが作っているクリスベクターです。
内部パーツや外装に使われている樹脂の質感から十中八九ARES製、若しくはARESの電動ガンを製造している工場が関与している製品である事が伺えます。

外装は最新より少し古いクリスベクターを参考にしているようで、KRYTACともKSCとも仕様が異なります。

箱出し性能はARES M4 CCRのような小型のM4と同レベルでサバゲーで使い物にならない訳ではないものの、しょぼい感じ。
独自仕様のパーツが多く、気密取りに手間が掛かるので調整の難易度は高めです。

KSC KRISS VECTOR

KWAが作ったKRISS VECTORのガスブローバック版です。
クリス社の正式ライセンスを取っており、バレル上部に専用のフラッシュライトが仕込めるようになっていたり、専用のバーティカルフォアグリップが付属したり、ストックの開閉ボタンが丸型だったりと、比較的初期型のクリスベクターを参考にしているようです。

ブローバックエンジンの構造をVシステムに似せて作っているので、非常に不思議なリコイルを体験出来る銃になっています。

SYSTEM7ユニット搭載機なので、動作は快調ですがマガジンは冷えに弱い感じです。
まあ、マガジンはGlockのロングマガジンですし、仕方ないかなと…。


という訳で、3社のベクターの簡単な紹介はこんな所で、外装比較に移ります。
写真は上(左)から順にKSC、COYOTE AIRSOFT、KRYTACの順番に並んでいます。

マズル部分から。

KSCとCOYOTE AIRSOFTはほぼ同じ感じですが、若干COYOTE AIRSOFTの方がバレル長が長いです。
KRYTACは同社製電動ガンTRIDENTで採用されているような形状のフラッシュハイダーが付いています。

正面から。

KSC版とCOYOTE AIRSOFT、KRYTACでバレル上のフラッシュライトを埋め込む穴の形状が異なっています。
というか、原稿ロットはフラッシュライト入らない仕様だったりするのでしょうか…?(実銃の写真で埋め込まれているのを見かけない)

レシーバー部分はこんな感じ。

パット見同じ感じですが、刻印やセレクターレバー、セーフティレバーの形状が異なります。
特にセーフティレバーが厄介で、こちらの写真は全て「SAFE」状態なのですが、全部向きが違うのです。
その為、目視で「SAFE」状態なのかが非常に分かりづらいですが、どうやら実銃もロットによって違うようなのでこういう物なのでしょう…。
実銃のクリスベクターも試作機が多数作られており、それぞれのロットで使い勝手を検証しているのかもしれません。

また、写真だと隠れてしまって申し訳ないのですが、トリガーの形状もKSC版とそれ以外で異なっています。

ストックはこんな感じ。

KSCとCOYOTE AIRSOFTはほぼ同じ感じで、共にロックボタンが丸いです。
一方、KRYTACはロックボタンが四角かったり、ストックの装飾(凹みやスリングスイベルの位置等)が異なります。

ストックを折り畳んだ状態だとこのようになります。

底部はこんな感じ。

こちら側はだいたい同じですが、Vシステムが収まっている部分の底蓋の大きさが異なっています。

マガジンはこんな感じ。

リップ部分の形状は異なりますが、大体同じですね。
ただ、KRYTACのマガジンのみメカボックスを逃がす為の切れ込みが入っています。

正面はこんな感じ。

KSCにはフォロワーを押し下げる為に大きく切れ込みが入っています。

背面はこんな感じ。

全て残弾確認用の穴(ダミー)が入っています。
刻印はそれぞれ若干異なっています。

マガジンバンパーはこんな感じ。

KSCは無刻印、COYOTE AIRSOFTはGlock刻印、KRYTACはVスタイルのロゴになっています。
ちなみに実銃だとクリスベクターのマガジンは昔Glock用の45ACPマガジンを使っていたのですが、どうやら途中からクリス社がオリジナルのマガジンを作り始めたようです。
現行のクリスベクターがGlockマガジンとも互換があるかは不明ですが…。

という訳で、外装の比較は以上になります。
全て同じ「クリスベクター」という商品ですが、割と外装に違いがある事が分かりました。

正直、実銃のクリスベクター自体色んな個体が存在するので、何が正しいのか、実銃に忠実なのかよく分からない状態ですね…。