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ARES製 通常電動ガン用薄型モーター、SLIM AEG MOTOR ハイトルクを買ってみたのでレビューします

記事作成日:2018年1月8日

発表された時に、「遂に生産されたか!」と大興奮だった、通常電動ガン用の薄型モーターを早速買ってみました。
厳密には知人がレッドウルフから輸入する際に一緒に入れてもらった物です。

しかし、まさかARESが出してくるとはなぁ…。確かにARESのAMOEBAシリーズのグリップって妙に細くて握り心地が良いんですよね。
あのメーカーはグリップの小型化に拘りがあるのでしょうか…。

今回購入したのは「ARES AMOEBA SLIM PISTOL GRIP + HIGHT TORQUE SLIM AEG MOTOR」という商品で、ARESオリジナルデザインの薄型グリップと薄型モーターがセットになった物です。
尚、ARESの薄型モーターはグリップが専用品になるので、グリップセットを買わないと、グリップを自作する羽目になります。

また、そのうちこれよりさらにトルクの高い『SUPER HIGHT TORQUE』も買おうと思っていますが、それは追々…(近々国内にも入ってくるようなので、こちらは国内販売が開始されたら買おうと思っています)

この通り、めちゃくちゃ薄いグリップが付属します。

グリップの底はこんな感じで、エアフロー用の穴が空いています。
表記を見る限りこれもAMOEBAシリーズの一員で、グリップのモデル番号はHG008ですね。

モーターはこんな感じ。
SLIM AEG MOTOR HIGHT TORQUEと書かれたシールが貼られています。

磁石はネオジウム磁石を採用しているようで、薄型でも結構いい感じの磁力があります。

この時点で分かる薄さですが、比較すると一目瞭然です。
比較対象は東京マルイ サマリウムコバルトモーターです。

尚、上の写真の比較で分かる通り、モーターの長さが結構異なります
明らかにARES SLIM AEG MOTORの方が全長が長いです。

グリップ(ARES ハニーバジャーに付いていたHG004グリップ)の比較はこんな感じ。
モーターが長いぶん、グリップも長いですね。

もしも、実物グリップを加工してこのARESのモーターを組み込もうとしている方は、グリップの長さに注意した方が良いかもしれません。

もしかしたらモーターの長さを短くする為にローターの軸を短くする等、モーター側の加工が必要になる可能性も考えれます。
ショートモーターも発売されているようなので、そちらを買うのも選択肢としてはアリかもしれません。

グリップの内側はこんな感じ。
このアングルの方が薄さが分かりやすいかもしれません。
底蓋を固定するネジ穴には真鍮製のインサートが仕込まれています。

ピニオンギアはD型です。
形状的にARESが電動ガンで昔から採用しているタイプのピニオンギアで、マルイ系ベベルギアとの相性は比較的良い形状だと思います。

ちなみに、だいぶ前の話しですがARES純正モーターのピニオンギアで『いつの間にかイモネジが緩んでいた』というトラブル(実際はトラブルではなく分解した時に気がついただけで、動作に支障は無かった)に遭遇しているので、要注意かもしれません…。

今回はとりあえずイモネジの緩みを確認してみましたが、軽く回そうとした程度では緩む気配は無かったので一旦このまま使ってみる事にします。

エンドベルはこんな感じ。
当然ながら薄いですねぇ…。
形状と言い、ネジが絶縁用の樹脂ネジに仕様だったりと、トレポン用のモーターみたいです。
現段階では試していませんが、互換ある気がします。(近々ちゃんと検証して記事にします)

ブラシは通常電動ガンで一般的なレイダウン型(横長のブラシ)。
個人的にはスタンドアップ型(縦長のブラシ)の方が好きなので、交換したいところ…。

グリップに入れてみるとこんな感じ。
割とと左右に隙間があるので、更に薄いグリップを作ることも出来そうです…。
というか、こんなに隙間が開いてたらモーター中で暴れないかな…と不安が頭をよぎります。

という訳で、「ARESのモーターだしARESの銃に組んでみるか…」と思い、ハニーバジャーに入れてみました。
そろそろ皮膜変えないと…。
モーターの底蓋が樹脂なので、こんな状態でもショートせず使えています。

蓋を閉めるとこんな感じ。
ポン付けOKでした。

しかし、予想はしていたのですが薄型グリップの弊害がここに現れます。
通常電動ガンのレシーバーは実物レシーバーに比べて分厚く作られています。
その為、このような薄型のグリップを付けるとグリップの根本とレシーバーの厚みが合わず、段差が出来てしまうのです。

ノギスで測ってみた所僅か1.45mmの段差なので実際に指で触るか注意深く見ない限り分からないレベルでしょう。

まあ、触ってみるとちょっと親指に違和感を感じますが、個人的には薄型化のメリットの方が上回るのであまり気にはなりません。
しかし、完璧な物を望む場合は残念に感じるかもしれませんね…。

動作に関しては「割と普通」です。
薄型ですが、十分なトルクはあります。

私のハニーバジャーはプリコック仕様にしており、立ち上がりのトルクがかなり要求されるセッティングになっているのですが、7.4Vのバッテリーでも特に問題のないトルクはありました。

とりあえず私が使ったことのある高トルクモーターと比較すると、東京マルイのサマリウムコバルトモーターやLONEX A2等の高トルク系モーターには匹敵しませんし、SHS 守護神 ハイトルクやBigDragon M140、ZC ハイトルクハイスピードより弱い位かなと思います。

少なくともARESのAMOEBAシリーズに入っている純正モーターよりかは全然トルクは高いですし、東京マルイ EG1000よりもトルクは高いと思います。

なんとなく、LONEX A5程度かな?といった感じでしょうか…。
もしかしたらイーグルフォース ハマー 1100L ハイトルク位はあるかもしれません…。

今回レビューしている『HIGHT TORQUE SLIM AEG MOTOR』よりも更にトルクの高い『SUPER HIGHT TORQUE SLIM AEG MOTOR』が用意されているという事を考えると妥当なトルクだと思います。

ますますSUPER HIGHT TORQUEの方を試したくなってきました…。

トルクの比較って、基本的に体感でしか測れない気がするので、中々難しいですがそんな所でしょう…。
回転数なら発射サイクルで判定できますが、トルクは難しい…。

ちなみに、HIGHT TORQUE SLIM AEG MOTORの回転数(サイクル)はかなりゆっくり目です。

一応セミ・フルの動画を撮ってみたのでご参考に…。
ギアは18:1、ピストンスプリングは東京マルイ純正の通常電動ガン用です。

やたら初速が低く不安定なのは、長らく放置されていた為にスプリングが短くなっていたり色々なパーツの劣化や消耗による気密漏れが起きているのだと思います…。

この通り、7.4Vで駆動させた場合、発射サイクルはかなりゆっくりめです。
発射サイクルが遅い割にはプリコックのお陰でセミオートのレスポンスは悪くないですが、プリコック無しだと少々辛いかな…といった印象。

尚、11.1Vで動かしてみた所ギアクラッシュしそうな音がしたのでちゃんと検証はできていませんが、かなりの回転数が出ていると思います。

また、分かってもらえる人が少ないかもしれませんが付け加えるなら、今のハニーバジャーはプリコックの設定をサマリウムコバルトモーター+7.4Vで合わせているのですが、ネオジウム磁石の位置を位置段階後ろにしても問題無いかな?位な感じがしました。

一応、サマリウムコバルトモーターを入れた時に撮った動画(プリコックの解説動画)を貼っておきます。
※解説の字幕を埋め込んでいるのですが、スマホの場合は字幕が見れないかもしれません。

使用しているバッテリーは昔から変わっておりません。
あんまり動画では差を感じられないかもしれませんが、若干サマリウムコバルトモーターを使っていた時の方がキレが良いです。

尚、当初懸念していたモーターをグリップに入れた時に隙間が出来る問題ですが、少しグリップ内でモーターが振動している感触は伝わってきますが、異常なノイズとかは無かったのでまあ良いかなと…。

という訳で、うちのハニーバジャーはこんな感じになりました。
個人的に一番使い勝手の良い銃です…。

蛇足+今更ですが私が銃に名前を付ける場合、めちゃくちゃ適当に付けてます。
この個体も元々ハニーバジャーだったので「ハニーバジャー」と呼んでいます。

当ブログやTwitterを良く見て頂けている方はご存知だと思いますが「流速ポン」と同じノリのネーミングです。

例えこの銃のレシーバーが社外製レシーバーになって、ストックも別の物に変わったとしても多分「ハニーバジャー」と呼び続けると思います(私の考えは原則としてメカボが本体です)


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