高コストパフォーマンスなショートスコープ Vector Optics SCOC-03 Forester 1-5x24IRのレビュー | エボログ

高コストパフォーマンスなショートスコープ Vector Optics SCOC-03 Forester 1-5x24IRのレビュー

つぼみトレードカンパニー様よりVector Optics(ベクターオプティクス)製のショートスコープ、『SCOC-03 Forester 1-5x24IR』(以後Vector Optics Forester)をお借りしたので、レビューしていきます。

尚、ご依頼を頂き書かせて頂いているレビュー記事ですが、レビュー内容はいつもの当ブログの方向性と変わらず、私が見て思った事を色々書いていっています。
(その旨をご承諾頂いております)

まず、内容物から。
スコープ本体とレンズカバー(対物レンズ・接眼レンズは透明では無く、塞がれている物)とマウントリング、クリーニングクロス、説明書が付属します。

尚、当記事ではレビュー用に先行して製品をお借りしており、海外仕様の状態ですが、正式発売時には日本語の取扱説明書が付属する予定です。
また、メーカー5年保障も付与されるとの事でした。

付属のマウントリングはこんな感じで、ありふれた30mmのマウントリングです。

Vector Optics Foresterの外観レビュー

Vector Optics Foresterの外観を見ていきます。
まず、形状は一般的なショートスコープで、チューブ経は30mmになっています。

対物レンズ側には「Vector Optics Forester 1-5×24」と、文字がプリントされています。

発光イルミネーションの光量調節ノブは本体左側に配置されており、0(無灯)〜11までの12段階調節が可能です。

使用する電池はCR2032型の電池。
尚、本体に電池は付属しない為、別途用意する必要があります。

また、電池ケースの蓋には耐水用と思われるOリングが付いています。

エレベーテーションノブとウィンテージノブはキャップを外して回すタイプです。
ノブにはチェッカリングが施されており、工具無しでも回せますし、「カチカチ」としっかりとしたクリック感もあります。

接眼レンズ側の側面には「FORESTER 1-5×24」とプリントされています。
この接眼レンズ側の形状が独特ですね。

倍率調節のノブもユニークで、カバーみたいな物に窓が空いており、そこから現在の倍率が見えるような仕様になっています。
倍率の表記は1、1.5、2、2.5、3、4、5といった感じ。
4倍と5倍の間が妙に狭いです。

接眼レンズ側のノブ(視度調節ノブ)はこんな感じ。
調節幅はかなり広いので、自分の視力に合わせた調節は問題なく行えると思います。

接眼レンズ、対物レンズ共に綺麗な緑色に反射するマルチコートが施されています。

が、若干接眼レンズの方がコーティングが薄いようにも感じられます…。
もしくは、接眼レンズの外側のレンズにはコーティングは無く、1つ内側のレンズにコーティングが施されているような感じもします。

尚、対物レンズ側の外径が30.10mm接眼レンズ側の外径(縁)が35.31mm視度調節ノブの滑り止めの凹凸手前が37.38mm視度調節ノブの凹凸がある部分が38.84mmでした。
バトラーキャップやレンズ保護のポリカプレート、アクリルプレートなどを取り付ける際のご参考にどうぞ…。

Vector Optics Foresterの倍率、レティクル、アイボックス、アイレリーフについて

丁度別件でシューティングレンジに行く機会があったので、シューティングレンジでVector Optics Foresterを覗いてみました。
自宅だとせいぜい2m程度しか距離が取れないので…。

検証時はスコープをピグサドルで挟み込んで固定し、5m先に置いたiPad miniのディスプレイを覗いてみます。

※iPad中央の丸が1cm、グリッドの間隔が2cmです。

尚、元々10mでこの検証をしようとした所、あまりにiPadが小さすぎてカメラで撮影した時にイマイチよく分からない状態だったので、5mにしました。
流石にiPad mini(7.9インチ)は小さすぎでした…。

まず、それぞれの倍率で覗いてみます。

※慣れない環境で撮影するもんじゃないですね…。色が飛んでたりボケてたりすみません…。

驚いたのは1倍での視野の広さというか、縁の狭さです。

以前レビューしたLayLax×サイトロンジャパンのSOLでも「よくこの価格でこの縁の狭さ(視野の広さ)を実現出来たな〜」と思いましたが、Vector Optics Foresterはそれの半額以下でほぼ同じ位縁が狭いです。

正直、凄すぎて「何だよこれ…」という感想。

そして、アイレリーフもアイボックスもかなり広く、とても覗きやすいです。
広さは動画の方が伝わるかなと思い、動画も撮ってみました。

しかし、こればかりはどうしようもない問題だとは思うのですが、倍率を上げていくとアイレリーフとアイボックス共に狭くなってしまい、「覗きやすいな」と思える倍率は3倍程度が限界でした。

4倍だと普通のライフルスコープレベル、5倍だとかなりしっかり覗き込まないと直ぐにケラれてしまいますし、縁も1倍の時に比べると大分太くなってしまいました。

また、動画をよく見て頂けると分かるのですが、視点を上下左右に動かした時にレティクルや像も一緒に動いてしまうのが分かります。

パララックス(視差)は5mで1cm程度でしょうか…。
流石にAPSカップや30mチャレンジのような精密射撃で使えるレベルの精度では無さそうですが、サバイバルゲーム程度であれば何の問題もなく使えるレベルの性能だと思います。

発光イルミネーションは中央に赤い点が表示されるだけのとてもシンプルなものです。
尚、屋内で最大光量にした場合、レンズ内が真っ赤に反射する程の光量があるので、LayLax SOLと違って屋外でもドットをしっかり視認する事が出来ました。

LayLax SOLとの比較

基本的に光学サイトは値段=性能なので、同価格帯との比較をやってみたかったのですが、Vector Optics Foresterと比較できるレベルの同価格帯のスコープが見当たりませんでした。

この価格帯のスコープは色々使ってきましたし、お店でも見かけたら覗かせてもらっているのですが、1万円台でVector Optics Foresterと競えるスコープは無いと思います。

その為、ワンランク上の価格帯(3万円台)ではありますが、LayLax SOLとの比較にさせて頂きます。
また、LayLax SOLは1〜4倍、Vector Optics Foresterは1〜5倍と最大の倍率に差があるので、1倍〜4倍の範囲での比較を行っています。

1.スコープの覗きやすさ(アイレリーフ、アイボックス、視野の広さ)

1倍の状態:全てにおいてほぼ互角
2倍の状態:若干SOLの方がアイボックス・アイレリーフが大きく、視野も広い
3倍の状態:2倍の時と同様、SOLの方が勝っている
4倍の状態:Foresterの方がアイボックス・アイレリーフが大きく、視野も広い

1倍の見え方はSOLもForesterもほぼ同じと言っていいと思います。
2倍、3倍にするとSOLの方が視野が広く、使い勝手が良いのですが、4倍になるとForesterの方が勝ります。

1倍〜4倍まで幅広く使う想定であれば、SOLよりもForesterの方が良いかもしれません。

2.像の歪みの少なさ

像の歪みに関しては、全ての倍率においてForesterの方が歪みが大きいです。
特に視点を少し動かした時にグニグニ像が揺れるような見え方があり、少々違和感を感じます。

とは言え、レティクルの中央付近ではそこまで気にならないレベルの歪みには抑えられているので、実用性に欠けるほどの酷い歪みという訳ではありません。

3.色の鮮明さとレティクルの見やすさ

SOLとForester共に、レンズの性能ついてはコストの都合品質を落としている箇所だと思いますが、色の鮮明さに関してはSOLの方が僅かながら勝っていると思います。

SOLも少しくすんだような色合いで、そこまで綺麗な像では無いのですが、Foresterの方は更にくすんだ色合いになっています。
コントラストが低いという言い方の方が分かりやすいでしょうか…。

レティクルの見やすさに関しては割とどっこいな感じで、正直両方ともチューブ内の乱反射の影響でレティクルがキラキラしてしまい、日光下などでは見にくくなるシチュエーションが存在します。

もしかしたらForesterの方がレティクルが細いので、レティクルを見失う可能性が高いかもしれません。

また、接眼レンズ側の反射に関してはForesterの方が少し強いので、光源の位置によっては眩しく感じる事もあると思います。

Vector Optics Foresterの総評

タイトルにも入れましたが、このスコープは恐ろしい程の高コストパフォーマンスです。

もちろん、細かい所で荒が出ているので、完璧な製品とは言えませんが、15500円(つぼみトレードカンパニー様での販売価格)という点を考えると十分過ぎる性能を持っているスコープだと思います。

個人的にはLayLax SOLを買った時以上の衝撃がありました。

これは、スコープ沼入門機種の敷居が更に下がった感じですね…。
恐ろしいです。



ミリタリー実物装備を安く試せる モニーター募集 先着500人