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東京マルイ ガスブローバック 89式の分解レビュー(ボルト、バレル・チャンバー周り)

記事作成日:2018年7月7日

予約して購入した『東京マルイ ガスブローバックライフル 89式5.56mm小銃〈固定銃床型〉』を分解していきます。

尚、開封レビュー(箱出し状態の外観や初速、作動性などのレビュー)はこちらからどうぞ。

ボルトの分解

まずはボルト周りを分解していきます。
開封レビューでも紹介した通り、マガジン温度を上げるとイケナイ事になってしまうので、これを改善する為にもボルト周りの調整はやった方が良いと思った為です。

↑東京マルイ 0.20g 樹脂弾、HFC134Aで計測。40度でギリギリ。

という訳で、まずはボルトに刺さってるアルミの棒を抜きます。
こちらはボルト基部にネジロック剤がたっぷり塗布された状態でくっついているので、恐らくヒートガン必須です。

また、ヒートガンで加熱する際、基部が樹脂で出来ている為、この樹脂が変形しないように注意する必要があります。

ボルトを万力に挟み込んだ状態でヒートガンの熱をアルミパイプにのみ伝えるような感じで当て、表面温度が70度位になったらモンキーレンチを使って回しました。

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アルミの棒が外れたらボルト後部のCクリップみたいな樹脂パーツを外します。
これでローディングノズルを外す事が出来ます。

ローディングノズルは色が違うだけでMWSで使われているものに非常に良く似ています。
互換があるかまでは不明。

ローディングノズル上部のネジを外す事でフローティングバルブを取り外す事が出来ます。

フローティングバルブとスプリングはこんな感じ。
このスプリングを弱くする事で初速を下げる事が出来ます。

ところでこのアルミの棒、スチール製のカスタムパーツがサードパーティから発売される気がしますね。
というか、発売されて欲しいです。

むしろ、このパーツ位でしかリコイルを強化出来そうにないんですよ…。

アウターバレルの分解

続いて、アウターバレルを分解していきます。

まずは、ハンドガードを外しておき、フラッシュハイダーと着剣ラグを外します。

フラッシュハイダーは付属のスパナを使って外しても良いですし、モンキーレンチとかを使っても良いと思います。
着剣ラグは下部の六角ネジを外すと外せます。

尚、着剣ラグ下部の六角ネジにはネジロック剤が塗布されていました。

続いて、フロントサイト左右のネジを外していきます。
が、ここで1つ問題発覚。

フロントサイトは左右合計4本のネジで固定されているハズなのですが、1本抜けてました。
そして、ネジ頭が1本潰れてました。

「え?!」と思って、開封レビューの時に撮影した写真(まだ店頭で試射しただけの状態)を見直したら、この時から外れていたので、最初から抜けてたんでしょう…。

まあ、仕方がないので分解を続けます。
写真左がネジ頭が潰れたネジ、全てのネジにネジロック剤が塗布されていました。

幸いなことに完全に潰れきっている訳では無かったのでなんとか外せましたが、ネジザウルスが必要になる寸前です。

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この4本(私の個体は3本でしたが)のネジを外す事で、フロントサイトが外せます。
また、フロントサイトと一緒にガスピストンのカバー?みたいなパーツも外れます。

今更ながら、上記手順は単にアウターバレルを外してバレル・チャンバーを取り外すだけなら不要な手順です。

アウターバレルはアッパーレシーバーに2本のネジで固定されているので、ここを外すだけでアウターバレルが外せ、バレル・チャンバーを抜く事が出来ます。

尚、アウターバレルはダイカスト製のパーツ(基部)と筒状のパーツ(アウターバレル)の二段構造になっており、接合部分にはこのような真鍮製のナットみたいなパーツによって固定されているようです。
見ての通り、特殊な工具が必要そうな仕様です。

尚、ざっくりしたナットの寸法は下記の通りでした。

内径:約9mm
外径:約16mm
溝幅:約3mm

ここは分解したい箇所なので、適当な素材買ってきて工具作ろうと思います。
それはまた追々、別の記事で…。

インナーバレルとチャンバーについて

続いて、インナーバレルとチャンバー周りを見ていきます。

HOPダイヤルはこのように3つの歯車が横並びになった仕様になっています。
HOP調節の際には一番左側のダイヤルを回します。

MWSとは異なり、チャンバーは2本のネジで止められていました。
しかし、このネジが非常に小さく、ネジ頭のサイズは『PH000+』でした。

こんな小さなネジで大丈夫かよ…と思うのですが、この89式には色々な所でPH000+ネジが使われています。

この2本のネジを外すとチャンバーが真っ二つになります。

HOPアームはMWSやMP7等の同社製長物GBBシリーズとは異なり、ハンドガンと同じタイプのアームが付いていました。

というかこれ、USPとかM45A1とか最近の東京マルイ製ガスブローバックハンドガンに付いているアームと同じ形状じゃないですかね…。

色々試した結果この形状が一番良かったのでしょうか。
それともスペース的にこの形状のアームしか入らなかったのでしょうか…。

あと、チャンバーパッキンの写真を撮影し忘れていたのですが、普通のGBB用でした。

インナーバレルはこんな感じ。
MWS用インナーバレルと同様で広いHOP窓が作られており、先端にはOリングが付いています。

MWSの時とは異なり、HOP窓手前のR面取りが綺麗になっていますね。
というか、もしかして私が買ったMWSが残念な個体だっただけでしょうか…。

バレル長は約250mm。
アウターバレル(約400mm)に比べてかなり短くなっています。

もしかして、初速が高いという噂の自衛隊納入モデルはフルサイズだったりするのでしょうか。

オマケの分解

ちょっと気になったので他の箇所もバラしてみます。

バットプレートはバットプレート後部のプラスネジを外す事でスリングスイベルと一緒に外す事が出来ます。
スリングスイベルがナットの役割と担っているようですね。
そして、ここにもしっかりネジロックが…。

続いてストックを外していきます。
ストック内部、上の方にあるプラスネジを外すとストックを引っこ抜く事が出来るようになります。

ストックを引っこ抜いたら下の方にあるプラスネジを外します。
こちらのネジにはネジロック剤が塗布されているので、少し外し辛くなっているので、要注意。

ストック基部はこんな感じ。
電動ガンのものと形状は異なりますが、小加工でサードパーティのカスタムパーツが付くらしいです。

グリップに関しては内部の六角ネジを外せば外れます。
ここにもしっかりネジロックが塗布されていますね。

このグリップもそのうちサードパーティからカスタムパーツが出てきそうです。
個人的にはM4用グリップを取り付けられるアタッチメントとか出てくれると嬉しいです。

3点バーストユニットは引っ張れば外れます。
こんな簡単な構造だったとは…。

尚、このユニットを外した状態でセレクターレバーを3点バーストにして撃つとセミオートになります。
バーストができなくなるだけで、動作への影響は無さそうな感じでした。

とまあ、こんな感じで東京マルイ ガスブローバック 89式の分解レビューは以上になります。
トリガーやハンマー周りは多分何か起きない限り分解する事は無いと思います…。


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