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ウエスタンアームズ S&W M4013 TSW PCカスタム カーボンブラックverを購入したのでレビューします

記事作成日:2018年10月10日

ウエスタンアームズ製のガスブローバックハンドガン、『S&W M4013 TSW PCカスタム/カーボンブラックver』を、予備マガジン1本とセットで購入したので、レビューしていきます。

内容物は銃本体とBB弾、カタログ、説明書類です。
銃口キャップはこのようなT字型のスポンジが使われていました。

付属する書類はこんな感じ。
取扱説明書には銃の操作方法に加えて分解図やパーツリストも掲載されていますが、今回購入した製品は限定モデルの為、一部のパーツは単品注文は出来ないようです。

『S&W M4013 TSW PCカスタム/カーボンブラックver』は、2018年の7月に発売された同社製S&W M4013 TSWシリーズの新型で、S&Wパフォーマンスセンターの限定仕様をモチーフにしたカスタム銃です。
外観は変更されていますが、内部の機構等への変更は無いようです。

その為、2018年の製品ではあるものの、2005年頃の製品と基本的に同じ(設計が古い)という事を念頭に置く必要があります。
簡単に言うと、実射性能とかは現行の他社製品はもちろん、同社製品(ガバメントシリーズのSCW3など)よりも全体的な性能は劣ってしまいます。

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というわけで、細部を見ていきます。
特徴としてはスライドとフレーム部分で異なる色で塗装されており、材質の違いや金属感をよく再現出来ているという事にあります(※スライド、フレーム共にHW樹脂です)
この塗装のクオリティが非常に高く、単に塗料を吹き付けているだけではなく、エッジ部分は少し色が掠れたように銀色の光沢を放っていたり、粒子状の細かい色ムラが非常に良い雰囲気を醸し出しています。

更にスライドとフレームが共にHW樹脂で作られている事もあって、小型な癖にずっしりとした重量があります。
小さいので油断してると「エッ!?重っ!」とびっくりします。(ぶっちゃけ、私はびっくりしました)

箱から取り出した時点で「これは買ってよかった!」と思いました。
本当、質感が半端ないです。

箱開けて、触って、大満足。

スライドストップを掛けるとこんな感じになります。

アウターバレルは、ショートリコイルの動きをしっかり再現しています。
ちなみに、アウターバレルは樹脂(恐らくABS)です。

ショートリコイルの動きはこんな感じで、スライドが後退すると同時にチャンバーやバレルが下がります。

マズル部分はこのようにライフリングが再現されています。
また、インナーバレルはアウターバレルと同じ銀色なので、真鍮の金色に比べると目立ちにくくなっているのが良いですね。

スライドやフレームにはS&Wのロゴが、またフレームの右側にはS&W パフォーマンスセンターのロゴも入っています。

本体下部には短いですが、20mmレイルが付いています。
尚、こちらのレイルはフレーム内側からネジ止めされており、ネジの位置を調整する事で前に動かす事が出来ます。

レイルの位置を動かす事で、大型のライト(SUREFIRE X300等)を取り付ける事が出来るようになります。

インジェクションポートには「40S&W」と入っており、薬室確認用の穴も設けられています。
ただ、チャンバーの色が銀色なので、この穴を覗いても銀色のチャンバーが見えるだけなのが残念な所。

東京マルイのM&Pみたいに真鍮のパーツを付けて欲しかったです…。
まあ、自分でチャンバー上面を金色に塗れば良いだけなんですけどね。

トリガーはエッジに程よいアールが掛かっており、トリガーに指をかけた時の違和感はありません。
とても引きやすいトリガー形状になっています。

グリップとトリガーガードの付け根の部分が深くえぐられており、ハイグリップで握り込んだ時に握りやすいようになっています。

ハンマーは引っかかりの無い、デホーンドスタイルを採用しています。
コンシールドキャリーを想定している製品なので、ホルスタードロー時の引っかかりを防ぐ為に、この形状のハンマーを採用しているのだと思われます。

スライド後部に付いているセーフティレバーは、デコッキング機能を備えています。
ハンマーを起こした状態でセーフティを掛けるとハンマーがデコッキングされ、ハンマーダウンした位置に戻ります。

ハーフコックはありません。

尚、こちらのセーフティレバーはアンビ仕様になっており、反対側にも設置されています。

セーフティレバーの位置的に操作しやすいとは言い難いので、とっさにドローして射撃を行う可能性があるのであれば、デコッキングした後にセーフティを解除して携行するのが良いと思います。

尚、ハンマーを倒した状態と起こした状態ではトリガーがこのように変化します。
写真右の状態からトリガーを引いてハンマーが落ちるまでには少し大きめの遊びがあり、最後トリガーが重くなってからハンマーが落ちるので、ハンマーが落ちるタイミングが分かりやすいのがとても良いです。

いわゆる「気持ちの良いトリガーフィーリング」ですね。

ただ、ダブルアクションの場合はハンマーが落ちるタイミングが少々分かり辛いです。
ダブルアクションだと全体的にトリガーが重く、ストローク量が長いのでガク引き注意。

グリップパネルにもS&Wの刻印が入っています。
程よいグリップ力があるチェッカリングが施されており、握り心地は抜群。

この菱形状のチェッカリング、オシャレだし握り心地も良くて大好きです。

グリップの後ろ側も同様のチェッカリングが施されています。

マガジンバンパーはフィンガーレストが付いています。
M4013 TSWのグリップは短いのでこのフィンガーレストは結構重要です。

マガジンはこんな感じ。
マガジン自体も以前のM4013 TSWから特に変化はありません。

リップ部分とマガジン底部はこんな感じ。
マガジン自体リップ部分も含めて一体成型のダイカストで作られています。

基本的にBBローダーとかが使えないので、1発1発手で込める必要があり、弾込めが割と面倒です。

フロントサイトとリアサイトはダイカスト製でホワイトドットが付いています。

サイトピクチャはこんな感じ。
ホワイトドットのおかげでとても狙いやすいです。

箱出し時点での初速と飛距離、命中精度などについて

という訳で早速撃ってみます。
ガスはHFC134A、弾は東京マルイ0.20gでまずは常温から。

初速は70m/s前後で安定していました。
小型な銃の割にはしっかりとした初速が出ています。

また、ブローバック時の衝撃がずっしりと重く、尚且キビキビした動きなので撃ち心地はとても良いです。
現行の同社製ガバメント系や、マルイのUSP、XCM辺りと比べると物足りなさを感じますが…。

続いて、マガジンを温めてみました。
マガジンの表面温度は45度で初速は85m/s程度でした。

常温の時でもしっかり動いてたのが温める事によって更に凄いリコイルになりました。
この小さなボディでここまでしっかりしたリコイルが得られるのは流石はマグナブローバック+HWスライドだなぁ…と関心。

空打ちですが、動作の様子を動画で撮ってみました。
セーフティレバーの挙動等も含めています。

尚、箱出し状態での飛距離に関しては全く期待しないほうが良いです。

というのも、一応HOP UPは付いているものの突起が大人しめで、全然HOPが掛からず0.20gを使っても15mを越えた辺りからドロップしてしまいます。
20mのターゲットを狙おうとすると少し射角を付ける必要があり、30mは届きません。

もっとも、この時代(2000年初頭)のウエスタンアームズの製品にその辺りを期待しちゃ駄目だと思いますがね…。

軽く分解していきます

今後も大掛かりな分解はするつもりはありませんが、工具不要な範囲で分解出来る所まで分解し、内部パーツを見ていきます。

まず、スライド。
分解して驚いたのですが、スライド単体でも127gと非常にずっしりした重さがあります。

尚、スライドストップが引っかかる部分(赤矢印部分)は何の補強もされていないので、普通に凹んだり削れていきます。

観賞用として置いとくなら良いんですが、もし実際に撃つつもりがあるなら、金属パーツを埋め込むなりしてここを補強しておく必要がありますね…。

続いて、リコイルスプリングですが、なんと3個も入っています。
柔らかくて長いスプリングが2個、ダンパー用として硬いスプリングの3つですね。
更にゴム製のダンパーも付いているという万全な状態でした。

これが重いスライドでもキビキビ動く理由でしょうね。
何で柔らかいスプリングが2個入っているのかは謎ですが…。

間違えて2個入れちゃったのか?とも一瞬思いましたが、スプリングの外径が違っていたので、元から2個入れる仕様で作られているのだと思われます。

インナーバレルとチャンバーはこんな感じ。
HOPは固定で、少しだけ突起が出ています。

先述の通り、HOPの掛かりは非常に悪く、全然飛ばないのでサバゲーで使うならHOP周りの調整も必要ですね。

フレーム側はこんな感じ。
冒頭で「20mmレイルの位置が調整できる」とと言ったのはこの写真左側に映っている2本のプラスネジを外して、隣の穴に変えるだけです。

という訳で、少し購入タイミングは遅くなってしまいましたが、欲しかったS&W M4013 TSW PCカスタム/カーボンブラックverが手に入って大満足です。

とにかく、外観のディテールが凄くよく、しっかりした重さもあって見てて楽しい、握って楽しい銃になっています。
重いスライドにマグナブローバックエンジンのおかげでずっしりとしたリコイルもあり、撃ってて楽しいです。

ただし、サバゲーでバリバリ使えるような物では無い(サバゲーで使うなら普通にマルイの方が良い)ので、基本的に観賞用というか、家でカチャカチャして遊ぶ用の銃になりそうです。
私もそのつもりで買ってますしね…。

ただ、最低限HOP周りの調整(0.25gが使えるように)や、スライドストップ部分の補強等はせめてやっておきたいなと思っているので、これは追々別の記事で紹介しようと思っています。


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