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短くて軽いボルトアクションライフル、ARES AMOEBA STRIKER AS-02 Urban Greyを購入したのでレビューします

記事作成日:2018年10月29日

ARES製エアーコッキング ボルトアクションライフル、AMOEBA STRIKER AS-02が遂に発売されたので早速買ってみました。
これの前機種であるSTRIKER AS-01を触った時に「もうちょっとストックとバレルが短いモデルが出たらなぁ〜」と思っていたのですが、本当に短いモデルが出るとは…しかもストック前側にはM-LOKも付いていてAS-01から色々と改良というか仕様変更がされています。

ちなみに、発表されたの自体は確か去年辺りで、発売までかなり時間が掛かったな〜…という印象があります。

という訳で、そんな『ARES AMOEBA STRIKER AS-02』をレビューしていきます。
まず、外箱ですが、中々の情報量があります。

AMOEBA STRIKER AS-02にはBlack、Dark Earth、Olive Drab、Urban Greyの4色が存在するのですが、今回私が購入したのは『Urban Grey』になります。
最近、グレー系の銃にちょっとハマってるので…。

内容物は本体とマガジン、給弾ロッドと非常にシンプルな感じ。

外観はこんな感じ。
ストックに対してバレルが非常に短いので面白い形になっていますね。

手にとって見た時に思ったのは、

  • ハンドガード、グリップは太め
  • かなり軽い
  • 短くて取り回しが良い
  • ボルトハンドル操作しやすい
  • トリガーが何か微妙…

といった感じでした。

AMOEBA STRIKER AS-02のマガジンを紹介

まずはマガジンを見ていきます。
マガジンはAS-01付属のマガジンと互換はありますが、AS-01がロングマガジンなのに対し、AS-02ではショートマガジンが付属します。

マガジンの長さが短くなっていますが、装弾数はロングマガジンと同じ45発のようです。
ちなみに、フォロワーの作りが悪いのか何なのか、たまに弾がマガジン内部で詰まるので、その時はマガジンを軽く叩いてやると解消されます。

マガジンを挿すとこんな感じ。
短いですね。

尚、銃の構造上の問題で最後まで給弾されません。
本体側の給弾ルート側に4発のBB弾が残るので、最終弾を撃った状態でマガジンを抜いても4発こぼれてきます。

装弾数45発ですが、実質撃てるのは41発という事ですね。

尚、このマガジンかなり太いです。
写真左が大きさ比較の為に置いたM4用のPマグです。

マガジンポーチ選びに苦労しそうなサイズのマガジンだと思います。

AMOEBA STRIKER AS-02本体の細部を見ていく

続いて、細部を見ていきます。

マズルのカバーを外すとこのようにネジが切られている事が分かるのですが、専用規格らしく専用のサプレッサーやハイダーを買ってくる必要があるようです。
あと、14mm変換アダプターも販売されていたので、既成品のサプレッサーやハイダー等を付ける事も出来そうです。

まあ、この辺りの周辺パーツは追って集めていこうと思っています。

アウターバレルはフルートバレルになっています。

下部と左右にそれぞれ4コマずつ、M-LOKの穴が空いています。
また、ハリスバイポッドを取り付ける事が出来るアタッチメントも付いているのですが、曲がって付いています…。(回せば正しい向きに戻せます)

マグウェル内部はこんな感じ。
給弾口と、封印シールが2枚が確認できます。

左側には何もありませんが、右側には「注意:取扱説明書を読んでから使ってね」と「特許出願中」との刻印が。
Warningシール貼られてるんだから、注意書きを刻印にしなくても…。

AMOEBAとかSTRIKERとかそういう銃の名称を刻印に入れてほしかったです。

レシーバー上部の20mmレイル前側にはHOP調整用のイモネジが付いています。
イモネジ…嫌な予感しかしない。

まあ、ARES製品のHOP-UPチャンバーのクオリティに関しては期待してはいけません。
詳しくは後述しますが、全然HOPが効きませんでしたので…。

トリガー周りはこんな感じになっています。

結構ユニークだと思ったのがこのマガジンキャッチ。
AKやG3みたいなレバーに加えてトリガーガード前側を押してもこのレバーが動く仕様になっています。

尚、このレバーは人差し指で操作する想定なのだと思うのですが、相当人差し指が長くないと押せないのに加えて、マガジンは自重で落下しないので結局マガジンを反対側の手で引っ張って抜く必要があります。
その為、このレバーの使い所が思い浮かばないのです…。

トリガーはM&Pのようなトリガー中腹でクイッと曲がる、トリガーセーフティが実装されています。
このトリガー、シアーが開放されるタイミングがめちゃくちゃ分かりづらいです…。

「グググッ」と引いていったら突然「ストン」とピストンが前進します。
ピストンが前進する直前に引っかかりがあったり重くなったり、そういう「そろそろ発射されるよ」みたいな感触が無いのです。

トリガーフィーリングは糞と言ってもいいでしょう。トリガーストロークも結構長めです。

ボルトは大型な物が採用されており、引きやすいです。
ちなみに、トリガーセーフティーが実装されているせいか、AS-01にあった物理セーフティが無くなっており、セーフティレバーがあった所が埋められています。

グリップはフィンガーチャンネル付きで、グリップパネルを外すと中に分解用とHOP調節用の六角レンチが収納出来るようになっています。
尚、この2本の六角レンチは付属品で、最初から収納されています。

中々ユニークな仕様ですね。

ストックはこんな感じ。
チークピースがかなり高めでマウントリングをハイマウント位にしないとスコープが覗けない位の高さです。
個人的には半分位低くても良かったな…と思いました。

尚、このチークピースは別売りされてたりするので、外す事ができそうです。
外した所で低いチークピースが無いと、意味ないですが…。

また、ストック後部にはスリングスイベルが付いています。

バットプレートは樹脂製で、M249(ミニミ)ようなワイヤーを起こして肩の上に乗せる事が出来るような仕様になっています。
大して重い銃じゃ無いんですがね…。

ボルトを引くとこんな感じになります。
かなりストローク量が短く、マルイのM40とどっこいでは?と思える位に短いです。

ボルト自体はかなり軽く、ストローク量も短いのでとても引きやすいです。
割と柔らかめのピストンスプリングが入っているのだと思われます。

ノズルは写真左側の位置まで後退します。
チャンバーには装填されるBB断がチラッと映っています(写真右、赤矢印)

ボルトを操作すると、ボルトハンドルの反対側にあるコッキングインジケーターが作動し、赤い印が見えるようになります。
この赤い印が見えている状態はピストンが後退し、トリガーを引いたら発射出来る状態になっています。

コッキングインジケーターの動作を動画で撮ってみました。

箱出し状態での初速と飛距離、命中精度について

最後に箱出し状態での性能を見ていきます。
まず、単純な弾速チエック。

弾は東京マルイ製 0.20g 樹脂弾です。
結果、初速は84m/s後半程度とかなり低めな結果になりました。

電動ガンならこれくらいの初速でも全然問題は無いのですが、ボルトアクションだともうちょっと初速が欲しいですね…。

続いて、DEFCON_1さんのレンジ(25m)をお借りして計測してみました。
この時に使った弾は東京マルイ 0.25g バイオBB弾で、初速は77mm/s前半、グルーピングは120mm前後といった具合でそこまで致命的に悪い感じはしませんでした。(初速は相変わらず低いですが)

問題は飛距離です。
このグルーピング結果はターゲットよりも1mほど上を狙って撃っています。

なぜそんな事をしているのかと言うと、HOPが全然掛からず、25mの距離すら真っ直ぐ飛ばす事ができないからです…。
水平射撃だと地面に着弾するか、ギリギリ的の足元辺りに着弾します。

HOPを強くすると初速は65m/s程度まで下がるので突起は出てる筈なのですが、飛距離は落ちる一方…。

まあ、ARESですからね…。
このメーカーはチャンバー周りというか、HOP周りに期待してはいけません。
ARESでまともなHOP機構を備えた製品を見たことが無い…。

まあ、この辺りは要調整といった所ですね。
内部がAS-01と同じ仕様であれば比較的弄りやすいはずですし。

追って分解レビューとかカスタムもやっていこうと思っています。