エボログ

マルシンコピーの5発同時発射 ガスショットガン、TERCEL モスバーグ M500SSBを買ってみた

記事作成日:2019年4月26日

TERCEL モスバーグ M500SSBを買ってみました。
こちらの製品は、マルシンモスバーグ M500の旧モデルをコピーした製品になります。

まあ、古い個体ですし、色々と”お察し下さい”な所がある製品です。

内容物は銃本体に加えて説明書と予備のOリングと六角レンチ、BB弾が付属。
予備のOリングの量に笑います。
どんだけ気密が漏れる想定なのでしょうか…。

説明書は英語と中国語で記載されていますが、しっかり写真も入っているので、文字が読めなくてもなんとなく分かるでしょう。
しっかり分解図も載ってますので分解で困る事は無さそうです。

という訳で、こちらがTERCEL モスバーグ M500です。
フォアエンドやストック以外は基本的に金属製で、思いのほかしっかりした作りになっています。

この銃の値段(7800円)を考えると、もうこの時点で元取れてますよ…。
中々良い。

マズル周りはこんな感じ。
フロントサイトは一応左右位置の微調整が可能です。

銃口から覗くとこんな感じでインナーバレルとバレルスペーサーが確認出来ます。

赤矢印のレバーを180度回転させる事で、マガジンというか給弾用のパイプを引っこ抜く事が出来ます。

チューブキャップを引っ張る事で、給弾用のパイプが出てきます。
パイプは3本あり、それぞれに50発程度BB弾が入るようです。

非常にユニークな給弾方法で、マルシンはよくこんな気持ち悪い構造(褒め言葉)を思いついたなぁ…と関心します。

フォアエンドは塗装が剥がれて?割れて?いました。
溝の部分が全体的にバキバキですね。
一応ショップ側で再塗装しているとの事でしたが、一度綺麗にしてから再塗装したい所…。

レシーバーはこんな感じでシンプル。
バレル部分、レシーバー共に金属で出来ている事もあってキシミはありません。

エジェクションポートはこんな感じで、ダミーボルトではありますが、動きます。
フォアエンドを引くと銀色のダミーボルトが後退します。
ダミーボルトの奥に見えるのが糾弾機構とガスタンクを兼ね備えたユニットです。

ガスはレシーバー下部、ローディングポートから行います。
マルイやマルゼンのようなガスタンク方式ではなく、銃本体にリキッドチャージする感じですね。

尚、マルシンのM500にはガスタンク内部の圧力が高まった時にガスを逃がす為の安全弁が付いているのですが、ターセルのM500には付いていません。

リアサイトはモスバーグ製らしいゴーストリングサイトが搭載されています。
不安になる程ユルユルですが、一応ダイアルを回す事で上下に調整する事が出来ます。

セーフティレバーはこちら。
個人的にここにセーフティがある銃、好きなんですよね。
レミントンやベネリの製品でよく見かける、トリガーガードに付いているボタン式のセーフティよりもこっちの方が好きだったり。

トリガーはこんな感じ。
正直トリガーフィーリングはクソです。

遊びが大きく、最後シアーを解放する瞬間がとてつもなく重いというか渋いのです。
どこで発射されるのかが全く分からない…。
全く気持ちの良いフィーリングじゃないのでこれは要改善ですね。

尚、実銃ではどういう動作をするのかは知りませんが、トリガーガード根元にコッキングインジケーター的な物が付いていました。
写真左はコッキングしていない状態、右がコッキング状態です。

ストックはこんな感じ。
こちらもショップ側で再塗装されているようです。
バットプレートは程よい弾力のあるラバーで出来ており、構えた時の安定性は高いです。

初速は0.20gで50m/s程度でした。
使用しているガスはHFC134A、常温での計測になります。

尚、スペック上は5発同時発射なのですが、実際は3〜5発の同時発射(何発出るかはランダム)で、不発(空撃ち)になる事も度々ありました。
同時に発射される弾の数による初速のブレはありますし、仮に5発撃ちだしたとしても初速は大きくブレており、20m/s等の非常に低い初速を出す事もありました。

尚、当たり前ですが発射される弾数が少ないとその分初速は上っていきます。
どの程度上がるかは、お察しください。

また、5発装填されていても4発しか発射されず中に1発残ってしまったりする事も…。

そもそも空撃ちした時に放出されるガスの量が全然違う…というか発射音が全然違うんですよね。
色々と安定していません。

また、HOP機構しかり装填された弾を抑えておく機構すら備わっていないので、コッキングした状態で銃口を下げるとBB弾が銃口からこぼれます。
つまり、一度コッキングしたら銃口は水平よりも上に向けておく必要がある訳ですね。

まあ、とりあえず言えるのは「箱だしで使えるような代物ではない」という事ですね。
ゲームで使えるようにするには結構骨が折れそうな印象…。
というか、実際弄り始めてるのですが色々苦労してます。

今年の夏には使えるように、間に合わせたいなぁ…。