VFC製電動ガン MP7A1の分解レビュー【海よりも深い後悔】 | エボログ

VFC製電動ガン MP7A1の分解レビュー【海よりも深い後悔】

2019年6月18日

VFC/Umarex製の電動ガン、MP7A1を分解していきます。
開封レビューの最後でも紹介した通り、分解するならそれ相応の覚悟が必要です。
ぶっちゃけ『二度と分解したくない電動ガン』の第二位にこのMP7A1をランクインさせました。(1位はA&K V-Style

YouTubeに詳しい分解方法がアップされているので、この動画を見て予習しておく事をオススメします。

無闇な分解は海よりも深い後悔を伴うでしょう。
という訳で、そんなMP7A1を分解していきます。

尚、当記事では中身のみの話題です。
VFC AEG MP7A1自体のレビューはこちらから。

フレームと内部を分離させる

まず行う作業はフレームから内部パーツを抜き出す作業です。
内部パーツを抜き出すには、「ボルトリリースボタン」「セレクターレバー」「トリガー」「ストック」の4つのパーツを外していきます。

まず、ボルトリリースボタンから。
こちらは左側の下部から0.89mmの六角レンチを使ってイモネジを緩めて外す事が出来ます。

セレクターレバーは右側に0.89mmのイモネジが付いているので、これを緩めて外す事が出来ます。
尚、セレクターレバーのシャフトを抜くのが大変なので、少々強引に押し出す必要があります。

続いて、トリガーを外します。
トリガーピンを右側からピンポンチを使って抜き、その後フリーになったトリガーを前方向に動かして外します。
外す時に「パキッ!」と樹脂が折れたような音がしてヒヤッとしますが、GBB MP7A1も同じみたいなので、それで正解っぽいです。

最後にフレーム後部に付いている2本のピンを抜きます。
このピンはバットプレート下部の穴に挿しておく事が出来ます。

紛失防止用のこういう穴、HKらしさが出てて良いですね。

ストックを外せば内部を抜く準備が完了です。
内部を抜くにはフラッシュハイダーをグッ!と押すと出てきますが、途中(写真右側の位置)で引っかかって抜けなくなりました。

あーでもない、こーでもない、でも分解動画だと割とスムーズに抜けている…と思いながらガシャガシャ動かしたり、引っかかってそうなパーツを探したりしたのですが、見つからず…。
思い切ってゴムハンマーでハイダーをガコン!と叩いてみたら抜けました。
一緒にシリアルNOのプレートも脱落。

ここまで外れたらあとぐぐぐっとメカボを引っ張り出せば全部抜けます。

尚、YouTubeの動画では20mmレール上部の穴から逆転防止ラッチを解除するという手順が含まれていますが、日本仕様のMP7A1には逆転防止ラッチを外側から解除する機能が付いていません。
そもそも20mmレールに穴が開いていないのです…。
なんでオミットされてるんでしょうかね…。

この穴が無い

これがVFC AEG MP7A1のメカボックスです。
この時点で割とゲンナリしてるんですが、分解を進めていきます。

メカボックスの外側には可動部品が多いためかグリスが塗布されており、ちょっとベトベトします。

FET標準搭載で最終弾検知して動作停止、そしてボルトリリースボタンがライブという点は非常に嬉しいのですが、この信号線の数よ…。

コネクタで繋がっている白色の線が最終弾検知、オレンジ色の線がトリガー検知(カットオフも兼ねている)、青色の線がボルトリリースボタン検知です。
全ての配線が一旦写真左側の基板を経由して、FET(赤い熱収縮チューブで覆われてる奴)に繋がっています。

配線見ててヒューズらしき物が見当たらないのですが、ヒューズレスなんですかね…?

FETを経由してモーターやバッテリーに繋がっているのは少し太めの赤と黒の線、FETの信号線は細めの赤と白の線です。

モーターのブラシホルダーの上にケーブルが繋がってるのは笑いました。
ここははんだ付けで固定されているようです。

一体構造になっているメカボックスを分離させます

本来、チャンバーとかシンプルな所から見ていきたい所なのですが、VFC AEG MP7A1のチャンバーは、メカボックスを取り外してからじゃないとアクセスできません。

まずはメカボックスにくっついている、細々したパーツを外していきます。
写真左はチャージングハンドル、セレクターレバーや写真右はボルトリリースボタン関連のパーツや、マガジンが刺さっているかどうかを判定するのに使われているパーツです。

こういう細々したギミックがやたらと多いので、VFC AEG MP7はパーツ点数が凄い事になってるんですよ…。

ギアボックス上部はこんな感じで、ギアが見えています。
なんとなくギアボックスを拝みたいだけだればここまでで留めておいた方が良いでしょう。

また、逆転防止ラッチの形状はやっぱり海外仕様と国内仕様で違ってるみたいです。
海外仕様に比べると、逆転防止ラッチが解除しにくい形になっています。

海外仕様のVFC AEG MP7A1

というか、メカボックスの形自体、少し違ってますね…。
なんだこれ…。

ピストンスプリングはQD式です。
QD式とは言っても、ここまで外さないとスプリング交換が出来ないんですけどね…。

スプリングガイドを90度回転させれば抜く事が出来ます。
ピストンスプリングの長さは約108mm。

スプリングの太さはスタンダード電動ガンと同じですが、長さはかなり短いです。
次世代電動ガンとはほぼ同じ長さで、写真上が東京マルイ純正の次世代電動ガン用(多分純正?)、下がVFC AEG MP7A1のピストンスプリングです。

この通りピストンに次世代電動ガン用スプリングを組み込んだ状態で完全に圧縮出来ているので、使う事は可能っぽいです。

ただ、次世代電動ガンのスプリングはVFC AEG MP7A1純正スプリングに比べるとかなり柔らかいので、初速は大幅に落ちるでしょう。

次世代用が約5.9kg、MP7A1が約7.5kg

注意喚起のメールで書いてある通り、11.1Vバッテリーの使用と同様に、ピストンスプリング交換は破損のリスクを伴うので、交換する際はご注意下さい。

本日は、下記の商品につきまして代理店より注意事項がございましたので追記いたします。 
VFC MP7 AEGは海外バージョン等の表記で11.1Vバッテリー対応と記載がありますが、国内バージョンはM90スプリングに換装されている関係上、11.1Vバッテリーを使用すると故障の原因になる場合があるため、7.4Vで使用くださいますようお願いいたします。 
(JPverは商品説明にも11.1V対応の記載はありません) 

また、純正M90スプリングよりも更に低レートのスプリングに交換して7.4Vバッテリーで駆動しますと、これもまた同様の理由で故障の原因となります。 
以上バッテリーの諸注意事項についてご了承をお願いいたします。 

当たり前ですが、修繕パーツは現段階では発売されていないですし、取り寄せる事も出来ないみたいなので、壊れたら終わりです。

という訳で、メカボックスを外していきます。
まずはFETを固定しているタイラップを切除します。

FET自体は結構シンプルな物が入っていました。
一般的な6線式FETですね。

通常電動ガンには備わっていないような、色々な機能が付いていますが結局の所、通電のON/OFF制御しかしてないのでこれくらいシンプルなFETで事足りるのでしょう。

後は細々したパーツを外していくのですが、特に注意すべき箇所がいくつかあります。
VFC AEG MP7A1はとにかく細かいパーツが多く、特にスイッチ類の破損は注意が必要です。

必ず信号線の先にはスイッチがあるので、これらは特に慎重に外していきましょう。
また、これらの信号線は一部接着されている箇所があるので、剥がす時は注意が必要です。
ちょっと引っ張ってみて「あ、これ無理だな」と思ったら無理に引っ張らずにデザインナイフ等で皮膜を破らないように削ってみて下さい。

特にオレンジ色の信号線の先に付いているスイッチ+基板は非常に危なっかしい構造になっているので、なるべく負荷が掛からないように先に反対側のケーブルを緩めてから基板を外すと良いでしょう。

こんな薄っぺらい基板なのに、何でど真ん中に穴が開いて、圧入されているのか…!!!

後は細かいスプリングが吹き飛ばないように慎重に外したり、スイッチの爪が割れないように外したり等の注意で大丈夫です。

細々したパーツを外す事でインナーシャーシ+アウターバレルとモーター+FET、メカボックスの3パーツに分離させる事が出来ます。

細々したパーツがどこのパーツなのか、分からなくならないように小袋に分けて保管する事にしました。

蛇足ながら、コネクタを固定しているネジが1本、インナーシャーシを固定しているネジが9本、モーターを固定しているネジが4本といった具合で、まだメカボックスに到達していないのにもかかわらず、14本ものネジを外す必要があります。

VFC AEG MP7A1のモーターについて

モーターはARESのスリムモーターを短くしたような超小型モーターです。
非常に小型ではあるものの、磁力は非常に高く、コイルも細めのエナメル線がぎっちり巻かれています。

ガンジニア 石岡さんの計測したデータではEG700に迫る値との事です。

尚、ピニオンの形状はO型で、歯の形状を見る限りスタンダード電動ガン互換っぽいです。

ちなみにモーターはメカボックスに対してこのように収まります。
東京マルイのコンパクト電動ガンメカボックスの上下を逆にしたような構造ですね。

変態メカボですわ…。

VFC AEG MP7A1のチャンバーを見ていきます

という訳で、ようやくチャンバーにアクセス出来るようになったので、チャンバーを見ていきます。
まず、ガスブロック的なパーツの下部に刺さっている2本のロールピンを抜き、アウターバレルの先端を外し、インナーシャーシを真っ二つにします。

これでようやくチャンバーを拝む事が出来ました。

続いて、チャンバーをインナーシャーシから外すのですが、信号線の接着が結構ガチガチで剥がすのが困難でした。
この辺りは個体差の問題がありそうです。
その為、信号線はインナーシャーシに残したまま分解を進める事に。

この時、初めて磁気連動のボルトストップ機能の構造が分かったのですが、かなりアナログでした。
このような磁石が埋め込まれた樹脂パーツがスイッチの前に付いており、スプリングテンションによって常にスイッチが押されている状態になっています。
それが、フォロワートップに埋め込まれた磁石に反応してこの樹脂パーツが引っ張られてスイッチがOFFになり、FETの通電をカットするという構造でした。

なるほどねぇ…と関心。

簡単に言うと、マガジンが刺さっていて弾が装填されている状態であればボルトリリースボタンやチャンバーのスイッチはON状態で、トリガーのスイッチのみがOFF。
トリガーを引くとトリガーのスイッチがONになり、FETに信号が通るようになるので通電します。

マガジンが抜けたらボルトリリースボタンのスイッチがOFFになり、通電はカット。
フォロワートップがチャンバーに入り込んできたらチャンバーのスイッチがOFFになり、通電がカット。
セミオートの場合、カットオフレバーの動作によってトリガーのスイッチがOFFになるので、通電カット。

といった感じですね。
この仕様であれば社外製のFETや汎用的な外付けFCUが使えそうです。

チャンバーを分解した状態です。
HOPパッキン、インナーバレルは東京マルイのAEG互換です。
インナーバレルの長さは202mm。アルミ製で黒色のアルマイト処理が施されています。

HOPパッキンは程よい柔らかさで、突起はマルイ式。
正直そのままでも問題無いかと思われます。
しかし、HOPアームに関しては樹脂の突起でHOPパッキンを直接押す構造なので、あまり強いHOPを掛けているとパッキンを駄目にしたり、弾づまりを起こしやすくなりそうな気がします。

後、HOPアームが片側(右側)から押される構造なので、HOPを強めにかけると弾が右に逸れていく可能性がありそうです。
ちょっとここは気になりますねぇ…。

VFC AEG MP7A1のメカボックスを見ていく

ようやくメカボックスです。
ぶっちゃけ私はこの時点でだいぶ疲れてます。というか、夜更かししてやる作業じゃねぇ…。

メカボックスは8本のネジで固定されているのですが、ネジの長さが3種類あるので要注意です。
どこがどこのネジだったのかはちゃんと覚えておきましょう…。
私は忘れました。

グリスはかなり少ないです。
程よい粘度のグリスが必要最低限の量塗布されている感じ。

逆転防止ラッチは恐らく通常電動ガン互換で、Ver2やVer3辺りの物が使えそうな気がします。
ギアは4種類入っており、全て完全新規でしょう。

当たり前ですが、コンパクト電動ガンとも全然違うギアです。

ベベルギアは通常電動ガンとよく似た構造ですが、逆転防止ラッチや歯の大きさが全然違います。

「エ」みたいな形をしたギアはこんな感じ。
何ギアって言うんでしょうかね…。

スパーギアみたいな形をしたこのギアはこんな感じ。

セクターギアは非常に小型で、独特な形をしたセクターチップが付いています。

ギアは真鍮パイプによって長さが調整されている感じです。
この真鍮パイプは固定されておらず、簡単に外せます。

シャフトの太さは一般的な電動ガンと同じ3mmなのでシム調整を行う場合は普通のシムが使えます。

シリンダー周りはこんな感じで、かなり小さい…。

シリンダーの内径はスタンダード電動ガン互換ですが、見ての通り非常に短いです。

ピストンも短く、9枚歯用になっています。(2枚目は全削り、金属歯が7枚)
そして、ピストンヘッドがすごく不思議な形をしています…。なんだこの吸気穴の形…。

シリンダーヘッドは専用品でしょうね。
シリンダーヘッドに「H210」と書かれてました。

ノズルはシーリングノズルで、全長は約23.7mmでした。

タペットプレートは気持ち悪い形をしています。
何だよこれ…。

輪っかになっている所にセクターギアが入り込む構造です。
肉薄だしこんな形で折れないのかな…大丈夫かな…。不安になります。


という訳で、これでVFC AEG MP7A1の分解は一旦終了とします。
ハンダ付けされてるパーツとか、微妙に外しきれてないパーツもありますが、もう疲れた…。

という訳で、これから組み直しと調整です。
構造上、あんまり何度も分解・組み立てをしたい構造では無いので、とりあえず安牌な内容にしておこうと思います…。

パーツ破損させるのも怖いですし。
あと、ぶっちゃけ専用パーツが多すぎてこれといって弄る所が無さそうなんですよね…。