Wolverine Airsoft ReaperとWraith CO2ストックの燃費向上と軽くデータ集めをやりました。
記事作成日:2019年10月29日
電磁弁初チャレンジという事もあって、色々と試行錯誤な状態ですが、Wolverine Airsoft ReaperとWraith CO2ストックを弄りました。
前回、組み込んだ時は実質ポン付け状態だったので、スローペースにはなりますがちょこちょこと弄っていくつもりです。
ぶっちゃけまだサバゲーに投入出来る程の安定性というか、信頼性は持たせる事が出来ていないので、まずはデータ収集からかな…と思ってます。
というか、その為に電磁弁買った訳ですし…。
という訳で、まずはユニットの分解からです。
バラしてみない事には何も分かりませんからね。
リーパーの分解は簡単です。
まず、黒いシリンダー部分を回すと電磁弁とシリンダー部とノズル部に分離させる事が出来ます。
リーパーの動作原理はこのシリンダー部にガスが一時的に蓄積、圧が上がる事によってノズルが閉鎖され、電磁弁が開放される事によってガスが放出、負圧によってノズルが後退するという感じの挙動のようです。
非常にシンプルな構造のようです。
続いて、電磁弁を外してみました。
こちらはモンキーレンチか何かで挟んで回せば簡単い外せます。
ガスガンの放出バルブのような形状をしていますね。(実際、役割はほぼ同じですし…)
尚、この電磁弁の挙動はこんな感じです。(縦向き動画ですみません…)
通電するとバルブが開放され、通電がカットされると戻ります。
バルブはほんの僅かにピコピコ動くだけです。
続いて、Wraith CO2ストックもバラしていきます。
まず、CO2カートリッジを差し込部分を限界まで回すと外れるので、外します。
銀色の部分がCO2カートリッジに穴を空ける奴です。
続いて、ストックチューブ下部の六角ネジを外すと、レギュレーター的な役割を担っているパーツがごっそり抜けます。
Wraith CO2ストックの分解はとりあえずここまでです。
構造的にここまで分解すれば把握出来ましたし、下手これ以上に分解してガス漏れでも起こしたら嫌なので…。
とりあえず、穴が開けられたCO2カートリッジから流れ出たガスはレギュレーター的なパーツを通してレギュレーター的なパーツとストックチューブ根本の間にある空間に一時的に溜まるみたいですね。
つまり、ReaperとWraithを組み合わせた場合、ガスを溜め込むスペースがストックチューブ側と電磁弁ユニット側の両方に存在する状態になるようです。
簡単に図にするとこんな感じでしょうか…。
Reaperに電磁弁が2つあるのは、単にガス室に貯める為の弁と、ノズル側にガスを流す為の弁の2つがあるという意味で、電磁弁自体は1つです。
という訳で、これをもとに色々考えてみます。
まず、大前提としてReaperもWraithも、日本向けに作られている製品では無いという所を重点的に考えていきます。
トップガス・グリーンガスなどをパワーソースとして使う事を前提に設計されている、海外製ガスガンを弄る時と同じ考えですね。
まず、1発で使用されるガスの総量を減らします。
日本のジュール制限において、海外並のガスの流量は不要です。
普通のガスガンで言うと、ハンマースプリングを柔らかくするような作業に近いのかもしれません。
尚、カスタム前の前提として私のWraithストックはJASGの外部ソースレギュレーターにおける5気圧相当の初速になるように、Wraith CO2ストックのレギュレーターを調整している状態になっています。
ガスの放出量を減らすには単純にシリンダー容量を削るのが一番手っ取り早いと思います。
今回はReaperのシリンダー内部に詰め物をしてみました。
適当にカットしたパッキンを重ねて詰め込み、パッキンがズレないように突っ張り棒みたいなのを差し込んでおきました。
これでガスの総量が半分以下になったはずです。
尚、Reaperのノズルの外径は10mm、シリンダーの外径は22mmでした。
私は内径11mm、外径24mmのパッキンを買ってきて、外周をカットしています。
という訳で、Reaperのガス室を削ったなら、Wraithのガス室も削って良いだろうと思ったので、Wraith側にも詰め物をする事に。
適当に余ってたパイプの中にOリングを突っ込みまくって(写真左)、ゴムパッキンで蓋をします。(写真右)
正直、Wraith側は可動部品が無いので、ガス室の容量を埋めることが出来るパーツなら何を使っても良い気がします…。
こんな感じで余り物のパーツをたくさん使ってガス室を埋めてみました。
が、これをやった場合、連続で射撃した時の安定性が損なわれてしまいました…。
どうやら、Wraith側のガス室を絞りすぎたようで、ガスの再充填に間に合わなくなってしまったようです。
最終的にはOリングを突っ込んだパイプを外して、ゴムパッキンを5枚だけ入れました。
後、これは燃費改善の調整とは別の話ですが、少しノズルの形状も変えてみました。
一般的なノズルだと先端のC面が45度なのが多い気がするのですが、角度を30度位にしてみました。(だいたいの角度です)
というのも、M45のチャンバーの仕様のせいなのか何なのか、45度の角度だとたまにパッキンを巻き込んで弾詰まりを起こしてしまう事があったんですよね…。
なので、思い切って角度を変えてみました。
あと、色々内部を弄ってしまった状態でのデータ検証はあまり良くない気がしたので、インナーバレルをM45純正に戻し、チャンバーパッキンを東京マルイ電動ガン用、押しゴムをシリコンチューブという無難な構成に変えてみました。
ちなみに押しゴムをシリコンチューブにした理由としては、マルイの押しゴムだとしっかりHOPの凸が出なかった為、一回り大きいサイズのシリコンチューブを使いました。
これでHOP無しの状態と最大HOPの状態でそれぞれこんな感じになりました。
後、インナーバレルとアウターバレルの間に少し隙間があったのでマスキングテープを巻いて微調整を行いました。
パッキンやノズルの仕様を変えたので再度弾棒でチェック。
まあ、少しノズル長不足な感じがありますが、箱出しの電動ガンよりかは詰まっているのでまあ良いかなと…。(別にこれで精密射撃やるつもりは無いですし)
これらの事を行った結果、初速は0.20gで67m/s程度(元々69m/s位出ていたので、少し初速が落ちましたね)になりました。
しかし、燃費大幅に改善し、230〜250発程度は射撃する事が出来るようになりました。
あまりに撃てる数が多すぎて途中からカウントするの辛くなってきたんですが、だいたいそれくらいは撃てました。
しかし、実際に初速が安定しているのは200発前後(バカスカ連射してると170発位)で、それ以降は大幅に初速が低下していく結果となりました。
最終的にはガス圧が足りずにノズルが閉鎖出来なくなったりしてました。
初速低下が始まってきたタイミングなら少しガスは無駄にしちゃいますが、軽い力でCO2カートリッジを抜くことが出来るので「少しパワー落ちてきたな〜」と思ったらCO2カートリッジを交換すれば良いかなと思っています。
尚、Reaperはセミオートオンリーの電磁弁ユニットなので、フルオート時の燃費や安定性は不明ですが、連続で撃っていると流石にガスが冷えてくるのか、10m/s程度の初速低下は起きてしまいます。
実際ストックチューブが結構冷たくなるんですよね…。
動作検証時はよくストックが結露してました。
例えば、1秒間に1〜2発程度の速度で44発連射した時の初速はこんな感じ。
もちろん連射しまくればするほど、燃費は悪くなります。
尚、バッテリーの方の燃費ですが、4カートリッジ程度使って300mAhのLiPoバッテリーの残量が60%になっていました。
無駄撃ちしないように気をつけていれば、1日中ぶっ通しで使ってもバッテリー1本あれば足りそうですね。
もし不安であればもう1本買い足すか、バッテリースペースは考える必要がありますが、電動ハンドガン用などのより容量の大きなLiPoバッテリーを使えば良いと思います。
という訳で、まだまだ電磁弁化したARES M45の調整は続きますが、この記事では一旦ここまでにしておきます…。
先日長いハンドガードも買ったので、これ用のカスタムもしていかないといけないですからね…。