SIG AIR PROFORCE MCX VIRTUS AEGを購入したので早速レビューします
記事作成日:2019年12月24日
以前、VFC/Cybergun SIG MCXをレビューしましたが、今回はSIG AIRのSIG MCXのレビューです。
もともとSIGのエアソフト向けライセンスを使ってCybergunがVFCの工場を使ってSIG MCXを製造していたのですが、SIG自身がエアソフト向けブランドとして「SIG AIR」を発表、様々なエアソフトガンのラインナップの中の一つがこの「SIG AIR PROFORCE MCX VIRTUS AEG」という訳です。
なぜCybergunじゃ無くなったのか?という理由は公式には発表されていませんが、ライセンス料の未払い問題が過去にあり、そういった経緯があって外されたのかな…?と私は推測しています。
という訳で、SIG AIR PROFORCE MCX VIRTUS AEGはこんなパッケージでした。
尚、日本においてSIG AIRはLayLaxが正規代理店となって輸入しています。
Cybergunの時とは全然パッケージ違いますね。(当たり前ですが)
内容物はこんな感じで銃本体と正規代理店(LayLax)の弾速証明書、取扱説明書、マガジン(多段数マガジン)といった感じ。
そう言えばハンドガード内に入れたバッテリーを見えなくする為のカバーが付属するとか何か聞いたことがあるんですが、付属しないんですかね。
もしかして、オフィシャル通販限定とかでしたっけ…。(ぶっちゃけどうでも良いのであまり覚えてない)
SIG SAUER PROFORCE MCX VIRTUS SBR
取扱説明書は英語を含む複数言語で書かれていますが、日本語は無さそうでした。
一応写真付きで説明がされていますが文字多め。
という訳で、SIG AIR PROFORCE MCX VIRTUS AEGはこちら。
反対側はこんな感じ。
うーん、やっぱりMCXのデザインは良いですなぁ…。
ストックがワイヤーストックなのが非常に残念な所…。
ストックのバリエーション展開に期待したい所なんですが、Cybergun版が出てから暫く経つのに全くそういった情報が無いので望みが薄い…。
という訳で、細部を見ていきます。
フラッシュハイダーは三つ又。海外仕様(北米仕様?)はオレンジ色のハイダーになっていますが、日本ではそういう法律・条例は無いので黒色です。
もちろん材質はスチールで、14mm逆ネジで取り付けられています。
Cybergun版と同じ形状のハイダーでしょうかね…?
ハンドガードの前側の左右からガスコントロールノブが確認できます。
このノブは捻ればちゃんと動きます。
ハンドガードはこんな感じで側面と下部に5コマのM-LOKポートが付いています。
また、ハンドガード根本の左右にはQDスリングスイベルも取り付けられるようになっています。
上面は20mmレールで、アッパーレシーバーからずーっと伸びています。
AR15系で言うモノリスアッパーみたいな仕様ですね。
尚、フロントサイトとリアサイトが付いていないですが、SIG AIR MCXにはフロントサイトとリアサイトが付属しません。
確かLayLaxオフィシャルの通販で購入した場合は、限定初回特典として「DEFIANCE フォールディングサイトセット」というフリップアイアンサイトが付いてくるみたいです。
レシーバーはこんな感じ。
ベースはAR15系ですが、オリジナリティ溢れるデザイン。
細部を見ていきます。
まず、アッパーレシーバー側には「VIRTUS」のプレートが入っています。
詳しくは後述しますが、Cybergun版には無かった物ですね。
マグウェル部分にはSIG社のロゴ、「SIG MCX MUTI-CALIBER」と刻印がはいっています。
ボルトリリースボタンやアンビマガジンキャッチはこんな感じ。
もちろん、共にライブです。
セレクターレバー周辺はこんな感じ。
シリアルNOのみ白色で印刷されていますね。
尚、セレクターレバーはアンビです。
トリガーガード下部とトリガートリガーガード内側にエアソフトガンらしい刻印が入っています。
こういう目立ちにくい所に刻印を入れてくれる配慮は嬉しいのですが、シールでも良いのでは…?と思ったり…。
反対側はこんな感じ。
こちらも特徴的なパーツが盛りだくさん。
特にこのケースディフレクターとか良いですよねぇ…。
エジェクションポートカバーを開けるとダミーボルトが確認できます。
ダミーボルトには「MULTICAL」と入っており、チャージングハンドルを引くとHOP調節ダイヤルが見えます。
尚、目一杯チャージングハンドルを引くと「カチッ!」とダミーボルトがロックされるので、HOP調節がやりやすくなります。
戻す時はボルトリリースボタンを押せば良いです。
チャージングハンドルはアンビタイプ。
グリップはこんな感じで丸みを帯びた握りやすいビーバーテール付きのグリップです。
形状がHK416のそれと似ていますが、最近の流行りなんでしょうね。
ストックはワイヤーストック。
ストック基部の上部にあるボタンを押す事でストックを伸ばす事が出来ます。
伸ばすと多少のガタツキはありますが、構造上どうしようも無いガタツキなので仕方ない…。
尚、ストックは完全に縮めた状態を含めて3段階で調節する事が出来ます。
写真左がちょっと伸ばした状態、写真右が限界まで伸ばした状態です。
尚、このストックは側面の六角ネジを緩める事で外す事が出来ます。
ストック基部が20mmピカティニーレールという、独特な固定方法になっていますが、これはSIG MCX/MPX系共通企画です。
ちなみに、QDピストンスプリングガイドは健在でした(クリスベクターの時みたいに、日本仕様はQDスプリングオミットとかにはなっていなかったので安心)
ハンドガードを外してバッテリーを入れていきます
続いて、ハンドガードを外してバッテリーを入れる手順を紹介します。
まず、レシーバー前側のピン(ピポットピン)を抜き、ハンドガードを前側にスライドさせます。
尚、この際ロアレシーバー側を持ってしまうとアッパーとロアーが分離しようとしてしまうので、アッパーレシーバー側を持って作業をした方が良いと思います。
レシーバーとハンドガードの分離が出来ました。
ヒューズは25Aの小型平型で基盤に付けられています。
バッテリーコネクタはタミヤミニコネクタです。
Cybergun版と同じ仕様ですね。
バッテリーはバレル上部に挿入する仕様になっていました。
スペースの長さは12.8cm程度あります。
これ、めっちゃ有り難いんですよ…。
なにせCybergun版のSIG MCXを使った事がある人なら皆苦労していると思うのですが、とにかくバッテリーが入れづらいのです。
入れるのにコツが必要な上に、被膜が破れないか?とヒヤヒヤしながら挿入する事になりますし、対応するバッテリーの種類もかなり限られてしまっていました。
私は加工する事でバレル上部にバッテリーを入れられるようにしましたが、これが出来ない人は慣れるか外付けバッテリーにするかの2択でしたからね。
という訳で、SIG AIRのMCXではストックチューブインタイプの長いバッテリーもバッチリ入ります。
バレルが長くなっている事もあって、バッテリースペースも十分に確保する事が出来ているようです。
ただし、同サイズでも11.1Vは幅が足りずに入れるのが困難でした。
もし11.1Vを使いたいならセパレート型(三つ又型)をうまいこと配置するのが良いかもしれません。
SIG AIR MCXの箱出し状態での初速と発射サイクルについて
続いて、初速とサイクルを測りました。
使用したバッテリーは7.4V 1200mAh 25/30CのLiPoバッテリー、弾は東京マルイ 0.20g樹脂弾です。
結果、初速は90m/s〜91m/s半ば程度で安定、フルオートの時は全体的に0.5m/s程度高い初速が計測されるといった感じでした。
初速にしろ発射サイクルにしろ、Cybergun版のSIG MCXとほぼ同じですね。
尚、動作音はこんな感じ。
まあ、「THE 箱出し電動ガン」みたいな感じですね。少し高めのギアノイズがあります。
VFC/Cybergun SIG MCXとSIG AIR MCXを見比べていきます
続いて、Cybergun版とSIG AIR版で何がどう違うのか?を見ていきます。
自分のCybergun版 SIG MCXは既に弄られちゃっているので、そこはご了承ください…。
まず、レシーバーの色ですが、SIG AIR版は真っ黒、Cybergun版はアッパーのみ緑っぽい感じのレシーバーでした。
まあ、これは個体差だったってオチなんですがね。Cybergun版でも真っ黒のアッパーレシーバーはあるので、あまり気にしないで下さい。
レシーバーの形状や刻印は結構細かい所で違いがあります。
左上から順にVIRTUS刻印の有無、ワイヤーストックが入り込む溝の長さ、「SIG MCXロゴ」の有無、アッパーレシーバー後ろ側の肉の厚み、EXETER-HN-USA刻印の有無、シリアルNOのフォーマットの違いといった感じ。
バレル側の違いはこんな感じ。(ガスブロックの位置を合わせてます)
ガスブロックの構造は似ていますが、ノブのデザインが違っています。
また、Cybergun版は20mmレールがガスブロックの部分まで伸びているのに対し、SIG AIR版は途中で途切れています。
アウターバレルの中腹〜根本辺りはこんな感じ。
先述の通りレシーバー側の20mmレールの長さが違うのに加え、アウターバレル根本の上部がバッテリーを入れやすくする為に削られていたりしています。
バレルの長さはこの程度異なります。
CybergunのSIG MCXは最初期のモデルをベースに作られており、SIG AIRのMCXは比較的現行に近いモデルをベースに作られている為、ちょっと形が違っているのは知ってましたが、ここまで違っていたとは…。
そこで、ハンドガードの互換性が気になったので試してみました。
まず、SIG AIR版のハンドガードをCybergun版に付けてみた所、取り付け不可能でした。
途中でレシーバーとハンドガードが干渉してしまい、奥まで差し込めません。
逆にCybergun版のハンドガードをSIG AIRに付けてみた所、取り付けは可能でしたが、ハンドガード上部にぽっかり穴が空いたような見え方になってしまいました。
相互の互換性は無さそうです。
アッパーレシーバーごとまるっと交換なら出来るかもしれませんが…(これは面倒なので現状試してません)
テイクダウンしてみました
ちょっと確認したい事があったので、テイクダウンまで行いました。
それは「このMCXはどこで作られているのか?」です。
SIG自信がエアソフトブランドを立ち上げたとしてもエアソフトガンの生産能力を持っている訳では無いですからね。
例えばハンドガンだとVFC(SIG P320 M17)やKJ Works(SIG P226)と手を組んでSIG AIR製品を作っています。
まあ、前々から「十中八九VFCだろ」と分かっていたんですが、100%の確証が欲しかったので…。
マグウェルから見えるこのシール、この時点でVFC確定だと思うんですがね…。
という訳で、テイクダウンします。
SIG MCXは前配線なので、少し神経使います。
はい、確定ですね。
VFC製品です。
バレルに関してもアウターバレルが長くなっているのに伴って延長されているだけで、Cybergun版と変化は無し。
という訳で、分解レビューは多分やらないです。
気になる人はVFC/Cyberugn SIG MCXの方の記事を見てください。
同じだと思いますので…。(バラしてる時に何か違いに気づいたら紹介する感じになります)
オマケ
色々付けてみました。
SIGのM-LOKレールパネルが1枚だけ欲しい…。
ハンドガードに付けているのは「SIG SAUER M-LOK バーティカルグリップキット」、スコープは「SIG SAUER TANGO6 1-6x24mm Hellfire MRAD Milling (SOT61017)」、マウントリングは「SIG SAUER ALPHA1 TACTICAL MOUNTS」と、すべてSIG製のアクセサリーで固めてみました。
SIG AIRのMCXはバレルが長いのでスコープが似合いますね。
Cybergun版の方につけるとちょっとバランスが微妙だったのですが…。
という訳で、Cybergun版のSIG MCXとツーショット。