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排莢式ガスブローバックライフル、RARE ARMS AR15 GBBR SHELL EJECTINGを買いました

記事作成日:2020年7月2日

台湾、RARE ARMS(レア・アームズ)社製品のライブカートリッジ ガスブローバックライフル、『RARE ARMS AR15 GBBR SHELL EJECTING』を買ってみました。
ガスブロで排莢とかロマンの塊じゃないですか?
まあ、何で買ったかは当記事の後半で紹介しますが…。

今回購入したのはハンドガードやストックなどが取り除かれた『AR-I5 GBBER- OEM』という物で、シューティング苺屋さんが国内用として輸入・販売している物になります。
ちなみに本家サイトを見ると色々なラインナップを予定しているような気配が…。
個人的にはM14とか凄く気になりますね…。

日本だと少し前にRARE ARMS SR-25の流通があり、その価格と排莢式GBBとうロマンの塊仕様が話題になった事がありましたね。

というわけで、RARE ARMS AR15はこのようなガッチリしたガンケースに収納されています。
これ、銃を固定するベルクロの位置を好きに変更出来るので、普通にサバゲーとかに持っていくのにも使えるレベルの物です。

付属品はガンケース内にベルクロで固定されている小物入れの中に収まっており、説明書、マガジン、カートキャッチャー、カートリッジ、グリース、六角レンチなどの工具類が付属します。

付属のマガジンはMAGPUL P-MAG GEN3っぽい形状の窓付きマガジン。
カートリッジは樹脂製で30発入っています。
尚、カートリッジの材質は80%がナイロン、20%がTPUのようです。

こんな感じでMAGPULのロゴなどはありませんが、結構よく出来たマガジンです。
残弾確認の窓は左右両方に備わっています。

実物マガジン加工であるトレポン用マガジン(写真左側)と比較。
まあ、このトレポンマガジンは窓無しなので厳密な比較にはなっていないんですがね…。

マガジンの上部と底部はこんな感じ。
実銃への転用防止の為か、本来弾頭が収まる部分は埋められています。

弾を装填するとこんな感じになります。
尚、BB弾はこのカートリッジの前側にBB弾を詰める構造になっています。

という訳で、RARE ARMS AR15を見ていきます。
冒頭で軽く触れている通り、こちらはハンドガードとストックが取っ払われたモデルで、フルセットの物よりも3万円程安いのが特徴です。

私がこのモデルを選んだ理由としては値段の安さだけではなく、どうせハンドガードもストックも好きな形状のを付けるので、最初から無いほうが都合が良いというのが大きいです。

では細部を見ていきます。
フラッシュハイダーは同社製オリジナル?だと思います。
どことなくKRYTAC TRIDENTに付いてくるフラッシュハイダーに似ている気がしなくもない…?

アウターバレルは10.3インチのフリーフローティングでガスブロックやガスチューブが付いています。
また、アウターバレルの側面にはMK18 MOD1 5.56 NATO 1/7と刻印が入っています。

HOP調節はアウターバレル上部に付いているノブを回して行います。
軽く指で押しただけで回る程度には緩く、リコイルで緩まないのかな…?と少し不安になるレベルです。

レシーバーはこんな感じで非常にオーソドックスな米軍納入モデルのCOLT刻印レシーバーなのですが、何故かフルオートシアーピンが無いんですよね。
ストックの根本が肉厚になり強化されている、いわゆる強化リブ付きのレシーバーになっています。

刻印はCOLTの馬のロゴが薄く(細く)、それ以外の文字関係が濃い(太い)感じでした。

レシーバー上面はピカティニーレールになっており、チャージングハンドルは一番オーソドックスな形状の物が付いています。

エジェクションポートはこんな感じ。
ここがRARE ARMS AR-15最も素晴らしい所で、ボルトが物凄くリアルなんですよ…。

エジェクションポートから見えるボルトが最高に良いです。
ファイアリングピンは付いてませんがね…。(ここから発射ガスが流れる構造ですし…)

マガジンを入れるとこんな感じ。
このアングル、最高に良いですねぇ…。

セレクターレバーはSAFE、SEMI、AUTOの刻印。
尚、AR-15系は普通ハンマーダウン状態でセレクターをSAFEに入れる事が出来ないのですが、RARE ARMS AR-15はハンマーダウン状態でもセレクターをSAFEに入れる事が出来ます。

グリップはMAGPUL MOE+のようなグリップ形状をしています。
尚、MOE+よりも角ばっており、材質も樹脂なのでそこまで再現度は高く無さそうです。

グリップ底部がガスカートリッジになっており、六角レンチを使ってケースを取り外します。
取り出したケースに12g CO2カートリッジ(マルシン製が使えます)を入れる感じです。

CO2を使用するガスガンって、基本的にはマガジンにカートリッジを入れるのですが、RARE ARMはグリップにカートリッジを入れる構造になっているのです。

ストックエンドプレートはスリングスイベルを兼ね備えている物になっていました。

ストックチューブは一般的なMILサイズの6ポジション。

RARE ARMS AR15の作動性と初速について

という訳で、マルシン製 12gカートリッジを使って動かしていきます。
特にカートリッジを温めたりはせず、常温(25度程度)で動作させています。

こんな感じで概ね動いてくれますが全体的にモッサリしてます。
また、結構な頻度でジャムりますね。

CO2と聞くとガツガツ動くようなイメージがあると思いますが、残念ながらそういう感じの作動性では無いです。
動画の通り、ボルトストップも掛からない事があります(掛かる事もあります)。

初速はこんな感じ。
使用している弾は東京マルイ 0.20g樹脂弾で、だいたい70m/s〜80m/sと、かなり大人しめの初速になっています。
また、初速のバラツキも割と激しいですね。(これはつまづきHOPなので仕方がないのかもですが)
尚、台湾仕様だと1.2J位出る銃なので、国内用にデチューンされている事は間違いないでしょう。

燃費に関してはだいたい1マグ撃てればラッキーな感じで、セミオートで撃っていてもだいたい20発程度で息切れします。
稀に30発撃ち切れる時もありますが、最後の方はかろうじてブローバックしているだけのような状態になります。

まあ、作動性能に関しては購入前からだいたい分かっていた事なので、予想通りではあります。
作動に関しては追々中身を弄って何とか出来たらな〜と思っています(それがこの銃を買った理由の7割位をしめてますし)

いかんせん12gのCO2カートリッジを使うので、燃費の改善が急務ですね。
ただ、場合によっては燃費の改善を諦めて10連マガジンでの運用を前提とした仕様に方向転換する可能性もあります。
というか、後者の方が可能性としては高いです…。

テイクダウンして中身を少し見ていきます。

細かい中身に関しては追って掲載する予定の分解レビュー記事の方で紹介しますが、とりあえずテイクダウンして見れる範囲を軽くさらっていこうと思います。

まず、テイクダウン方法は実銃同様です。

チャージングハンドルやボルトも普通に外せます。
というか、この銃はここが一番リアルなポイントでしょうね。

これを見た見た時にはちょっと感動しましたね…。

形はリアルですが構造はかなり独特で、ボルト自体がシリンダーの役割を果たし、ロッキングラグ側がピストンになっているのでこんな感じで伸びます。

ロアレシーバー側は残念ながら他のガスブローバック銃よりもリアリティはありません。
というのも、ここがガスルートになっているので、かなり独特な形状になっているのです。

ボルトストップの後ろ側にガスケットが付いていますね。
このパッキンがボルトに接触します。

ハンマーは、本来フルオートシアーが付いている当たりに可愛らしいサイズのものが備わっています。
写真左が倒れた状態、右が起きた状態です。

リコイルバッファーやリコイルスプリングはこんな感じ。
この辺りは他のGBBでも同様ですね。
尚、リコイルスプリングはそこそこ固めな感じでした。

という訳で、かなりやる事が多そうな銃を買ってみました。
暫くはこれを弄って遊ぼうと思います。

いじり甲斐がありそうな銃ですからね。
非常に楽しみです。