エボログ

Military-Rex製帽子取り付け型送風ファン、Anti-FogΣをレビューします。

記事作成日:2020年8月20日

Military-Rex(ゼスト所沢店内)様からのご依頼でMilitary-Rex Anti-FogΣ(アンチフォグシグマ)をレビューしていきます。
こちらは、つば付き帽子(ベースボールキャップ)に装着するタイプの送風ファンで、ゴーグルの曇りを抑制するのに大きな効果がある製品になります。

湿度が高い状態でじっとしてるとみるみるゴーグルが曇っていく事ってよくありますよね?
そうじゃなくても夏場は汗でゴーグルが曇る事もあります。

そういう時にゴーグルに風を当てて曇りを抑える(湿気を散らす)事が出来るのが、今回紹介する『Anti-FogΣ』になります。

裏面はこんな感じで、こちら側が帽子のツバと接触する面になります。

ボディの色はグレーで光造形式の3Dプリントで作られているようですが、非常に滑らかで程よい弾性があり、初見では3Dプリントで作られている製品とは気付かないレベルの物でした。

重量は59gと、バテリー込みの状態でもそこまで重くはない感じ。
バッテリーも小型ですからね。

額部分に接触する側はこんな感じ。
この写真から分かる通り、帽子のツバに合わせて程よく湾曲しています。

先端にあるこの部分で帽子のツバに固定します。
この厚みに関しては要望があれば多少なり広さを調整する事が出来るようです。

FANとバッテリー収納スペースの間にはベルクロのメスみたいな物が付いており、帽子の布に引っかかるような仕様になっています。
しかしこれは滑り止め程度の物のようで、しっかりした保持能力は期待できません。

基本的には上のフック状のパーツでのみ、帽子のツバに固定される感じですね。

先端部分にON/OFスイッチがあります。
しっかりとしたクリック感のあるスイッチで、グローブを付けた状態の手でも操作しやすい程度の突出量があります。

ファンは左右に1台ずつ、計2台搭載されており、両目のレンズの湿気をしっかり排除してくれます。
エアフローはレンズに対して吸気(レンズ側に空気が流れていく)になっています。

よくあるファン付きゴーグルとは異なり、強引に風を送り込んで湿気を吹き飛ばす感じの仕様ですね。

FANが2つ付いていますが、小型という事もありそこまで煩くはないです。
東京マルイのプロゴーグルに付いているFANの回転数を最大にした時みたいな感じがします。

インドアフィールドなどの静かな環境下では少し気になりますが、周囲の音が聞こえなくなるようなレベルでは無いですし、少し離れたら聞こえなくなる程度の音量なのでファンの動作音による位置バレはあまり気にしなくて良いかと思います。

付属のバッテリーは7.4V 300mAhのLiPoバッテリーです。

よく電動ハンドガン/コンパクト電動ガン用として販売されているサイズのLiPoバッテリーと比べると半分程度の大さになります。

小型ドローン用として販売されているバッテリーと同サイズといった感じですね。
実はバッテリースペースがほとんど無いようなスタンダード電動ガンや、FETなどを搭載した電動ハンドガンで使うのに便利なサイズのバッテリーだったりします。

ただし、コネクタ形状がエアソフト界隈ではあまり見かけない形なので注意が必要です。
このコネクタ形状は小型ドローン製品でよく見かける「51005-0200」というコネクタですね。

このコネクタに対応した充電器を持っていない場合は、バランスコネクターだけで充電する事が出来るタイプの充電器を使うのが良いと思います。
300mAhという容量の少なさ故に充電は1時間程度で完了します。

各部の寸法はこんな感じで、一般的なつば付き帽子に取り付ける事が可能ですが、厚みや長さはある程度制限があります。
対応する帽子のツバの長さは70mm程度、ツバの厚みが3.78mm程度といった感じですね。

帽子に装着するとこんな感じになります。

FANがしっかり吸気出来るように、帽子との隙間がちゃんと確保されているのが良いですね。

尚、視界への影響ですが、このように視界の少し上の方に何か居るのが見える感じです。

帽子を深く被るとより目立ちますが、普通にかぶっている分にはあまり気にならない感じでした。

ちなみに帽子のツバに隠れてFANの大部分は隠れてしまうので、第三者から見るとファンが付いているようには見えないですし、被弾して壊れてしまう可能性もかなり少ないかと思います。

という訳で、実際にゲームで使ってみました。
実際の曇りにくさとバッテリー持続時間の検証です。
尚、バッテリーは前日に満充電しておき、ゲーム中は電源ON、それ以外は電源OFFという使い方をしていました。

まず1回目、アウトドアフィールドで試しました。
検証日は8月9日(日)、気温が38度になるような超快晴な日(地獄のような猛暑日)でした。

汗によってゴーグル内側の湿度が上がり、曇りやすくなったりするのですが、全然問題無し。
むしろファンの風が涼しいので本来なら直ぐに脱ぎたくなる帽子なのに、ずっとかぶっていたい位でした。

バッテリーは昼過ぎの段階7.5V、15時時点で7.3Vまで下がっていたのでここで検証を中断しました。
流石に300mAhのバッテリー1本で丸一日使うのは難しそうな感じです。

続いて、インドアフィールドでの検証です。
湿度がそこそこ高めで、何もせずじーっとしてるとどんどんゴーグルが曇っていく環境下だったのですが、ファンを付けていれば曇る気配が一切感じられませんでした。
こちらは1ゲーム辺りのゲーム時間が短かかったおかげか結構バッテリーは長持ちしており、1日通して問題なく使う事が出来そうな感じでした。

とにかく、こまめに電源をON/OFFするのが良さそうですね。
また、過放電してセルをダメにしないようにこまめな電圧チェックは必要だと思いました。

また、1日通して使いたいなら、バッテリーサイズとコネクタさえ合えば他のバッテリーでも使えるので、予備バッテリーを買うのもアリな気がします。
このサイズのLiPoバッテリーなら1本1000円〜2000円程度と比較的安価な値段で入手出来ますので。

価格と販売形態について

Military-Rex(ゼスト所沢店内)様にて予約注文の形となっています。
Twitter:https://twitter.com/military_rex
Web:http://military-rex.com/
キットと完成品があり、キットが9000円、完成品が12000円となっています。
キットは下記Tweetの通り、説明書をもとに自分で組み立てる製品となります。