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BATON バシコス バイオBB弾 0.25gを買ってみたのでレビューします

記事作成日:2020年10月14日

実は一番最初期の黒パッケージ(バトン バイオBB弾)、パッケージリニューアル版(ラベルがシールから印刷になった奴)、更にリニューアルされたバトン プレシジョン バイオBB弾、その後にでたアクビリス バイオBB弾と割と一通りのバトン製BB弾を試してきたのですが、結局全部検証後に捨てています。

という訳で、いつの間にか新しい弾が出てたので買ってみました。

BATON バシコス バイオBB弾 0.25gです。
4000発980円という物凄い安さのバイオBB弾です。

バシコス バイオ BB弾 集弾性重視 (0.25g : 4,000発 1kg ホワイト)Amazonで購入する

Amazonの商品ページ曰く、

  • 世界最大のBB弾工場で生産、流通コストをカットし、コストパフォーマンスを追求
  • 【 0.20g バイオ BB弾 】 内容量 : 5,000発 1kg 飛距離重視。ノーマルチューンの電動ガン向け。
  • 【 0.25g バイオ BB弾 】 内容量 : 4,000発 1kg 集弾性重視。スナイパーライフル、流速チューン向け。
  • 冷暗所に保管して下さい(熱により変形・変質の可能性があります)。開封後は湿気を避け、使用しないときは常に袋を閉じておいて下さい。エアソフトガンを使用する際は必ずゴーグル等で目を保護して下さい。

との事。

世界最大のBB弾工場で生産されているのを売りにしているようです。
MADE IN CHINA。

日本国内で流通しているBB弾の多く…というか殆どが台湾製ですが、中国製のBB弾も確かに存在します。
有名所で言うとCYCがそうですね。

袋を開けてみると凄い薬品臭がしました。
CYCと比較出来ていないので正確な事は分かりませんが、昔CYCの弾を買った時に感じた薬品臭と似ているような気がします。

ちなみに中身をざっと見てみましたが特に変形している個体やバリのある個体みたいな物は見当たりませんでした。

色は非常に明るい白色。
裏に敷いているのは白のコピー用紙なのですが、それと同レベルに白いです。(境界が分かりやすいように少し暗めの設定で撮影してます)

という訳で、検証していきます。

真っ二つにして気泡チェック

まずは気泡チェック。
適当に10発摘んで真っ二つにしてみましたが、気泡は一切見つかりませんでした。

この後粉になる位に砕きましたがやっぱり気泡はありませんでした。

あと、よくあるバイオBB弾だと少し弾力があって割る直前にヌメッ…という感触がある製品多いのですが、この弾は結構硬めのようで、ある程度の圧を加えるとパチン!と切れました。

加熱して弾の変形やワックス、パーティングラインを確認

続いて加熱テスト。
いつもどおり鉄板の上にBB弾を置いてヒートガンで加熱していきました。
しかし、いつまで経っても変化が無く、結構長い時間加熱し続けていたのですが、結局大きな変化はありませんでした。(最終、80度近くまで温まりました)

多くのバイオBB弾は加熱すると表面のワックスが飛び、柔らかくなり、パーティングラインが浮き出てくるのですが、それが一切ありませんでした。
手で触りながらよ〜く見比べてみると表面の光沢感が若干無くなり、表面のザラつきが無くなっていました。

加熱後の変化がここまで少ないバイオBB弾は珍しい気もします。
パーティングラインが出てくるか出てこないかは製造方法の違いなので「出てこないからどう、出てくるからどう」という訳では無いのですが、表面の変化が少なすぎますね。
もしかしたら比較的熱に強い製品なのかもしれません。

BB弾ゲージを使った大きさチェック

続いて、ゲージを通過させていきます。
流石に全弾やると気力が持っていかれるので、適当に摘んだ数百発のみです。
KSC製のゲージを使用、結果はこんな感じ。

黄色いテープが貼られてる部分は明らかに穴のサイズが違う為、埋めてる部分です

僅かに5.98mmのゲージを通過しない弾が見つかりましたが、概ね5.95mm〜5.98mmの間で落ち着いている事が分かりました。

少し大きめな方向に偏っているようなので、タイトバレルを使っている人は注意が必要です。
実際6.00mmのインナーバレルに通してみた所、内側を擦るような感じでゆっくり通過していっていました。

BB弾の重量計測

続いて、重量計測。
適当に10発摘んで測ってみます。

計測結果はこんな感じ。

  1. 0.254g
  2. 0.255g
  3. 0.257g
  4. 0.254g
  5. 0.257g
  6. 0.256g
  7. 0.252g
  8. 0.257g
  9. 0.255g
  10. 0.254g

最高:0.257g
最低:0.252g
誤差:0.005g
平均:0.2551g

割と重量は安定していますが重い方向に偏っている感じですね。

初速の安定性テスト

次は初速の安定性というか、実際にBB弾を銃に入れて撃っていきます。

まずBB弾のテストで度々使っているASG EVO3。
この銃は私の持っている銃の中で一番弾上がりがシビアで、少しでもおかしな弾があると弾が上がっていかないか詰まります。
怖いのでLeviathanのプリコック設定をは0にしておきました。

弾を詰まらせてピスクラとか起きたら本当面倒くさいですからね。

結果はかなりの頻度で弾が上がって来ず、初速計測もままならなかったので計測不能という結果に。

次はトレポンです。
テイクダウンハンドガードを付けているので万が一弾が詰まっても除去が楽だと思ったのと、この銃でグルーピング検証もやろうと思っているのでこの銃を選択。
あとトレポンは万が一壊れても修理が楽なのでトレポンにしました。

とりあえず問題なく給弾され、正常に初速チェックも出来そうだったので、まずは比較対象となるBB弾でのテストを行いました。

丁度Amazonで売られている安価なBB弾の王道製品であるZero BASIC バイオBB弾 0.25gがあったのでそれを比較対象にする事にしました。|
これが10発射撃した結果です。

初速の上下差は1.2m/s。
東京マルイの弾だと0.5m/s程度で収まっている銃でもこのBB弾を使うと1m/s前後の誤差が出る印象があるのでまあこんなもんですね。
特に問題は無いと思います。

続いて、BATON バシコス バイオBB弾 0.25gです。

初速の上下差は0.7m/s。
Zero BASIC以上に落ち着いている事に驚き。
偶然か?と思って100発ほど計測したのですが、大体これくらいの誤差に落ち着き、1m/sを超える事はありませんでした。
ただ、初速はZero BASICに比べると少し高めになっていました。

初速は概ねいい感じなのですが、この検証中に問題が発生しました。
それは稀に「初速が5m/sとかおかしな結果が出る」「弾砕きが起きる」という事です。

トレポンはその構造上ノズルが非常に強力で、BB弾が中途半端な位置で停止してしまうとそのままノズルによってBB弾が砕かれてしまいます。
それにより弾詰まりが起きたり、破片が銃口から飛び出して初速がおかしな事になる事があります。

どうやら弾の大きさ検証で計測された「5.98mmを超えるサイズのBB弾」が給弾された時にこの問題が起きる感じです。
ギャンブルですね。

もちろん、Zero BASIC バイオBB弾ではこんな事は起きないので、BB弾に起因する問題でしょう。

大体30〜40発に2発位の割合でこの大きな弾が悪さをしている感じがしました。
問題なく30発撃ち切れる事もありますが、酷い時は10発の計測中に2回詰まる事もありました。

屋外で撃ってみた

という訳で、先日ゲームに行ってきた時に検証してみました。
場所はサバイバルゲームフィールドSAVASのシューティングレンジです。
使用銃は初速チェックでも使ったトレポン。

まずは30mのセミオート・オートフルから。
尚、机にレストすると銃の振動がカメラを揺らしてしまうので、スタンディングで射撃しています、

続いて40mのセミオート・フルオートです。
思いの外いい感じに弾は伸びていきますし、マンターゲットに当てる事は出来そうな感じでした。

なんというか、「BATONのBB弾らしくない弾道」でした。
いつの間にか良くなってるんでしょうか。

ただ、弾は詰まります。
※フルオート中に弾が詰まったので割と心臓に悪い音がします。
※レストして撃っちゃっているので画面がめっちゃ揺れます。
ご注意下さい。

基本的にマガジンに40発程度詰めて試していたのですが、3マガジン撃てば2〜3回は詰まります。
弾詰まりは簡単に解決出来る物もあればノズルに押しつぶされてガッツリ変形している物もありました。
ただ、テイクダウンハンドガードのお陰で詰まった弾の除去は割と楽でした。

しかし、一番残念だったのはこれ。
BB弾の破片が勢いよく飛び出したせいで3Dプリントで作ったサプレッサーカバーを破損させました。

まあ、再出力すりゃいいんですけど…。
残念です…。

とりあえず、1000〜1500発程度撃ちましたが、弾つまりが起きたのは10回程度でした。

まとめ

  • 表面は結構硬い
  • 気泡は無さそう
  • 熱には強い方なのかも?
  • 外径が大きい方向で安定、ただ異様に大きい弾がたまに居る
  • 初速は弾詰まりさえ起きなければ安定している
  • 飛びは弾詰りさえ起きなければ安定している

個人的な印象は『大きめの弾さえ無ければ割と良い弾なのでは?』という感じ。
良い意味でBATONのBB弾らしくないというのが率直な意見です。

多少大きい弾でも問題無く使用できるゆるめの設計になっている製品や、タイトバレルを入れていないエアーコッキングガン、ガスガンであれば使える弾のような感じがします。
記録は取っていませんがGlock17 Gen4とVSR10ではトラブル起きませんでしたので…。

まあ、S&T製のBB弾よりかはマシのような気がします。
あれは6.00mmのタイトバレルはおろか、6.03mmのバレルすら詰まってしまうレベルでしたので…。

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