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東京マルイ VSR10 Gスペックの箱出し状態でのグルーピングテストと要改善箇所の洗い出し

記事作成日:2021年3月22日

先日、東京マルイ VSR-10 プロスナイパー Gスペック ODカラーを買ったので、グルーピングの検証をしてみました。

数百発程度の慣らしと、光学サイトをマウントレールに乗せた以外は何もしていない、新品箱出しどノーマル状態です。

グルーピング検証時のルールは30mチャレンジのルールに準じています。
簡単に言うと、30mの距離から10発3セットの合計30発を連続で射撃をして、この3セット分のグルーピングの平均値を出します。

見ての通り、射撃体勢はピグサドルを付けた三脚にVSR10をクランプして、座りながら撃っています。

0.28g BB弾(プレシジョンマックス、東京マルイ スペリオール)でのグルーピング検証

まず、王道なバイオBB弾であるプレシジョンマックス 0.28g東京マルイ スペリオール 0.28g
これらの弾は割と精度が高く安定していますし、サバイバルゲームでVSR10を使っている人もこの弾を使っている人は多いと思います。

初速は80m/s前半程度で安定、HOPは30mにおける適正HOP(30mの距離で大きくドロップせず、大きく浮き上がらない程度)にしており、ツマミは写真右の位置になっています。

ロングレンジを狙いたい人はもう少し強くHOPを掛ける人も居ると思いますが、個人的に弾を大きく浮き上がらせる弾道が好きじゃないので、個人的にはこれくらいのHOP量で使いたい所。

まず、プレシジョンマックス 0.28gでの検証結果はこんな感じ。
1:136mm
2:130mm
3:162mm(左右に大きなブレ、多分集中力切れた)
平均:142.666mm

平均値で見ると上下左右どちらからに偏ったブレは無く、3枚目のみ横方向に大きくブレてしまいましたね…。

1枚目、2枚目の散らばり具合はだいたい似たような特徴があるので、うまく行けば平均130mmも夢では無かった気がします。

続いて、東京マルイ スペリオール 0.28g。
1:176mm
2:130mm
3:166mm
平均:157.333mm

1枚目の176mmのせいで平均値が大きくなってしまった感じがありますが、気の所為かもしれませんが、なんとなくプレシジョンマックスよりもフライヤーが多い印象がありました。

実はスペリオールで良い記録が中々出なくて、何度もリトライしてたんですが、結局プレシジョンマックス並のグルーピングを出す事が出来ませんでした。

G.A.W. マッチグレードBB 0.43gでのグルーピング

続いて、30mチャレンジでよく使われている重量弾、G.A.W. マッチグレードBB 0.43gでの検証です。
箱出しどノーマルのVSR10には少し厳しい重量かも知れませんが、1つの目安として測ってみても良いかなと思ったので、こちらでも記録を取ってみました。

初速は63m/s前半。
HOPは0.28gの時よりも少し強くしており、0.43gにおける最大初速の状態にしています。

尚、これ以上HOPを強くしても、弱くしても30m届かすのが難しくなってしまったので、実質このHOPでしか計測出来ないみたいな感じ。

結果はこんな感じ。
1:142mm
2:129mm
3:155mm
平均:142mm

グルーピングの数値としては、0.28gの時と似たような感じなのですが、横方向のブレが増えているような感じです。
HOPを強くしたせいでちょっとした銃の傾きの影響を受けてしまっているのだと思います。

また、このHOP量になるとHOPアームが大きく傾いてしまうせいかBB弾が左側に逸れやすくなってしまい、うまい具合にBB弾が真っ直ぐ飛んでくれないという問題もあり、ゼロインする時点で少し苦労しました。

VSR10のHOPアームは昔から言われていますが、片側押しのせいでHOPを強くすると傾いてくるんですよね。
まあ、構造上の持病みたいなもんなので、弾を逸したくないならHOPを弱めにするしか無いという…。

まあ、それでも0.28gならきっちり飛ばせるHOP量があるので、普通に使う分にはそんなに問題無いのでは?というのが個人的な印象です。

50mで撃ってみた

続いてロングレンジ、50mの距離で試してみました。
30mでの適正HOP状態だと届かせるのがキツかったので、少しHOPを強めにしつつ、射角を付けて射撃をしています。

また、弾道を確認しやすいように、飛んでいった弾が全てスコープ内に映り込むようにゼロイン調整を行っています。

写真左赤矢印がターゲットの円盤(直径40cm程度)

うまいこと狙えばこの距離でも特に問題なく狙えますね。
ただ、真っ直ぐ狙うと左曲がりになってしまうので、少しだけ銃を傾けて撃っています。

手持ちカメラなので、1発分しか撮れていません…

やはりロングレンジを狙う時、この弾道の逸れがVSR10の辛い所になりますね…。

また、VSR10クローン系含めて、VSR10シリーズ全般的に言える話しなのですが、射撃時にボルトが上下左右に振動します。
この振動のせいでノズルの位置がズレて停弾位置が狂ったり、振動が多い場合は気密漏れの原因にもなったりします。

上のGIFアニメーションを見て頂けると分かると思いますが、BB弾が発射される前に上下左右にガタッと動いています。

尚、BB弾がレティクルの右側から飛び出しているのは、BB弾が左に曲がる事を前提にゼロインを行っている為です。

という訳で、こんな感じで箱出し状態でのグルーピング結果と、要改善箇所の洗い出しが出来たので今後VSR10を弄っていきます。
とは言え、カスタムパーツを組んでいくと面白くないというか、それをやりだすと「マルイのVSR10じゃなくて良くね?」ってなるので、基本はテープを貼ったり、パーツを加工したりと純正パーツの微調整だけでどこまで性能を持っていけるかを試そうと思います。

まあ、個人的な意見なんですが、こういう微調整でどうにかなると思うんですよね…VSR10って…。

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オマケ

1発の飛ばしさえ無ければ100mm近かったグルーピング結果