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NOVEL ARMSの新作小型マグニファイア、MICRO 3X TACTICAL MAGNIFIERのレビュー

記事作成日:2021年3月25日

NOVEL ARMSの小型マグニファイア、NOVEL ARMS MICRO 3X TACTICAL MAGNIFIERがようやく発売されたので早速購入、レビューしていきます。
尚、従来型の3X TACTICAL MAGNIFIERとの比較も行っていきます。

『MICRO 3X TACTICAL MAGNIFIER Professional Model』とだけ書かれているシンプルなパッケージ。

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内容物はこんな感じで、マグニファイア本体とクリーニングクロス、ライザーを外した時に使う短いネジ2本、調整用レンチ、説明書といった感じ。
ライザープレートは予めマグニファイアに装着された状態です。

説明書はこんな感じで基本的な使い方が写真付きで説明されています。

という訳で、NOVEL ARMS MICRO 3X TACTICAL MAGNIFIER本体はこんな感じ。
最近、色々なメーカーから小型なマグニファイアが次々とリリースされていますが、NOVEL ARMSもそれに習って小さなマグニファイアをリリースした感じですね。

ちなみに、小型なマグニファイアは今までVortex、American Defense、SIG SAUER、Trijicon(レプリカ)の4機種をレビューしてきましたが、なんでこれが流行ってるのか、イマイチよく分かってないんですよね…。
個人的に特段利点を感じないんですけど…。

という訳で、そんな新作小型マグニファイアであるNOVEL ARMS MICRO 3X TACTICAL MAGNIFIERの細部を見ていきます。

対物レンズ側はこんな感じで、外形に対してレンズ径が小さめとなっています。
これは他の小型なマグニファイアと似たような感じの仕様ですが、ハウジングとレンズの間に段差があるのが気になりました。
ここにホコリとか砂埃みたいなゴミが溜まりそう…。

尚、ハウジングの外形は36.6mm、対物レンズ径は21mmです。

レティクルの位置を調整する為の、バーティカル アジャスト ダイヤルとホリゾンタル アジャスト ダイヤルはそれぞれこんな感じで、ダイヤルに回転方向の印が付いていて、付属の調整工具やマイナスドライバーを使って回す仕様となっています。
尚、ダイヤルにクリック感は無く、無段階タイプのダイヤルです。

マウントはこんな感じの、NOVEL ARMSおなじみのボタン式スイングマウントが付属。
今までのモデルと同様、若干のガタツキはありますが、値段を考えると仕方がないのかなとも。

マウントはQDで、20mmレールに対応。
マウント下部にはNOVEL ARMSのロゴのプリントとMade in Chinaのシールが貼られています。

マウントを倒すとこんな感じ。
スイングの動き自体はスムーズに行えますが、ボタンが右前側にあるので少し操作に慣れが必要な感じがします。

このロックボタンの位置は以前、5倍マグニファイアであるNOVEL ARMS 5X TACTICAL MAGNIFIERを買った時にも「なんで…?」と思ったんですが、最近のNOVEL ARMS製マグニファイアはボタンが右前側なんですよね…。
普通に使いづらいので昔みたいに右後ろ側に戻してほしい…。

マグニファイアは下部からの2本のネジでライザープレートと共にマウントに固定されています。
外すとこんな感じです。

マグニファイア側はこんな感じでNOVEL ARMS製品おなじみの規格になっています。
ちなみに、EoTech G33で採用されているスイングマウントと寸法が非常によく似ており、一応互換があります。

ちょっと気になったのが付属のライザーとの大きさ。
マグニファイア側の突起に対してライザーやマウントの前後長が長くて段差が出来てしまっているんですよね…。

尚、スイングマウントを左右逆に付ける事で、スイング方向を左側にする事が出来ます。
この時、ロックボタンが左後ろに配置されるようになります。

視度調整ノブはこんな感じでハウジングに対して小さめですね。

接眼レンズと対物レンズはそれぞれこんな感じ。
共にグリーン系のマルチコートが施されていますね。

恒例のプリズムチェック。
てっきり他のマイクロマグニファイアと同じような感じだと思ってたんですが、全然違くて初めて見る構造をしていました。

確かに奥の方にプリズムが認識出来るのですが、対物レンズ側のレンズ枚数がかなり多い印象があります。

覗いた時の様子

という訳で、NOVEL ARMS MICRO 3X TACTICAL MAGNIFIERを覗いた時の様子を見ていきます。

まず、アイレリーフは65mm程度でそんなに長くはないですが、まあそれなりに距離はあります。
ただし、アイボックスは物凄く狭いです。
正直、今まで覗いてきたマグニファイアの中ではトップクラスで狭い…。

これの影響で綺麗にカメラで撮影するのが非常に大変でした…。

視点を上下左右に動かすとこんな感じ。
プリズムの影響だと思うのですが、変な形にケラれます。
そして、少しでも視点を動かすと直ぐ真っ暗になってしまうので、こういう”いい塩梅のケラレ”を撮るのもちょっと大変でした…。

ドットサイトと組み合わせるとこんな感じ。
左が2MOAドット、右が2MOAドット+65MOAサークルです。

レティクルの位置調整は問題なく行えますが、大きく動かすとただでさえ狭いアイボックスが更に狭くなるので、大きくレティクルの位置がズレている場合はマウントレール側にテープを貼ったりして無理やり調整した方が良いかもしれません。

NOVEL ARMS 3X TACTICAL MAGNIFIERとの比較

という訳で、同社製の短くない3倍マグニファイア、NOVEL ARMS 3X TACTICAL MAGNIFIERとの比較をしてみます。

まず、大きな違いは長さ。
“MICRO”と謳っているだけあって明らかに短く、2cm程度の差があります。

「小型だから軽量なのでは?」と思うかも知れませんが、実は15gしか重量に違いがありません。
ちょっとこれは自分自身意外だったんですが、手にとった感覚としてはむしろMICROマグニファイアの方が重く感じるんですよね…。

ちなみに、光学サイトの重さってレンズ枚数に依存する事が多いので、MICROになってもレンズ枚数は変わってないのかも知れないですね。
レンズとしてはプリズムも増えてますし。

バーティカル アジャスト ダイヤルとホリゾンタル アジャスト ダイヤルが工具不要で指で回せるタイプからドライバーを必要とするタイプに変わっています。

スイングマウントはロックボタンの方向が変わっています。

個人的に、そもそもこのボタン式のスイングマウントが嫌いなんですが、ボタンの位置が右前なのは更に嫌いです…。
右後ろにしてほしい…。

構造的に、マウントを前後反転したような感じなんですね。
なんで金型変えたんでしょう…。

対物レンズ側はこんな感じでレンズコーティングが明らかに変わっていますね。
MICROじゃない方は青系でモノコートっぽい感じ。
MICROでは緑系のマルチコートになっています。

接眼レンズはこんな感じ。
コーティングは同じですが、こう見るとレンズの大きさが明らかに違っている事が分かると思います。
MICROのアイボックスが狭いのはここも原因の1つだったりするのかも知れないですね。

銃に乗せるとこんな感じ

銃に乗せるとこんな感じになります。
まあ、これと言って何か言う事は無い、普通のマグニファイアですね。

ただやっぱりスイングマウントの操作はし辛い…。

オマケ(雑談)

という訳で、小型なマグニファイアも増えてきたので色々見比べレビューとか書いてみたいなと思っています。
とりあえずEoTech G43が手に入れば…やりたいなと…。(G43、全然売られてるの見ないんですけど)

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