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Silverback TAC41PにGBB用パッキンとバレルを使えるようにするチャンバーやその他純正オプションパーツを組み込んでみました

記事作成日:2022年2月2日

以前、R-HOPを組み込んだり加速シリンダーを組んだりしたSilverback TAC41Pですが、昨年末頃に色々と純正オプションパーツが追加で発売されたので、それらを買ってみました。

色々買い増したが、今回のメインはTAC41 HOP UP UNIT(GBB TYPE)です。
TAC41純正チャンバーは電動ガン用インナーバレル対応なので色々遊べるかと思いきや、HOPパッキンは肉厚なSilverback純正パッキンじゃないとスカスカだったりノズルとの相性が悪かったりとうまく使えないという問題があり、ちょっと使い勝手が微妙です。

なので、このGBBバレル互換チャンバーの登場はとても嬉しかったです。
内容物はチャンバー周りのパーツ一式で、ネジやHOPダイヤル、HOPパッキンなど色々入っています。

一応、同時に発売されたGBB用のHOPパッキンも購入しました。
尚、TAC41 HOP UP UNIT(GBB TYPE)にもこのHOPパッキンが同梱されているのですが、こちらは硬度60の物のようです。

このHOPパッキンは電動ガン用の物と同じで簡易R-HOPみたいな感じ。
最近台湾のエアソフト界隈で流行っている形状で、メイプルリーフ MRややTNT TR-HOP、A-PlusAirsoft REAPS、MODIFY X-Rangeなど色々なメーカーからR-HOP亜種みたいな形状のパッキンが出ていますね。

このHOP形状はBB弾に対して強い回転を掛ける事が出来るのと、弾の保持位置の安定化などが大きなメリットとなっています。

Silverback Flat HOP-UP RubberはよくあるGBB用インナーバレルの形状に合致しており、HOP窓の切り欠きにドンピシャな寸法になっていました。
写真のバレルはHOP窓形状がGBBタイプになっている社外製のVSR10系インナーバレルです。

気持ち良い位にピッタリな寸法

こういう仕様なので、HOP窓が四角くなっている(バレルの後ろ側が削り飛ばされてない)VSR10用のインナーバレルだと取り付ける事が出来ないので、そこは注意が必要です。
また、バレルクリップの取り付け位置がGBB用の位置になる為、そういう意味でもVSR10用のインナーバレルを使う事は出来ません。

今回、TAC41に組み込むにあたって手元にGBB用の丁度良い長さのインナーバレルが無かったので買いました。
G&P製のMWS用 330mmインナーバレルで、材質は真鍮+メッキコーティング、内径は6.03mmです。

G&P Φ6.03 タイトインナーバレル 330mm w/パッキン GBB M4Amazonで購入する

インナーバレルの他にHOPパッキン、クッションゴム、Oリングなどが同梱されていますが、この辺りのパーツは今回使いません。
ただ、マルイタイプ凸から2点掛けの凸が生えてるという、面白い凸形状のHOPパッキンが付属しているので、これは何か別の銃に組んでみたいなと思っています。

マズル側にはガタとり用のOリングを入れる溝が2つ、HOP窓側はMWS純正バレルと同じ感じで大きくえぐられているタイプとなっています。
できれば切り欠きは従来のGBBサイズが良かったんですがね…。

SilverbackのHOPパッキンを取り付けるとこんな感じ。
HOP窓の切り欠きが大きいこともあって隙間できちゃいますね…。
どういう影響があるのかちょっと分からないですが、とりあえずこのまま使ってみようとは思いますが…。

という訳で、TAC41 HOP UP UNIT(GBB TYPE)にこのインナーバレルとHOPパッキンを組み込んでいきます。
TAC41 HOP UP UNIT(GBB TYPE)にはスリーブを使ってインナーバレルとHOPパッキンを保持する仕様になっており、そもそもこの時点でTAC41純正のチャンバーよりも優秀な設計です。

HOPパッキンを取り付けたインナーバレルにスリーブを被せる
バレルロックのCクリップを差し込む

SRSの純正チャンバーもそうなんですが、何でこの仕様にせずイモネジでインナーバレルを締め込むような仕様にしてるんでしょうね…。
まあ、HOPがイモネジ直押しじゃないだけSRS純正よりTAC41はマシなんですが…。

尚、HOPパッキンにグリスを塗布しておくとスリーブが入れやすいです。
Silverbackの純正グリスを薄く塗るといい感じでした。

Silverbackの純正グリス、原料分からないんですがシリコンゴム以外にも色々便利に使えるグリスです

このスリーブはインナーバレルの外径ともHOPパッキンの外径ともドンピシャな寸法が出ており、極薄のポリイミドテープすら入る余地が無く、この時点でHOPパッキンやバレルがガチガチに固定されます。

本当、このスリーブ優秀。

続いて、このスリーブをチャンバー基部に差し込み、左右からイモネジで固定します。
スリーブとチャンバー基部のクリアランスも全く無く、スーッと気持ちよく入る感じです。

続いて、HOPダイヤルのクリック感を出す為のプランジャーを入れます。
ちなみに無段階調整にしたければこのプランジャーを抜けばいいです。

続いて、HOPアジャスターを取り付けるのですが、今回組み込むカスタムHOPダイヤルにはHIGHとLOWのアジャスターが同梱されており、HOPの突出量の基準値をアジャスター自体で調整出来るようになっています。
TAC41純正のHOPアジャスターは樹脂なのですが、こちらはアルミ削り出しのようです。

試してみた所、LOWでも十分な突出量があったのでLOWを選択しました。
恐らくHIGHはSilverbackのHOPパッキンと組み合わせる場合、国内向けでは無い気がしますね。

台湾だとジュール制限が無い事からか、3J、4Jオーバーの威力で0.5g弾飛ばしたりしている人も居るので、そういう時に使うアジャスターな気がします。
HIGHはとにかくHOPを強く掛ける事が出来るアジャスターですね。

続いて、HOP調節ダイヤルの基部にOリングを取り付けてグリスを塗布、HOP調節ダイヤルを取り付けます。

HOPダイヤルはアウターバレルに取り付ける際に外す事になるのですが、一旦チャンバー単体でHOPの突起が綺麗に出ている事を確認します。
尚、LOWを組み込んでも若干HOPが飛び出すので、HOP最低の状態で0.28gを使っても浮き上がってしまうかも知れません…。(追々撃ちに行った時に確認します)

問題無かったのでアウターバレルへの組み込みを行っていきます。
カスタムHOPダイヤルにはアルミ削り出しの逆流防止パーツが付属するのですが、これは使わずに普通の樹脂パーツの方を使いました。
ここをアルミにする利点を感じられなかったのと、下手にアルミにする事でノズルを傷つけてしまうのが嫌だったのでね…。

アウターバレルにチャンバーを取り付ける前にHOPダイヤルを外し、ガタとり用のパーツを諸々、既存のTAC41から移植します。

アウターバレルにチャンバーを取り付けてネジ止め、HOPダイヤルを取り付けます。

バレル長330mmなので純正オプションのショートバレルと組み合わせると若干飛び出ます。
尚、自分が使っているアウターバレルはTAC 41 Triangular Barrel, Shortで、AEG用インナーバレルなら330mm、GBB用インナーバレルなら327mmが推奨バレル長となっています。

ただ、サプレッサーで隠れるのでインナーバレルが飛び出すのは問題になりません。

続いて、特に不満は無かったのですが新型が出てるなら付けてみようかなとGBBタイプチャンバーを買うついでに一緒に購入したTAC41用新型フィーディングランプを取り付けていきます。

まず、純正のフィーディングランプを外します。
給弾ルートに付いている2本のピンを抜けば外せます。

TAC41純正フィーディングランプと純正オプションのフィーディングランプの違いは、ピンが抜け防止のスリットが入っているタイプになっているのと、フィーディングランプ本体がクリアパーツになっていたり、細部の形状が変わっているという点です。

フィーディングランプ本体の形状がどう変わったのかと言うと、BB弾と接する面が広くなったのと、マガジンチェンジ時に給弾ルート内のBB弾が溢れないようにする為のアームの形状が変わっています。

特にこのアーム部の形状変化が大きいですね。
ただ、個人的には旧型のBB弾を排出する為のアームの方が押しやすかった気がします…。

この新型フィーディングランプに変える事によって、どういう変化があるのかは分からないんですが、とりあえず変えました。(元々不満なかった部品ですし)

一旦この状態で動かしてみた所、すごい気密漏れが起きました。
実はチャンバーを買うときにGBB用のノズルも出ていたのは知っていたのですが、写真や商品説明を読んでも何が違っているのかが分からず、値段もそれなりにしていたので純正のAEG用ノズルで問題があれば買おうと思って買っていませんでした。

その結果、気密漏れという問題が起きたので、GBB用のノズルを買いました。

「FOR GBB-HOPUP ONLY」と刻印が入っている以外、TAC41純正と大きな違いを感じない形状のノズルです。

寸法を確認してみるとほんの僅かにサイズが違っているようで、まずノズル長がほんの僅かにGBB用ノズルの方が長くなっていました。

右がTAC41純正(AEG用)、左がGBB用

そして、ノズルの太さも違っており、純正(AEG用)が6mmなのに対し、GBB用は6.6mmでした。

TAC41純正(AEG用)が6mm
GBB用は6.6mmと0.6mm太い

GBB用ノズルの方がちょっと太くて長いようです。

続いて、インナーバレルを6.03mmに変えた事から初速が上がる事が容易に想像出来たので、ノズルに詰め物をする事にしました。
用意したのは外径4.5mm、内径4mmの真鍮パイプで、これをロックタイト638でノズルに固定します。

SRSもそうですがこのメーカーのエアガン、ポテンシャル高すぎて0.98J以下で運用するなら色々工夫が必要な気がします…。
自分のTAC41は加速シリンダーにしているので、尚更初速があがりがちですしね…。

尚、ノズル長がドンピシャである事は確認済みなので、真鍮パイプを入れる事によってBB弾の停弾位置が変わらないように、BB弾をノズルに押しつけ、真鍮パイプを少し奥に配置した状態で固定しました。

続いて、国内版TAC41に入っているM90スプリングを更に柔らかい物に変更します。
本来はAPS2用のスプリングなのですが、SRSやTAC41でも使えるのでこれを使用します。

スプリングを交換して、GBB用ノズルをシリンダーに取り付けます。
また、ノズルの停止位置をより安定させる為に付けていたOリングも戻しておきます。

初速は東京マルイ 0.20g 樹脂弾を使用して93.5m/s〜94m/s。
HOP最低の状態で92m/s程度で、HOPを強くすると少し初速が上がり、最大初速以降は下がっていきます。

最大初速はHOPダイヤルを16に合わせた状態
初速は十分安定

という訳で、Silverback SRSと同じ感じでTAC41Pも純正オプションパーツまみれになる結果となりましたね…。
結局このメーカーの製品ってこうなる運命なんだと思います…。

純正パーツの殆どが専用品でサードパーティ製品に期待が出来ない上に、微妙に感じる仕様を、純正オプションパーツで直してくる訳ですからね…。

むしろ純正オプションパーツを買わせるために、銃本体はわざと問題のある部品を組み込んでいるような印象さえあります。