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普及価格帯ライフルスコープ、NOVEL ARMS SURE HIT 41650 TACTICAL SSTPを買いました

記事作成日:2022年5月13日

NOVEL ARMS製のライフルスコープ、SURE HIT 41650 TACTICAL SSTPを買ってみました。
普及価格帯以下のちょっと安めの高倍率スコープも欲しくなったので、丁度良さそうな機種だと思いこちらを買ってみた次第です。

NOVEL ARMS SURE HIT 41650 TACTICAL SSTPAmazonで購入する

販売価格が2万円辺りで、10mから設定可能なサイドフォーカスが付いている4-16倍のライフルスコープです。
値段の安さと倍率の高さの割に短い距離から設定可能なサイドフォーカスが特徴の製品だと思います。

内容物はスコープ本体(前後にバトラーキャップ付き)とロングフード、クリーニングクロス、トルクスL字レンチ、取扱説明書です。

SURE HIT 41650 TACTICAL SSTPには対物レンズ側、接眼レンズ側共にバトラーキャップが横向きに付いた状態になっています。
バトラーキャップははめ込まれているだけなので、カバーの展開方向は好きに変える事が可能です。

バトラーキャップを外すとこんな感じ。
当記事ではバトラーキャップを外した状態でレビューを進めていきます。

付属のロングフードを取り付けるとこんな感じ。
ロングフードを取り付けた状態でもバトラーキャップを取り付ける事は可能です。

ロングフードについて少し気になる点があり、スコープ側とバトラーキャップ側で微妙に色が違うので、境目がそこそこ目立つという点です。
段差があったりする訳では無いのですが、一体感はちょっと微妙な感じ。

SURE HIT 41650 TACTICAL SSTPの細部を見ていきます

対物レンズ側はこんな感じで、50mmという大口径なレンズを搭載しているだけあってかなり大きいです。
外径は約57mmで、内側にはロングフードを取り付ける為のねじ切りと乱反射防止用の段差を確認する事が出来ます。

チューブ径は30mmで各種マウントリングに対応しています。

ハウジングはこんな感じで、上と右にレティクル調整ダイヤル、左にサイドフォーカスノブが付いています。

エレベーション・ウィンデージダイヤルはゼロロック・ゼロリセット機能付きで、ダイヤルを直接指で摘んで回す事が可能な仕様になっています。

通常時はダイヤルが回せないようにロックが掛かっているので、ツマミを引っ張ってロックを解除します。
ダイヤルは軽めですがカチカチと程よいクリック感があり、レティクルの可動量は1クリック動かす事で100ヤード先で1/4インチ着弾点が動きます。(1クリック0.25MOA)
最大の可動幅は上下左右共に45MOAとなっています。

ロック状態、このままではダイヤルを回せない
ツマミを引っ張ってロック解除

ゼロリセット機能を使うにはゼロイン調整後に付属のトルクスレンチを使ってキャップを外します。
後は0の位置を合わせてキャップを取り付ければOKです。

キャップを固定している六角ネジを外す
キャップを外し、目盛りと0の位置をあわせて再度付ける事でリセット位置を決める事ができる

ハウジング左側には再度フォーカスノブが付いており、10m〜無限となっています。
細かな目盛りは無いので、感覚及び目視で確認しながらフォーカスを調整する形になります。

パワーノブはこんな感じで、広めの間隔で滑り止めの凹凸が付いているだけで非常にシンプルなデザイン。
指を引っ掛けるような突起も無く、握って回す感じです。

倍率の表記は4、5、6、7、8、10、12、14、16と印字されており、ノブを回していくとこんな感じ。
ノブは180度回転します。

4倍の状態
8倍の状態
16倍の状態

接眼レンズ側の刻印はこんな感じで両側面にSURE HIT SSTPと入っており、上部に倍率の表記と視度調整ノブの方向が入っています。

視度調節ノブはこんな感じでパワーノブと同じデザインの滑り止めが付いています。
フチはラバーで覆われており、+方向にまわしていくと伸びていきます。

レンズコーティングと覗いた時の様子について

レンズコーティングは接眼レンズ・対物レンズ共にグリーンマルチコート
まあ、特に言うことも無い無難な感じです。

4倍(最低倍率)の状態で覗くとこんな感じ。
フチはそれなりに太めですがアイレリーフは割と長めで110mm前後ありました。
ただし、アイボックスは割と狭め。

レティクルは非常に独特なミルドットレティクルで、よくある線ではなく小さな丸が上下左右に等幅で並んでいます。
また、下側には用途不明の目盛り(BDCレティクルなのかレンジングレティクルなのか不明)が付いています。

NikonのBDCレティクルやELCAN Specter DRのCX5395レティクルもこういう丸が付いていますが、それらのレティクルに比べるとかなり小さいです。

倍率を上げていくと少しずつアイレリーフが短くなっていき、フチも太くなっていきます。
写真は8倍の状態ですが、4倍の時に比べると倍近い太さになっています。

8倍の状態


更に倍率を上げるとこんな感じで、この倍率になるとアイレリーフは90mm程度まで短くなり、アイボックスも極端に狭くなるのでピンポイントな位置でしか覗く事が出来なくなります。
また、最大倍率に近づいてくると屋内の明るさ(蛍光灯の明るさ程度)では極端に暗くなってしまいました。

16倍の状態

集光率的には結構ギリギリな感じに思えます。
まあ、2万円という価格帯を鑑みると妥当なラインでもあるかも知れませんが…。

屋外で覗いてみた

いつもの河川敷に行って覗いてきました。
天候は晴れ、雲ひとつ無い青空です。
撮影地点から250m先の木をターゲットとして使っています。

4倍の状態だとこんな感じで、十分な視野の広さがあると思います。
尚、カタログスペック上でのFOVは7.1m(100m?100ヤード?)となっています。

色味は若干浅い感じですが、極端に視認性が悪くなるような大きな歪みや色ブレなどは起きていないので使い勝手はそこまで悪くないとは思います。

8倍でこんな感じ。
相変わらず色の浅さは気になりますが、草むらに何があるのかは十分に把握出来る程度な像が提供されています。
色ブレも無く、この価格帯の製品としては十分綺麗な像だと思われます。

最大倍率だとこんな感じ。
炎天下であっても最大倍率にすると少し薄暗くなりますが、実用性に欠ける程の暗さでは無いと思います。
ただ、夕方とかになってくると結構厳しいかも知れないですね。

また、最大倍率付近になると微妙に像が周囲から中央方向向けてブレれている事に気づく事が出来ます。
最大倍率で像のブレが気付けるという事は恐らくそれ以下の倍率でもブレているんでしょうけど、肉眼では気づけない程度に留まっている感じなので、問題にはならないかなという印象。

続いて、約23m先の杭を使ってパララックス計測を行ってみます。
尚、倍率は4倍でサイドフォーカスを調整してピントを合わせています。

レティクルを杭の頂点に合わせて固定、視点を上下左右動かしてレティクルがどの程度ズレるかを見ていきます。

上下左右に視点を動かした状態で写真を撮ったのですが、左側に視点を動かした時の様子がピンぼけでうまく撮れていなかったので、上下右のみになっています…。
なお、左側の見た目は右に動かした時の様子を反転させたような感じでした。

ズレの量はそれなりに控えめな印象ですが、このレベルで収まっているのはアイボックスの狭さ故というのもあると思います。


という訳で、NOVEL ARMS SURE HIT 41650 TACTICAL SSTPのレビューは以上になります。
2万円で購入可能な高倍率ライフルスコープとしてはかなり無難なスペックの製品になっているのでは無いでしょうか。

最大倍率付近は極端に使い勝手が悪くなってしまいますが、10〜12倍位までなら割と普通に使えますし。

視野も無難な感じですが、広視野を謳っている最近の普及価格帯中国産高倍率スコープみたいに、無茶して視野を広げようとした結果歪みが酷かったり深刻な色ズレが起きてしまっているような事も無いですし、サイドフォーカスの調整もしっかり機能しています。

また、フォーカスが10mの距離から合うのも、エアソフトガンでも使いやすい仕様になっていると思います。
25ヤード(22.86m)〜だったり、普通に50ヤード(45.72m)〜する機種も多いですからね。

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