AOC G4309VX/D/11 43インチ 144Hz VA方式液晶モニターを購入しました
記事作成日:2024年6月14日
5年ほどAcer ET430Kbmiiqppxを使っていたのですが、先月位からモニター中央付近の表示がおかしくなり、今月に入って黒い線とチラツキが確認出来るようになったので、新しいモニターに変更する事にしました。
この黒い線が出たり消えたりするのでめちゃくちゃ鬱陶しいですし、若干ですが画面全体も点滅しています。
こんな感じの状態が続くので、流石に早急な交換が必要でした。
もう廃盤のモニターですし特段愛着がある訳でも無いので修理は当初から考えていませんでした。
ああああああああ…
— エボログの中の人 (@Evolutor_web) June 2, 2024
もう限界だぁぁぁ…orz pic.twitter.com/ALxACs6IA1
という訳で、チラツキが激しくなったタイミングでモニターを探し始め、JapanNext製のモニターにしようかなと思っていた所でAOCのゲーミングモニターを見つけて気になってしまったので、今回は『AOC G4309VX/D/11』を買ってみました。
恐らく60Hzを超えるリフレッシュレートを持つ43インチ前後のサイズのディスプレイの中では最安の製品だと思われます。
現在販売されている43インチサイズのモニターのほとんどは60Hzで、それを超えると一気に価格帯が上がりますからね。
AOC ゲーミングモニター ワイドディスプレイ G4309VX/D/11 (42.5インチ/ゲーミング/144Hz/1ms/VA/UHD/VGA/HDMI2.1 x 2/DP1.4 x1/スピーカー)
画面サイズは43インチ、解像度は3840×2160(4K)です。
このサイズのモニターは10年近く使い続けており、プライベートだけではなく会社でも43インチモニターを使っている為個人的には当たり前のサイズ・解像度になっているのですが、今回は144Hzのリフレッシュレートを持ち応答速度が1msと非常に高速な製品なのが今まで使ってきたモニターと大きく違っている所です。
ただし、パネルはVA方式。
VAパネルはどんどん進化が進んでおり、VAパネルの問題である視野角の狭さはだいぶマシになってきているものの、このサイズのVAパネルは正直どうなのだと思っていたのですが、リフレッシュレートの高さに惹かれて今回買ってみた次第です。
尚、自分が始めて使った40インチオーバーのモニターであるPHILIPS BDM4065UC/11は近い距離(普段使っている70cm程度の距離)から覗くと画面端の色が浅くなっていたので、それとの差みたいなのも興味がありました。
開封の儀と組み立て
という訳で、AOC G4309VX/D/11を開けます。
箱の開け方や組み立て方法は箱の蓋部分に印刷されています。
ディスプレイを保護している発泡スチロールにはフィルムが巻かれており、このフィルムを掴みながら引っ張ると取り出しやすいです。
こういう工夫は始めて見た気がします。
段ボールから発泡スチロールを取り出すと、付属品の他に足が確認出来るのでこれを外します。
その後、発泡スチロールを開き、ディスプレイに足を取り付けます。
箱に記載されている組み立て手順だとこのタイミングで足が取り付けられるように見えるのですが、発泡スチロールと足が干渉して取り付ける事が出来ませんでした。
なので、一度ディスプレイを箱から取り出して取り付けました。
尚、足とディスプレイの固定は1本のネジだけで行っています。
プラスドライバーやコインドライバーを使って回す事が出来ますが、一応折りたたみ式の取っ手も付いているので手で回す事も出来るようになっています。
自分は緩まないようにコインドライバーを使ってしっかり回しました。
付属品について
モニター本体以外の付属品はこんな感じ。
説明書と保証書、リモコン、電源ケーブル、DisplayPortケーブル、HDMIケーブル、USB-A 3.0→USB-B 3.0ケーブル、3.5mmステレオケーブルです。
説明書は基本的にQRコードで各言語用の物をダウンロードする仕様。
OSDの操作説明は日本語化された物が同梱されていました。
尚、HDMIケーブルに関してはウルトラハイスピードHDMIケーブルになっています。
リモコンは単4電池を2本使用する物が付属します。
このリモコンを使ってディスプレイの設定を変更する事が出来ます。
無駄なボタンの無い、シンプルなリモコンですね。
端子やUIについて
モニターには映像入力端子が4つ用意されており、HDMI 2.1が2つ、DisplayPort 1.4が2つとなっています。
また、オーディオのライン入力にも対応している為3.5mmステレオジャックが付いています。
また、全ての端子はモニター正面から見て左側で下側を向いています。
電源コネクターと電源スイッチ+メニュー操作レバーはモニター正面から見て右側に付いています。
操作レバーは上下左右に動かす事かしてショートカットメニューの操作、クリックする事でメニューの表示・決定操作を行う事が出来ます。
2秒以上長押しする事でモニターの電源をOFFにする事が出来ます。
モニターの左側にはUSBポートが用意されています。
USB-Bが入力、USB-Aが出力(USB3.2 Gen1)で、うち黄色いポートが急速充電用となっています。
外観レビュー
AOC G4309VX/D/11の前後はこんな感じ。
モニター面はハーフグレアパネルが採用されているので、めちゃくちゃ反射する訳では無いですがそれなりに反射があります。
裏面には200x100mmのVESAマウントが付いています。
ゲーミングモニターだと無駄に光らせる機能が付いていたりしますが、本製品はそういうのはありません。
光らせる機能とか要らないので、個人的には光らないモニターはありがたいです。(消灯出来るにしても無駄に感じる)
モニターの左下にはスペックを示すシールが貼られています。
中央にはAOCのロゴとインジケーター兼赤外線受信部が付いています。
Acer ET430Kbmiiqppxとの外観比較
今まで使っていたAcer ET430Kbmiiqppxと外観を比較してみます。
基本的なサイズはほぼ同じですが、Acer ET430KbmiiqppxよりもAOC G4309VX/D/11の方がベゼルが太いです。
最近は大型なモニターでも薄型ベゼルの製品が多いのですが、その中で比較するとかなり分厚いベゼルだと思います。
並べるとこんな感じ。
モニターの厚みも全体的にAcer ET430KbmiiqppxよりもAOC G4309VX/D/11の方が分厚いです。
画面サイズはほぼ同じですが、AOC G4309VX/D/11は全体的に厚みがあるといった感じです。
電源を入れた時の見た目とmacOS側の認識について
スタンバイ状態はAOCロゴ下のインジケーターがオレンジ色に点灯し、電源が入ると白色に点灯します。
起動するとAOCのロゴが表示され、その後映像が出力されます。
尚、Mac StudioのUSB-CコネクタからDisplayPortに繋いでいます。
画面に初めて映像を出力した時に驚いたのは色味のドギツさ。
中々にドギツイ色味で目が痛くなるレベルですが、まあ設定でどうにか出来るでしょう。
色味が鮮やかという訳ではなく全体的に彩度が非常に高く、物凄いビビットな色味になっています。
また、デフォルトでは200%拡大状態(デフォルト)でしたが、ドットバイドット表示も問題無く出来たので一安心。
macOSだとたまにこの設定が効かないモニターがあるんですよね…。(解像度を選択して表示させれば済む話しですが、その場合たまに設定が元に戻る事がある)
「スペースを拡大」を選択する事でドットバイドット表示になります。
また、リフレッシュレートもしっかり144Hzが選択されており、HDRへの切り替えも出来ました。
また、音声出力にもモニターがしっかり認識されていました。
リモコンの入力と設定について
リモコンの感度は申し分ない感じで、ボタンを押したら瞬時に画面に反映されます。
ただし、しっかり受光部に向けてボタンを押さないといけないので、安定して操作するなら画面から少し離れた方が良いです。
設定メニューの大項目は輝度、色設定、部分ハイライト、OSD設定、PIP設定、ゲーム設定、その他、終了となっています。
ディスプレイの色味に関する設定はかなり細かく調整が出来る為、色味に多少不満があってもある程度は調整が出来る感じです。
また、入力切替やゲームモードのON/OFF、明るさ、音量などはショートカットが用意されています。
ミュート状態にする事も可能ですが、ミュートにすると常時画面の右上にMUTEと赤文字で表示されるので、スピーカーを無効にしたい場合は機器側でミュートにするか出力を違うデバイスに変更するのが良いでしょう。
また、ゲーミングディスプレイなだけあってゲーム向けの設定が多めな感じでした。
ただ、基本的にコントラストを高くしたり陰影を強くしたりするなど、色味を変更する物が多かったです。
基本的に色味がおかしくなる設定ばかりだったので、個人的には使う事は無いでしょう。
使うとしたら、モニターの応答速度を高める為のオーバードライブやAMD FreeSync位かなといった所。
ちょうどゲーム機として使っているWindows PCの方はAMD Radeonが入っていますし。
また、右上にフレームレートを表示させたり、画面中央に十字を出す事も出来ます。
この辺りの機能もゲーミングPCではよく見かける設定ですね。
視野角について
VAパネルを採用している事もあって、AOC G4309VX/D/11の視野角はそんなに広くはないです。
自分はディスプレイから70〜80cm程度の距離から覗いているのですが、この距離から覗いても四隅は少し色味が浅くなっています。
1m位離れる事で全体がほぼ同じような色味で表示されるので、それなりにモニターから離れて見た方が良い気がします。
ただし離れた状態で覗いたとしても、姿勢を変えた時や椅子から立ち上がった時に色味が変わるのが結構気になりました。
以前使っていたIPSパネルのAcer ET430Kbmiiqppxはそんな事は一切起きなかったというか、色味の変化を感じなかったので、やっぱりこのサイズのモニターを買うならIPSパネル、もしくはADSパネルの方が良い気がします。
昔に比べると相当広くなっていると思いますがね…。
暫く使ってみた感想(設定後)
という訳で、使いながら設定を弄りながら使ってみました。
また、BenQ ScreenBarも取り付けました。
結果、最終的にはこのような設定で落ち着きました。
プリセット的な物は基本的に使わず、コントラスト22、明るさ38、ガンマ2、R40、G50、B52にしました。
全体的にコントラストが非常に高く、赤みが非常に強い印象だったのでコントラストを下げつつ赤みを抑えた感じです。
赤〜ピンク色系が物凄いビビットな色味になってしまい、コントラストの高さも相まって目が疲れるレベルでした。
正直、コントラストはもっと落としても良いかなと思うので、もしかしたら今後設定を微調整するかも知れません。
とりあえず色味に関して解決したら、特に不満も無く使えています。
ドット抜けも無かったですし、こころなしかOSのアニメーションの滑らかに感じます。(プラシーボ効果だとは思いますが)
一応ゲーム機であるWindows PCでも表示を確認しました。
こちらも144Hzのリフレッシュレートの設定が出来ますし、HDRの設定も可能でした。
とりあえず手持ちの物でフレームレートが重要そうなゲーム、Ace Combat 7とArmard Core 6の設定を行ってみました。
Ace Combat 7はフレーム制限を最大144に設定が可能、Armard Core 6は120フレームが上限でした。
正直60FPSとそんなに違いあるかな?って感じでした。
まあ、60Hzのモニターで満足していた理由はこういう所でしょうね…。
自分には高FPSとの差が分かりませんでした…。
という訳で、AOC G4309VX/D/11 43インチ 144Hz VA式液晶モニターのレビューは以上になります。
ゲーミングディスプレイを買ったものの、実際にゲームを行うのは1年間で1タイトル程度(プレイ時間はせいぜい10時間位)なので、ゲーミングディスプレイとしての性能を発揮する事は出来ないと思います。
単に「43インチ+144HzそしてVAパネル」という点に興味があったので買ってみた感じですからね…。
AOC ゲーミングモニター ワイドディスプレイ G4309VX/D/11 (42.5インチ/ゲーミング/144Hz/1ms/VA/UHD/VGA/HDMI2.1 x 2/DP1.4 x1/スピーカー)