
タニオ・コバ GM-7.5 COLT MKⅣ SERIES 70の分解レビュー
記事作成日:2024年7月11日
先日新古品を購入、開封レビュー記事を書いたタニオ・コバ製モデルガン、GM-7.5 COLT MKⅣ SERIES 70を分解していきます。
まずはスライドストップを外してスライドとグリップを分離させます。
尚、最初のうちの手順はメンテナンス時にも行う必要がある手順になります。

リコイルスプリング・スプリングガイドについて
リコイルスプリング回りはこんな感じで、二重リコイルスプリングが採用されています。
とは言え、リコイルスプリングガイド側に組み込まれているスプリングはそんなに固くはないので、どの程度効果があるのかは正直よく分かりません。


リコイルスプリングはこんな感じで、スプリングとゴムダンパーが付いています。
リコイルスプリング側を分解するには基部のピンを抜く必要があって面倒なのと、特に分解する理由も無さそうな気がしたので分解はしません。

続いてリコイルプラグを外し、バレルブッシングも外します。
これでバレルを取り外す事が出来ます。


バレルについて
バレルはこんな感じで、樹脂製のバレルにスチール製のカバー(チャンバー部)がくっついている仕様になっています。
スチール製のカバーは強固に接着されているのか、簡単には外せ無さそうでした。

また、チャンバー前側上部辺りにイモネジが付いています。
イモネジを外す事でデトネーターを外す事が出来ます。


この分解までは発火後のメンテナンスで必要になる作業です。
デトネーターとインサートについて
GM-7.5のデトネーターのパッキンは二重になっており、従来のデトネーターよりもブローバックの安定性が高くなっているのが特徴です。


ただし、このパッキンは耐久性があまり高くはなく、別売りのロングライフデトネーターに交換する事で耐久性は向上するようです。
とは言え、ロングライフデトネーターもメンテナンスを怠ると数百発程度で駄目になるようですが…。
GM-7.5のパッキンはこんな感じで、平らな面が向かい合わせになるように取り付けられています。

バレル内のインサートはこんな感じ。

スライドとファイアリングピンについて
スライドはこんな感じで、ブリーチ部が特殊なネジで固定されています。
尚、スライドストップ部の補強は行われていないので、スライドストップを押し下げての解除はやらない方が良いでしょう。(モデルガンは全体的にスライドストップの補強が入っていない事が多い)


このネジは分解防止を担っている特殊ネジになっており、補修パーツとして販売されているスライドを購入する際も、ブリーチ周りのパーツが付いた状態での販売になっているので分解を目的としている物では無い事が分かります。
尚、手持ちの三角形のドライバーで回す事が出来ました。



このネジを外す事でファイアリングピンを取り外す事が出来ます。
ファイアリングピンは樹脂製で柔らかいリターンスプリングが付いています。


尚、これ以上の分解方法が分からなかったので、やりませんでした。
たいていの場合、ファイアリングピン周りのパーツはスライドに接着されていたりするので無理に外さない方が良いのかなと思っています。
そもそも分解防止対策として行われている事なので、ファイアリングピンも外すべきでは無いのだと思いますが、外せたので外しました。
グリップ側について
続いてグリップ側を見ていきます。
話によるとグリップ周りのパーツは色々と東京マルイ M1911系と互換性があるそうで、トリガーやハンマー、マガジンキャッチ、グリップセーフティなどのパーツはカスタムの自由度が高そうです。

ガスブローバックハンドガンのM1911系に比べるとかなりシンプルな構造をしています。
まあ、バルブノッカーとかが無いので当たり前ではありますが…。


グリップパネルはネジ固定されているので、簡単に外す事が出来ます。
グリップパネルは割とずっしりとしており、両面で87gもありました。


プランジャーチューブを外し、セーフティレバーを外します。


続いて、マガジンキャッチボタンを外しました。

ハンマースプリングハウジングはこんな感じ。
ガスブローバックハンドガンのM1911系(東京マルイ基準)と比べるとハンマースプリングはソコソコ硬い物が入っていました。


ハンマースプリングハウジングを外す事で、シアースプリングとグリップセーフティを外せるようになります。

シアースプリングはこんな感じで3つの板バネが生えているタイプ。
テンションは結構強めな印象があります。


グリップセーフティも東京マルイ M1911系と互換性があるようです。


ハンマーはこんな感じ。
こちらも東京マルイ M1911系と互換性があるようですが、シアーとのすり合わせ調整が必要になるケースが多いそうな。


ハンマーシアーはこんな感じ。

最後にインナーシャーシを外します。
インナーシャーシは内側のタップネジとスライドストップ部の裏側に隠れている六角穴付きボルトで固定されています。


ディスコネクターはこんな感じ。

インナーシャーシを外したらトリガーを外す事が出来るようになります。
尚、トリガーも東京マルイ M1911系と互換があります。


という訳で、タニオ・コバ GM-7.5 COLT MKⅣ SERIES 70の分解は以上になります。
まだ発火させていませんが、作動性に関しては問題無いハズなので外装カスタムに専念出来そうです。

部品の互換性も高いようなので、選択肢が多いですね。
とりあえず何をどうしようかは悩み中…。