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リニューアルされたマルシン製発火モデルガン COLT GOVERNMENTシリーズ COMBAT COMMANDER エクセレントヘビーウェイトを購入しました

記事作成日:2024年8月27日

2024年に大幅リニューアルして再販されたマルシン製発火モデルガン、COLT GOVERNMENTシリーズを購入しました。
今回購入したのはコマンダーサイズのエクセレントヘビーウェイト仕様。
フルサイズのグリップに4.3インチバレルが付いている、短いサイズのモデルになります。

リニューアルにあたって同社の最新カートリッジ、X-PFCを採用、作動性向上や強度向上にあたって各部の改修も行っているようです。

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付属品について

内容物は銃本体と取扱説明書、45ACPタイプのX-PFC5発、X-PFC用Oリング5個、キャップ火薬ローダーロッド、ステッカー(チャンバー用)、デトネーター(チャンバーピン)着脱用のL字レンチです。

説明書(COVERNMENTシリーズ共通)には基本的な操作方法やメンテナンス方法、パーツリストが記載されています。
分解図はM1911A1の物になっていますが、パーツリストには共通パーツに加えてM1911A1専用パーツ、コマンダー専用パーツ、シリーズ70専用パーツがそれぞれ記載されています。

それ以外の付属品(X-PFC、Oリング、ステッカー、L字レンチ、ローダーロッド)はこんな感じ。
銀色のステッカーはチャンバーに貼り付けて雰囲気を出す為の物になります。

45ACP X-PFCカートリッジについて

X-PFCはこんな感じ。
45ACPタイプのX-PFCは本製品が初登場。
新型45ACPカートリッジという名前の製品で、9mm仕様のX-PFCと構造や色味は同じですが、サイズ感や弾頭の形状が変わっています。

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分解するとこんな感じ。
Oリング1つだけのシンプルな構造で、キャップによって気密を保つ仕様になっています。

とりあえず発火プラグにOリングを取り付けました。

9mm弾のX-PFCと比較してみます。
薬莢や弾頭のサイズが大きく異なっていますが、内部に関してはよく似ています。
というか、発火プラグは完全に同じ物のようでした。

発火プラグを並べるとこんな感じ。
右が45ACP、左が9mm弾用のプラグになります。
外径はもちろんファイアリングピンが叩く部分のサイズも火薬を発火させる為に突き出てる棒も、同じサイズです。

実際に付け替えてみましたが、取り付けは問題なく行えました。

デトネーター(チャンバーピン)とぶつかるパーツは高さが違うだけで、外径は同じ。(薄い方が45ACP用)
試してはいませんが、もしかしたら流用出来るんじゃないですかね…。

薬莢部はこんな感じ。
当たり前ですがここは明らかに違っていますね。
ただし内径はほぼ同じで、45ACPの方が肉厚になっています。

弾頭部もカートリッジと同様で別物です。

尚、タニオ・コバ製のカートリッジ(プラカートリッジ)と比較するとこんな感じ。
リアルさは圧倒的にマルシンのX-PFCですね。
キャップ火薬の入れやすさは圧倒的にタニオ・コバのプラカートリッジですが…。

COLT コマンダー本体の外観レビュー

という訳で、マルシン COLT コマンダーの外観を見ていきます。
エクセレントヘビーウェイト特有の黒光りしている外観が特徴的で、質感はかなり良いです。

マズル部はこんな感じ。
バレル内側にはライフリングを模した凹凸が付いており、奥まった所にはインサートが確認出来ます。

スライド閉鎖状態と後退状態はそれぞれこんな感じ。
スライドが後退するとバレルが若干上向きになります。(若干のショートリコイル再現)

スライド側面の刻印はこんな感じ。
しっかりCOMBAT COMMANDER仕様の刻印になっています。
また、刻印は打刻っぽい感じ(刻印の周囲が盛り上がっている感じ)になっています。

エジェクションポートはこんな感じで、樹脂製のバレルASSY(バレル周りはエクセレントヘビーウェイトでは無い)のチャンバー部が確認出来ます。
ここには刻印などは入っておらず、付属のシールを貼り付ける事で銀色のチャンバーにする仕様になっています。

追々すり合わせ調整したりするつもりなので、とりあえずシールは貼らないでおきます。

トリガー周りはこんな感じで、滑らかなトリガーガードと高さの低い三日月状のトリガーが付いています。

トリガーはこんな感じで縦方向のセレーションが入っています。

スライドストップはこんな感じ。

ホールドオープン状態にするとこんな感じになります。
スライドストップはスライドに直接ぶつかる仕様なので、スライドストップを操作してスライドを戻すのは控えたほうが良いでしょう。

スライド後ろ側には縦方向のセレーションが入っています。
セレーション自体は整形のようでエッジが丸まっています。

フロントサイトとリアサイトはこんな感じで、スライド一体型のシンプルなノッチサイトが付いています。

サイトピクチャーはこんな感じです。

ハンマーはリングハンマーが採用されています。

ハンマーはハンマーダウン状態、ハーフコック状態、フルコック状態の3段階になっています。
モデルガンの場合、ファイアリングピンのリターンスプリングのヘタリを防止する為にハーフコック状態で保管すると良いらしいですね。
ハンマースプリングの方がヘタりにくいそうな。

ハンマーダウン
ハーフコック
フルコック

尚、ハンマースプリングはタニオ・コバ GM7.5よりも固めで、かなりしっかり「カチッ」という音が鳴ります。

ハンマーを起こした状態でファイアリングピンを確認する事が出来ます。
また、エキストラクターホルダーはしっかり別パーツになっているのでスライドとは色味も質感も異なっています。

セーフティレバーはハンマーをフルコック状態にする事で動かす事が出来ます。
操作は結構固めでしっかり「カチッ」と音がなります。

反対側はこんな感じで、レバー類は付いていません。
刻印もリアルな感じになっています。(STGAやマルシンの刻印は見える所には入っていないようです)

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: DSC09692.jpg

マガジンキャッチ部はこんな感じで、縦方向のセレーションが入っている薄型の物(オーソドックスな形状の物)が付いています。
反対側もオーソドックスな形状。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: DSC09689.jpg

グリップセーフティはこんな感じで、ビーバーテール部の先端が尖っている形状になっています。
また、グリップセーフティの色味もかなりいい感じになっています。

グリップパネルはこんな感じ。
こちらはフェイクウッドですが木目の感じはしっかり再現されています。
また、グリップパネル中央には馬のエンブレムが埋め込まれています。

グリップの前後はこんな感じ。
前側は特にセレーションやチェッカリングなどが付いていないシンプルな形状、後ろ側は縦方向のセレーションが入っているハンマースプリングハウジングが付いています。

マグウェル部はこんな感じ。
マガジンバンパーのエッジの方が少し銀色になっています。

マガジンとカートリッジを装填した時の様子について

グリップからマガジンを取り外して、マガジンを見ていきます。
COMBAT COMMANDERはスライドが短いだけでマガジンはフルサイズ(装弾数7発仕様)になります。
その為、マガジンに関しては同社のM1911A1やシリーズ70と共用となっています。

マガジンはしっかりプレス+溶接で作られており、かなりいい感じの質感です。
色味も良いですね。

ただし、フォロワーの動きが若干渋く要調整な感じ。
とは言え、プレス+溶接によって分解出来ないようになっているので、調整は大変そうな気がします…。

X-PFCを装填するとこんな感じ。
付属のカートリッジが5発のみなので、フルロードするには別売のカートリッジを購入する必要があります。
今回はカートリッジを別途購入していないので、5発のみの装填になります。

カートリッジを装填するとこんな感じ。

成形時の色ムラについて

既に写真を見て気づいている方もいらっしゃると思いますが、かなり色ムラが存在しています。

エクセレントヘビーウェイトは成形時の色ムラが発生しやすいので、仕方がないとは思うのですが、指紋汚れみたいな感じの色ムラが点在しています。
この色ムラは特にスライドで確認出来ました。

スライド側面には巨大な指紋のような模様
エジェクションポート後ろ側にはひび割れのような模様
リアサイト後ろ側にはヒビ+引っかき傷のような模様

実際に傷が付いていたり汚れが付着している訳ではなく、成形時にこういう色になっている感じです。

メンテナンスに必要なレベルの分解について

とりあえず、軽く分解してみました。
この分解はメンテナンスに必要なレベルの内容になります。

デトネーター(チャンバーピン)はこんな感じで、しっかりバレルとの隙間が出来ている事が分かると思います。
これによって音の抜けが良いというのがX-PFCの特徴ですね。

また、バレル底部からイモネジで固定されているので、このイモネジを外す事でデトネーターを外す事が出来るのですが、自分の個体は圧入されているかの如く…というか実際に圧入されているような気がするのですが、びくともしませんでした。

バレル先端からインサートを避けるように細い棒を突っ込んでハンマーで叩いたり、ラジオペンチで引っ張ってみようとしたりしてみたのですが、駄目でした。

装填と排莢について

とりあえず発火前というか箱出しドノーマル状態でどの程度スムーズに動くのかを確認してみました。
結果は排莢は比較的スムーズなものの装填がスムーズにいかない事が多々あり、装填不良がよく起きていました。

尚、排莢に関しても勢いよくスライドを引いてあげないとエジェクションポートから薬莢が飛び出してくれない事もありました。
これは9mmカートリッジの時には起きてなかった現象のような気がするので、45ACPカートリッジになってカートリッジの重量が増した事による影響もある気がします。


という訳で、マルシン製モデルガン、COLT GOVERNMENTシリーズ COMBAT COMMANDER エクセレントヘビーウェイトのレビューは以上になります。

尚、例のごとく発火に関してはまた別記事にて紹介しようと思います。

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