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C-MORE製ショートスコープ、1-5×24 RDI-B Illuminated Ring-DOTのレビュー

記事作成日:2024年9月6日

ドットサイトで有名なC-MORE Systemsですが、スコープも出しています。
そのC-MORE製スコープを友人が購入したので借りてレビューしていきます。

尚、付属品の紹介などは無いのと友人が取り付けたマウントリングが付いた状態でレビューしていきます。
ご了承ください。

という訳で、こちらがC-MORE Systems 1-5×24 RDI-B Illuminated Ring-DOT Scopeです。
表面は若干光沢感のある黒色をしています。

本製品は15〜20年ほど前に存在していた製品で、個体数自体がかなり少ないモデルになります。
情報が少な過ぎるので細かなスペックは割愛します。

現行品のC3 1-6×24とは大きく異なり、かなり尖った仕様の製品となっており、いわゆる王道の製品ではなくかなりイロモノ感の強い製品です。
実際このスコープの特徴的な要素は後継機種に引き継がれていない気がするので、C-MORE的にもイロモノだったんじゃないですかね…。

尚、マウントリングはU.S. Optics製のワンピースマウントリング、POSA-SLIDE&LOCK MK1が付いています。
これも結構珍しいマウントリングなので、珍しい組み合わせ同士って感じですね。

対物レンズ側はこんな感じ。
チューブが延長されているような見た目をしており、内側にはねじ切りが確認出来ます。

ハウジング左側面は平らになっており、特に何も付いていません。

エレベーションノブとウィンテージノブはこんな感じ。
ノブを直接摘んで回せる仕様になっており、1クリック辺りの稼働量は1MOA。

当時としては先進的なBDCレティクルを採用しており、現行のBDCレティクルとは異なり、エレベーテーションノブを回してレティクルの位置を合わせるというユニークな構造をしています。

エレベーテーションノブには100〜800と数字が100刻みで数字(ヤードかな?)が入っています。
ターゲットまでの距離を計測後、ダイヤルを回して合わせるという使い方をするようです。
尚、ノブは1回転させる事が出来ず、340度位までしか回せません。

ウィンテージノブの方も独特で、0〜25までの数値と1刻みの目盛が印字されており、こちらの単位は不明ですが恐らくMOAですかね。
こちらのノブも1回転させる事は出来ず、目盛分しか動かせなくなっています。

このノブはゼロリセット機能も付いており、3箇所に付いているイモネジを緩めて回転させる事で基準の位置を決める事が出来ます。
尚、外した状態でノブを回す事も一応出来ます。

パワーノブはこんな感じで、歯車のような見た目をしている異質なまでの大型なノブが付いています。

単に大きいだけではなくノブのエッジも結構鋭いので素手で回すと結構痛いです。
元々軍用として開発されたスコープのようなので、厚手のグローブを装着した状態でも操作しやすいようにした結果なのかも知れませんね。

1〜5までの倍率の表記が入っている外、対物レンズ側にも数値が入っています。

対物レンズ側を向いている目盛は大型のノブだからこそ出来る事だと思うのですが、銃を構えた状態で倍率を確認する為の物のようです。

輝度調節ノブは接眼レンズ側に付いており、鍋蓋みたいな変わった形のキャップが付いています。
尚、輝度は7段階で、0(消灯)の数字のみ赤色になっています。

バッテリーは3Vのリチウム電池を使用します。

CR1/3N電池を使う場合はこのようにキャップに差し込んで取り付ける感じです。
キャップの中央が膨らんでいる理由はCR1/3Nを入れる為のスペースのようですね。
多分LR44x2でも良いと思います。

コイン電池も使う事が出来そうなのですが、CR2032よりも一回り大きい感じなのでもしかしたらCR2330とかが対応するのかも知れません。

接眼レンズ側にはC-MORE SYSTEMS 1-5×24とメーカーロゴと倍率の表記が入っています。

接眼レンズ側はこんな感じで、視度調整ノブが付いています。
ノブを回すと大きく飛び出します。

レンズコーティングと覗いた時の様子について

接眼レンズ・対物レンズ共にパープル系のマルチコートが施されています。
赤、紫、ピンク、オレンジ、黄色などの反射が確認出来ます。

このタイプのコーティングは炎天下での使用時(特に砂漠などの非常に明るい環境)の視認性を高める効果があり、非常にコントラストの高い像を提供するという特徴があります。
その代わり、一般的な環境だと色味が黄ばんだ感じに見えます。

覗くとこんな感じ。
リングドットレティクルという名前のレティクル形状で、丸いサークルの真ん中に小さなドットが入っているユニークなレティクル形状をしています。

Steyr AUGのDonut-Dotレティクルを彷彿させる形状です。

イルミネーションを点灯させるとこんな感じ。
輝度はそんなに高くはなく、屋内で輝度5位がちょうど良い輝度でした。

尚、上の写真は1倍率の状態なのですが見ての通りフチは結構大きいです。
ただし倍率を上げてもほとんどアイレリーフは変わらず、ほぼ同じポジションで適切に覗く事が出来ます。

2倍率の状態
5倍率の状態

尚、そもそも1倍率状態でもアイボックスが結構狭いので、定位置で覗かないとちゃんと覗けないスコープです。

歪みとパララックス計測

という訳で、いつも通り歪みとパララックスを見ていきます。

2m先のモニターを覗くとこんな感じになります。
それなりに歪みはあり、1倍と言っても感覚的に1.2倍、1.3倍程度の倍率が付いているような感じの見え方になっています。

尚、モニターを覗くとイルミネーションを最大にしないと発光をしっかり視認出来ませんでした。

視点を上下左右に動かすとこんな感じで、かなり大きく歪みます。
パララックス量は許容範囲ギリギリな感じ。
基本的にちゃんと覗かないと駄目な感じですね。


という訳で、C-MORE Systems 1-5×24 RDI-B Illuminated Ring-DOT Scopeのレビューは以上になります。