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OLIGHT製ドットサイト、OSIGHT 3MOA Red Dotのレビュー

記事作成日:2024年10月2日

フラッシュライトで有名なOLIGHTが発売したドットサイト、OSIGHTをつぼみアームズ様のご依頼でレビューしていきます。
尚、本製品はグリーンレティクルモデルとレッドレティクルモデルの2種類のバリエーションが存在しますが、当記事で紹介するのはレッドレティクルモデルになります。

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箱を開けるとドットサイト本体と充電ケースが確認出来ます。
また、横のつまみを引っ張るとOlightチームからのメッセージカードが確認出来ます。

下の段には説明書とアクセサリーが収まっており、パッケージ底面にはThank Youの文字が。
光学サイトというよりもガジェットっぽいパッケージですね…。

内容物について

付属品はこんな感じ。
ドットサイト本体と充電ケース、取り付け用ネジ、説明書、工具、USBケーブル、ナイロンポーチ、クリーニングクロスです。

説明書は多言語化(英語、中国語、韓国語、ロシア語、ドイツ語、フランス語、タイ語など)されていますが、イラスト付きの説明が記載されている部分は英語表記のみです。

付属のレンチはこんな感じ。
マイナスドライバーとトルクスドライバーが付いており、OLIGHTのロゴとジャック・オー・ランタンっぽい見た目の装飾が施されています。

USBケーブルはUSB-A to USB-C仕様。
充電ケースの充電をするのに使う物になります。

ネジはケースに収められており、M3.5、M4、#4-40、#6-32のトルクスナベネジが3個ずつ収められています。
ミリネジ2種、インチネジ2種といった感じですね。

本体の付属品では無いですが、ノベルティグッズのクリーニングクロスがセットで送られてきたので、こちらも紹介しておきます。

充電ケースについて

充電ケースはこんな感じでドットサイトに被せるような形で使用する物になります。
このケース自体がバッテリーになっており、容量は800mAhです。
PSEマークも取得済み。

内側はこんな感じでバッテリースペースと思われる四角い出っ張りと充電端子が確認出来ます。
端子の数は3つ。

ケース側面のボタンを押すとバッテリー残量が確認出来ます。
開封直後は殆どバッテリーが入っていない状態だったので、とりあえず充電する事にしました。

尚、充電速度はそれなりに速く、30分で半分位充電が完了していました。

OSIGHT本体の外観レビュー

という訳で、OSIGHT本体を見ていきます。
こちらはミニリフレックスドットサイトの形をした、所謂オープンタイプのドットサイトです。

ハウジングの材質は7075-T6、塗装はハードアルマイトとなっており、ミドルレンジ〜ミドルハイクラスの質感があります。

正面側にはOSIGHTのロゴが入っており、その上に自動調光用のセンサーが付いています。

左側面には輝度調節ボタンが付いており、ボタンを押すと中央に付いているインジケーターが数秒間光ります。
輝度は10段階+NVモード2段階の12段階で調節が可能です。

尚、ボタンはカチカチとしたしっかりしたクリック感があり、ラバーの硬さも程よく操作性は良いです。
また、ボタンは本体から大きく飛び出しておらず、邪魔になりにくいデザインになっています。

右側面はこんな感じ。
ウィンテージダイヤルが付いているだけです。

上面には特徴的なデザインの充電端子が付いています。
中央の端子の周囲には樹脂製の絶縁体と思われる物が付いており、少し出っ張っています。

ここを短絡させるとどうなるのか、ちょっと気になりますが…流石に大丈夫かな…?(怖くて試してはない)

エレベーションダイヤルとウィンテージダイヤルはそれぞれこんな感じ。
カチカチとしたしっかりしたクリック感があり、調整幅は上下左右で45MOA、1クリックで1MOA稼働します。

ハウジング内側はこんな感じで乱反射防止の段差が付いています。
また、発光モジュールの左右にはドレーンホールが付いています。

裏面はこんな感じで、バッテリー容量(170mAh)やシリアルNOの記載があります。
OSIGHTのフットプリントはTrijicon RMR/SRO系と互換性があります。

レンズコーティングについて

レンズは赤色〜黄色〜緑色などの反射が確認出来るマルチコート
24x22mmという縦長で大きなレンズが採用されています。

また、縦長のレンズが採用されているという事もありレンズの角度はかなり急です。

充電について

冒頭でも紹介しましたが、OSIGHTの充電は付属の充電ケースを使用します。
バッテリーの着脱は不可能なので、この充電器以外での充電は出来ません。
充電中はケースのインジケーターに充電中のアイコンが表示されます。

尚、ケースを充電しながらOSIGHTを充電する事も可能です。

覗いた時の様子について

OSIGHTを覗くとこんな感じ。
上から下にかけて青っぽいグラデーションが確認出来ますが全体的にかなり透明度は高い方だと思います。

レティクルを点灯させるとこんな感じ。
本製品は3MOAのドットのみのシンプルな仕様です。
また、最大輝度にしても異常な反射は確認出来ず、明るすぎるような事は無さそうですが屋外でも十分に使える輝度はあると思います。

適正輝度
最大輝度

尚、自動輝度調節も付いているので使ってみたのですが、屋内だと少しドットが暗めかなという印象がありました。

また、これは光源との位置関係や覗き込む角度によって発生するのですが、レンズに赤い影が映り込む事があります。
写真だとぼんやりした影になってしまっていますが、実際はもう少しくっきり見えます。

これは大きく湾曲した高さのあるレンズが付いている故に、対物レンズ側の色がハウジングに反射して映り込んでしまっているのだと思われます。

レンズ径の大きなドットサイトでは度々見受けられる現象なので、個人的にはあんまり気にならないのですが、一応気づいたので紹介しておきます。

レンズの歪みとパララックス比較

という訳で、いつも通り2m先のディスプレイを見てみます。
結果、歪みはそれなりにある事が分かりました。
レンズ中央付近でも歪みはあり、フチの方は中央に引き寄せられるような歪み方というか、四隅に引っ張られるような歪み方をしています。

視点を動かすと歪み方が変わります。
上に動かすと歪みがより大きくなりますがレティクルのズレは全く無し。
下に動かすと歪みは控えめになりますがレティクルは大きくズレます。
左右は許容範囲内に収まっていますが、歪みは変わらずといった感じでした。

動画だと歪みの具合が分かりやすいと思います。

外のミニリフレックスドットサイトとのサイズ感の比較

という訳で、一般的なサイズ?と思われるミニリフレックスドットサイトとサイズ感の比較をしていきます。
比較対象はTrijicon SRO、HOLY WARRIOR RMRレプリカ、東京マルイ マイクロプロサイトです。

前後はこんな感じ。
Trijicon SRO並のレンズの大きさがある事が分かります。

ちなみに同じRMR互換でレンズが大きなミニリフレックスドットサイトであるHOLOSUN HS507COMPと比較するとこんな感じ。
HS507COMPよりかはレンズが少し小さいですが、高さはほぼ同じです。

フットプリントの互換性について

先述の通りOSIGHTのフットプリントはTrijicon RMR/SRO互換です。

ただし、ドットサイト底面の幅はOSIGHTが30.03mm、Trijicon SROが28.45mmと若干OSIGHTの方が幅広です。

前後長はOSIGHTが45.14mm、Trijicon SROが45.27mmとほぼ同じでした。

ネジ穴のいちなどは完全に一致しているので、Trijicon RMR/SRO用マウントベースであるGDI MR5-OSMへの取り付けも問題無く行えました。

また、幅は若干広いですが前後長は同じなので、GLOCKのMOSのようなスライドに埋め込むタイプの製品との組み合わせも問題無く行えます。


という訳で、OLIGHT製ドットサイト、OSIGHTのレビューは以上になります。

OLIGHT初のドットサイトで、しかも専用充電器で充電するという仕様が話題になりましたが、特徴としてはその充電方法のみでドットサイトの性能としてはまあ、普通かなといった感じ。

個人的にはレンズの歪みがかなり気になるポイントでした。
特に、この手のドットサイトでよく見かける魚眼レンズっぽい歪み方(倍率が付いているように感じる歪み方)とは見え方が結構違っているのが大きな違和感でしたね。

価格帯的にそんなに安いモデルでは無いので、選択する場合はそのあたりを注意した方が良い気がします。

例えばストック付きの銃に乗せて、常に安定した覗き方が出来るのであれば特に問題は無いと思いますが、ハンドガンに乗せて使ったり、動きながら照準するような使い方を想定している場合は注意が必要でしょうね。

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