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ARES KAC STONER LMG 2020年モデルを買いました

記事作成日:2024年11月15日

ファスガンでLMG使うのが面白そうだったので、ファスガン専用機としてARES製の電動ガン、KAC STONER LMG(AR-MG-008 LMG)を購入しました。

こちらは2020年にリニューアルしたモデルで、バッテリーの挿入方法が変更されています。
また、2020年モデルは無刻印仕様とKAC刻印仕様の2種類がありますが、今回購入したのはKAC刻印仕様です。

このボックスマガジン内バッテリーを活かしたかったので、本製品を購入しました。
後、コンパクトなLMGが欲しかったというのもあります。
M249とかは自分としてはちょっと大きすぎるので…。

発売して4年も経ってるのですが、シリアルNOは000015。
ずっと売れずに残っていたのでしょうか…。

付属品について

内容物はこんな感じ。
フロントサイト、リアサイトは外された状態になっており、バーティカルフォアグリップとレールパネル3枚、ボックスマガジン、ベルトリンク付きのダミーカート、説明書です。

フロントサイトとリアサイトはこんな感じ。
リアサイトはよくAR15系に付いているのを見かけるナイツタイプのフリップアップサイトです。

バーティカルフォアグリップとレールパネルはナイツタイプの無刻印。
正直、造りというか樹脂の質感は安っぽいです。

ボックスマガジンとベルトリンクはこんな感じ。
ボックスマガジンは100連タイプの物で、電動給弾式。
ダミーカートとベルトリンクは樹脂製ですがちゃんと薬莢と弾頭が塗り分けられており、悪くはない見た目をしています。

ベルトリンクはこんな感じで、9発の弾薬がベルトリンクで繋がっています。

ベルトリンクの連結部もしっかり稼働するので、このように巻く事も出来ます。

ボックスマガジンにベルトリンクを取り付けるとこんな感じになります。

ボックスマガジンについて

こちらのボックスマガジンは中にBB弾とバッテリーを挿入し、マガジン兼バッテリーボックスとして使用します。
その為、マガジンには通電用の接点が設けられており、接点は3つ存在します。

この3つの接点の用途は後ほど分解時に確認しようと思います。(+とー以外の1つは何なのか)

ナイロン部に付いているファスナーを開ける事でバッテリーを挿入する事が出来るようになります。
バッテリーコネクタはミニコネクタです。

給弾機構も確認できます。
透明なのでギアが壊れた時に直ぐに気づけそうです。(実際、壊れやすいらしいですが…)

BB弾は樹脂部分に付いている蓋を開けて、ここから流し込みます。
尚、装弾数は1500発のようです。

ボックスマガジンの上側には1、2、3と印の付いたスイッチが付いていますが、スイッチをどこにしても巻き上げる事が出来ていたので何の為の物なのかよく分かりません…。(説明書にも特に記載が無い)
尚、巻き上げは射撃すると自動で行われます。

ちなみに、ボックスマガジン+ベルトリンクの組み合わせで443g、ミニSサイズのLiPoバッテリーを入れると545gの重量になります。
例えば0.25g BB弾を1500発入れると、+375gになるので、920g程度の重量になりそうですね。

ちなみに、付属のボックスマガジンはODカラーですが、オプションパーツとしてウッドランドとタンカラーの製品が存在します。

銃本体の外観レビュー

という訳で、ARES KAC STONER LMG 2020年モデルの外観を見ていきます。

マズル回りはこんな感じ。
フラッシュハイダーやガスブロックはARESの金属パーツらしい緑っぽい色味になっており、フラッシュハイダーはよくあるバードケージタイプ、ガスブロック上部にはフロントサイトを取り付ける基部が付いており、下側にガスピストンが伸びています。

アウターバレル先端のねじ切りは14mm正ネジ
フラッシュハイダー底部のイモネジを緩める事で、フラッシュハイダーを取り外す事が出来ます。

フロントサイト取付部と、フロントサイトを取り付けた後の見た目はこんな感じ。

ハンドガードはこんな感じで、上下左右に20mmレールが付いています。
かなり大型なハンドガードです。

レシーバー前側にはKnight’s Armamentの刻印が入っています。

レシーバー底部はこんな感じ。
ドーヴテイル部には3つの接点が付いており、ここはスプリングテンションで上下する為マガジンにしっかり接点が接続出来る構造になっています。
ただし、ゴミや汚れが付着したら接触不良が起きたり抵抗になる事で発熱する可能性は大いにあると思うので注意が必要な箇所だと思います。

実銃においてはボルトの動きに連動してベルトリンクを弾き、スムーズにベルトリンクを流す為の機構も再現されています。
流石に動作はしませんが、スプリングが付いており手動で動かす事が出来ます。

反対側はこんな感じ。
ボルトハンドルを引く事は出来ますが、エジェクションポートは動きません。
単にハンドルだけが動くだけです。

トップカバーはこんな感じ。
手前側の左右のボタンを押しながら開く事が出来ます。

また、ここからドラム式のHOPダイヤルにアクセスする事が出来るのですが、HOPダイヤルはかなり緩く、射撃時の振動で緩んでしまうのではないかと不安になる緩さです。

トップカバーはこのような二重構造になっています。

ボックスマガジンを取り付け、ベルトリンクをセットします。

ボックスマガジンとベルトリンク装着後の見た目はこんな感じです。

ベルトリンクがちょっと遊んでいるような状態になるので、1発抜いたら丁度よくなるのかなと思ったのですが、今度はピンと貼りすぎて変なので純正の状態で使うのが良さそうですね。

また、ボックスマガジン装着状態でもBB弾を補充する事が可能です。

ボックスマガジンを外す際はベルトリンクを外した状態で、ロックレバーを押しながらボックスマガジンを左側にスライドさせます。

グリップ回りはこんな感じで、トリガー回りやグリップ回りはAR15系と同じレイアウト・デザインです。

トリガーガード回りはこんな感じ。
AR15用のトリガーガードが使えそうですね。

セレクターレバーはSAFEとFIREのみ。
フルオートオンリーの製品なので、FIREはフルオートです。
尚、セレクターレバーはほんの僅かなクリック感がある程度でかなり柔らかいです。

グリップはこんな感じ。
電動ガン用ではなくGBB用のようなグリップが付いています。

レシーバーの後ろ側上部には特徴的な穴が開いており、その上に20mmレールが付いています。

リアサイトを取り付けるとこんな感じになります。

サイトピクチャーはこんな感じ。

レシーバーやストックのロックに使われているレバーはライブですが、動かしても分解出来る気がしませんでした。

説明書にはレバーを動かす事でストックを動かせるとか書かれているのですが、よく分からず…。
まあ、分解すれば色々解決するので、それまでこれらのボタンについては無視する事にします。

ストックはこんな感じ。
バットプレートには滑り止めも無い、潔い仕様です。

このストックは6ポジションで長さを調整する事が出来ます。

バットプレート上部のボタンを押しながらバットプレートを引っ張る事でストックを伸ばす事が出来ます。

ストックを縮めた状態
ストックを伸ばした状態

バレルの着脱について

本製品はワンタッチでバレルを着脱する事が出来るようになっています。
実銃も同じ方法で着脱出来るので、このギミックを再現している訳ですね。

レシーバー前側のこのレバーを押し込むと、アウターバレルがスプリングテンションで前進します。
バレルが飛び出すのはチャンバーをメカボックスに押さえつける為のスプリングテンションによる物です。

ここからHOP回りを確認出来るのですが、HOPパッキンはV型のようです。
まあ、詳しくは分解レビューの際に見てこうと思います。

バーティカルフォアグリップとレールパネルの取り付けについて

バーティカルフォアグリップとレールパネルを取り付けるとこんな感じ。

バーティカルフォアグリップはしっかり締め込めばロックされますが、レールパネルは20mmレールの溝にはめてもかなり緩くて引っ張れば外れてしまう状態でした。

まあ、2000円位でもっとちゃんとしたレールパネルが買えるので、使いたい場合は社外製のレールパネルを使った方が良い気がします。

箱出し状態の作動性と初速について

という訳で、箱出し状態での作動性を見ていきます。

バッテリーは7.4V 2000mAh LiPoバッテリーです。
尚、ボックスマガジンにはミニSサイズなら余裕で入りました。
もっと分厚いバッテリーでも問題は無さそうなので、11.1V(3セル)のLiPoバッテリーでも問題無く入れる事が出来ると思いますが、ストックチューブインタイプのような長細いバッテリーを入れる事は出来ないと思います。(1000mAh程度の短い物なら大丈夫だと思います)

初速と発射サイクルを測ってみます。

初速はかなりブレが大きく、何度か計測しましたが上が89m/s、下が59m/s程度といった感じでした。
HOP量を変えてもこのブレの大きさは変わらず、HOPを強くするとより極端に初速がブレていたので気密漏れが発生している可能性が高そうです。

マガジンを抜いた際と弾抜きの注意点について

本製品はボックスマガジンからチャンバーまでの給弾ルートがかなり長く、マガジンを抜くと25発程度のBB弾がこぼれ落ちます。

更に、本製品はマガジンを挿した状態じゃないと動作させる事が出来ないので、マガジンを抜いて空撃ちをする、いわゆる「弾抜き」を行う事が出来ません。

もし、これをやるにはボックスマガジンを外した後でボックスマガジン内のBB弾を全て出し、逆さ向きにして撃つ必要があります。

個人的にはこんなめんどくさい事をせずに、ボックスマガジンを抜いたらアウターバレルを外し、BB弾がチャンバーに残っていればクリーニングロッドなどで押し出したりする方が良いと思います。

ただし、サバイバルゲーム中にフィールドから退場する際はそんな事は出来ないので、銃口を塞ぐなどの対応をしてセーフティに持ち込むのが良いと思います。
※これは多くのフィールドで許可されているLMGの安全管理方法ですが、許可していない所もあるのでレギュレーションを確認したり、フィールド側に確認を取った方が良いです。


という訳で、ARES STONER LMGのレビューは以上になります。

この後分解を行い、ファスガン用にカスタムしていこうと思っています。
カスタム時に試してみたいパーツもあるので、実験機としての役目も担ってもらおうと思っています。