タナカ製モデルガン、SIG SAUER P226 Railed Frame All Hevy Weight Warm Silver Coat Evolution 2のレビュー
記事作成日:2024年11月21日
タナカ製モデルガン、SIG SAUER P226 レイルドフレーム オールヘビーウェイトの新作カラーバリエーション『ウォームシルバー』モデルを購入しました。
こちらの製品は同社のSIG P226 レイルドフレームのスライド・シャーシの両方をヘビーウェイト樹脂にしたモデルで、同社のデザートイーグル 50AEのシルバーモデルで採用されている、『ウォームシルバー塗装』を施したモデルになります。
尚、発火機構はEvolution2を採用しています。
タナカ SIG P226 レイルドフレーム エボリューション 2 ウォームシルバーコーティング オールヘビーウェイト モデルガン完成品
付属品について
内容物はこんな感じ。
銃本体とEvolution2 9mmカートリッジ5発、キャップローダー、L字レンチ(デトネーター取り外し用)、説明書類です。
マガジンは銃本体にささった状態です。
説明書の中には修理依頼書とパーツの発送方法と送料変更に関するお知らせが挟まっていました。
説明書には基本的な操作方法やメンテナンス方法、パーツリストが記載されています。
パーツリストは従来品のABSモデル(SIG SAUER P226 Raild Frame ABS)の物で、モデルごとの専用パーツ(アーリーモデル、MK25)は別ページに専用パーツが記載されていますが、オールヘビーウェイトの外装パーツの記載はありませんでした。
カートリッジ5発とキャップローダー、L字レンチはこんな感じ。
付属のカートリッジはEvolution2 9mm 快音カートリッジで、弾頭部、薬莢部が真鍮削り出しで出来ています。
カートリッジの中にシリンダーが設けられており、そこに5mmキャップを取り付けて使用します。
外観レビュー
という理由で、タナカ SIG SAUER P226 Railed Frame All Hevy Weight Warm Silver Coat Evolution 2を見ていきます。
ウォームシルバーは銀色というより若干黄味がかった、白金色のような感じの色味になっています。
また、表面はザラザラとした肌触りです。
正直、商品写真だと正確な色味が分かりづらい色だと思います。
また、照明によっても色味が若干変わるので、なるべくデザートイーグルのウォームシルバーモデルか、本製品の現物を見てから購入したほうが良いと思います。
ちなみに、シルバーのセラコートが施されているP228 Two-Toneと並べるとこんな感じ。
同じ「シルバー系」ですが色味や光沢感が結構違っている事が分かります。
オールヘビーウェイトなだけあって重さはずっしり…という訳では無くマガジン無しで586g。
決して軽くはないですが、めちゃくちゃ重い訳では無い気がします。
P226のABSモデルの重量(実測)が分からないですが、フレームがヘビーウェイト、スライドがABSのSIG P228(P226よりも小型)の重量が523gなので劇的に重くなっている感じは無いです。
P226のスライドは結構薄い部分が多いので、ヘビーウェイトになっても劇的に重く出来る訳では無いのかも知れませんね。
では細部を見ていきます。
マズル回りはこんな感じで、バレル内側にはライフリングを模した凹凸の奥にインサートが埋め込まれているのが確認出来ます。
尚、スライドやシャーシはヘビーウェイトですがバレル回りはABSで出来ています。
スライド・シャーシの刻印はこんな感じで、従来品のP226と変わりは無さそう。
スライド側の刻印は結構薄めです。
レイルドフレームなのでシャーシ前側にはアンダーレイルが付いています。
トリガーガード回りはこんな感じ。
スライドロックレバー、トリガー、デコッキングレバー、マガジンキャッチボタンなどはダイカスト製で黒色です。
トリガーガード前側にはセレーションが付いています。
トリガーの形状自体はSIG P226おなじみの大きな弧を描いている分厚い三日月状トリガー。
エジェクションポートはこんな感じ。
チャンバー部には9mm Paraの文字が入っています。
スライド後部のセレーションはこんな感じ。
フロントサイト、リアサイトはこんな感じ。
共にホワイトドットが入っていますが、フロントサイトは塗装、リアサイトは白い丸棒という違いがある為若干リアサイトの方が色味が暗いです。
尚、リアサイトはサイト前側にU字状の切り欠きがある新型タイプ。
ハンマーはこんな感じ。
ハンマーダウン状態とフルコック状態のハンマー位置はこんな感じ。
尚、フルコック状態でデコッキングレバーを操作する事でハンマーダウン状態にする事が出来ます。
デコッキングの動作はスムーズに行えます。
ファイアリングピンはこんな感じ。
グリップはこんな感じ。
シンプルなP226純正形状のグリップパネルが付いており、前側には横方向のセレーションが入っています。
グリップパネルのシボとP226の文字はこんな感じ。
昔からそうなんですが、このP226の文字は何とかならなかったんでしょうか…。
文字が歪んでるのが気になるんですよね…。
グリップ底部はこんな感じ。
グリップパネル一体型のランヤードリングが付いています。
マガジンを抜くとこんな感じ。
マグウェル部は程よいテーパーが掛かっています。
マガジンはこんな感じで、スチールプレスで出来ています。
接合部の溶接跡とか残弾確認穴とかいい感じですね。
カートリッジを入れるとこんな感じ。
ホールドオープン状態だとこんな感じ。
尚、スライドストップはスライドに直接当たる訳ではなく、ブリーチ脇に付いている金属板に当たるようになっています。
ショートリコイルの動きもある程度再現されており、スライドの後退に伴い若干ですがバレルが傾きます。
発火は出来ていませんが、手動での装填、排莢の様子はこんな感じ。
箱出し状態で注油無しの状態でもスムーズな装填・排莢が出来ています。
タナカ SIG SAUER P226 Railed Frame All Hevy Weight Warm Silver Coat Evolution 2 pic.twitter.com/9hFleRXfvt
— エボログの中の人 (@Evolutor_web) November 20, 2024
パーティングラインやゲート跡の処理について
本製品は予め塗装が施されていますが、パーティングラインやゲート跡の処理が綺麗な状態で塗装されているとは言えず、結構いろいろな所で気になる箇所があります。
まず、スライド前側〜中腹の所。
この辺りのパーティングラインやバリなどはよくあるのですが、そのまま塗装されています。
リアサイト取付部は削られたような跡がありますが、パーティングラインだかバリのような突起が残っています。
トリガーガード回りのパーティングラインはこんな感じ。
トリガーの裏側のフレームにはゲート跡を処理したのか、ヤスリで削ったような跡が残っていました。
塗装モデルの宿命ではありますが、このようなパーティングラインが残った状態になっているので、こういうのが気になる人は未塗装モデルを買って自分で調整した後、塗装をした方が良いでしょうね。
テイクダウンとメンテナンスに必要な分解について
という理由で、スライドとフレームを分離させてメンテナンスに必要なレベルの分解を行っていきます。
まずはスライドロックレバーを押し下げてスライドとフレームを分離させます。
フレーム側はこんな感じ。
基本的な内部パーツに関しては特に変わり無いような気がします。
また、フレームの内側塗装されていないようです。
スライド側はこんな感じ。
スライドに関しては耐久性を向上させるようにスプリングやパーツの変更が施されているらしいのですが、パット見従来のEvolution2仕様から何が変わったのかよく分かりませんでした。
スライドストップがぶつかる金属製の補強パーツはこちら。
リコイルスプリングはメインの細くて長いスプリングとダンパー代わりの太くて短いスプリングの二重構成です。
チャンバー左脇に付いているイモネジを緩める事でデトネーターを取り外す事が出来ます。
という訳でSIG SAUER P226 Railed Frame All Hevy Weight Warm Silver Coat Evolution 2のレビューは以上になります。
個人的にこの色のP226が欲しかったので買って満足でしたが、スライドとフレームにヘビーウェイト樹脂を採用している事によるずっしり感を期待している場合はちょっと残念な感じになるかも知れません。
後はパーティングラインですね…。
タナカ SIG P226 レイルドフレーム エボリューション 2 ウォームシルバーコーティング オールヘビーウェイト モデルガン完成品