
エアソフトガン赤外線化デバイス、B2iを買ってみたので軽く使ってみました
記事作成日:2025年3月21日
エアソフトガン用光線銃デバイス(赤外線銃デバイス)は現状B2iとファスガンの2つの選択肢があり、自分はよくファスガンで遊んでいるのですがB2iも買ってみる事にしました。
B2iデバイスを持っていたら部屋撃ちでも遊べるかなと思ったのと、B2iを使用したゲームにも参加出来るようになるからです。
※B2iゲームは主催側で機材を用意する、レンタル制の場合もあります。
という訳で、今回はマズルデバイスである『B2i スタンダード(B-i0001)』と受光部である『B2i メイン レシーバー(B-i0002)』、オプションで増設される受光部である『B2i サブ レシーバー(B-i0003)』のセット売りである『B2i オールインワンセット』を購入しました。

B2i エアソフトガン赤外線化デバイス B2i オールインワンセット
尚、ゲームルールによっては絞りである『B2i 4.8 キャップセット』が必要になるケースもありますが、これは必要になったら買えば良いかなと思い、現時点では買ってはいません。
内容物について
それぞれの内容物を紹介していきます。
B2i スタンダード(B-i0001)
まず、B2i スタンダード(B-i0001)はマズルデバイスと外付けバッテリー用延長ケーブル、ゼロイン用キャップ、空撃ち用スペーサー、説明書が付属しています。

マズルデバイスは赤外線を投射する機能しか無いのでこれ単体では遊ぶ事は出来ません。
基本スペックとしては、
- 有効射程:〜120m(太陽光による影響で距離は変化)
- 命中径:Φ30cm~Φ50cm (最長射程での照射範囲)
となっています。
B2i メイン レシーバー(B-i0002)
続いて、B2i メイン レシーバー(B-i0002)です。
こちらはB2i スタンダード(B-i0001)が投射された赤外線を受け取り、被弾判定を行う為のデバイスになります。
付属品はレシーバー本体と充電用USBケーブル、ゴムバンド、説明書になります。

B2iで遊ぶには最低限B2i スタンダード(B-i0001)とB2i メイン レシーバー(B-i0002)が必要になります。
B2i サブ レシーバー(B-i0003)
最後にB2i サブ レシーバー(B-i0003)です。
こちらはB2i メイン レシーバー(B-i0002)と連結して使用する受光部で、3つの受光部を追加する事が出来ます。
これにより、一方方向だけではなく横や後ろ側の被弾判定を行えるようにしたり、胴体に配置する事で胴体の被弾判定を行うという使い方が出来るようになります。
内容物は受光部と取り付け用マウント、ベルクロテープ、説明書です。

これらが『B2i オールインワンセット』のセット内容になります。
B2i エアソフトガン赤外線化デバイス B2i オールインワンセット
という訳で、それぞれのデバイスについての細部を紹介していきます。
B2i スタンダード(B-i0001)について
こちらはサプレッサーのような形をしたマズルデバイスで、外装はアルミで出来ています。

太さは37.8mm、長さは203mmあり、太めなサプレッサーのようなサイズ感です。
重量は192g(バッテリー無し)とそこまで重くはないです。


先端はレンズが付いており、赤外線の投射部になっています。
また、蓋というか先端についている樹脂製のリングは外す事が出来ます。


根本には14mm逆ネジが付いています。
内側は十字の突起が付いている蓋が付いており、ここが空気圧によって押される事で発射を検知するようです。


ちなみに細い棒で押しても反応しましたが、吹き矢のように使おうとすると結構力いっぱい息を当てないといけない程度にはしっかりした圧力が無いと反応しませんでした。
蓋を外すとこんな感じで、ゼロイン調整用のノブとバッテリー収納スペースにアクセスする事が出来ます。

ゼロイン調節のダイヤルは普通の光学サイトと同じでエレベーションダイヤルとウィンテージダイヤルを回して調整する仕様。
光軸自体を調節する事が出来るので、固定式のアイアンサイトのようなゼロイン調節が出来ないサイトを使っていてもゼロイン調節を行う事が可能です。

バッテリー収納スペースはこんな感じで、LiPoバッテリーのバランスコネクタを本体に接続する仕様になっています。
収納可能なバッテリーはいわゆるコンパクト電動ガン用のサイズで電圧は7.4Vのみ。(コネクタが物理的に3ピン仕様なので、7.4Vしか繋げられない)



尚、付属の延長ケーブルを使う事で外部バッテリーにする事も可能です。
延長ケーブルの先端はミニコネクタになっています。


延長ケーブルはこんな感じで14mm逆ネジの穴側に配線が飛び出す事になるので、使用する場合はハンドガードとかにバッテリーをくくり付けておく感じでしょうか。

発光部には窪みが付いており、ここに付属の絞りを取り付ける事が出来ます。
かなり大幅に絞る事が出来るので、ゼロイン調節の際にあると便利な蓋のようです。


B2i メイン レシーバー(B-i0002)について
続いて、レシーバー本体である『B2i メイン レシーバー(B-i0002)』を紹介します。
こちらはB2i スタンダード(B-i0001)から放たれた赤外線を受信する為のデバイスで、被弾判定を行うのに使われるデバイスです。
外装は樹脂製で色は半透明の黒色をしています。

尚、重量は42gと結構軽く、重さは気にならないと思います。

底部にはGoProと同じ規格のマウントが付いているので、各種GoProマウントに取り付ける事が出来ます。


側面にはmicroUSBコネクタと電源スイッチが付いています。


側面のmicroUSBコネクタは充電に使用する他、後述するB2i サブ レシーバー(B-i0003)を接続するのにも使われます。
尚、充電中は赤色のインジケーターが点灯し、充電が完了すると音が鳴ってインジケーターが消灯します。

レシーバー裏面のプレートを外すとスピーカーとバッテリーが確認出来ます。
小型なLiPoバッテリーが内蔵されているようですね。


尚、付属のベルトを通すとこんな感じになります。
これを頭に巻き付ける事で被弾判定用のデバイスとして使う感じです。

B2i サブ レシーバー(B-i0003)について
サブレシーバーはこのような形状のデバイスで、メインレシーバーよりも一回り小さなセンサーが3つケーブルで繋がっています。

先端部はmicroUSBコネクタになっており、これをメインレシーバー側のコネクタに挿して使用します。


サブレシーバーの表裏はこんな感じ。
メインレシーバーに付いているスピーカーやバッテリーなどは搭載されておらず、受光部とLEDだけが付いているシンプルなユニットになります。


裏面には専用のマウントを取り付けたりベルトを取り付ける為の穴が設けられています。

メインレシーバーに付属するベルトを通すとこんな感じ。

専用マウントにベルクロテープを貼り付けて取り付けるとこんな感じ。



デバイスの準備について
という訳で、B2iを準備していきます。
まず、マズルデバイスである『B2i スタンダード(B-i0001)』を銃に取り付けます。
※記事投稿後に知ったのですが、マズルデバイスのケースは外して使う必要があるようです。(あくまで保管時の汚れや衝撃から守る為の保護カバーであるという事でしょう)

尚、14mm逆ネジが付いているエアソフトガンであれば取り付けは可能ですが、マズルからインナーバレルが大きく飛び出しているような製品や、空打ちに対応していない製品(殆ど無いと思いますが)での使用は出来ないので注意が必要です。
また、ファスガンと違ってB2iは14mm逆ネジ専用なので、特殊なサイズのネジや14mm正ネジなどの製品は14mm逆ネジ変換アダプターなどを使う必要があります。
ヘッドマウント側はこんな感じで、ベルトを使用する場合はこんな感じで配置します。
前側にメインレシーバーを配置し左右と後ろ側にサブレシーバーを取り付けています。

これで前後左右からの被弾判定を受ける事が出来ます。
また、ヘルメットを使う場合はこんな感じになります。
GoProを取り付ける為のNVGマウントにメインレシーバーを取り付け、サブレシーバーはベルクロテープを使ってヘルメットカバーのベルクロ部に貼り付けています。


配線が結構余る事になるので、実際に使う際は結束バンドで束ねておくなど暴れないようにした方が良さそうですね。
アプリについて
B2iを使用するにはスマホアプリが必要になります。
アプリはAndroid用とiOS用がそれぞれ用意されており、B2i公式サイト及びパッケージに印刷されているQRコードからインストールを行う事が出来ます。

尚、B2iのアプリには一般ユーザー用のB2i+とは別にゲームを主催する側の人が使用する『B.P.M PLUS』というWebアプリが存在します。
こちらはB2iオフィシャルサイトのお問い合わせから連絡を入れ、専用アカウントを発行する必要があります。

基本的にB2iゲームの主催が使用する機能ですね。
ただ、これが無いとチーム分けやフレンドリーファイアの設定、ゲーム時間、攻撃力、装弾数などいわゆる「光線銃サバゲー」をする為の設定を行う事が出来ないので、撃ち合いで遊ぶ場合はB.P.M PLUSアカウントの発行は必須になる物と思われます。
オフィシャルのマニュアルでもサバイバルゲームとして使う場合はスマートフォンとサーバーが必要である事が記載されています。

今回はB2i+についてのみ紹介していきます。
アプリを起動すると使用上の注意事項が表示され、初回起動時のみ利用規約への同意を行う必要があります。

ユーザー登録とメインメニュー
その後ユーザー登録を行います。
名前を入力したらB2iのメインメニューが表示されます。

メインメニューには『バトル』『クイックショット』『デバイス設定』『戦績』『ライブ』『コンテンツ』『お知らせ』『その他』と色々なボタンが並んでいますが、単体使用で使えるのは『クイックショット』『デバイス設定』の2つです。(コンテンツ、お知らせ、その他などは機能ではなくただのリンク集)
『バトル』や『戦績』、『ライブ』などはIDを入力して使用したり、過去に参加したゲームの履歴を見る機能なので、ゲーム用のサーバーが立ってないる状態かB2iゲームに参加しないと使用できません。

デバイスとのペアリング
まずはB2iデバイスとペアリングを行う為に『デバイス設定』を起動します。
Bluetooth接続に関する同意ダイアログが表示された後、電源が入っているデバイスが表示されます。
デバイス名をタップするとペアリングが行われ『デバイス設定』の画面にデバイス名が表示されます。

また、この際ファームウェアの更新がある場合は『更新があります』と警告表示がされます。
ファームウェアアップデート
ファームウェアアップデートを行うには一旦ホーム画面に戻り、右下の『ファームウェアアップデート』ボタンを押します。(何故かデバイス設定の画面からはアップデートが行えない仕様)
その後アップデート対象のデバイスをタップし、ファームウェアを選択、更新を行います。


尚、ホーム画面の『ファームウェアアップデート』ボタンですが、自分の環境では最初表示されずアプリを再起動したタイミングで表示されたので、もしアップデートがあるにも関わらずアップデートボタンが出現しない場合はアプリの再起動を試してみると良いかも知れません。
クイックショット
メニュー画面にある『クイックショット』はミニゲームみたいな感じの機能で、ランダムな時間でデバイスが光るので、光ってから撃つまでの時間を競う機能です。
B2iのデバイスを使って、スピードシューティングみたいな感じで遊ぶ機能のようです。

デバイス名の変更
B2iデバイスとのペアリング後にデバイス名をユニークな物に変えておくと良いとおもいます。
複数人が集まる場所だと自分のデバイスがどれなのかが分かりにくいので、ユニークな名前に設定しておいた方が良いでしょうね。

ゼロインモードで撃ってみた
B2i+アプリにはゼロイン機能が付いており、デバイス設定→ゼロインとボタンを押す事でゼロイン用のモードにする事が出来ます。
このモードにする事で、自分のデバイスに向けて撃つと反応するようになります。
また、画面上にゼロイン用のマニュアルが表示されます。

ゼロインだけではなく、部屋撃ちで遊ぶ時とかも基本的にこのモードを使う感じですね。
という訳で、ゼロインモードで撃ってみました。
こんな感じで、着弾するとデバイスが赤く光り、「ピロリロ」と音が鳴ります。
絞りを付けた状態でも3〜4m程度の距離だと結構雑に狙っても反応するので、的あてとしてはそんなに面白くは無いですね…。
軽く使ってみた感想
軽く使ってみた感想ですが、B2iは完全にスタンドアローンな状態で動作するデバイスでは無くアプリとの連携が必須というのが運用上注意が必要な気がします。
まず、Bluetoothの接続が結構な頻度で切れます。
ゼロインモード中にも突然デバイスとの接続が途切れ遊べなくなったりしていましたし、暫く放置していたらいつの間にか接続が切れたりしていました。
特にマズルデバイスである『B2i STANDARD』との接続がよく途切れる感じで、レシーバー側が途切れる事は今のところ起きていません。
既にゲームで使われている方いわく、Bluetoothの切断が原因で起きるゲーム中のトラブルは実際に起きているようです。
尚、アルミ製のカバーを外せば切断しにくくなるそうなので、カバーによってBluetoothの電波が弱くなっている事が原因のようです。(試してみたら確かに切断しなくなりました)
Web上の商品説明欄にも『アプリを使用する際は、金属カバーを外してお遊びください。』と記載されているので、基本的に使う際はカバーを外して使う必要があるようです。
結構カバーを外さずに使っている様子を見かけるので、あまり認知されていない仕様なのかも知れません。(自分も知らなかったです)

接続が切れてしまうのは技術的に仕方がないのかも知れませんが、接続が切れても光や音で切断を知らせてくれないので気付けず、撃ってデバイスが反応していない事に気づき、そこで初めてBluetooth接続が切れている事に気づく状態なので、切断されたらアラートを出すとかして分かるようになると良いのになと思ってます。
アプリの画面上には表示されていますが、使っている間常に画面を見続けている訳では無いですしね…。
また、結構強めの圧力が無いと検知してくれないという点も注意しないといけないと思いました。
自分はファスガン用に『ファスガン専用機』という空気圧を極端に抑えたエアソフトガンを作っているのですが、それらはB2iで使用することが出来ませんでした。
18禁の普通のエアソフトガン位の圧力であれば基本的に動作しないという事は無いとは思いますが、仮にB2i専用機みたいな物を作る場合はファスガン専用機とは異なる仕様で考えないといけないようです。
という訳で、エアソフトガン赤外線化デバイス、B2iのレビューは以上になります。
一旦はファーストインプレッションという感じで製品を紹介する、軽めな記事になっていますがもうちょっと使ってみて、ファスガンとの違いとかを紹介する記事を書いてみようと思います。
