
繰り返し使えるカイロ、ZIPPO HAND WARMERを使ってみた
記事作成日:2025年3月24日
ZIPPO HAND WARMERを友人から貰ったのでレビューしていきます。
カイロとジッポオイルのセットの状態で貰いました。


ZIPPO カイロ ハンディウォーマー オイル充填式 ブラック
本製品は『Zippoオイルを燃料とした化学カイロ』との事で、Zippoオイルを注入して点火する事で発熱するハンドウォーマーで、Zippoオイルを注入する量によって発熱の持続時間が変わり、発熱が止まっても再度充填する事で再利用する事が出来る製品になります。
ハクキンカイロのZippoバージョンみたいな感じで、実際に使われている技術もハクキンカイロの物と同じです。

内容物はこんな感じ。
ハンドウォーマー本体と注油カップ、袋、説明書類です。

ハンドウォーマー本体はこんな感じで、注意書きが書かれたシールで封印されているので、これを剥がして使用します。

蓋を開けるとこんな感じで、Zippoライターに付いているようなヒンジは無くスポッと抜けます。
ロックなどは無く、テンション保持されているだけですが使用中に抜けてしまうようなゆるさは無いので安心して使えるとは思います。

バーナー部は着脱可能で、こちらは消耗品のようです。
Zippoライターで言うウィック(芯)みたいな物でしょう。

尚、このバーナーについて調べていた所どうやら日本製と台湾製の2種類が存在するようで、日本製と台湾製はバーナーの互換性は無いようです。
また、日本製は最大24時間発熱するのに対し、台湾製は12時間と製品仕様も結構違っているので購入前に確認する必要があります。

ケースはこんな感じで、サラサラとした質感で手触りの良い生地で出来ており、口を絞る事が出来るようになっています。

注油カップはこんな感じで、12hという文字と目盛りが書かれています。
この目盛りの所までZippoオイルを入れて、ハンドウォーマーに注ぐ事で12時間発熱するだけのオイルが充填されるように見えますが、どうやら2回注がないと12時間発熱しないらしいです(1回だと6時間らしい)


オイルの注入方法と使用方法には注意点がいくつかあり、大きなポイントは『オイルを充填する量が明確に決められている』という点と『オイルの継ぎ足しは出来ない』という点でしょう。
Zippoライターもオイルの充填量は決まっていますが、雑に入れても特に問題は無いですし減ってきたら継ぎ足して使えましたが、本製品はそういう事は出来ないようです。
また、オイルを入れた後点火するまでは横にしてはいけないようです。
点火させていない状態で持ち運ぶ事のはやめた方が良さそうです。

という訳で、先日キャンプに行った際に使ってみました。
ボトルの12hの所までZippoオイルを注ぎ、1回充填、染み込ませる為に暫く放置した後で点火してみた所、バーナーがチリチリと赤く点滅し初めたので蓋を閉じてケースに入れました。


1時間程経過した所、暖かくなってきました。
ただ、ほのかに温かいといった程度で一般的な化学カイロの暖かさには遠く及ばない感じでした。
尚、発熱中はZippoオイルが燃焼した時の独特な匂いが漂います。(Zippoライターの匂いと同じ)

ただし、ケースを外すと結構温かくなっている事が分かりました。
そして、本製品には直接肌に当てないような注意書きが記載されているのですが、直接肌に当てた方が暖かく使えます。(低温やけどのおそれが有るので、同じ場所に当て続けるのは良くないと思います)

実際、ケースから抜いて手で握っていたら結構暖かかったですし、少し前かがみになった状態で首の裏に置いておくと結構良かったです。
それでも化学カイロを握っている時と同等かそれ以下な暖かさで、以前使った事がある充電式カイロに近い気がしました。
持続時間に関しては17:30頃に点火して、冷たくなってきたなと感じたのが22時頃だったので4時間半程度しか持ちませんでした。
スペック通りならボトル1回の充填なので6時間持つはずなのですが、意外とすぐに切れてしまいました。
次は2回注いで試してみようと思いますが、それでも12時間持つようになるのか怪しい気がしています…。
本製品はZippoライターなどでオイルを所有している人であれば有意義に使えるかも知れませんが、この製品の為だけにZippoオイルを購入するにはちょっと微妙なのかな?と思います。
点火前に製品を傾かせてはいけないという仕様上、オイルを充填したまま持ち運んで、使用する際に点火するという事は出来ない為、現場でオイルを入れるか、無駄になる前提で自宅でオイルを入れ、点火して持って行く必要があります。
前者の場合はオイルとカイロを持ち運ぶ必要があるので、化学カイロを複数個持っていった方が省スペースです。
ただ、化学カイロと違って使用後のゴミがでないという利点はあるかも知れません。(化学カイロだと袋と使い終わったカイロがゴミになる)
また、繰り返し使えるとは言えども消耗品がある以上オイルの充填だけで永久的に使い続ける事が出来る訳ではないので、コストパフォーマンスを考えると化学カイロの方が安上がりなのでは…と思ってしまいます。
