
B2i STANDARDの拡散を抑える絞り、B2i 4.8 CAP SET(B-i0008)を使うとどの程度拡散を抑えられるのかを検証していきます
記事作成日:2025年4月7日
B2i STANDARDはそのままの状態だと広範囲に赤外線を拡散させるレンズが付いていますが、拡散具合及び射程を調整する為の絞りがオプションパーツとして販売されています。
そちらがこの『B2i 4.8 CAP SET(B-i0008)』です。


B2i エアソフトガン赤外線化デバイス B-i0008 4.8 CAP SET 専用キャップセット
こちらの製品は小さい穴の空いた黄色いキャップと、大きな穴の空いた赤いキャップの2つセットで、黄色い方が4mmの穴、赤い方が8mmの穴になっています。
この穴から赤外線が照射される事になるのでヒット判定がシビアになり、より正確な照準が必要になるアイテムとなっています。
尚、射程の変化ですがオフィシャルの説明だと、
- 黄:有効射程 40~50mぐらい(使用環境により変化します)
- 赤:有効射程 70~80mぐらい(使用環境により変化します)
という感じになっているようです。
B2i STANDARDに同梱されているゼロイン用の絞りとB2i 4.8 CAP SET(B-i0008)を並べるとこんな感じ。
※ゼロイン用の絞りに開いている穴は1mm程度

B2i STANDARDに4mmと8mmのキャップをそれぞれ取り付けるとこんな感じ。
キャップはB2i STANDARD側の爪で固定されている為、着脱は簡単に行う事が出来ます。


という訳で、サバイバルゲームフィールド つくばサバゲーランドのタクトレフィールドを使って検証をしていきます。

マンターゲットの首元にメインレシーバーを装着、B2iスタンダードとスコープを取り付けた三脚で撃ち、拡散具合を確認します。
尚、サブレシーバー装着状態の様子も後ほど紹介します。


ゼロインについて
という訳で、まずはゼロインから。
B2i スタンダードにゼロイン用のキャップを取り付けて調整していきます。
尚、B2iスタンダードにはゼロイン調整用のダイヤルが付いていますが、今回はスコープ側で調整を行いました。

最初20mの距離で試したのですが全く被弾判定が検知されず、試しに5m程度の距離まで近づいてゼロインを行い、そこから少しずつ離れていき何mの距離まで被弾が検知出来るかどうかを確認しました。
結果、8m〜9m程度の距離で検知可能でした(雲が出ていない状態で8m、雲が出ていると9m程度)。


という訳で、ゼロイン調整が完了したらメインレシーバーの外側に向けて撃って、どの程度の距離まで検知するのかを確認していきます。
尚、スコープの倍率はメインデバイスのLEDがしっかり確認出来るように2倍率にしています。
8mの距離での当たり判定の広さについて
結果、デバイス1個分位の距離までならレシーバーが被弾検知する事が分かりました。
実際は完全な円形ではなく当たり判定は若干楕円形になっているようですね。(メインレシーバー側の受光部の仕様でしょうか)

続いて、4mmの黄色キャップ。
大体額〜胸、肩の付け根(鎖骨辺り)までの範囲での被弾判定になる事が分かりました。


ファスガンでは拡散範囲の広いセッティングになっているデバイスの事を「メガ粒子砲」とか「ハイメガキャノン」とか呼んでたりするのですが、それに近い状態がこの4mm絞りですね。
続いて、8mmの赤色キャップ。
大体肩幅位の被弾判定があるようで、相当雑に撃っても当たりそうな広さがあります。


光線銃はデバイス側にのみ被弾判定があるので、近距離での交戦時に「当ててるつもりが当たってない」という事が度々発生するのですが、これだけ広ければ結構な確率で当たりそうです。
最後にキャップ無し。
マンターゲットよりも広い範囲での被弾判定があり、例えば2人並んでいる状態で2人の真ん中を撃てば2人に被弾させる事が出来そうな範囲がある感じです。


ざっくりまとめるとこんな感じの当たり判定があるようです。
この距離において、ゲームとして楽しめるのは黄色か赤ですね。
流石にキャップ無しだと当たり判定が広すぎて、遊ぶのは難しい気がします。
判定が広すぎると雑に撃ってもバタバタ倒せてしまいますし、意味不明にやられる事も多いと思います。

20mの距離での当たり判定の広さについて
続いて、20mの距離での当たり判定の広さで検証していきます。

この距離だとゼロイン用の絞りは使えなかったので、4mmの黄色キャップから試します。
妙に左右の拡散が広い結果になりましたが、概ねマンターゲットの一回り位外側まで当たり判定がある感じでした。


続いて、8mmの赤キャップです。
マンターゲット1.5個分くらいの広さの当たり判定が存在し、横並びになっている場合まとめて被弾させる事が可能な感じです。
流石に判定が広すぎるかなという印象。


最後に絞り無し。
赤色のキャップよりも更に拡散範囲が広くなり、マンターゲット2つ分位の広さになります。
1箇所に固まっていたらまとめて3、4人位1発で被弾させる事が出来そうな広さです。


まとめるとこんな感じの当たり判定である事が分かりました。
20mの距離になると黄色キャップ以外の選択肢は良く無さそうです。
絞り無しだと3人横並びになっていたら3人共同時に被弾させる事が出来ちゃいそうです。

黄円:4mm絞り、赤円:8mm絞り、黒:絞り無し
ファスガンも遠くになるとヒット判定のエリアが広くなる傾向にありますが、B2iがその広がり方がかなり広いように感じます。(同環境における正確な比較が出来ていないので、あくまで感覚的な話ですが…)
サブレシーバー取り付け時の判定の広さについて
続いて、20mの距離でサブレシーバーを取り付け、左右の当たり判定も広げるとどうなるのかを見ていきます。

結果、サブレシーバーを取り付ける事で左右の当たり判定が伸びますが、若干メインレシーバーよりも上下の当たり判定が狭く、横方向に伸びた楕円形の当たり判定になる事が分かりました。

元々サブレシーバーは左右や後方からの当たり判定を行う為の物なので、メインレシーバー側から撃った時にどうなるのかという検証はそこまで重要では無いかも知れませんが、左右を向いているサブレシーバーにもしっかり当たり判定はあるので、サブレシーバーを装着すると当たり判定は広くなるという事を気をつける必要があると思います。
37mの距離での当たり判定の広さについて
最後にタクトレフィールドの対角を使って検証を行ってみます。
対角で取れる距離が37mだったので、37mでどの程度当たり判定の広さがあるのかを調べていきます。
今まで検証に使っていたマンターゲットは動かす事が出来なかったので、円形の金属ターゲットのポールにメインレシーバーを括り付けています。

まずは4mmの黄色絞り。
着弾の直径は約80cm〜90cm程度のようで、小柄な人なら2人分位の広さがあります。


続いて、8mmの赤色絞りを付けての検証。
着弾の直径は約120〜130cm程度と、かなりの広さで被弾判定が検知される感じ。
2〜3人程度であればまとめて被弾させる事も出来る広さです。


最後に絞り無し。
着弾の直径は160〜200cm程度と複数人をまとめて被弾させるには十分過ぎる範囲があります。
もはや射撃というよりも爆撃ですね。


結果はこんな感じで、この距離になると絞り無しの当たり判定がかなり広くなる事が分かりました。
37mの距離でこのような拡散具合なので、やはり撃ち合いで遊ぶには黄色絞りは必須(なんならもっと絞っても良いと思う)でしょう。
ただ、絞りすぎると今度は射程も短くなるので、難しい所…。

という訳で、B2i 4.8 CAP SET(B-i0008)のレビューは以上になります。
検証の通り、絞りが無い状態だと拡散範囲が広すぎてまともな遊びにならない可能性が高そうなので、撃ち合いで遊ぶなら絞りの装着は必須なように思えます。
今回は明るい昼間で検証しましたが、暗くなると尚更拡散範囲は広くなる可能性が高いので、屋内や日陰の多い森の中、夜戦などで使う場合は特に絞りの重要度は上がると思います。
実際、この日の検証でも雲が出てきたタイミングと晴れているタイミングで若干の差がありました。

とりあえず当記事ではB2i 4.8 CAP SET(B-i0008)のレビューといった感じですが、この日は他にも色々とB2iに関する検証を行っているので、後日100m近い距離を確保出来る場所で撮影を行い、射程距離に関する内容も含めて検証記事を書いていこうと思います。
色々検証が済んだらファスガンとの比較もやってみたいですね。
ただし、そもそもファスガンはレンタル品ですし、他の参加者の邪魔にならないような検証を行うのは難しいので、条件を合わせての比較は難しいかも知れませんが…。