
HTGベーシック 無限 ブラシレスモーターと専用プログラミングカード、無限コネクトを買いました
記事作成日:2025年5月2日
HTGベーシック製電動ガン用ブラシレスモーター、無限 ブラシレスモーターと専用プログラミングカード、無限コネクトを購入したのでレビューしていきます。
以前投稿した『SNOW WOLF STEYR AUG A3でリコイル付きファスガン専用機を組みました』の記事で使用した物になります。

組み込み後、サイクルの調整とか動作検証とか行ったりしていましたので、時間が空いてしまいましたが…。
無限 ブラシレスモーターについて
まずは無限 ブラシレスモーターから。
こちらは、
- 11.1Vで10000~46000rpm(7.4Vで7600~35000rpm)の範囲で回転数の調整が可能
- 11.1Vで最大トルク2334g・cm(7.4V最大トルク 2050g・cm)のトルクがあり、起動トルクの調整が可能
- モーター軸に逆転防止機構(特許第6620956号使用許諾済み)を内蔵、メカボックス側の逆転防止ラッチが不要になる仕様
といった特徴を備えているブラシレスモーターで2025年4月現時点では、
- ロングモーター
- ショートモーター
- スリムモーター(Ver3 AK用)
- スリムモーター(ロングシャフト用)
- SYSTEMA PTW用
の5製品がラインナップとして用意されています。
尚、スリムモーターの規格はARESやLCT、BigDragonなどのメーカーから出ている製品と互換性があります。
今回記事にするのはショートモーターになります。
内容物はこんな感じで、モーター本体とオーナーズカード、ステッカー、カスタマーサポート情報です。

HTGベーシック MUGEN 無限 ブラシレスモーター ロング スリム 電動ガン用モーター 【回転数/起動トルク自由設定/逆転防止機構標準搭載(特許使用)】電子トリガー対応
尚、オーナーズカードに印刷されているQRコードをスキャンするとDropboxにアップされたPDFの取扱説明書にアクセス出来ます。
基本的な説明に加え、設定値に伴う各バッテリーでの実際の回転数の一覧表も存在しています。
ここまで詳細なスペックを提示している電動ガン用モーターは少ないのでは無いでしょうか。

モーター本体はこんな感じ。
モーターケースはアルミ削り出しで作られており、黒色のアルマイトが施され、金色のアクセントカラーが入っているのが特徴となっています。
また、ブラシレスモーター本体にはH.T.G. Basicのロゴが、ケース部には無限モーターのロゴがそれぞれ印刷されています。


エンドベル部はこんな感じ。
端子には+と-の表記に加え、赤と黒の熱収縮チューブが付いているので分かりやすくなっています。

ピニオンギア側はこんな感じで、普通のショートモーターには本来付いていない、モータータワーのような物が付いています。
ここに逆転防止機構の要となるワンウェイベアリングが組み込まれています。

尚、ピニオンギアはD型です。
見ての通り、ネジロック剤でイモネジが固定されているのでピニオンギア交換時にはハンダゴテなどを使ってしっかり温めてから外す必要があります。
無限ブラシレスモーター 専用プログラミングカード 無限コネクトについて
続いて、無限ブラシレスモーター専用のプログラミングカードである『無限コネクト』を紹介します。
こちらは無限モーターモーターの設定を書き換える機能を持った製品で、最高回転数を1000rpmごと、起動トルクを10%ごとに設定する事が出来る他に、LiPoバッテリーチェッカーの機能も備わっています。

無限モーターを使うなら一緒に買っておくべき製品です。
というか、このプログラミングカードが無いと無限モーターの設定を行う事が出来ないです。
HTGベーシック 無限コネクト 無限ブラシレスモーター 専用プログラミングカード
内容物はこんな感じで、プログラミングカード本体とモーターに接続する為のケーブル、XT30→ディーンズ変換コネクタです。
コネクタがデフォルトでXT30、変換コネクタもディーンズ用というのは、無限モーターを使用するユーザーならコネクタをディーンズかXT30に置き換えているであろうという考えからでしょうね。

ここまでハイスペックなブラシレスモーターを使う人(モーターに2万円以上出すような人)ならタミヤコネクタのまま使っている人の方が少ない気がしますし…。
プログラミングカード本体上部には4つのボタンが並んでいます。
ボタンの機能は状態によって変わるので少し複雑ですが、一度触ってみるとすぐに理解出来る仕様です。

ボタン含め、本製品の使用方法や注意事項は裏面に記載されています。

バッテリー接続部の端子はこんな感じ。
ディーンズへの変換コネクタはここに取り付けます。


モーター側に接続する端子もXT30になっており、ここにモーターピンに繋げるコネクタを接続して使います。


無限ブラシレスモーターと繋げるとこんな感じ。
バッテリーを繋げる事でモーターからビープ音が鳴り、設定モードになります。


設定画面はこんな感じ。
画面左上がバッテリーの電圧、無限ロゴの右側にはモーターの個体名?や製造日?のような表記があります。
その下にある2つのレンジスライダーがサイクルと起動トルクの設定です。
タコメーターのようなアイコンがサイクル、ロケットのようなアイコンが起動トルクです。

回転数は1000rpm刻みで1000(10k)〜46000(46k)rpmの間で調節が可能です。


起動トルクは10%刻みで10%〜100%の間で調節が可能です。
尚、起動トルクは100%にするとモーターの寿命が短くなる恐れがあるようです。
その為、出荷時点の起動トルクは60%となっています。


尚、LiPoバッテリーチェッカーとして使用する場合はボタン脇のコネクタにLiPoバッテリーのバランスコネクタを接続します。
2セルのLiPoバッテリーだとこんな感じで、全体の電圧と各セルの電圧と残量が表示されます。

という訳で、こちらのモーターをVer3メカボックス(STYER AUG用)に取り付けていきます。
元々ブラシモーターでシム調整とかを行っていましたが、本製品に置き換えても大きな動作音の変化は無く、モーターの上下位置調整だけで入れ替える事が出来ました。
そんなにクセの無いピニオンギア形状のような印象があります。


後は実際に動作させながらどの程度の回転速度とトルクにするかを選んでいきます。
設定変更は『S』ボタンをSavingと書かれたダイアログが表示されるまで長押しする事で行えます。
尚、設定保存時にモーターが振動します(ビープ音が鳴ります)。



色々なパターンで試しましたが、一番セミオート・フルオートの動作が安定していた(好みな動作速度になっていた)設定として、最終的に回転数は35K、起動トルクは50%に設定しました。

動作させるとこんな感じ。
普通の電動ガンではなくファスガン専用機なので、シリンダーヘッド周りが変な形してます…。
組み上げた状態の動作はこんな感じ。
このリコイルで相当数動作させて居ますが、今のところ不具合は無し。
電子機器は振動に弱い事があったりしますが、本製品では今のところリコイルによる不具合は発生していません。
という訳で、HTGベーシック 無限 ブラシレスモーターと専用プログラミングカード、無限コネクトのレビューは以上になります。
1個無限コネクトを買っておけば今後は無限ブラシレスモーターを購入するだけなので、今後ブラシレスモーターを必要とする状況になったら無限ブラシレスモーターを購入すれば良いという事になります。
現状記事にはしていませんが、他にも無限ブラシレスモーターを購入、カスタムで使用してたりします。

HTGベーシック MUGEN 無限 ブラシレスモーター ロング スリム 電動ガン用モーター 【回転数/起動トルク自由設定/逆転防止機構標準搭載(特許使用)】電子トリガー対応