
B2i STANDARD検証その2 貫通と反射、射程距離について
記事作成日:2025年5月8日
以前、B2i STANDARDの拡散を抑える絞り、B2i 4.8 CAP SET(B-i0008)を使用する事でどの程度拡散を抑える事が出来るのかを検証しましたが、今回は貫通、反射、射程距離について検証していきます。
貫通と反射に関しては、サバイバルゲームにおいてはあまり重要にはならない要素なんですが、光線銃においては戦略上重要な要素になるので確認しておきたかったんですよね。
貫通について
という訳で、まずは貫通について。
光線銃はその名の通り光(赤外線)を用いるので、“見える範囲であれば貫通”します。
例えば、物理的に通れなくなっているようなネット、ガラスなどでも奥が見える状態であれば基本的に貫通します。
また、すりガラスのような半透明であっても光を乱反射させる物の場合は赤外線の信号がノイズになってしまい、貫通しにくいという特徴もあります。
という訳で車の後ろ側にデバイスを設置して、ドアガラス2枚越しに撃ってみます。
サバイバルゲームでは相手からの直撃を防ぎつつ、奥を索敵できる良いポジションですが、光線銃ではバリケードなど無いに等しい状態です。


結果はしっかり貫通してデバイスに被弾判定が出ていました。
ちゃんと貫通を想定して狙う事が出来そうです。

反射について
続いて反射です。
BB弾を用いるサバイバルゲームでも跳弾がありますが、光線銃の場合はBB弾の跳弾の比じゃない位に跳弾(反射)します。
反射させるポイントは光がどのように反射するのかを理解する事。
これ自体はBB弾の跳弾も基本的には同じですが、大幅な威力減衰が無いのが光線銃の反射です。
光線銃では反射した赤外線が何メートルも飛び続けるという事は普通に起きます。
その為、例えば平面の物に対して光があたった場合、入射角と同じ角度で反射するので、その角度さえ合わせれば目視していない敵に当てる事も可能です。
例えばこんな感じで屋根に向けて撃つと、横に置いてるデバイスに着弾します。
マズルデバイスの位置は机の上に置いてるデバイスよりも高い位置にあるので、直撃では無い事は間違いありません。

また、あまり反射しそうに無い黒い布に当てても反射していました。

次はマズルデバイスで車を狙い、その反射でレシーバーに着弾させるという事をやってみます。
車は鏡のような光沢の激しい物では無いですが、光を反射しやすい部類の物なので反射してくれるでしょう。


結果はこんな感じで、しっかり反射してくれました。
という訳で、B2iでもしっかり反射は使えそうですね。
というか拡散範囲が広い分、ファスガンよりも雑に撃っても反射被弾を狙えそうです。
射程距離について
最後に、射程距離の検証をしていきます。
B2iの射程距離はメーカー公称で『約120mの射程を実現(晴天下)100mを超える射程』となっていますが、拡散範囲を抑える為の絞り(B2i 4.8 CAP SET)を使って遊ぶのが多いと思います。


B2i エアソフトガン赤外線化デバイス B-i0008 4.8 CAP SET 専用キャップセット
絞りは黄色と赤の2種類があり、拡散を抑える事が出来る反面射程距離が短くなってしまいます。
メーカー公称だと黄色の有効射程が40~50mぐらい、赤の有効射程が70〜80mとなっています。
尚、絞りによってどの程度拡散を抑える事が出来るかの検証は以前記事にしているのでこちらをご参照下さい。
今回は絞りを付けた状態と付けていない状態での射程距離を検証していきます。
場所はサバイバルゲームフィールドSAVASのセーフティエリア〜駐車場です。
ここは最長で91m程度の距離を取る事が出来るので、100m超えの検証は出来ませんが自分が知る限り私有地で一番長い距離での検証が出来るのがここなので、ここで検証します。

この日の天候は曇りで、そこまで明るくはない状態なので光線銃であるB2iにとってはより長い射程を確保出来るコンディションになると思います。
という訳で、三脚にB2iを取り付けてセーフティエリアの奥(駐車場の奥)に設置します。


前回、37mの距離での検証まで行っているので今回は40mからスタートし、10mずつ後退していってどこで被弾が検知できなくなるかを検証していきます。
尚、スコープの倍率は4倍率にしています。

40mの検証
基本的に絞られている状態で着弾していれば、絞り無しの状態でも着弾している事になるので、一番絞られている黄色絞りを使った状態で検証していきます。


結果、40mの距離では黄色絞りを付けた状態でも問題無く被弾検知を行う事が出来ました。
着弾時の「ピロリロ」という音もしっかり聞こえます。

50mの検証
続いて、50mの距離での検証です。
この距離でも黄色絞りで着弾させる事が可能で、「ピロリロ」という着弾音もしっかり聞こえます。

60mの検証
続いて60mです。
この距離になると黄色絞りでは着弾検知ができなくなったので、赤絞りでの検証となります。

赤絞りであれば問題なく着弾させる事が出来ました。
この距離になると「ピロリロ」という着弾音はちょっと聞こえづらいですが、スコープ越しで着弾の赤色点滅は確認出来る感じ。

70mの検証
続いて70m。
この距離でも赤絞りなら着弾させる事が出来ていましたが、着弾時の赤色点滅も少し見づらくなりますし音はほとんど聞こえません。(耳をすませばギリギリ聞こえる程度)

80mの検証
次は80mです。
この距離だと赤絞りでも被弾検知させる事が出来なかったので、遂に絞り無しの状態での検証となります。

絞りを外す事で被弾検知をさせる事が可能でしたが、とんでもなく拡散するので雑に撃つとかいうレベルじゃない位に雑に撃っても当てる事が出来てしまいます…。
車1台ぶんくらいずらして撃っても着弾していました…。


尚、着弾してるかどうかの判定は射手側では困難になります。
もっと高倍率なスコープを使っていればLEDもしっかり見えるでしょうけど4倍率だとかなり凝視しないと難しいです。
91mの検証
最後に91mです。
90mではなく91mにした理由は、最長で取れる距離である駐車場の奥から受付の目の前までが91mだったからです。


絞り無し状態であればしっかり被弾させる事が出来ていました。
拡散範囲は相変わらずかなり広いですが…。


上写真の左側に写っている白い車を狙ってもセンサーに着弾させる事が出来ていました。
という訳で、B2iの貫通、反射、射程距離の検証は以上になります。
貫通と反射は想定どおり、しっかり戦術に使えそうな感じでした。
射程距離に関しては黄色絞りがおおよそ50m、赤絞りがおおよそ70mと概ねメーカー公称通りの結果になりました。
ただ、拡散を抑える事が出来る黄色絞りでも結構拡散しますし、50mという射程距離は普通のサバイバルゲームと大差無いので、ファスガンのような長距離で撃ち合うような遊び方が難しそうに感じます。(ファスガンは拡散が少なく、射程距離が長いので100m超え、長いと300mでの撃ち合いとかが発生する)
逆に40m程度の交戦距離を想定してレイアウトが組まれている既存のサバイバルゲームフィールドを使って、ゲームを行ったり、屋内で遊ぶ分にはB2iでも問題にならないと思います。
遊び方次第かなといった所でしょうね。