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大きなレンズを搭載したミニリフレックスサイト、Vector Optics FRENZY 1x24x29 Gen2(SCRD-76)のレビュー

記事作成日:2025年5月29日

Vector Optics FRENZY 1x24x29 Gen2(SCRD-76)をつぼみトレードカンパニー様よりお送り頂いたのでレビューしていきます。
本製品は24x29mmの大きなレンズを採用したミニリフレックス ドットサイトで、同社の小型ドットサイトシリーズ、FRENZYシリーズの1種になります。

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内容物について

当製品は最近のVector Optics製ドットサイトでおなじみの、観音開きパッケージになっています。

内容物はこんな感じで、ドットサイト本体とマウントベース、バッテリースロットの予備ネジ2本、マウント固定用ネジ類(4種類)、L字レンチと調整工具、クリーニングクロス、説明書や保証書です。

固定用ネジは付属のマウントベース用1種と、ハンドガンのスライドや他社製マウントベースに取り付ける用に4/40×0.433インチネジ、6/32×0.433 インチネジ、M3.5×0.6ミリネジが(長さは全て11mm)各3本ずつ付属しています。
Trijicon RMR/SROと互換性のあるMOJフットプリントを採用しているという事もあり、インチネジが多めですね。

工具は銃の形を模したドライバー(銃口部とマガジン部がトルクス、フロントサイト部とストック部がマイナスになっている)と、マイナス、トルクスのL字レンチが同梱されています。

ドットサイト本体の外観レビュー

本製品はこんな感じで、FRENZY-S系統の意匠を継承したデザインの製品になります。
尚、ボディの材質には7075-T6アルミ合金が採用されています。

大型なレンズを搭載しており、少し大きなドットサイトであるという事から仕方がないですが、電池込みの重量が51gとミニリフレックスサイトとしては結構重めな重量です。

レンズ部はTrijicon SROやRMR-HDのように少し飛び出しています。
また、レンズ自体はハウジングに対して少し奥まった位置に配置されており、ハウジング自体がサンシェード/レインガードの役割を担っている他、レンズ自体に傷が付きにくい構造になっています。

ハウジングの上下左右はそれぞれこんな感じで、上面にはVector Opticsのエンブレム、左右にはVector Opticsのロゴが入っています。
尚、左右のVector Opticsロゴは一段窪んだ所に入っています。

輝度調節ボタンはこんな感じで、ラバー製のクリック感のある大きめなボタンが付いています。
輝度は9段階+NVモード2段階の計11段階で調節が可能です。

バッテリーはサイドローディング式を採用しており、ドットサイトをマウントベースから外さなくても電池の交換が出来るようになっています。
バッテリースロットを取り外すには2本のトルクスネジを回して外します。

尚、この蓋の固定に使われているネジは小型で紛失しやすい為か、予備のネジが2本付属してきます。

バッテリーはCR2032よりも一回り小さい、CR1632を使用します。
尚、バッテリーは付属しないので別途用意する必要があります。

ハウジング内側はこんな感じで、マウント固定用のネジ穴と乱反射帽子用の溝及び段差が確認出来ます。

エレベーションダイヤルとウィンテージダイヤルはこんな感じで、マイナスドライバーを使って回します。
小さいですがクリック感のあるダイヤルで、1クリック辺りの稼働量は1MOA、最大で上下左右それぞれ120MOA動かす事が出来ます。

尚、エレベーションダイヤルの左右には突起が付いており、ハンドガンのスライドに乗せた際にアイアンサイト代わりに使えたり、ハイサイトと干渉しないようなデザインになっています。

裏面はこんな感じで、金属プレートが付いており、そこにシリアルNOが記載されています。

フットプリントと付属のマウントベースについて

Vector Optics FRENZY 1x24x29 Gen2(SCRD-76)のフットプリントはTrijicon RMR/SRO系と互換性のあるMOJフットプリントが採用されています。

付属のマウントベースもMOJフットプリント用の物が付属し、ドットサイトに取り付ける事で20mmレールにドットサイトを取り付ける事が出来るようになります。
尚、本体は7075-T6アルミニウム合金製ですが、マウントベースは6061-T6アルミニウム合金製です。

付属のマウントベースを取り付けた様子はこんな感じ。

レンズコーティングと覗いたときの様子について

レンズコーティングはマルチコートが施されており、赤色や黄色、黄緑色などの反射が確認できます。
最近の同社製ミニリフレックスサイトはこのコーティングになっている事が多いですね。

覗いたときの様子はこんな感じで、少し青み+グラデーションはありますが比較的透明度は高い方だと思います。

レティクルを点灯させるとこんな感じ。
ドットは6MOAと少し大きめで視認性は高いです。
尚、輝度調節の幅は結構広めなので暗い所から明るい所まで幅広い環境で使うことが出来る製品だと思います。

レンズの歪みとパララックス比較

いつも通り、2.5m先のモニターを覗いて歪みをチェックしていきます。
結果、若干の歪み(魚眼レンズっぽい感じ)は確認出来ますが、レンズの大きさを考えるとかなり歪みは抑えられている方だと思います。

常にサイトを除きながら歩いたりすると酔ったりするかも知れませんが、普通に狙うときだけ覗くなら気になるような歪みでは無いと思います。

この状態で視点を上下左右に動かし、パララックスを見ていきます。
結果、上方向のズレはかなり少なく、左右と下方向のズレは許容範囲ギリギリといった感じでした。
また、視点を動かす事により歪みは若干大きくなる事が分かると思います。

SCRD-62との比較

同じFRENZYシリーズであるVector Optics Frenzy-S 1x17x24(SCRD-62)と比較してみます。
SCRD-62は一般的なミニリフレックスサイトのサイズになっているので、比較対象として選びました。

まず、レンズが大きく飛び出している事もあって全長が長いです。

レンズの大きさは一目瞭然。
一回り以上大きなサイズである事が分かると思います。


という訳で、大きなレンズを搭載したミニリフレックスサイト、Vector Optics FRENZY 1x24x29 Gen2(SCRD-76)のレビューは以上になります。

最近、ミニリフレックスのレンズ大型化は各社が進めている節があるので、Vector Opticsもその流れに乗った感じでしょうか。

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