
ARES KEL-TEC RDBをベースにスイッチ検知式ファスガン専用機を組みました
記事作成日:2025年6月13日
現在最新バージョンのファスガンにはメインの空気圧検知(厳密には気圧の変化を検知)センサーの他に、バックアップ用としてトリガースイッチのON/OFFを検知出来るコネクタが付いています。


このバックアップ用のコネクタはピストンクラッシュ・ギアクラッシュなどを起こした電動ガンでもファスガンを使用可能にする為の物で、本来はバッテリーの変わりにファスガンデバイスを取り付け、物理トリガーによるスイッチのON/OFFでファスガンのデバイスを動作させる物になります。
今回は、このバックアップ用コネクタを使ったファスガン専用機を作ってみる事にしました。
尚、このバックアップ用コネクタは通常モードでは使用できず、バックアップ用のモードに切り替える必要があります。
この切り替え方に関しては自分からは紹介しません。(公にして良い物でも無い気がするので)
という訳で、ARES/EMG ARES RDBをベースにし、このスイッチ検知式のファスガン専用機を組んでいきます。

まず用意したのは適当なサイズに切り出したユニバーサル基板とマイクロスイッチです。
ユニバーサル基板はRDB純正のトリガースイッチ用の物と同じサイズ切り出し、ネジ止め出来るように窪みを設けた物、マイクロスイッチも純正品と同サイズの物(オムロン D2F-01FL-D)を用意しました。

マイクロスイッチをユニバーサル基板にエポキシパテで接着、信号線をCとNO側に繋げます。
スイッチを押す金属板の角度を調整し、ARES RDBのトリガー部に取り付けます。


RDB側はスイッチ周りはもちろん、メカボックスもバレルも不要になるので取り外しドンガラな状態にします。
逆に言うと、ドンガラにしても問題にならないので、RDBを選びました。


ただ、RDBの中身を完全なドンガラ状態にしてしまうとコッキングハンドルの固定ができなくなってしまうので、コッキングハンドルのスプリングガイドを抑える為の真鍮パイプを取り付けました。


RDBのコッキングハンドルはメカボックス上部のパーツに引っかかってるんですよね。
その変わりのパーツです。
これで銃本体の準備は完了。
続いて、コネクタの用意です。

バックアップ用コネクタは3.5mm ステレオイヤホンジャックを用いているので、適当なステレオ オーディオケーブルを買ってきました。
通電さえ出来れば良いので100円ショップで売ってる安いのでも全然問題無いと思います。

ただ、3極のうちどの端子をどのように使用しているかが不明だった為、一旦配線を剥いた状態で実際にファスガンに接続し、どこで通電するかを確認しました。


調べた所、3極のうちGND(グランド)とRを使用してるっぽい事が分かりました。
GNDを使ってるならモノラルでも行けそうな気もします。(未確認ですが…)
という訳で、GNDとRだけを残して、トリガースイッチから伸びている配線にはんだ付けを行います。


これでファスガン専用機は完成です。


こんな感じで、電動ガンとしての主要部品を全部抜いた状態のファスガン専用機が出来上がりました。
今まで作ってきたリコイル付きファスガン専用機や、流量を大幅に絞ったファスガン専用機と違って既存の部品を取り外して、変わりのパーツを取り付けただけなので元に戻そうと思えばいつでも戻せるという利点があります。

先日、埼玉スタジアム2002にて開催された『埼スタ赤外線サバゲー』で持っていきましたが、マイクロスイッチを押した瞬間に発射されるこのファスガン専用機は非常に良いですね。


こんな感じで、トリガーがマイクロスイッチを押した瞬間に発射され、作動音も無いので非常に静か(デバイスから鳴る銃声のみ)です。
レスポンスも非常に高い(実質無いに等しい)ですし、トリガーを高速に動かせばそれだけ発射されます。
何と言ってもパワーソースが不要なので、バッテリー切れとかガス欠の心配をしなくて良いですし、天候にも左右されません。
問題はセミオートかフルオートのどちらかしか選択が出来ず、セレクターレバーによる切り替えが行えないという事でしょうか。
セミオートしか使用しない自分は特に気にならないですし、自分が参加するファスガンゲームは結構アサルトライフルのフルオート制限を設けているケースが多いので、フルオートが撃てなくても大きな問題にはならないと思います。