
東京マルイ G19 Gen5 MOS ガスブローバックハンドガンのレビュー
記事作成日:2026年1月31日
東京マルイ製ガスブローバックハンドガンの新作、『G19 Gen5 MOS』を予備マガジンと一緒に購入しました。

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本製品はGlock19 Gen5 MOSを再現したガスブローバックハンドガンで、2023年12月に発売されたG17 Gen5 MOSのGlock19バージョンになります。
G17 Gen5 MOSは外装だけではなく内部構造に大きな手が加えられ、従来の同社製Glockシリーズとの互換性が無くなっているものの作動性が非常に高くなっているのが特徴の製品になります。
G19 Gen5 MOSはそれを素体にしたコンパクトモデルといった感じですね。
パッケージデザインはG17 Gen5 MOSと良く似ており、蓋を開けた際に見えるオレンジ色の内蓋という特徴も引き継いでいます。
このオレンジ色のアクセントは、実銃のGlock Gen5シリーズのフォロワーがオレンジ色なのでそれをモチーフにしたものだと思います。



内容物はたくさんあります。
まず、小箱の中身はこんな感じで、『マイクロプロサイト取り付け用のネジとスペーサー』、『バックストラップ着脱時に使うピンポンチと取り付け用のピン』、『BB弾』、『安全キャップ』です。
また、マガジンが収まっている場所の裏側にはマガジン使用時の注意書きの紙が入っており、G19本体の裏側にはクリーニングロッドが収まっています。
バックストラップは4種類(ビーバーテール無しと有りでそれぞれ2枚ずつ、サイズはMとL)です。
後はおなじみの説明書類やハガキ、的紙などですね。


尚、パーツリストは別紙になっています。
G17 Gen5 MOSと共通のパーツ(GBB12やGBB9から始まるパーツNoのもの)、何なら従来型のGlockシリーズと共通のパーツもありますが、結構多くのパーツに新しいパーツNo(GBB15/GBB11)が割り振られています。

マイクロプロサイトを取り付ける時に使うスペーサーにはネジの長さに関する注意書きが同梱されていますが、スペーサー本体にも注意書きのステッカーが貼られています。
どうやらG17 Gen5 MOSの時に、間違った長さのネジを使ってシリンダーに傷を付けてしまったり破損させてしまう事があったらしいので、注意書きを追加した感じですね。

G19 Gen5 MOSの外観レビュー
という訳で、G19 Gen5 MOSの外観を見ていきます。
まずスライドの色味はG17 Gen5 MOSと同様の、パーカライジングっぽい感じの色味で細かな粒子の表現がされている為樹脂スライドとは思えない重厚感が漂ってきます。
スライドの素材は『高耐久カーボン入り樹脂』との事で、樹脂スライドとしては非常に高い強度を持っているのも特徴です。


ホールドオープン状態はこんな感じで、バレルはショートリコイルの動きが再現されています。


マズル側はこんな感じでアウターバレル先端部にはライフリングが再現されています。
このマズルの奥に真鍮製のインナーバレルが確認出来ます。
また、Glock Gen5シリーズらしい、大型のリコイルスプリングガイド先端部やスライドに付いている大きな面取りも再現されています。

グリップ前側にはアンダーレイルが付いており、各種光学機器(ライトやレーザーサイトなど)を取り付ける事が出来るようになっています。
尚、シリアルプレートは従来のGlockシリーズと同様にセーフティスイッチになっています。

Glock Gen5シリーズの特徴の1つである、フロントセレーションはこんな感じで、リアセレーションと同じデザインのセレーションがスライド前側にも付いています。
尚、G17よりもスライドは短くなっていますがセレーションの数は同じ7つです。

スライドに入っている刻印周りはこんな感じ。
スライド左側にはGlockロゴと『19 Gen5』、『AUSTRIA』、『9×19』と入っています。
スライド右側、エジェクションポート周辺にはシリアルNO(BLTC180)とGlockロゴが入っています。


尚、シリアルNOはチャンバーに入っているものとちゃんと一致しています。
チャンバー上面には使用弾やGlockロゴ、ATなどの表記が入っています。

ちなみに、東京マルイのGen4系では金属製の別パーツになっていたエキストラクターですが、G17 Gen5 MOSではスライド一体型になっています。
G19 Gen5 MOSでも同様にスライド一体型の樹脂製になっています。

ホールドオープン状態など、スライド後退状態でエジェクションポートを確認するとHOP調節ダイヤルを確認出来ます。
HOP調節ダイヤルは程よい硬さで指先や爪を使ってスムーズに回す事が出来ます。

トリガーやトリガーガード周りはこんな感じ。



尚、上で掲載した写真はハンマーダウン状態のトリガー位置です。
ハンマーを起こすと、トリガーはこのような位置になります。

トリガーを引くとこんな感じ。
遊びが大きめのトリガーで、トリガープルはG17 Gen5 MOSと同様に従来の東京マルイGlockシリーズ(Gen3/Gen4など)よりも少し重め。
ハンマーダウンの瞬間が分かりやすいフィーリングのある、良いトリガーです。



まあ、この辺りはG17 Gen5 MOSと同じ感じですね。
スライドストップはこんな感じで、アンビ仕様になっています。
ちゃんと両方ともライブでどちら側のレバーを操作してもスライドストップを解除する事が出来ます。


フロントサイト、リアサイトはこんな感じでフロントサイトはホワイトドット、リアサイトはGlock製品の特徴でもあるコの字状の白線が入っています。


スライド後部(ブリーチ後部)はこんな感じ。

スライドのリアサイト側にはMOSプレートが付いています。
尚、東京マルイのMOSプレートは実銃とは大きく異なる構造になっており、出荷状態ではカバーが付いており、外してドットサイトを取り付ける事が出来るようになるのですが、純正パーツでは同社のマイクロプロサイトにのみ対応しています。

こちらのプレートはいかにもネジ止めされているように見えますが、実際はスライドに引っかかっているだけで、ブリーチ上側のボタン(ボタンには見えませんが押せます)を押しながらプレートを引っ張り上げる事で外せます。



マガジンキャッチボタンはこんな感じで、左右の切り替えに対応した幅広のボタンが付いています。
ボタンの向きを切り替えるには少し分解が必要になります。


グリップはこんな感じで、側面と前後に共通のデザインの滑り止めが付いています。
また、グリップ後部には付属のバックストラップを取り付ける事が出来るようになっています。



グリップに入っている刻印はこんな感じ。
左側にはGlockのロゴが、右側にはMADE IN JAPAN TOKYO MARUI CO.,LTD.とASGKの認可Noとロゴが入っています。


マグウェル部はこんな感じで、深めの面取りが施されています。
また、ランヤードリングが取り付けられている状態になっています。


尚、ランヤードリング固定部の奥にはスイッチが付いており(写真赤矢印部)、これがバックストラップのロックボタンになっています。

G19 Gen5 MOS用マガジンについて
G19 Gen5 MOS用のマガジンは『G19用スペアマガジン・バージョン2.0』という商品名で、G19 Gen5だけではなくG19 Gen4にも使えますし、Glock26で使う事も可能です。
尚、装弾数は22発です。


G17 Gen5 MOS用マガジンと同様にオレンジ色のフォロワートップが付いています。
これは実銃のフォロワートップの色をイメージしたものだと思います。


マガジンの後ろ側はこんな感じで、残弾確認用の穴を模した窪みやGlockのロゴなどが再現されています。

マガジンバンパーはこんな感じでGen5シリーズから採用されている丸みを帯びたバンパーが付いており、注入バルブにアクセスするにはバンパーをスライドさせます。


マガジンを挿すとこんな感じ。

マガジン内のガス容量を見ていきます。
空の状態のマガジン重量は248g、ガス(HFC134A)を満タンにした状態の重量は258gなので10gのガスが入る事が分かります。


G17 Gen5 MOS用マガジンのガス容量が16gなので、マガジンの大きさが小さくなっている分ガス容量も少なくなっている感じですね。
G19 Gen4用マガジンとの比較とG17 Gen5 MOSマガジンを挿した時の見た目
東京マルイ G19 Gen4のマガジンと比較してみます。
G19 Gen4は同社製Glockシリーズの中でも意外と後発な製品という事もあり、マガジンには色々と改良が加えられた後の仕様になっています。
マガジン側面の見た目や底部にピンが打ち込まれている所など、仕様は良く似ています。

リップ部とマガジン前後はこんな感じ。
フォロワーの色が変わっているだけで、ディテール的な所は同じだと思います。



大きく異なっているのはマガジンバンパーの形状と仕様ですね。
Gen4とGen5のデザインの違いに加え、Gen5では注入バルブが隠された形になっています。

G19 Gen4用マガジンを挿した時の見た目と、G17 Gen5 MOS用マガジンを挿した時の見た目はこんな感じ。
共に特に作動性に影響は無く、問題無く使用する事が可能でした。


箱出し状態の初速と作動性について
という訳で、箱出し状態での初速を測っていきます。
検証に使用したBB弾は東京マルイ 0.20g 樹脂弾、ガスはHFC134Aです。
室温17度の環境で計測を行い、1秒に1発程度の速度で初速を測っていきました。
まずは常温状態(マガジン表面温度13.4度)から。
初速は62m/s台から始まり、撃つ度に少しずつ初速が下がっていく感じです。
この温度でもしっかりスライドはブローバックし、スライドストップも掛かります。


尚、ほぼ同環境のG17 Gen5 MOSよりもブローバック速度が素早く、リコイルが強く感じられます。
続いて、マガジンを温めて30.5度の状態で計測してみます。
このマガジン温度になるとガツガツとしたリコイルが感じられるようになり、良い動作をしてくれます。
初速は73m/s台から始まり、こちらも撃つ度に少しずつ落ちていく感じです。


動作の様子はこんな感じ。(こちらはマガジン温度32度程度の状態)
更にマガジン温度を温めて40.7度の状態はこんな感じ。
リコイル感は更に強くなり、初速も81m/s台まで上がります。
撃っていくと初速が落ちていくのは変わらず、初速の落ち方も安定している印象です。


最後に、マガジン温度が低い状態も測ってみます。
マガジン温度9.7度程度の状態だと初速は55〜56m/s程度でした。
この温度でもしっかりスライドは動作します。


動作の様子はこんな感じ。(こちらはマガジン温度10度程度の状態)
ちなみに、安定動作を行えなかったので初速計測はしていませんが、マガジン温度3度の状態でも一応動くには動きます。
スライドを引く際に引っ掛かりがある件について
G19 Gen5 MOSはG17 Gen5 MOSよりもスライドの動きが渋く、引っ掛かりがあります。
これはスライドを手で引く時にのみ気になる事で、普通に撃っている際に問題になる事は無いです。
実際、G17 Gen5 MOSとG19 Gen5 MOSで低温環境下(ガス圧が極端に低い環境)での作動性を比較してみると、G17 Gen5 MOSでスライドストップが掛からない程度の温度だと、G19 Gen5 MOSでもスライドストップは掛からず、逆にスライドストップが掛かるような温度になるとG19 Gen5 MOSでもスライドストップは掛かります。
この事から、動作に影響は無い変更だと思います。
これの原因はG19 Gen5 MOSで追加された『GBB15-23(ハンマーローラートーション)』というパーツでしょう。
このパーツはG17 Gen5 MOSには付いていないスプリングで、ハンマーローラー用のリターンスプリングになります。

わざわざ今まで無かったパーツを追加するという事から、G17 Gen5 MOSで何か問題があったのかも知れないです。
このスプリングにより、G19 Gen5 MOSのハンマーローラーは常に角ばった面がブリーチに接触するようになります。
G17 Gen5 MOSのハンマーハンマーは自然に回転するので、滑らかな面がブリーチに接触します。

これが抵抗の違いだと思います。
ハンマーを起こした状態もハンマーローラーの向きが異なります。


ハンマーローラーの動きはこんな感じ。
この仕様変更によって、確実にハンマーを起こす事が出来るようになっていると思います。
少なくとも、スライドを引いた時の滑らかさを犠牲にする必要がある程の要改善箇所があったのだと思います。
個人的には作動性に影響の無い変更なので、そんなに気になる事では無いかなと思っています。
このハンマーローラーがスライドの引っかかりの原因である証拠として、引っ掛かりの無いG17 Gen5 MOSのグリップ側とG19 Gen5 MOSのスライドを組み合わせると引っかかりが無くなり、G19 Gen5 MOSのグリップ側をG17 Gen5 MOSと組み合わせると引っ掛かりが起きるようになります。
ちなみに、G19 Gen5 MOSとG17 Gen5 MOSはスライド・シャーシに互換性があり、この通り組み替えてもスライドを動かす事が出来ますし、普通に撃つ事も出来ます。
まあ、特に組み合わせるメリットは無いと思いますが…。(個人的にG17スライド+G19グリップの組み合わせは嫌いじゃない)
という訳で、東京マルイ G19 Gen5 MOSのレビューは以上になります。
引き続き分解レビューやパーツの互換性チェックなどを行っていこうと思います。
