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Vector Optics Frenzy FA 1x17x20 マルチレティクル ドットサイト(SCRD-M68)のレビュー

記事作成日:2026年4月17日

Vector Optics製のコンパクトなドットサイト、『Frenzy FA 1x17x20 Red Dot Sight MRT Aspheric Lens EDC』をつぼみトレードカンパニー様よりお送り頂いたのレビューしていきます。

本製品はMAG/MGTフットプリント(Shield RMSc系互換)の小型な製品で、3MOAドット、サークル、サークル+3MOAドットのマルチレティクル仕様になっているのと、Trijicon RCRのようにリフレックスサイトに接眼レンズが追加されているような仕様になっているのが特徴の、Vector Opticsの2026年度新製品になります。
また、モーションセンサーを搭載している為一定時間放置すると自動消灯し、その後ドットサイトを動かした際に自動で再点灯する機能が備わっています

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パッケージは最近の同社製ドットサイトでよく見受けられる、観音開き方式 が採用されています。
その奥に付属品が収まっています。

内容物について

内容物はこんな感じで、ライフルの形を模したドライバー、クリーニングクロス、説明書類、保証書、ロゴステッカー、ドットサイト本体、マウント、バッテリースロット用のネジ(予備2本)、マウントベース固定用のネジ2本、スライドや社外製マウントベースに取り付ける為のネジが3種x3本ずつ、L時レンチ3種です。

ライフルの形を模したドライバーはこんな感じで、マズル部、フロントサイト部、マガジン部、ストック部がそれぞれトルクスドライバーやマイナスドライバーになっており、マウントへの取り付けやゼロイン調整などに使う事が出来ます。

ライフルの形を模したドライバー
マズル部、フロントサイト部、マガジン部、ストック部がそれぞれ工具の形になっている

ネジ類はこの通り、マウントベース固定用のネジに加え、M3.5×0.6、M4x0.7とミリピッチのネジが2種類x3本ずつ、6/32×0.433インチ、4/40×0.433インチのインチネジが2種x3本ずつ付属、各種マウントへの取り付けが可能な仕様になっています。

SCRD-M68の外観レビュー

という訳で、VectorOptics Frenzy FA 1x17x20の外観を見ていきます。
ハウジングは7075-T6アルミニウム合金で出来ており、表面はマットな黒色のアルマイトが施されています。

非常に小型で重量も26gとアルミハウジングのドットサイトとしてはかなり軽量な部類の製品となっています。

対物レンズ側上部はサンシェードのような形状になっており、雨などがレンズに付着しにくい構造になっています。

上部にはVectorOpticsのエンブレムが掘られています。

ハウジング左側面にはVectorOpticsのロゴが印字されており、その下にはラバーで出来た輝度調節ボタンが、その右脇には『Multi-Reticle』と記載されています。
輝度調節ボタンは長押しする事で点灯が可能、点灯状態で可視光9段階+NVモード2段階の11段階調節が可能となっています。
また、点灯状態で+ボタンを長押しする事でレティクルの表示切り替えが可能で、-ボタンを長押しする事で消灯します。

ハウジング右側には『GRENZY MGT』と製品のシリーズ名が記載されており、その下にはバッテリースロットが付いています。

バッテリースロットは見ての通り、サイドローディング式になっており、マウントの着脱をせずにバッテリー交換を行う事が出来る仕様になっています。
スロットには使用バッテリー(CR1620)の記載と注意を示す表記が入っています。

付属のレンチを使ってバッテリースロットを外します。
2本のネジをトルクスレンチで外し、マイナスドライバーなどを使ってスロットを引っこ抜きます。

CR1620の-側を上向きにしてスロットにはめ込み、本体に戻します。

エレベーションダイヤル・ウィンテージダイヤルはそれぞれこんな感じで、マイナスドライバーを使って回す仕様になっています。
1クリック辺りのレティクル可動量は不明ですが、上下左右共に最大90MOA動かす事が可能です。
カチカチとしたしっかり目なクリック感があるダイヤルで、緩み止めとしては十分なテンションがあると思います。

ハウジングの後ろ側はリアサイトのような凹形状になっており、その下には窪みが2つ付いています。
色を塗ればホワイトドットとして使えそう?

底部はシリアルNOが入っているのみ。
配線や発光モジュール、ゼロイン調節機構などが入っている箇所はネジ止めされた蓋+コーキングされて密閉されています。

サイズ感の比較について

SCRD-M68は比較的小型なサイズのドットサイトになります。
レプリカにはなりますが、Docterタイプのドットサイト、RMRタイプのドットサイトと並べるとこんな感じで一回り程小さいです。

底部を重ねるとこんな感じ。
左右は少し小さい程度ですが前後に関してはかなり小さくなっている事が分かると思います。

ハンドガンのスライドに乗せるとこんな感じになります。
参考例として東京マルイ G19 Gen5 MOSのスライド(対応マウントを持っていないので何となく重ねた状態)と、東京マルイ S&W M&P 9Lのスライドに取り付けた状態を紹介します。
この通り、対応マウントに取り付けたとしても一般的なハンドガンのカットスライドに乗せると隙間が生じます。

G19 Gen5 MOS
S&W M&P 9L

逆に一部のメーカーから発売されているRMSc規格のドットサイトを取り付ける専用スライドであればスマートに取り付ける事も出来ると思われます。(SIG SAUER P365ベースのEMG/VFC SI SMPなど)

レンズについて

SCRD-M68のレンズは17x20mmとかなり小さいです。
こちらのレンズは非球面レンズになっており、収差を最小限に抑え、歪みのない視界を実現しています。

対物レンズはこんな感じで、赤色系のコーティングが施されています。
角度を変える事でオレンジ色、黄色、黄緑色などに反射するマルチコートが施されている事が分かります。

接眼レンズはこんな感じで、一見透明のように見えますが角度によっては緑色の反射が確認出来る事から、こちらのレンズにもしっかりコーティングが施されている事が分かります。

また、接眼レンズ側の内側には乱反射防止用の凹凸が確認出来ます。

尚、リフレックスサイトに対物レンズが付いているような仕様は激しい雨天や雪、砂埃が激しく舞ったりしている環境において、リフレックスサイトよりも利便性が高いとされています。

接眼レンズが付いている為、リフレックスサイトで発生するレンズの内側に雨や雪、砂埃が付着して取り除く事が困難な状態になるという事が起きないのが本製品の利点で、特に豪雪地帯での運用で評価がされている形状を採用しています。

付属のマウントベースについて

本製品に付属するマウントベースはこちら。
MAG/MGTフットプリントをピカティニーレール・ウィーバーレール用に変換する製品になります。

尚、Vector OpticsのMAGフットプリントとMGTフットプリントは共にほぼ同じサイズの規格になっているので名称は違いますが互換性があります。

MAG Red Dot Footprintの図面
MGT Red Dot Footprintの図面

SCRD-M68を付属のマウントベースに取り付けるとこんな感じになります。

正面から見るとSCRD-M68の小ささがよく分かりますね。
マウントベースよりも一回り小さいハウジングサイズとなっています。

覗いた時の様子とレティクルについて

覗いた時の様子はこんな感じで、若干グラデーションがかった青みはありますがかなり透明度は高い部類だと思われます。
特に気になるような青さでは無いですね。

レティクルを点灯させるとこんな感じ。
デフォルトはドット+サークル表示で、+ボタンを長押しする事でレティクルをドット単体、サークル単体に切り替える事が出来ます。
尚、ドットのサイズは3MOAとなっています。

ドット+サークル
ドット単体
サークル単体

レティクル部を拡大するとこんな感じ。
にじみもなく、細かな隙間も綺麗に表示されている事からレティクルの精度は高いと思います。

尚、輝度に関しては十分な量があり明るい屋外でもレティクルの視認性は十分にありました。
結構明るい環境で撮影しましたが、最大輝度にせずともちゃんとレティクルが視認出来た為、真夏の炎天下などもっと明るい環境でも問題無く使えそうです。

レンズの歪みとパララックスについて

という訳で、いつも通り2.5mの距離からモニターを覗いて歪みを確認していきます。
見た感じ特に気になるような歪みは無く綺麗に格子が表示されています。

続いて、視点を上下左右に移動させてパララックスを見ていきます。
上下に関しては共用範囲の円内にしっかり収まっており、左右もギリギリ線に重なる程度のズレに収まっています。

レンズが小さい事もありパララックスは大きく感じられますが、実用上問題になるような大きなズレは無いと思います。

NVモードについて

本製品は可視光9段階、NVモード2段階が備わっている為、ナイトビジョン越しに覗いた時の様子も紹介しておきます。
検証で使用したNVGは接眼レンズ・対物レンズがカーソンレンズ、増倍管はOMNI8のPVS14です。

結果ですが、NVモードの一番暗い状態でもかなり眩しく、暫くレティクルを覗いていると増倍管に痕が残る程度の輝度はありました。
恐らく2.5世代のFOM1000〜1200程度であれば丁度良い感じなのかも知れませんが、少なくとも比較的新し目の3世代及び2.5世代の高感度管で使えるような明るさに落とす事は出来ない感じです。

ただし、本製品はサークルレティクルがある為、NVG越しでの視認性は高いですね。
めちゃくちゃ輝いていますが、一応サークルの形状は視認可能でした。

もっとも、NVモードが明るすぎる件については、本製品に限った話しではなく多くの同社製品共通なので、元々軍用グレードの高感度ナイトビジョンを対象として設計していないのかも知れません。


という訳で、Vector Optics Frenzy FA 1x17x20 マルチレティクル ドットサイト(SCRD-M68)のレビューは以上になります。

RMSc互換形状のコンパクトなドットサイト、しかも小型な箱型タイプは最近のトレンドでもあるのでそれに追従する形で発売された製品という印象を受けます。

各社が気合を入れて製品をリリースしていますが、Vectior Opticsも例に漏れず完成度はかなり高い印象があります。

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