
E-BOLTシステム搭載電動ガン、E&C 302-EBS COLT M4 CQB-R 10.5インチ(COLTライセンス)のレビュー
記事作成日:2026年6月12日
以前、E&C 633-EBS E-BOLT GEISSELE SMR MK16 URG-I 9.5インチ デザートカラーのレビューを行いましたが、こちらは先行流通分のような形で少数個体が入荷した物のようでした。
今回レビューするE&C 302-EBS COLT M4 CQB-R 10.5インチはE&C 633-EBSから内部のアップグレードが行われている製品になり、どのような仕様変更が行われているのか興味があったので購入してみました。
尚、633-EBSとの差も見ながら紹介していくので、先に633-EBSの記事をご確認頂けると分かりやすいと思われます。
本製品はCybergunからCOLTライセンスを付与されて製造されており、パッケージは青色のパッケージにCOLT刻印が入っています。



E&C E-BOLTはAAFの系譜と言える製品で、Eshooter製ETU、スチールボルト、19000RPMのハイトルクモーターなどが組み込まれているのが特徴の製品になります。
最近AAFから派生した製品として、HTG ATOMが挙げられますが、E&C E-BOLTも大元はAAFになります。
付属品とETU設定の紹介
内容物は銃本体とマガジン(ゼンマイ式多弾数マガジン)、ライセンスカード(EMG/Colt/Cytbergun)、ETUの操作マニュアルです。


ETUの操作マニュアルはこんな感じで、プログラミングモードの入り方と各種設定方法が記載されています。


本製品で行える設定は下記の通り
- セミオートモードの切り替え(セミオートorバイナリトリガー)
- フルオートモードの切り替え(フルオートor3点バースト)
- ROF調整/発射サイクル調整(16段階で調整)
- ボルト位置調整/ギアの停止位置調整(15段階で調整)
- 工場出荷状態へのリセット
また、プログラミングモードとは別にデコッキング(ピストンリリース)を行う事も出来ます。
付属のマガジンはSTANAGスタイルの多弾数マガジンです。

マガジン上部の蓋からBB弾を流し込み、マガジン底部のゼンマイを回してゼンマイを巻き、給弾する方式です。



E&C 302-EBS本体の外観レビュー
という訳で、E&C 302-EBS COLT M4 CQB-R 10.5インチ本体を見ていきます。


尚、E&C 302-EBSは14.5インチモデルである『E&C 308-EBS COLT M4A1 R.I.S. 14.5インチ』と同時に発売されています。
バレル長の違い、キャリングハンドルの有無以外の差は無いものと思われます。
フロントサイトまわりはこんな感じ。

フラッシュハイダーはKACスタイルの物が付いています。


こちらのフラッシュハイダーはアウターバレルに付いている14mm逆ネジに取り付けられており、イモネジで緩み止めが行われています。

フロントサイトはデルタポスト形状(おにぎり形状)の物が付いており、フロントサイトは回す事で上下に動かす事が出来ます。
フロントサイト底部には着剣ラグとスリングスイベルが付いています。



ハンドガードはKAC RISスタイルの物が付いており、底部にはヒートスプレッダーも確認出来ます。


ハンドガードを取り外すとこんな感じ。
尚、デルタリングのスプリングは比較的柔らかめで、工具無しでもハンドガードの着脱は可能でした。

ハンドガード基部はこんな感じで、ネジの締め込みによる固定アームは付いていません。
ただ、それなりにガッチリ固定させる事が出来ます。


アウターバレル上部にはガスチューブ、アウターバレル中腹にはHOP調節ダイヤルが付いています。
ダイヤルは無段階調節が可能で、ダイヤルの後ろ側には非常に長いHOPアームが確認出来ます。


HOPダイヤルの前側にはネジが付いていましたが、これは633-EBSには付いていなかった物です。
恐らくアウターバレルの緩み止めだと思われます。

尚、HOP調節を行うだけであればハンドガードの下側だけを外せば良いです。

レシーバーはこんな感じで、無難なCOLT刻印のレシーバーが付いており、レシーバー後部の強化リブなどは付いていない仕様になっています。


マグウェル部の刻印はこんな感じで、U.S. GOVT. M4A1 CARBINE仕様の刻印が入っています。

マグウェル部はこんな感じで、メカボックスの機構がチラ見しています。
ボルトのダンパー機構なども付いており、633-EBSでは片方もしくは両方が機能していなかった(個体差の可能性もありますが…)のですが、こちらはちゃんと機能するようになっているようです。


付属のマガジンを挿すとこんな感じ。

尚、マガジンとの相性問題に関しては633-EBSと変わらずで、リップ部の後ろ側(弾止め用のスプリングが組まれている部分)が長いマガジンはメカボックスと干渉してしまい使う事が出来ません。
下記、ざっくり社外製マガジンの装着を試した結果です。

ボルトリリースボタンはライブで可動します。
凹凸の具合は633-EBSよりもしっかりしており、悪くはない見た目になっています。
マガジンキャッチボタンは無難な電動ガン形状、ボタン側からネジ固定される仕様になっています。


エジェクションポートはこんな感じで、開くとスチール製のボルトが確認出来ます。


セレクターレバー周りはこんな感じ。
刻印などは全体的にしっかり入っており、妙に太いフルオートシアーが目立ちます。
セレクターレバーは片側のみで、右側は単なる丸いプレートが付いているだけです。


トリガー周りはこんな感じで、シンプルな三日月状の物が付いています。
根本にはトリガースプリングが確認出来ます。
また、トリガーの脇にはシリアルNOが記載されていますが、633-EBSの時から相変わらずパッケージのシリアルNOと一致していません。(パッケージは00009、トリガー脇には00088)


トリガーはクリック感が一切無いタイプで、セレクターレバーをSAFEに入れている状態でも引く事は出来ます(射撃はされません)。
スタンダード電動ガンよりもトリガープルは若干柔らかい感じのトリガープルです。


トリガーガードは特段変わった事は無いですが、マグウェル側に付いているプランジャーが何故か青色の樹脂製でした。(633-EBSと同じ)

グリップはA2グリップが付いています。


アッパーレシーバーはこんな感じで、リアサイトが付いています。


サイトピクチャーはこんな感じで、小さいピープホールと大型のピープホールの2段階で切り替えが可能です。


チャージングハンドルはシンプルな形状をしています。
尚、本製品のチャージングハンドルは基本的に操作をしない事が推奨されていますが、セクターギアとピストンの噛み合いが無い状態であれば引いても問題はありません。
ただし、特に利点も無い上に2重給弾の可能性があるので基本的には触らない方が良いと思います。


エンドプレートとストックチューブナットはこんな感じで、特徴的なローレット加工が施されたナットが付いています。(633-EBSと同じ)
本製品はこのナットによってストックチューブが簡単に外す事が出来る仕様になっています。


ストックはLMTスタイルのストックが付いており、6ポジションで長さを調節する事が出来ます。


バットプレートはこんな感じで、ラバーが付いています。

バッテリーの着脱はバットプレートを外して行えますが、結構狭いのでストックを外して行った方が楽だと思います。
バッテリーコネクタはディーンズコネクタになっています。


バッテリーコネクタの近くにはEShooterのマニュアルページにリンクするQRコードが印刷されていますが、E-BOLT用のマニュアルはここには掲載されていません。
これ自体は前(633-EBSの時)から変わらずですね。


箱出し状態での動作と問題点について
とりあえず箱出し状態で動かしていきます。
尚、E&C E-BOLTは11.1V専用で7.4Vを接続するとエラーで動作しません。
今回、検証に使用したバッテリーはHTG 11.1V 1300mAhです。

動作させた所、明らかにおかしい事が分かりました。
出荷状態で動作させると、ピストンがシアーに掛からないんですよね。
バッテリーの出力が高すぎてオーバーランしてしまっているのかと思い、出力の低いバッテリーでも試しましたが同じ結果でした。
恐らく出荷状態の設定だとセクターギアの停止位置がおかしく、ピストンが解放されたタイミングでギアが停止しているのだと思われます。
また、この状態でもBB弾は出るので使う事は出来る(出来てしまう)のですが、メカボックスに大きなダメージが加わるので良くないでしょう。
また、これ絡みで変な動作不良も多く発生しており、動作中に突然動かなくなる事が多々発生しました。
この現象はボルトストップが動作した直後に発生しやすいですが、フルオートの最中とかでも発生していました。
セクターギアの停止位置がおかしいとこんな事も起きるんですねぇ…。
出荷状態で適切な設定と初速・発射サイクルについて
という訳で、ちゃんとピストンがシアーに引っかかって停止するように設定を行います。
【注意喚起】
設定を変更するとフルオートやバーストが撃てなくなる、バイナリトリガーの設定が機能しなくなるという現象が起きているのでご注意下さい。
この現象は『設定のリセット』を行っても治らず、複数人からの報告が上がっているので、自分の個体に限らず起きている模様です。
今回行った設定はROF設定とボルト位置調整で、ROF設定は『最大レート』、ボルト位置調整は『2』にしました。
尚、ボルト位置は『3』でも良さそうですが、オーバーランするかどうかのギリギリな状態だったので、安全マージンを考慮して『2』にしています。
もしかしたらETUの出荷状態設定は海外仕様の硬いスプリングを使用した際の設定になっているのかも知れませんね。
ともあれ、これで“比較的”安定動作するようになりました。(何故比較的なのかは後述)
という訳で、この設定を行った状態での初速と発射サイクルを測っていきます。
バッテリーは先ほど紹介したHTG 11.1V 1300mAh、BB弾は東京マルイ 0.20g 樹脂弾です
HOP最低の状態での初速が最大初速で80m/s前後と低め、HOPを強くしていくと初速は下がっていき、HOPを真ん中位にした状態と最大HOP状態での初速は殆ど変わらず、71〜74m/s程度と結構バラツキがあります。

本製品はどうやらHOPを掛けていくと初速のバラツキが激しくなるようです。
発射サイクルは秒間11.4発程度で、11.1Vでの動作としてはかなりゆっくりした動きになります。
633-EBSで発生した初速のバラツキも殆ど無さそうで、割と安定している印象があります。

初速のブレ問題に関してはスプリング給弾のマガジン含め色々なマガジンや弾の重さを変えて試してみましたが、概ね改善されているように思えます。
起きている問題、不具合について
ただし、何の問題も無かった訳では無くマガジン内にBB弾が残っているのにも関わらず、突然ボルトストップが掛かるという事がありました。
発生する条件も633-EBSと同様で、純正マガジン(多弾数マガジン)だとゼンマイの勢いが弱まってきたタイミング、スプリング給弾マガジンだと最後の10〜20発程度で発生しやすくなり、0.25gや0.28gなどの重い弾を使用するとより高頻度で発生します。

これは633-EBSでも発生していた問題で、ゲームで使用する上では結構致命的な問題なのですがどうも解決されていないようですね。
また、暫く検証していった所、どこかのタイミングからフルオートが撃てたり撃てなかったりする事がありました。
つまり、フルオートセレクターに入れてもセミオートになってしまう事があるという現象が発生しています。
これに関しては設定をどう弄っても、更にはリセットを行っても変わらずで結局原因が分かりませんでした…。
そもそもリセットはマニュアルではプログラミングモードで8秒トリガー長押しとなっていますが、3秒でビープ音が鳴り、それ以上引き続けても何も起きません。
色々と設定を弄って確認してみたのですが、どうもプログラミングモードから何かしら設定を行うとセミオートモード、フルオートモードの設定が効かなくなるのと、マニュアルに記載の無い設定がいくつか存在しそうなので、謎は深まるばかりです。
今回、ETUが変わっている事からバグの可能性もありますし、マニュアルの不備も考えられます。
というか、マニュアルに記載されている内容と実際の挙動が違っているので、十中八九マニュアルに関する問題はあるんじゃないでしょうか…。
ETU絡みの問題をざっとまとめると下記の通り
- ボルト位置調整を行い、ピストン後退状態で止められる設定にするとフルオート/バーストとバイナリトリガーの設定が機能しなくなる
- ROF設定は16段階とあるが8段階までしか設定が無い可能性。(16回トリガーを引いてもビープ音は8回しか鳴らない為、そう推察)
- ROF設定が機能していない(フルオートが機能するボルト位置調整を行った状態で、ROF設定を行ってもサイクルの変化が無かった)
- 『設定のリセット』が機能していない可能性がある。(プログラミングモード移行後、8秒長押しとあるが3秒でビープ音が鳴ってしまう為、そう推察)
そして、少なくともプリコッキング設定はリセットされていないし、フルオートが撃てなくなる現象もそのまま。 - プログラミングモードで5回トリガーを引くというマニュアルに無い設定が行える。設定項目は何段階あるのか不明。(50回トリガーを引いてもビープ音が鳴ってくれたので50段階はある事は確認済み)
まだ全パターン検証が済んでいる訳では無いですが、2026年6月12日時点での検証結果は上記の通りでした。
【追記】起きている問題を一通りまとめました
BB弾の停弾位置について
弾棒を使って停弾位置を確認してみた所、633-EBSと同様にかなり大きなクリアランスが確認出来ました。
クリアランスは3.5〜4mm程度ありました。


テイクダウンして分かった変更点について
基本的な仕様としては633-EBSから大きな変更は確認出来なかったのですが、ETUに関しては大きな違いが確認出来ました。
それが、ボルトが閉鎖状態にあるかどうかを検知する為の磁気センサーが追加されているという点です。
これによりギアクラッシュを起こさないようになっているのだと思います。


これ以外に違いがあるかは追々分解レビューの方で確認していこうと思います。
という訳で、E&C 302-EBS COLT M4 CQB-R 10.5インチ(COLTライセンス)のレビューは以上になります。
633-EBSで起きていた問題の改善状況をまとめると下記の通り
- マガジンにBB弾が残っているのにボルトストップが動作する→変わらず
- 11.1Vを使っているとは思えない程の低サイクル→変わらず(むしろ若干サイクルは下がった)
- マガジンの相性問題→変わらず
- フルオートの初速ばらつき→改善
633-EBSで起きていた色々な問題点に関して、そこまで大きな改良は見受けられなかったものの、ボルト閉鎖状態を検知する為のセンサーが追加されているのは良い仕様変更だと思います。
これによりフルオートの発射サイクルに制限は掛かってしまっているようですが、ギアクラッシュの可能性をかなり低減出来ていると思います。
実際、633-EBSと比べて発射サイクルは2発近く落ちていますからね。
ただし、記事中で触れた通りETUが新しくなった事による物なのか、不思議な挙動も起きています。
という訳で、箱出し状態で快適に動作するようになったかと言われると別にそういう訳では無いというのが結論でした。
やっぱり勝手にボルトストップが掛かってしまうという問題が割と致命的ですね…。
後はETUの問題…。(これは一体何なんでしょうね)
