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新型のE&C E-BOLTで起きている不可解な挙動についてまとめ(2026年6月流通個体)

記事作成日:2026年6月13日

2026年6月に流通したE&C E-BOLTですが、開封レビュー記事で紹介した通り出荷時点で挙動がおかしく、更にETUの設定を行うと不可解な挙動が多発するようになります。

当記事ではその辺りをまとめています。

尚、本製品は11.1V専用になっていますが、Cレートによっても若干動きが変わります。
今回はHTG 11.1V 1300mAh LiPoバッテリーで検証を行っています。

尚、当記事ではピストンやボルトの動きとLEDインジケーターが確認しやすいようにテイクダウンをした状態で動かしていますが、アッパーレシーバーを閉じた状態でも挙動は変わりませんでした。

アップグレードされたETUについて

まず、2026年6月に流通しているE-BOLTは同年2月に流通した製品(E&C 633-EBS)と一部仕様が異なり、大きな変更点としてボルトの閉鎖状況を検知する為の磁気センサーやインジケーターLEDが追加されているという点です。

これにより、確実にボルトが閉鎖している状態じゃないと動作しない仕様になっており、ギアクラッシュ(ピストンクラッシュ)を起こす可能性を大幅に低減させる事が出来るようになっていると思われます。

ボルト前進状態だとインジケーターが光る(トリガーを引けば撃てる状態)
ボルトが後退するとインジケーターが消える(トリガーを引いても動作しない)

これが基本的な、本製品の正常な動作になります。

ちなみに、ETUの名前に関しても『Eshooter Kestrel EBB Basic』という名前から『Eshooter Kestrel E-BOLT』に変更されていました。

新旧の基板の違いはボルト検知のセンサーの違いだけではなく、セクターギア検知センサーの個数やレイアウト、細かい所だとコンデンサも変わってたりします。

以前の基板(HTG ATOMで採用されている物と良く似ている)
新ロットの基板

これによりETUの仕様(ハード的にも、ソフト的にも)が変更されている事は明らかです。

出荷状態で発生している問題について

まず、出荷状態の設定で起きている問題については開封レビューの方で紹介していますが、大きな問題としてピストンがシアーに掛からない状態になっています。

E-BOLTはギアの回転によってボルトとピストンを後退させ、その後ピストンはエアーコッキングガンのようにシアーに掛かり後退状態で保持、ボルトだけ前進するという動きをする製品なのですが、その動きが出荷状態では出来ていません。

この挙動については説明書にも記載があり『正しい待機位置(ピストンがコックされている状態)』と『誤った待機位置(ピストンが解放されている状態)』として紹介されており、出荷時点ではこの『誤った待機位置』になっています。

これに関しては少なくとも個体差の問題では無さそうで、自分が把握している4台の国内向け新ロットE-BOLTで同様の挙動になっているのでそういう設定で出荷されているのでしょう。

これが出荷時点で起きている問題です。

説明書と実際の挙動の不一致

E&C E-BOLTにはこのようなETUの説明書が同梱されています。

説明書には、

  • プログラミングモードへの移行
  • タイムアウト
  • 設定のリセット
  • セミオートモード切り替え
  • フルオートモード切り替え
  • ROF調整
  • ボルト位置調整
  • デコッキングモード(ビープ音無し)

といった設定項目とその詳細が記載されていますが、各設定を確認していった所、この内容の一部が誤りである可能性が出てきました。

当記事では設定の不一致箇所のみ紹介していきます。

1. 設定のリセットが異なる、機能していない可能性が高い

まず、ETUの設定を出荷状態に戻すための『設定のリセット』という機能があるのですが、この動きが異なります。

説明書には『プログラミングモードへの移行後、トリガーを8秒間押し続けることで、工場出荷時の設定にリセットされます』と記載がありますが、実際は3秒でビープ音が鳴ってしまいそれ以上トリガーを長押ししても特に何も起きません。

そして、リセットもされていないように見受けられます。

例えばバイナリトリガーの設定、3点バーストの設定、ボルト位置調整などを変更して明らかに出荷状態と異なる状態にした上でリセットを行っても何も設定は変わっていませんでした。

可能性として、

  1. リセット機能が動作していない
  2. リセット機能が動作した際に書き込まれる設定データが間違っている

などの可能性が考えられます。

2. ROF調整が機能していない

発射サイクルを変更する為のROF調整という機能があるのですが、この設定で『最大レート』と『最小レート』を比較しても何も変わりませんでした。
また、16段階で調整可能と記載がありますが、8段階までしか設定が無いようです。(16回トリガーを引いてもビープ音は8回しか鳴らない)

ROF設定によって何が変わるのか、何度試しても分かりませんでした。

3. 説明書に記載の無い設定項目の存在

説明書には上記で紹介した設定しかありませんが、色々と触っていた所『プログラミングモードへ移行後トリガーを5回引く設定』が存在しました。

どうやらこの設定は水弾(ジェルボールブラスター)の電動巻き上げマガジンを制御する為の設定のようで、本製品には関係の無い設定のようです。

E-BOLTは元々AAFクローンの水弾(ジェルボールブラスター)がベースになっているので、その名残の設定で、基板にもそれ用の端子が確認出来る事から色々流用された結果残ってしまった設定なのだと思われます。
尚、確認した所以前流通したE-BOLTにもこの設定がありました。

設定を変更する事で起きる問題

先述の通り、出荷状態の動きがおかしいので設定の変更を行ったのですが、これが致命的な問題を発生させる原因になりました。

まず、ピストンを後退状態で保持出来るようにボルト位置調整を行ったのですが、これを行うとフルオートが撃てなくなります。
ピストンを後退状態で保持出来る設定は、1〜3段階だったのですが、どれを設定してもフルオートは撃てず、ROF設定やその他設定を弄っても変化はありませんでした。

ボルト位置調整を行う事で起きる問題は他にもあり、『セミオートモード切り替え』でバイナリトリガーにしたり、『フルオートモード切り替え』でバースト設定にしても機能しなくなります。
バーストが使えなくなるというのはフルオートが打てなくなった事による物かも知れませんが、バイナリトリガーが機能しなくなる理由は謎です。

尚、フルオートが撃てなくなる問題はいくつか可能性があり、1つ目はボルト前進状態でもインジケーターLEDが消灯したまま(センサーがボルトの前進を検知出来ていない)になってしまっているという事が挙げられます。
この状態だとトリガーを引いても動作しないので、フルオートやバイナリトリガーも機能しなくなるというのは分かります。

しかし、LEDが点灯しているにも関わらず撃つ事が出来なくなる事もあるようなので、これだけの原因では無さそうです。

上記でフルオートが撃てるようになっていますが、フルオートを撃てるようにするにはピストンをコックさせた状態じゃ無くせば撃てるようになります。
また、この状態であればバイナリトリガーやバーストも動作するようになりますが、突然動作が止まる事もあります。

ボルト位置調整:設定6の状態
ボルト位置調整:設定8の状態

尚、理由はよく分からないのですが、ボルト位置調整の最大である12段階にするとフルオートが安定するようになりました。
もちろん、ピストンはコックされないので、この状態で使用するのは推奨されませんが…。

ちなみに、設定を最大である15段階にするとシアーが掛かったり掛からなかったりする状態かつ、オーバーランが発生してしまいました。


という訳で、2026年6月に流通しているE&C E-BOLTで発生している不具合についてまとめました。

本製品で起きている問題の厄介な所は、テイクダウンして動かさないと正常に動作しているように見えるという点でしょう。
ピストンがコッキング状態になっていなくてもBB弾は一応出るので出荷状態のまま動かしても問題が起きている事には気付けない可能性が高いです。

自分はHTG ATOMや初期流通分のE&C E-BOLTの動作を知っているので、おかしい事に気づけたのですが、その経験が無いと恐らく「そんなにレスポンスが高く無い電動ガン」みたいな印象を受けるだけです。
実際はピストン後退状態で保持される為、非常にレスポンスが高い製品なのですが…。

問題に関しても、例えばどのような設定をしてもシアーが全く掛からないという事であれば、機械的な問題が考えられるのですが、設定を変更すればシアーが掛かるようになり、そしてフルオートが撃てなくなる、バイナリトリガーが機能しなくなるという挙動はETU側の問題のような気がしており、正直直せるかどうかは分からないですね…。

とりあえず一通り分解を行い、中身の細部を確認して調整出来るかは試してみますが…。

E&C E-BOLTは一足先に発売された『302-EBS COLT M4 CQB-R 10.5インチ』、『308-EBS COLT M4A1 R.I.S. 14.5インチ』とは別に、『603-EBS Mk18 Mod1』、『634-EBS M4 URG-I GEISSELE SMR MK16 13.5インチ』、『644-EBS DDMK18 RIII』などのバリエーション展開も予定しているので、それらへの影響も気になる所です。