
2026年6月発売分のE&C E-BOLTを分解、何が変わっているのかを見ていきます
記事作成日:2026年6月16日
2026年6月に内部がアップグレードされて発売されたE&C E-BOLT M4シリーズの1つ、『E&C 302-EBS COLT M4 CQB-R 10.5インチ』を分解していきます。

尚、基本的なパーツ構成に関しては初回流通品のE&C E-BOLTから大きな違いは無く、分解方法についても変わりないので、当記事では違うパーツや「ここ変わってないんかい」って思った所を重点的に紹介していきます。
その為、分解手順や各パーツの詳細な分解は掲載しません。
分解方法が気になる方は『E&C 633-EBS GEISSELE SMR MK16 URG-I 9.5インチ E-BOLTシステム電動ガンの分解レビュー』の方をご確認下さい。
また、新型のE&C E-BOLTで起きている不可解な挙動に関しても分解して分かる事は無いか、確認していきます。
メカボックス外観の違いについて
メカボックスの外観を見ていくのですが、まず旧型のE-BOLTはセクターギアとラックギアが噛み込んでピストン・ボルト後退状態で停止してしまっているので、そこの見た目の違いがあります。
まず、メカボックス左側の外観に関しては違いありません。


右側に関しては違いが確認出来ますね。
まずETUが大きく異なっています。
新型にはボルトの閉鎖状態を検知する為の磁気センサーが付いている為、メカボックスの形状もそこが変わっています。
それ以外の違いは無いですが…。


メカボックス内部の違いについて
メカボックス内部に関しては概ね同じでしたが、細々とした違いもありました。

「ここ変わってないのか」という点については、給弾ルートと最終弾検知機構。
このルートの問題でマガジン内に弾が残っているのにボルトストップが動作したり、二重給弾によってノズルを破損させたりという問題が発生するのですが、何も変わっていませんでした。

実際、マガジン内に弾が残っているのにボルトストップが掛かってしまう現象は変わりなく起きていたので、察しては居ましたが…。
ボルト用のダンパー機構に関しては改良されており、リターンスプリングが硬くなっていました。


このダンパー機構は撃ってるとそのうち倒れたままの状態になり、機能しなくなるという問題があったのですが、新しいロットでは今のところそれが起きていないので改善は出来ているようです。
ラックギアの仕様は以前と変わらずフルストロークの17枚仕様で、1枚目が全削り、2枚目が1/3程度削られています。

ただし、追加要素として磁石が追加されていました。
この磁石により、ボルト前進状態を検知出来る仕様になっています。

ちょっと気になったのはこの磁石の位置で、小さく磁力が弱い割に磁気センサーから少し離れた所に配置されている点です。
これがボルトの閉鎖状態の検知不良の発生原因になっている可能性もあるかも知れないですね。
セクターギアには検知用の磁石が組み込まれています。
磁石の位置は変わりなく、引き始めのラックギアの下辺りに付いています。

ギアセットの内容に関しても変化はなし。
粉末焼結スチールの18:1、逆転防止ラッチ付いていません。
ただし、セクターギアの形状が僅かに違っている事から金型は変更されているのかも知れません。


シアー解放する機構の違いは無し。
これ自体は大きな問題がある訳では無いのですが、摩耗しやすい上に摩耗する事でシアーの解放が出来なくなるパーツなので、アップグレードして欲しかった所ですね。
もっとも、以前購入したE-BOLTも現時点では特に問題は起きていないので、このままでも良いのかも知れませんが…。


ボルトストップも形状は変わりないですが、磁石が無くなっています。
元々はこのパーツの動き(位置)によってボルトストップ状態かどうかを判定、トリガーを引いても動作しない状態を作り出していたのですが、新型ではラックギアに付いた磁石によって行われる仕様に変更されています。


元々、ボルトストップ状態なのか、そうじゃないのかしか検知出来なかった物が、ラックギアに磁石を取り付ける事でボルトが閉鎖された状態になっているかどうかを検知出来るので、仕様上は安全性が上がっていると言えるのですが、これが原因で動作不良を起こすようになった可能性もありそう…。
ETUの仕様変更について
開封レビューや当記事の冒頭でも紹介していますが、本製品はETUが変わっています。
Eshooter製品である事には変わりないのですが、センサーのレイアウトやマイコン、コンデンサなどが違っています。


また、輪ゴムで固定されてた基板の輪ゴムが無くなり、基板を抑える為のスポンジが追加されています。
パット見で分かりやすい違いは、ラックギア検知用のセンサーの追加ですね。
これによりボルトが閉鎖位置にあるかを検知しています。

これによりボルトストップ検知用のセンサーは無くなっていますが、素子を取り付ける為のスルーホールは残っています。


またセクターギア検知用と思われる磁気センサー周りもかなり変わっていますね。
この部分には細長いの2つ、太いの1つと3つ足の素子(全部が磁気センサーなのかは不明)が計3つ付いていたのですが、それが1つになり、抵抗と思われる部品数も大幅に減少している事が分かります。


この辺りの仕様変更も挙動に影響を及ぼしているのかは不明ですが、ここまでパーツの構成が変わっていると、プログラムも変更されているのではないかと思われます。
尚、FET側は特に違いは無いです。


裏面にはセレクタープレート検知用のスイッチが2つ付いているのも変わりなし。
それぞれセミオート、フルオート用のスイッチでどちらのスイッチも押されていない状態だとSAFEとなる仕様です。

アウターバレルの分解について
E&C 302-EBS COLT M4 CQB-R 10.5インチのアウターバレルの分解については軽く触れておきます。
一般的な電動ガンと同様にフロントサイトを外してアウターバレルを外す事も出来ますが、一番簡単な方法はガスチューブを外してアウターバレル先端部を外すという手法だと思います。



これでアウターバレルはフリーになり、取り外す事が出来ます。
尚、この際にHOPダイヤルを抑える為のワッシャーが落ちてきます。
このワッシャーは従来型には無かったので、追加されたパーツですね。

尚、デルタリングはかなり緩く固定されており、工具無しの手回しでも外す事が出来るレベルでした。

HOPダイヤル周りの仕様は変わらずで、溝はあるものの緩み止めのOリングは無し。
恐らく、HOPダイヤル部に追加されたワッシャーが緩み止めを兼ねているのでしょう。


尚、HOPダイヤル自体の仕様は変わっており溝にイモネジが追加されており、一定量HOPを下げる事が出来なくなっていました。

従来品のE-BOLTは最低HOP状態で弾ポロが発生していたのですが、新型ではそれが起きなくなっていたので、恐らくこのイモネジを追加したのは弾ポロ対策で、HOP無し状態にする事を出来なくしたせいでしょう。
逆に言うと、一般的な凸形状のHOPパッキンに交換したらHOP最低状態でHOPが掛かりすぎるという問題が起きそうなので、HOPパッキンを変更する場合はこのイモネジを外した方が良いと思います。
チャンバー外側に付いているネジは相変わらず2本。
給弾ルート側のネジ穴は使われていないので、これで正解なのでしょう。


HOPアジャスターは2連結された、非常に長いものが付いています。
この辺りの仕様も変更無しですね。

HOPパッキンは相変わらず突起が殆ど付いていない、スリックパッキンと言っても良いレベルのもの。
凸形状は非常に細長い長掛け仕様という、かなり変わった見た目のHOPパッキンが採用されています。


ギュッと押しつぶしても殆ど突起が出ないので、先述の通り従来品ではHOPを最低にすると弾ポロが発生していたのですが、新型ではHOPダイヤルの可動量が制限されているので、この問題が起きなくなっています。
という訳で、2026年6月発売分のE&C E-BOLTを分解、何が変わっているのかを見ていきました。
変更が確認された内部パーツは下記の通りな感じですね。
- ETU基板
- ボルトダンパー用リターンスプリング
- ラックギア(磁石組み込み)
- セクターギア(材質変更無し、金型変更可能性)
- ボルトストップ(磁石が無くなっている)
- HOPダイヤル(稼働量を減らすイモネジ追加)
バラしてみても動作不良の原因はハッキリしませんでしたが、一応色々と改修はされているようです。