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EVOLT RSモデル専用のH.T.G. 無限ブラシレスモーター(製品版)のレビュー

記事作成日:2026年9月9日

以前、『EVOLT RSに対応した新型H.T.G. 無限ブラシレスモーター(試作機)のレビュー』という記事で試作品のモーターを紹介しましたが、製品版が発売されたので、製品版の仕様でもレビューを行います。

EVOLTシリーズ用の無限ブラシレスモーターはEVOLT発売後に発売されているEVOLT専用、EVOLT RS対応バージョンの試作品をそれぞれ紹介しており、詳細な検証も行っているので、当記事は製品版の紹介と組み込み・調整に関する総集編のような内容になっています。

という訳で、こちらが『HTGベーシック MUGEN 無限 ブラシレスモーター EVOLT RSモデル専用 電動ガン用モーター』です。

本製品は無限ブラシレスモーターをベースに東京マルイ製EVOLT RSモデル向けに専用設計された製品で、EVOLTシリーズの駆動に合わせて通常のモーターとは逆回転になっています。
使用バッテリーも7.4V仕様を前提とし、EVOLTの制御特性に最適化されています。

HTGベーシック MUGEN 無限 ブラシレスモーター EVOLT RSモデル専用 電動ガン用モーターhttps://www.hercules-gear.jp/view/item/000000037648

製品版の内容物はモーター本体とL字型のモーター端子、熱収縮チューブとなっています。

H.T.G. 無限ブラシレスモーター EVOLT RSモデル本体はこんな感じ。

EVOLT RS専用モデルである事が分かりやすいように、ブラシレスモーター本体に『RS』と印字されています。
また、エンドベル側には回転数を示す『CW』の印字が入っています。

ピニオンギアはD型、モータータワーにはボールベアリングが組み込まれています。
尚、試作品ではモータータワーが9.5mmから9.6mmに変更されたと紹介しましたが、検証の結果特に変化が見られなかったとの事で、製品版では他のモーターと同じ9.5mmになっています。

エンドベルはこんな感じで、ここはEVOLT専用無限ブラシレスモーターと特に違いはありません。
回転数の切り替えスイッチも付いています。

EVOLT専用とEVOLT RS専用の違いについて

以前から発売されていたEVOLT専用無限ブラシレスモーターとEVOLT RS専用無限ブラシレスモーターは仕様が異なり、基本的にはそれぞれの機種に対応したモーターを選択するのが良いでしょう。
※EVOLT RS専用無限ブラシレスモーターをEVOLTに組み込む事も出来ますが、調整が必要になります。

それぞれのモーターの違いは製品名と見た目で分かります。
EVOLT専用は『htg-motor-008』という製品名で、モータータワーとハウジングのアクセントカラーが銀色になっています。
EVOLT RS専用は『htg-motor-008-rs』という製品名で、モータータワーが黒色、ハウジングのアクセントカラーが金色になっています。

左がEVOLT専用、右がEVOLT RS専用
上がEVOLT専用、下がEVOLT RS専用

エンドベル側の違いは特にありません。(左がEVOLT専用、右がEVOLT RS専用)

EVOLT RS用無限ブラシレスモーターを使用する上で必要な加工について

まず、EVOLT RSに本製品を組み込むには下記の加工が必要になります。

  • モーター端子をY字端子からL字の110ファストン端子に変更
  • グリップ底蓋の加工

必要な工具は下記の通り

  • はんだごて+はんだ(必須)
  • フラックス(可能であれば)
  • 電工ペンチ(無ければハサミとカッターナイフでも可)
  • ラジオペンチ(端子を曲げる際にあると便利)
  • 熱収縮チューブ(モーターに付属するので基本的には不要)

STEP1:純正のY端子を切断、被覆を剥いて熱収縮チューブを通す

Y端子を根本で切断し、L字のファストン端子を取り付ける為に被覆を剥いておきます。

このタイミングで熱収縮チューブを配線に通しておきます。
L字のファストン端子を取り付けてしまうと、熱収縮チューブを取り付ける事が出来なくなるので、先に差し込んでおかないと詰みます。

STEP2:ファストン端子の取り付けとはんだ付け

配線の被覆の部分でカシメた後、配線の先端部を折り返して配線の先端部も軽くカシメておきます。

続いて、配線の先端部をはんだ付けします。
かしめたファストン端子にはんだ付けをするのはご法度とされている事がありますが、今回は配線を確実に端子に接続した状態にする為に必要な措置となります。

尚、この後のステップで端子を折り曲げてコンパクトにする必要がある為、この際ハンダは必要最低限にしておきます。
盛りすぎ注意です。

STEP3:熱収縮チューブの取り付けと端子の折り曲げ

最後に熱収縮チューブを取り付けます。
元々配線に差し込んでいた熱収縮チューブに加え、端子の先端部にも取り付けます。

はんだ付けしている部分が剥き出しになっていますが、ここで端子を折り曲げます。
この処理をしないとグリップの底蓋と端子が干渉してしまいます。

STEP4:グリップの底蓋の加工

続いて、グリップの底蓋を加工します。
この加工は純正グリップで必要な措置で、社外製グリップの場合は必要が無い場合があります。

純正グリップの加工には超硬ビットを取り付けたリューターがあると便利ですが、棒ヤスリでも作業は可能です。

まず、加工を行う場所は白く塗った部分です。
この部分の出っ張りがファストン端子及び配線と干渉するので削ります。

底蓋は樹脂で出来ているので超硬ビットがあれば数十秒あれば終わる作業ですが、結構硬い樹脂な事もあって手作業だと結構大変かも知れません。

こういった加工が必要になるので、組み込みの難易度は通常のモーターよりも高めとなっているので注意が必要です。

尚、加工した後で通常のブラシモーター(EG1000BR)に戻す事も可能でが、Y端子をブラシホルダーにネジ止めする方法ではなく、モーターピンを使用する固定方法になります。

磁石の位置変更について

上記はモーターをグリップに取り付ける為に必要な加工を紹介しましたが、EVOLT RS専用無限ブラシレスモーターを使用するにはギアボックス側も触る必要があります。
この作業はHモードでもLモードでも必要になります。

作業内容はEVOLT専用無限ブラシレスモーターでLモードを使用する場合と同様で、カットオフ検知用の磁石の位置を変更する必要があります。

EVOLT RS専用無限ブラシレスモーターを使用するにはこの磁石の位置を赤矢印の所に移動させます。
これにより、大きなオーバーランが発生せずに使用する事が出来ますが、若干ローディングノズルが後退した状態でセクターギアが停止するようになります。
尚、ギアの停止位置はHモードでもLモードでも特に変わりはありませんでした。

写真の通り、タペットプレートを動作させる為のパーツが少し後退した状態でセクターギアが停止する為、若干ローディングノズルが引かれた状態になります。
ほんの数ミリ程度なので、給弾不良が起きたり二重給弾が起きたりするほどの物では無いですが、この状態でマガジンを入れ替えると初弾が装填されずに空打ちになります。

本来のノズル停止位置(ノズル前進状態)
カットオフ後はノズルが少し引かれた状態で停止する

また、この状態でテイクダウンした後アッパーレシーバーを閉じるとノズルを後退させるタペットプレート的なパーツがアッパーレシーバーに干渉して閉じる事が出来ないので、ギアを指で押すなどして逆回転させてタペットプレートの位置を定位置に戻す必要があります。

左がセクターギア停止状態のタペットプレート位置。
右の図の通りギアを回し、タペットプレートを定位置に戻す必要がある。

この問題を解決するにはM2.5x5mmの六角穴付きボルトを使用する必要があります。
試作品をレビューした際は同梱頂いていましたが、製品版では同梱されていない為、微調整を行いたい場合は別途購入する必要があります。

尚、純正の固定ネジがタップネジなのに対し、六角穴付きボルトはミリネジの為ネジ山を彫りながら取り付ける事になります。
そのため純正ネジと六角穴付きボルトを何度も交互に組み替えたりしているとネジ穴がどんどん駄目になっていくので、基本的に何度も組み替えるような事はしない方が良さそうです。

ネジの取り付け位置については試作品の検証で行った通り、1’の位置(デフォルトの位置と2の間)が良いでしょう。

六角穴付きボルトに置き換えると、ネジ頭の先端が若干飛び出します。

この飛び出し量(約0.5mm)分ネジ頭を削る必要があります。
削ったネジをセクターギアに取り付け、六角穴に同梱されている磁石を取り付けます。

尚、磁石を取り付ける際には極性に気をつける必要があります。
元々取り付けられている磁石と同じ向きに取り付けないと、検知エラーを起こしてカットオフされなくなってしまいます。
※EVOLTの安全装置として一定時間カットオフ検知が行われなかった場合、ギアが停止するので、エラーになるまで回り続けます。

この通り、磁石の大きさはかなり小さく、ネジやセクターギアに引っ張られてしまうので取付時にクルッと回転してしまわないように気をつけながら取り付ける必要があります。

尚、ネジ頭に取り付けた磁石を取り外すには極性を合わせたより磁力の強いネオジウム磁石を別途用意する必要があります。
取り付けた磁石を取り外せないとネジ位置を変更する事すら出来なくなります。

1’の位置にネオジウム磁石を取り付ける事により、HモードでもLモードでもギアをオーバーランさせずに停止させる事が出るようになります。

組み込み後の動作検証について

という訳で、組み込み後の動作について紹介します。

検証に使用したバッテリーは東京マルイ MS・LiPoバッテリー スティックタイプ(7.4V 800mAh)になります。

まずは出荷状態設定であるHモードから。
こちらはモーターが最大の回転数になっているモードで、明らかなサイクル向上を体感出来ます。
また、モーターの立ち上がりも非常に速く、勢い良くピストン及びリコイルウェイトが動いている事を感じる事が出来ます。

リコイルウェイトの移動速度が上がる事によってリコイルショックも強くなっていると思われます。

フルオートの発射サイクルは毎秒21.6発になりました。
純正状態の発射サイクルが秒間16.2発なので、毎秒5.4発の発射サイクルUPになります。

続いて、回転数が控えめになるLモードの動作です。
立ち上がりの速度はHモードより控えめですが純正モーターと比べると明らかな速さを感じます。
個人的にはLモードでも十分ブラシレスモーターの恩恵を感じる事が出来るのと、発射サイクルもいい感じなので、Lモードの方が好きですね。

発射サイクルは毎秒17.5発と、毎秒1.3発のサイクルUP。
ほぼ誤差レベルの変化なので、純正に近い発射サイクルでありながら、ギアの立ち上がりの向上を体感出来る仕様になります。


という訳で、EVOLT RSモデル専用のH.T.G. 無限ブラシレスモーター(製品版)のレビューは以上になります。

HTGベーシック MUGEN 無限 ブラシレスモーター EVOLT RSモデル専用 電動ガン用モーターhttps://www.hercules-gear.jp/view/item/000000037648