
VectorOptics コンパクトマグニファイア、MARVERICK 3×22 Magnifier Mini(SCMF-35)のレビュー
記事作成日:2025年9月2日
VectorOptics製のコンパクトマグニファイア、MARVERICK 3×22 Magnifier Mini(SCMF-35)をつぼみトレードカンパニー様からお送り頂いたのでレビューしていきます。
本製品は3倍率のマグニファイアで、ハウジングサイズが一般的なマグニファイアよりも小型になっているタイプの製品になります。

また、販売価格が13000円前後と、かなり安価な価格で購入出来るコンパクトマグニファイアである事が特徴と言えるでしょう。
付属品について
内容物はこんな感じ。
マグニファイア本体(スイングマウント付き)とライザープレート、ライザープレート用のネジとL字レンチ、クリーニングクロス、説明書類です。


付属のライザープレート、ネジ、L字レンチはこんな感じ。
このプレートをマグニファイアとスイングマウントの間に差し込む事で、マグニファイアの高さを上げる事が出来ます。
尚、ネジには青色のネジロック剤が塗布されています。

マグニファイア本体の外観レビュー
マグニファイア本体はこんな感じで、MAVERICK-IV 1×20 レッドドットサイトのようにラバーで出来たカバーでハウジング全体が覆われています。


対物レンズ側はこんな感じで、ハウジングサイズに対して少し小さめなレンズが付いています。
レンズサイズは22mm。

ハウジング左側面にはVector Opticsのロゴが入っています。

バーティカルアジャストダイヤル・ホリゾンタルアジャストダイヤルはそれぞれカバーが付いています。


カバーを外すとこんな感じ。

カバーの上面がマイナスドライバーになっており、逆側にする事でダイヤルを回す事が出来ます。
尚、ダイヤルはカチカチとしたクリック感があるものです。

ダイヤルの操作感はドットサイトのエレベーションダイヤル・ウィンテージダイヤルと同じ感じですね。
尚、ダイヤルの調整幅は上下左右共に最大90MOAとの事です。
接眼レンズはこんな感じで、視度調整ノブが付いています。

マウントはこんな感じで、プランジャーを使ったボタン無しのスイングマウントが付いています。
ただし、プランジャーのテンションは少し柔らかめで、EoTechなどの「カチン!」とガッツリロックされるような感触はありません。
尚、20mmレールへの取り付け部はQDレバー仕様で、レバーの反対側に調整用のネジが付いています。



ワンタッチでマグニファイアのON・OFFを切り替える事が出来るので楽ですし、QDレバーにより着脱が容易に行えるのも良いですね。
尚、QDレバーの調整幅は結構広めで、寸法がおかしいレールでもある程度は取り付けが可能なように感じました。
ライザープレートとスイングマウントの互換性について
純正の状態はAbsolute Co-Witnessの高さ(約1.41インチ)になっていますが、付属のライザープレートを取り付ける事で、Lower 1/3 Co-Witness(約1.53インチ)にする事が出来ます。


ライザープレートを使うには付属の長いネジを使用する必要があります。
写真左がライザープレート無し用のネジ、右がライザープレート使用時に使う長いネジです。

スイングマウントからマグニファイアを取り外すとこんな感じ。
ネジ穴はワイヤーインサートで補強されている事が分かります。

ライザープレートを取り付けるとこんな感じ。


尚、取り付けには付属のL字レンチが使えます。

本製品のフットプリントはEoTechやVortex、SIG SAUER、Trijiconなどの多くのメーカーで採用されている規格と互換があり、他社製のスイングマウントに取り付ける事も出来ると思います。
ただし、ハウジングのサイズによって合う・合わないがあるので、何にでも取り付けられる訳では無く、特にEoTech G33用/G43専用のUNITY FASTマウントなどに取り付けられるかは不明です。
こちらはEoTech G43のスイングマウントを取り付けた様子です。


レンズコーティングと除いた時の様子について
対物レンズ、接眼レンズには共にグリーンマルチコートが施されています。


対物レンズ内側からはプリズムの構造やハウジング内側のネジなどが確認出来ます。



覗くとこんな感じ。
割と覗きやすいレンズでマグニファイアにしてはフチも薄めな印象があります。

視点を上下左右に動かすとこんな感じ。
アイボックスはよくあるマグニファイア並でそんなに広くは無いですが、別に狭くも無いといった感じ。
この広さが割と覗きやすいと感じるものだと思います。

尚、プリズムサイトなのでケラレ方が少し独特です。
例えば、適切なアイレリーフよりも遠にすると、このようにケラレます。
こういうケラレ方はプリズムを用いる光学サイト特有ですね。

アイレリーフについて
アイレリーフに関しては大体80mm程度あります。
一番アイボックスが広くなる距離だと70mm程度かなといった感じ。
AR15系だとマグニファイアをレシーバーの一番うしろに取り付けた状態で、伸縮ストックを一番短くした所が最も覗きやすいですが、6ポジションストックで2ポジションほど後ろにした状態でも若干顔を前かがみな感じにすれば覗けます。
これ以上後ろにするとかなり覗きづらくなりますし、覗く事自体が無理になります。


コンパクトマグニファイアを使った事がある方ならわかると思いますが、割と無難なアイレリーフを持っている事が分かると思います。
尚、SIG SAUERのミニマリスト・ミニストック位の短い長さのストックなら、リアサイトの前に取り付ける事も出来ます。
このスタイルでも少し前かがみになれば十分覗けます。

20mmレールへの取付時の注意点について
本製品は20mmレールとの相性もありますが、スイングマウントの問題で少し傾いて取り付いてしまいます。
スイングマウントの製品ではよくあるのですが、本製品は結構傾きが強かったので一応紹介しておきます。

これでも使用上の問題はありませんが、気になる人は気になると思います。
各種ドットサイトとの相性について
という訳で、ドットサイトと組み合わせた際の相性チェックを行っていきます。
とりあえず手元にあるVector Optics製の各種モデルで比較していきます。
左から順に、MARVERICK-Ⅱ 1×25 GENⅡ(SCRD-72)、SCRAPPER 1×20 MICRO(SCRD-69)、SCRAPPER 1×25 MICRO(SCRD-74)、MARVERICK-Ⅱ PLUS 1×22 DBR(SCRD-PD12)、NAUTILUS 1×30(SCRD-D26)の5機種で、全て純正のハイマウントを取り付けています。

MARVERICK-Ⅱ 1×25 GENⅡ(SCRD-72)はライザープレート無しの状態と組み合わせる事が可能です。


SCRAPPER 1×20 MICRO(SCRD-69)もライザープレート無しの状態と組み合わせる事が可能です。


SCRAPPER 1×25 MICRO(SCRD-74)もライザープレート無しの状態と組み合わせる事が可能です。


MARVERICK-Ⅱ PLUS 1×22 DBR(SCRD-PD12)はライザープレートを入れる事で高さが合います。


NAUTILUS 1×30(SCRD-D26)はライザープレート無しの状態と組み合わせる事が可能です。


他のドットサイトだとライザープレート無しだとAbsolute Co-Witness(約1.41インチ)、ライザープレート有りだとLower 1/3 Co-Witness(約1.53インチ)といった具合に、一般的な高さの2種類の高さと組み合わせる事が可能となっています。
マグニファイアなので、多少上下のズレがあってもホリゾンタルアジャストダイヤルを使う事である程度補正する事が可能なので、そこまで高さについてはシビアではありません。(最悪0.5インチ程度ズレていても使える場合が多いです)
例えばEoTech EXPS3と組み合わせるとこんな感じになります。
EXPS3はLower 1/3 Co-Witnessの高さの製品です。


スイングマウントを倒すとこんな感じになります。

プリズムサイトとの組み合わせについて
1倍プリズムサイトとマグニファイアを組み合わせるという需要があるようなので、一応紹介しておきますが、基本的に一部のメーカーを除いてプリズムサイトとマグニファイアを組み合わせる事は出来ません。
Vector Optics製のプリズムサイトもマグニファイアとの組み合わせには対応しておらず、どうしても使いたい場合はプリズムサイトの前側にマグニファイアを配置する必要があります。
例えば、Paragon 1×18 X-Micro(SCPS-M10)と組み合わせようとすると、このようなレイアウトになります。
このプリズムサイトはアイレリーフが長いのでレシーバー中央あたりに配置する必要があります。
また、マグニファイアはアイレリーフを確保する為にプリズムサイトよりも大きく前側に取り付ける必要があるので、ハンドガード上のレールに取り付ける必要がありました。

この状態であれば、プリズムサイトとマグニファイアを併用する事が出来ます。


プリズムサイトの後ろにマグニファイアを設置すると、マグニファイアに合わせてプリズムサイト側の視度調整を行う必要があり、マグニファイアを倒した時にぼやけてしまうという問題が発生します。
マグニファイアとプリズムサイトを両立させたいなら、マグニファイアを前側に取り付ける必要があるという訳です。
これは本製品に限らず多くのプリズムサイトとマグニファイアの組み合わせで起きる、光学サイトとしての仕様で、この問題を回避しているメーカーは自分はPrimaryArms社製品以外では見たことが無いです。
という訳で、VectorOptics コンパクトマグニファイア、MARVERICK 3×22 Magnifier Mini(SCMF-35)のレビューは以上になります。
この価格では一番使いやすいコンパクトマグニファイアだと思います。
というか、12000円〜13000円程度の価格帯だとノーブランド系レプリカマグニファイアの価格帯でもあるので、その価格帯でこのレベルのマグニファイアを製品化出来ているというのはかなりコストパフォマンスが高い製品だと言えると思います。
スイングマウントの出来も良いですし…。

