
HOLOSUN 403/503シリーズの後継機種、ARO-MRS-RDのレビュー
記事作成日:2025年11月14日
HOLOSUN製T1クローン、HS403、HE403、HS503、HE503シリーズの後継機種として登場したHOLOSUN ARO(Advanced Rifle Optic)シリーズのサークル・レッドレティクルモデル、ARO-MRS-RDを買ってみました。

HOLOSUN/ホロサン ドットサイト ARO-MRS-RD
HOLOSUN AROシリーズは現在大きく分けて『ARO』と『ARO-EVO』の2種類が存在します。
AROをベースモデルとすると、ARO-EVOにはソーラーパネルが付いており、バッテリー無しの状態でも使う事が出来るモデルとなっています。
また、対物レンズサイズが26mmとAROの22mmより少し大きいのが特徴です。
他にも、輝度調節がAROが10段階+NVモード2段階なのに対し、ARO-EVOは8段階+NVモード4段階と、ARO-EVOの方がNVモードの調整幅が広いという特徴があります。
AROは2MOAドットのみのモデルと『ARO-MRS』という65MOAサークル表示が可能なモデルの2種類、ARO-EVOには2MOAドットのみのモデルと、『ARO-EVO-SPR』というマークスマンライフル用にBDCレティクルが搭載されているモデルが存在します。
また、それぞれレッドレティクル(RD)、グリーンレティクル(GR)、ゴールドレティクル(GD)の3色のレティクルカラーが用意されています。
そんなこんなで、AROシリーズは2025年11月現在、12種類のモデルが存在します。
付属品について
内容物はこんな感じ。
おなじみの横スライドして樹脂製のパッケージを取り出す仕様です。


付属品はドットサイト本体(レンズカバー、ハイマウントベース付き)、ローマウントベース、予備のバッテリースロット、クリーニングクロス、ドライバー、スパナ、説明書、保証書です。

ドライバーとスパナは箱の底に埋まっています。


外観レビュー
HOLOSUN ARO-MRS-RDの外観はこんな感じで、ラバー製のレンズ保護カバーが付いています。
側面には注意書きが記載されたシールが貼られています。


キャップを外すとこんな感じ。


対物レンズ側はこんな感じで、内側には反射防止の段差が付いています。
AROのレンズは従来のHS/HE x03系と同じ22mmで、外径は30.1mmでした。


ハウジング上面に付いているラバー製のボタンはこんな感じ。
+と-のボタンがあり、電源ON/OFFや輝度調節以外にも色々な機能が付いています。

- 電源ON:電源OFF状態で+or-長押し
- 電源OFF:電源ON状態で+、-同時押し
- レティクル切り替え:電源ON状態で-長押し
- スリープモード設定:電源ON状態で+長押し、その後+ or -を長押しで選択+、-同時長押しで決定
- 輝度上げ:電源ON状態で+単押し
- 輝度下げ:電源ON状態で-単押し
尚、輝度は可視光10段階、不可視光(NVモード)2段階の計12段階で調整が可能です。
ハウジング左側面にはHOLOSUNのロゴが付いており、底部側には製品名とシリアルNOが記載されています。

ハウジング右側にもHOLOSUNのロゴが入っており、底部にはバッテリースロットが付いています。
尚、バッテリースロット脇には電池の挿入向きに関する注意書きが印刷されているのですが、デカい…。
もうちょっと何とかならなかったんでしょうかね。
後、「+は上向きじゃないよ」という注意書きなんですが、この表記も分かり辛い気がします。


とは言え、分からなくもなく、「電源が入らない、壊れている」という問い合わせの多くが電池の向きを間違えている物らしいです。
そんなこんなで、こういう目立つ形での印字が行われているのかも知れないです。
バッテリースロットは2本のネジを緩める事で空ける事が出来ます。
中にはPanasonic製のCR2032が入っていました。


バッテリーは+側(CR2032と印字されている側)を下向きにして挿入します。

エレベーションダイヤルとウィンテージダイヤルはそれぞれこんな感じで、マインスイーパーを使って調節する仕様です。
しっかりしたクリック感のあるダイヤルで、硬くもなく柔らかくもない程よい感じ。


1クリック辺りの稼働量は0.5MOAで、最大50MOA動かす事が出来ます。
対物レンズ側はこんな感じで、接眼レンズ側と同様に反射防止の段差が付いています。

マウントについて
本体に付属しているマウントはこんな感じで「I」のような形をしたスリムなデザインの物が付いています。


マウントの高さは低いように見えますが、AROはハウジング底部にバッテリースロットが付いている都合上、この高さのマウントでも1.63インチ(Lower 1/3 cowitness)の高さになります。
側面に付いているナットを回してレールをクランプする仕様で、付属工具であるスパナはここで使用します。
マウントベースはピカティニーレールに取り付ける為の形状になっているので、特殊な規格のレールやウィーバーレールへの取り付けは出来ない場合があります。

マウントベースを取り外すとこんな感じ。
マウントは4つのネジで固定されており、フットプリントはAimpoint micro T1/T2互換形状です。

付属のローマウントベースと並べるとこんな感じ。
ローマウントベースだからと言って汎用品が付属する訳ではなく、本製品のデザインが踏襲されています。


尚、ローマウントベース取付時は1.055インチの高さになります。
ローマウントベースの方もピカティニーレール規格に準拠する形状になっています。

尚、基部が少し幅広なのでAimpoint micro T1/T2用のマウント(SCALARWORKS LEAP/01)を取り付けるとこんな感じで、少しハウジングが飛び出した感じになります。


レンズコーティングとレティクル照射部について
対物レンズ側はHOLOSUN製品らしい薄めのルビーコート、接眼レンズ側は緑系のコーティングが施されています。


レティクル照射部は底部に付いています。


覗いた時の様子とレティクルについて
覗いた時の様子はこんな感じ。
比較的透明度の高いレンズで、レティクル照射部もかなり隠れているので視野も広めです。
22mmのレンズサイズを活かす事が出来る設計になっています。

レティクルはこんな感じ。
本製品は65MOAサークル+2MOAドットと、2MOAドット単体の2種類の表示を切り替える事が出来ます。


尚、65MOAサークル表示のレティクルを拡大するとこんな感じ。
綺麗な形をしていますね。(実は昔のHOLOSUN製品は歪んでいる個体があった)

尚、最大輝度まで上げると真っ赤に光る程度には明るくなります。

レンズの歪みとパララックス検証
という訳で、いつも通り2.5m先からモニターを覗いてレンズの歪みとパララックス検証を行います。
まずは普通にまっすぐ覗いた時の様子ですが、気になるような歪みは一切ありません。

この状態で視点を上下左右に動かすとこんな感じ。
パララックスに関しては基準としている円からははみ出ない程度なので、十分に実用的なズレで収まっているようです。

また、視点を動かした場合でも像が歪むような事はほぼありません。
自然な両目照準が出来ます。
HOLOSUN AROのデザインについて
本製品のデザインは同社のマグニファイアに近しい物があります。
なんなら、ARO-EVO-SPRの方とは対物/接眼レンズ周りのデザインも良く似ているのでより相性は良いと思います。

昔の製品から並べるとこんな感じ。
こう見ると結構色々なデザインがありますね。
リフレックスサイトであるHS510cはちょっとイレギュラーですが…。


ちなみに、初期のT1クローン製品であるHS403Aと比べるとこんな感じ。
だいぶ変わりましたね。
また、レンズの透明度はかなり上がっています。


銃に取り付けた様子
とりあえず、直近で使おうと思っているB&T Air/ARCHWICK APC9 PROに取り付けてみました。
まあ、デザインは少し変わっていますがAimpoint micro T1/T2系のサイズ感なのでそんなに気になるような事は無く、相性良く使えると思います。


という訳で、HOLOSUN ARO-MRS-RDのレビューは以上になります。


