
HTG Airsoft M4E1 ATOM Replica Toyの分解レビュー
記事作成日:2026年2月7日
先日開封レビュー記事を書いたHTG Airsoft製電動ガン、『M4E1 ATOM Replica Toy』を分解していきます。

尚、当記事で紹介するのは一般販売向けの物では無く、先行量産分の製品です。
一般販売向けモデルとは一部仕様が異なっている可能性がありますので、その点ご了承下さい。
テイクダウン
M4E1 ATOMのテイクダウンは一般的なメタルフレームのスタンダード電動ガンと同様にピポッドピンを抜いてアッパーレシーバーを前側にスライドさせる形になります。


スタンダード電動ガンとの違いはチャージングハンドルがメカボックス上部に引っかかった状態になっている所です。

ちなみにピポッドピンとロアレシーバー側にはプランジャーを入れる為の溝や穴が空いていますが、入っていません。
脱落するような緩さはありませんが、抜け止めのピンは追加してあげても良い気がします。


という訳で、まずはアッパーレシーバー側のパーツから分解、確認していきます。
インナーバレル・チャンバーについて
アッパーレシーバーからインナーバレルを抜きます。
インナーバレルは特に固定されている訳ではなく、アウターバレルに刺さっているだけなので、マズル側から棒状の物で押し出す事で抜く事が出来ます。


M4E1 ATOMのチャンバーはこんな感じで、削り出しのアルミで出来ています。
チャンバー自体はOリングで固定されており、見た目はMWSのチャンバーに近いです。(HOPアームが伸びていないという違いはある)

チャンバー前側に付いているOリング、チャンバー自体の固定に使われているOリングをそれぞれ外し、チャンバーを開きました。
チャンバー内部は粘度の低いグリスがかなり付着しており、恐らくノズルから吹き出したグリスだと思います。


グリスはインナーバレル内部にも結構付着していたので、ある程度動作させた後にバレルクリーニングを行った方が良さそうな気がします。
HOPアジャスターとHOPクッションを外しました。
HOPアジャスターは先端が円錐状になっているイモネジによって下方向にスライド、クッションゴムを垂直に押し出すという構造になっています。
クッションゴムは『4UAD(QUAD/クアッド)4UANTUM フリクション Pro ホップパッキン』に付属する面押しタイプです。


HOPパッキンは『4UAD(QUAD/クアッド)4UANTUM フリクション Pro ホップパッキン』です。
このパッキンの採用は商品説明にも記載されています。
単品購入すると1750円(2026年2月現在、Amazon.co.jp価格)のHOPパッキンです。



こちらのHOPパッキンは高耐久かつBB弾に対して強い回転を掛ける事が出来るのが特徴で、『接触面は、0.48gまでの重量のBB弾でも十分な摩擦力を提供しつつも、面積がコンパクトに抑えられています。 これにより、BB弾との接触位置のズレによるフライヤーの発生を抑え、フラットで一貫した正確な弾道を得ることができます。』という商品説明にもなっている通り、HOPの突起は前後左右に広く、そして薄い事が特徴です。
インナーバレルは真鍮製で長さは375mm。
形状はGBB系互換と商品説明には記載されていますが、東京マルイのGBB系インナーバレルとは若干溝の幅とかが違っているので、インナーバレルを交換しようと思っている場合は注意が必要です。

マズル側には程よいテーパーが掛かっており、ガタ取り用のOリングを取り付ける溝も付いていますが、Oリングは付いていません。
HOP窓はかなり広めで全体的に面取りされています。
末端部が大きく丸まっているのも特徴ですね。



尚、HOP窓側には複数の溝が付いていますが、チャンバーとの固定に使用されるのは、HOPパッキンを引っ掛ける溝の手前に付いている幅広の溝だけです。
この溝は結構幅広で、2.6mmあります。

ハンドガード、アウターバレルの取り外し
続いて、アッパーレシーバーからハンドガードやアウターバレルなど、フロント側のパーツを外していきます。
まずフラッシュハイダーを外しました。
フラッシュハイダーはアウターバレル先端に14mm逆ネジで固定されており、緩み止めのイモネジが付いています。
また、アウターバレルとフラッシュハイダーの間にはクラッシュナット風のスペーサー+Oリング2個が付いています。

続いて、ハンドガードとアッパーレシーバーのガタ取りをしている2本のイモネジを緩め、ハンドガード基部の固定に使われている2本のネジを外します。
そのままハンドガードを前にスライドさせると、ハンドガードを取り外す事が出来ます。


アウターバレルに付いているガスブロックを外します。
ガスブロックは底部のイモネジ2本で固定されており、アウターバレルにはイモネジの痕が計4個付いていました。
多分ガスブロックがズレて固定されちゃったのを直したんだと思います。


続いて、バレルナットを外します。
バレルナットには回しやすくする為の切れ込みや穴などが空いていないので、どうやって回せば良いんだ?と思ったのですが、手で掴んで軽く回してみたら簡単に回りました。
あんまりガチガチには固定されていないようです。


アウターバレル基部はこんな感じで、スタンダード電動ガンのバレル基部とちょっと似ていますが違う形状をしています。
恐らく専用の形状かと思われます。



ダストカバーはシャフトを抜けば外れるのですが、通常のAR15系レシーバーと違って片側から押して抜く事が出来ないので、レシーバーを叩いた衝撃でシャフトを少し飛び出させてそのまま引っこ抜きました。


バレル基部はこんな感じで、ネジ山は一度リタップされたような見た目をしています。
アッパーレシーバーの形状はスタンダード電動ガンに似ていますが、これまた各部の削り込みが異なるので独自仕様かと思われます。


スタンダード電動ガンのアッパーレシーバーを流用しようと思えば出来そうですが、機械加工が必要になると思うので、かなり大変だと思います。
チャージングハンドルについて
冒頭で紹介しましたが、M4E1 ATOMのチャージングハンドルはメカボックス上部に引っかかった状態になっています。
これまた変わった見た目のチャージングハンドルで、スタンダード電動ガンともGBBなどのリアル形状とも異なる形状をしています。


AAFクローン系の電動ガンはこの形状のチャージングハンドルを採用しているようなので、もしかしたら互換性のある社外パーツがあるかも知れませんが、種類は相当少ないと思われます。
グリップの取り外し
ロアレシーバーからグリップを外していきます。
スタンダード電動ガン用のグリップなので、そんなに特殊な事は無いです。
まず底蓋を固定しているネジを外します。
B5スタイルのグリップ固定ネジは前側の1本のみで、後ろ側はグリップ内側の溝に引っかかって固定されています。
グリップ内部を見ると、モーターが大きく傾いた状態で入っている事が分かります。


組み込まれているモーターはHTGベーシック 無限ブラシレスモーター STD 28K。
11.1Vで28000RPMの回転数があるブラシレスモーターで、11,000円(2026年2月現在、Amazon.co.jp価格)のモーターです。


HTGベーシック MUGEN STD 無限 ブラシレスモーター スタンダード ロング 28K 電動ガン用モーター 電子トリガー対応
グリップ内側に付いている4本のネジを外し、グリップをロアレシーバーから取り外します。
これらのネジにはよく+ネジが使われるのですが、本製品は2mmの六角ネジでした。

尚、グリップ内側には角度調整用に座金が接着されていました。
こちらはモーターの角度をあわせる為の物で、自分もよくモーターの角度やグリップとメカボックスのクリアランス調整の為にやります。

ロアレシーバーからメカボックスの取り外し
続いて、メカボックスをロアレシーバーから取り外していきます。
まず、マガジンキャッチを外しました。
マガジンキャッチもスタンダード電動ガン互換と思われます。


続いて、『ハンマーピン』『テイクダウンピン』『ボルトリリースボタン』を外します。
ハンマーピンの片側にはローレット加工が施されているので、レシーバー左側から右側に飛び出させるように叩き出します。
テイクダウンピンは抜け防止の為に軽く接着されているので、ちょっと強めに叩く必要がありました。
ボルトリリースボタンは1.3mmの六角レンチを使ってシャフト代わりのイモネジを外す事で取り外せます。



尚、テイクダウンピンに関してはピポッドピンのような溝は付いておらず、レシーバーにもプランジャーを仕込めそうな箇所が無かったです。
『グリップ』、『マガジンキャッチ』、『ハンマーピン』、『テイクダウンピン』、『ボルトリリースボタン』を外す事でメカボックスを取り外す事が出来るようになります。
尚、ストックチューブに関しては、説明書に注意書きがあり、「ストックパイプの脱着作業は、必ずギアボックスをロアフレームから取り外した状態で行って下さい」と記載されていたので、ストックチューブは外さないでおきました。
これは恐らくですがストックチューブ側に伸びている配線を傷つけないようにする為の物ではないかと思われます。
ロアレシーバーからメカボックスを取り外すには少しコツが入りました。
まず、配線とメカボックスが干渉して抜けづらい事があるので、配線をしっかりピンと張って伸ばします。
その状態でメカボックスを少しストックチューブ側にズラし、後ろから引っ張り上げます。


これでロアレシーバーからメカボックスを取り外す事が出来ます。
メカボックスの左右はこんな感じで、AAFの系譜を感じます。


こちらがAAFのメカボックス。
細かく比較していくと、完全コピーという訳ではなく、アレンジされている箇所がある事が分かります。
ただし、特徴的なピストン・シリンダーのデザイン、基板のレイアウトなどはそっくりです。

ストックチューブの取り外し
メカボックスの分解の前にストックチューブを外します。

まず、ロアレシーバー上部に付いているイモネジを緩め、キャッスルナットも緩めます。
その後、ストックチューブを反時計回りに回す事で取り外す事が出来ます。


スタンダード電動ガンのレシーバー寸法にねじ切りをしている事もあって、かなり無茶な構造になっていると思います。
一番厚みのあるレシーバー上部と側面でも4山しか無いですし、肉薄な下部側は2山しか無いです。
そして、ストックは3山位を使ってアッパーレシーバーに固定されています。


ストックチューブ側はこんな感じで、スタンダード電動ガン用そのもので、内側にはストックをレシーバーにネジ止めする為の構造も確認出来ます。

メカボックスを分解していきます。
最後にメカボックスの分解です。
まずセレクタープレートを外しました。
セレクタープレートの検知スイッチは後ろ側に付いています。(セミ用、フル用で各1個検知スイッチが設置されている)


続いて、メカボックス側面の基板を外しました。
尚、メカボックス後ろ側、セレクタープレート検知用のスイッチと、バッテリーやモーターへの配線が繋がっている基板の方も外せそうだったのですが、メカボックスに引っかかってうまく外せなかったので一旦この段階では外さないでおきました。


※配線が繋がっている側の基板と8ピンで繋がっているので要注意

基板についての詳細は後述します。
次にメカボックス上部、シリンダー(ボルト)のガイドレール兼リターンスプリングになっているパーツを外しました。
写真赤矢印部のネジを外し、貫通しているシャフトを抜きます。


尚、これらのネジは少し緩めに固定されていました。
説明書の注意書きでも「リターンスプリングガイドを止めるネジは強く締めないで下さい」と記載されているので、組立時には締込み過ぎ注意です。
次にメカボックス後部のスプリングガイドの固定に使われているネジを外しました。
QDスプリング仕様だとありがたかったんですがねぇ…。

スプリングガイド根本の直ぐ脇にはピストンを引っ掛けるラッチも付いていますし、流石にこの形状でQD化は難しいでしょうか…。
その後、メカボックスの側面に付いているネジを外していきます。
ネジは全部で6個。
長さや太さが微妙に異なっているので組み上げる際に注意が必要です。

メカボックスを開くとこんな感じ。
見知ったパーツはギア位で、それ以外は独自パーツだらけである事が分かります。
尚、軸受はボールベアリングの9mmサイズ。
かなりの負荷にも耐えれそうです。


とりあえずピストンスプリングを外しました。
M4E1 ATOMのピストンスプリングは自由長167mm、外径8.96mmとかなり細長いスプリングが組み込まれています。
結構硬めのスプリングになっています。
外径約9mmとなるとVSR10のピストンスプリング(10mm)よりも細いです。



まず、このタイミングでメカボ内側に残っていた基板を外しました。
やっぱりメカボックスに引っかかっていた為、メカボックスを開くまで外せなかっただけのようです。

ピストンとシリンダー(ボルト)を外しました。


ピストンヘッドはこんな感じで、側面吸気タイプのヘッド形状が採用されており、材質は樹脂製。
ピストンヘッドの直径は20mm、Oリングは外径約22mm、太さ約2.4mmとなっていました。


ピストン重量は18gとなっています。
特に錘などは確認出来ませんでした。

尚、シリンダー(ボルト)の重量は68gでした。
この重さの物が前後する為、M4E1 ATOMではリコイルが発生しています。

開封レビューで「感覚的には重めのピストンを組み込んだスタンダード電動ガンで発生する反動に近い」と表現しましたが、本当にそんな感じの重量でした。
シリンダー(ボルト)はいくつかのパーツがくっついており、一旦それらを外しました。


諸々パーツを取り外したシリンダーはこんな感じ。
ノズルなどを外した状態だとシリンダー感が強くなりますね。

ロッキングラグは同梱されていた削り出しパーツと並べてみました。
内蔵されていたロッキングラグは成形樹脂(というか、表面の傷跡からレジンキャストにも見える…)なので、質感が全然違っていますね。


ローディングノズルはこんな感じで、開封時点で分かっていた事ですがかなり変わったデザインをしています。


シリンダーヘッドから伸びているノズルはこんな感じで、恐らくシリンダーと一体型になっています。

シリンダーとピストンを同時に引くラックギアはこんな感じで、シリンダー(ボルト)に引っかかるような感じで固定されています。
焼入れされたスチールと思われ、厚みもあるので強度はかなり高そうな印象があります。


続いて、給弾ルート周りのパーツを外していきます。
シリンダーの動きと連動して動くパーツが付いているので、それも一緒に外します。


給弾ルートはこんな感じです。
先程紹介したロッキングラグと同じで、こちらも内蔵されている物はレジンキャストのような見た目の樹脂製、付属の切削パーツと比べると見た目がだいぶ異なっています。
内蔵の物は手作り感がありますね。


ボルトリリースボタンと連動して動くパーツを外しました。
このパーツには磁石が埋め込まれており、これによりボルトリリースボタンの位置を検知しているようです。


次にトリガーを外しました。
トリガーは見ての通り完全に専用品で、かなり変わった形をしています。


ギアはこんな感じで、こちらは一般的なスタンダード電動ガン用のギアでギア比は18:1(計算してみると18.72:1っぽい)になっています。
セクターギアにネオジウム磁石が組み込まれている事と、タペットプレートを引っ掛ける為の棒が削られているのが普通のギアと異なる所でしょうか。


特にギアに関する不満は無いので、交換する事は無いと思いますが、交換した場合どうなるのかは気になりますね…。
どれくらいの発射サイクルに耐えれるのかとか、ちょっと気にはなります。
ちなみに、物凄い数のシムが挿入されています。
海外製電動ガンを弄ったら「これでもか」という量のシムを突っ込んだりしますが、本製品も似たような状態のようですね。

しかし、ここから分かる事は「しっかりシム調整がされている」という事です。
実際箱出し状態の動作チェックをした時は気になるようなノイズは無く動いていましたからね。
ギアの後ろ側にはカットオフカムによって動くバーが確認出来ます。
このバーが動く事で、ピストンを保持しているラッチが解除されるという仕組みのようです。

連動して動くアームとラッチを外しました。
尚、カットオフカムの回転によって動くバーはメカボックスにネジ止めされているのですがかなり強固に固定されているようで簡単にネジを回せそうになかったので今回は外しませんでした。


M4E1 ATOMに付いている基板について
最後に基板を見ていきます。
M4E1 ATOMに付いている基板は3分割の構成になっており、
- バッテリーの配線、モーターの配線が繋がっており、セレクターレバーの検知スイッチが付いている基板
- IC素子が付いている基板
- トリガー用の検知スイッチとボルトリリースボタン用の磁気センサーが付いている基板
という構成になっており、IC素子が付いている基板とスイッチ類が付いている基板はゴム(Oリング)で固定されています。
それぞれの基板がピンヘッダーとピンソケットで繋がっています。
バッテリーの配線、モーターの配線が繋がっており、セレクターレバーの検知スイッチが付いている基板はこんな感じ。
この基板には8ピンのソケットや配線、スイッチの他、MOSFETが3つ付いています。


IC素子が付いている基板と、トリガー用の検知スイッチとボルトリリースボタン用の磁気センサーが付いている基板はこんな感じで、ゴムで抜けないように連結されています。
2つの基板は2ピン+4ピンで接続されています。
また、8ピンの脇には電動ガンのFCUではあまり目にしない固体電解コンデンサが付いています。


この基板にはトリガースイッチ(検知スイッチ)とボルトリリースボタン検知用の磁気センサー、セクターギア検知用の磁気センサーが搭載されています。



また、何に使うのかは分かりませんが2ピンのコネクタも確認できます。
よくあるのはトレーサー用の電源供給用ですが、本コネクタが何のための物かは不明です。

という訳で、HTG Airsoft M4E1 ATOM Replica Toyの分解レビューは以上になります。
分解で気になった箇所はそこまで多くは無かったです。
やはりHOP調節機構をイモネジから別の方式に変えて欲しいなぁ…とか、QDスプリングガイド仕様になると嬉しいなぁ…とか、ストックチューブの固定がちょっと頼りない気がするなとか、そういう所は改善して欲しいですが、構造的に難しいとは思います…。
一旦、カスタムなどはせず組み立てる予定です。
というのもパーツの交換程度ならまだしも、加工をやってしまうと今後発売される予定のアップグレードパーツの組み込みが出来なくなる可能性がある為です。
アップグレードパーツを組み込んだ事によってどのような変化があるのかも含めてレビューはしていきたいので、とりあえず加工などを行って調整する事はしない予定です。
製品版が発売されたらやるとは思いますが…。
