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HTG Airsoft M4E1 ATOM Replica Toyの実射レビューと給弾の問題解決について

記事作成日:2026年2月11日

先行量産型のHTG Airsoft M4E1 ATOM Replica Toyを先日開催されたエアヲタ5で撃ってきました。
家の中ではBB弾を入れての初速チェックと空打ち程度しか動作をさせていなかったので、始めてのシューティングレンジでの実射レビューとなります。

ターゲットとしてこのような金属の円盤が設置されているので、これを使用しています。

今回検証に使用したBB弾は下記の通り

  • NOROSHI バイオBB弾 0.20g
  • NOROSHI バイオBB弾 0.25g
  • NOROSHI バイオBB弾 0.28g
  • HTG エコプレシジョン バイオBB弾の0.28g
  • HTG ULTIMATE IMPACT バイオBB弾 0.30g
  • HTG ULTIMATE IMPACT バイオBB弾 0.43g

※NOROSHI バイオBB弾のレビューは後日投稿予定

尚、当記事で紹介するのは一般販売向けの物では無く、先行量産分の製品です。
一般販売向けモデルとは一部仕様が異なっている可能性がありますので、その点ご了承下さい。

HOP調節と初速について

まずは20mレンジでのHOP調整とゼロイン調整です。
この時に色々な気づきがありました。

まず、ATOMには『4UAD(QUAD/クアッド)4UANTUM フリクション Pro ホップパッキン』という重量弾向けのHOPパッキンが搭載されており、0.20gなどの軽い弾との相性が良くないのでは?と当初思っていたのですがATOMでは0HOP状態からHOPを上げていく事が出来るのと、浅く長く掛ける事が出来る構造から、0.20g弾をでも全く問題無く使用する事が可能でした。

また、開封レビュー記事でも紹介しましたがATOMはHOPを強くしていくと初速が下がっていきます。
実際に適正HOP状態で撃ってみて分かった事ですが、0.20gを真っ直ぐ飛ばすのであれば初速は92m/s(0.84J程度)程度の初速が出るのですが、0.25gでは76m/s(0.72J程度)、0.28gでは64m/s(0.57J程度)まで落ちてしまいます。

更に0.30gでも一応飛ばす事は出来るものの、初速は56m/s(0.47J)程度まで落ち込んでしまいます。
0.43gは飛ばすの無理でした。(弾詰まりしちゃう)

重量弾向けHOPパッキンが組み込まれているものの、実際に実用出来るのは0.20g〜0.25g程度といった感じでした。

どうしてこのような事が起きるのか、気密はしっかり取られているので、HOPを強くする事によるエアロスの発生は無いと思います。

これの原因はシリンダー容量とインナーバレル長の兼ね合いが大きな理由ではないかと思われます。
ATOMのシリンダー容量は普通の電動ガンに比べるとかなり少ないです。
その上で、長さ375mmという長めのインナーバレルが組み込まれている為、HOPを強くする事でインナーバレル内で失速してしまっているのでは無いかと思われます。

最終的な量産型でどのようなセッティングになるかは分かりませんが、これに関しては、出荷時のセッティングに期待するのではなく、ユーザー側が何gのBB弾に最適化させるかという調整で解決する形が良いかと思います。

幸い、ピストン周りは専用品ですがバレルやHOPパッキンは汎用品ですからね。

自分の場合0.20gを使う機会は弾速チェック位でサバイバルゲームでは基本0.25gか0.28gなので、ちょっと調整を加えた方が良さそうです。
30mチャレンジなどで更に重い弾を使用するなら更なる調整が必要になると思われます。

弾の飛び具合と集弾性について

BB弾ごとの初速についてある程度分かったので、続いて実射性能について見ていきます。
この日は20mレンジでの射撃の他、30mチャレンジも行ったのでその結果を紹介します。

まずは20mでの射撃。
NOROSHI バイオBB 0.28g弾を使用しています。

こんな感じで20m先の金属ターゲットであれば、まあ外す事は無い程度の性能があります。
フルオートはちょっと散りますが、それでもかなり安定していると思います。(BB弾の性能の影響もあると思いますが…)

動作は非常に快適で、キビキビ動いてくれています。

30mチャレンジの結果はこんな感じ。
使用弾はHTG ULTIMATE IMPACT バイオBB弾の0.30gです。
とりあえず10発3セットを的紙に集弾させる事が出来たので、記録にはなりましたが、平均値258mmとそんなに良いスコアにはならず。
とは言え、専用にカスタムせずとも記録に残せるだけの性能はある事が分かりました。

しかし、初速が56.25m/s(0.47J)とものすごく低いです。
強引な射角付けを行わない弾道にしているというのもありますが、ギリギリ30m届いているような弾道で撃っていました。

やっぱり0.30gだと結構きついですね…。

なので0.28gを使ってみたのですが、それでも結構初速は低く、HOPを弱めにかけて74.96m/s(0.78J)で計測してみました。

しかし、十数発に1発程度の頻度でフライヤーが発生するのがどうにもならず、10発3セットを前弾当てる事が出来無かったので、とりあえず1枚だけの結果になりました。

ATOMで重量弾を使うなら、それ用の調整が必須ですね。

弾上がりの問題について

最後に先行量産型らしいトラブルの紹介も発生したので、そちらを紹介します。
ATOMでは重い弾を入れると弾が上がってこなくなる問題が多発しました。
自分の個体だけではなく知り合いのATOMも全く同じ現象が起きていたので、個体差の可能性は低そうに思えます。

この弾上がりの問題が発生するのは0.28gよりも重い弾を使用した時で、0.28gでもたまに発生していました。
0.30gでは頻繁に発生し、フルロードしたマガジンを使うと2/3程度しか撃つ事が出来ず、0.43gに至ってはフルロードしたマガジンで2、3発程度しか連続で撃てないという問題が起きました。

どういう現象が起きるのかと言うと、マガジンに弾が残っているのにも関わらずボルトストップが動作してしまい、撃てなくなります。
マガジンを抜いて残弾数を確認してみると、22発の弾がマガジン内に残っていました。

ボルトストップが掛かったのでマガジンを抜くと、弾が残っている
マガジン内の弾を確認してみると、たくさん残っている事が分かる

ボルトリリースボタンを押し、ボルトが前進した時の衝撃で再度撃てるようになる事もあるのですが、やはり何度もボルトストップが動作するという問題が発生します。

この現象に関しては明確な解決方法が判明しているので、製品版では改善される事でしょう。
これを解決するには給弾ルートのパーツに手を加えます。

まず、ATOM純正の給弾ルート(POM切削バージョン)はこのような形状をしています。

この状態だと、写真の通り0.43gを入れたマガジンを差し込んでも弾が定位置(ローディングノズルが接触する所)まで上がってきません。

そこで給弾ルートのマガジンと接触する部分を写真の通りに加工します。
具体的には給弾口にテーパーを追加し、マガジン側のBB弾を止めておく為のストッパーと接する面を平らにします。

この加工を行う事で0.43g、しかも5発程しか弾を入れていない状態のマガジンを挿してもしっかりBB弾が上まで上がってきてくれるようになり、ローディングノズルによってBB弾を弾く事も出来たので弾上がりの問題は解決しました。

大幅に弾上がりが改善する上に、特にデメリットも無い事から、製品版では予めこの加工が施された状態の給弾ルートパーツが同梱されて出荷されるのだと思われます。


という訳で、HTG Airsoft M4E1 ATOM Replica Toyの実射レビューと給弾の問題解決についての紹介は以上になります。

エアヲタ5の会場ではHTG技術部の方とATOMの感想や起きている事象の報告や、改善策などを協議したりしたので、製品版仕様がどうなるのかが楽しみです。

また、各種補修パーツやボツになったパーツも頂いたので、色々な検証に役立てようと思います。
問題の発見と原因究明、解決策の提示をワンセットで行わないと、先行量産型を手に入れた理由が無いですからね…。