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E&C E-BOLT 633-EBSの内部を弄っていきます(HOPパッキン変更、弾上がり改善、セクターカット、モーター変更)

記事作成日:2026年2月20日

先日開封レビュー記事分解レビュー記事を書いたE&C製E-BOLTシステム搭載電動ガン、633-EBS GEISSELE SMR MK16 URG-I 9.5インチ デザートカラーの内部を弄っていきます。

今回は普通にサバゲーで使う用途で0.25g〜0.28g位のBB弾で問題無く使える構成に出来ればと思い、調整をしていきます。

バレル・チャンバー周りの調整

という訳で、まずはHOP周り。
純正のHOPパッキンはいまいち過ぎるので、今回はテストも兼ねてMIYA一撃を組み込んでみました。
大きめな突起が付いているのが特徴で、右側の回転止めも付いていないHOPパッキンなのでE&C E-BOLTのチャンバーに無加工で取り付ける事が出来ます。
今回購入したのはニトリル50度です。

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そして、純正のHOPアームの動きを確認していた所、HOPを掛けた際にアームがHOPパッキンを押してしまっている事と、HOP無しの状態でもHOPを押し付けてしまっている状態になっている事が分かりました。
純正で殆ど突起の無いHOPパッキンが採用されている理由はこういう所にあったのかも知れません…。

なので、HOPアームを加工しました。
HOPダイヤルと接する面の上側を削ったのと、HOPクッションを取り付ける部分も削りました。
また、HOPクッションの取り付け部はガッツリバリが出ていたので、慣らしました。

HOPパッキンの取り付は問題無く行えましたが、上記加工を行ってもクッションゴムのサイズはだいぶ小さい物じゃないとHOPが飛び出しすぎて駄目だったので、直径2.5mmのシリコンチューブを使用しました。
また、インナーバレルとチャンバーのガタツキが結構あったので、ポリイミドテープを巻いて調整しました。

組み立てたチャンバーはこんな感じ。
尚、バレル先端のガタについては、付属のアウターバレルの内側が若干偏心してしまっており、ガタ取りを行う事が出来なかったので一旦何も無しにしました。
チャンバー側でしっかり固定されているのと、アウターバレルとインナーバレルは接触しない程度のクリアランスが合ったので、下手にガタ取りするより、何もしない方がマシかなと…。

また、アウターバレルの緩み度目のイモネジを追加しました。(何故か純正だと付いていなかった)
強く締め込むとチャンバーを変形させてしまう可能性があるので、緩めに締めてネジロック剤で緩み止めをしています。

という訳で、HOPの突起はこんな感じになりました。
HOP最低の状態でも少し飛び出す感じになっており、HOPを強くするとガッツリ突起が飛び出します。

HOP最低状態
HOP最大状態

給弾ルートの調整

続いて、給弾ルート調整を行っていきます。
開封レビュー時点でも紹介しましたが、E&C E-BOLTは給弾周りに問題があり、弾上がりの悪さに加えて二重給弾が発生しやすかったりといろいろな問題があります。
特に0.25g、0.28g弾使用時にBB弾が上がっていかずボルトストップが誤動作するという問題は改善したい要素でした。

まずは弾上がりを良くしつつ、ちゃんと給弾ルート内でBB弾が停止するように調整してみる事にしました。
多分、これをやれば重量弾が上がっていかないという問題も解決すると思うので…。

行った加工は全部で3つ。
給弾口部の面取り処理と、給弾ルート内のバリ取り(0.5mm位のバリがあった)、そしてBB弾が停止する所に大きな窪みを造りました。
給弾ルート側面に穴が開くギリギリの所まで削りました。

本来なら上部に窪みを設け、そこにBB弾が引っかかるようにしたかったのですが、この給弾ルートの厚み的に上川に弾止めを設ける余裕が無かったので、とりあえず左右に窪みを造り、BB弾が押し上げられた際左右にズレる事で保持できないかと思い、こういう形にしました。

まあ、最悪失敗したとしてもプラリペアで補修すれば良いやという感覚で加工してます。

尚、E-BOLTに搭載されている残弾検知のバーはボルトの動き(ラックギアの動き)と連動しています。
ボルトが後退すると、シアーが解放され、残弾確認のバーが給弾ルート内に飛び出します。
ボルトが前進すると、シアーが押され、残弾確認のバーが給弾ルートから引っ込みます。

この構造を理解しておくのが重要だと思います。

給弾口の面取りと給弾ルート内部のバリ取りによって、引っ掛かりが少なくなりますし、窪みを設ける事で一旦この窪みにBB弾が引っかかるようになったと思います。
少し強めにBB弾を押してもちゃんと引っかかってくれたので、一応改善は出来ているのかな?と思います。

ギア周りの調整

E&C E-BOLTで元気の良いバッテリーを繋げた状態で、バンプファイアを起こしたりフルオートを連続で撃つとギアが噛み込んでしまう問題があったので、それを改善させる為にまずラックギアの2枚目を全部削る事にしました。
ラックギアを削りながら「それならATOMと同じで1最後の1巻いを削ってセクカした方が安定するのでは?」と思い、削りました。
セクターギアも引き始めの1枚を削りました。(引き始めにぶつかるので、前を削りました)

赤矢印部のラックギアを削った
セクターギアも1枚カット

一旦組み込みつつシム調整。
純正状態だとセクターギアにしか入ってなかったシムですが、ちゃんと全体的にシムの具合を見直しました。

グリスアップして、基板やトリガーなどを取り付けました。
また、トリガーの左右にもガタ取り用のシムを追加しています。

シム調整の後、グリスアップ
基板取り付け
トリガーにもシムを足して組み込み

また、このタイミングで気付いたんですが、1枚セクカしたらボルトストップも加工しないと、ボルトストップが効かなくなってしまいますね…。
ラックギアがセクターギアから離れるタイミングではまだボルトストップの上にラックギアが乗っている状態なので、ボルトストップの一部を削らないといけないです。

ラックギアがセクターギアから離れるタイミング
赤印の所を4〜5mm程度削る必要がある

この加工はまた今度やろうと思います。(まずは今回やろうとしている事が出来ているのかの確認をしたかった)

ピストン、シリンダーの調整

続いて、ピストン周りを弄っていきます。
まず純正ピストンに付属してきたOリングが妙にグリップ力が高くシリンダー内で引っかかっていたのでVSR10用のOリング、G.A.W. FRUS-Oリングに交換しました。

ただし、このVSR10用のOリングも少しタイト目でスムーズに動くサイズでは無かったものの、純正Oリングよりかはマシだったので交換する事にしました。
もうコンマ数ミリ、シリンダーの内径が広ければ良かったんですが…。

続いて、シリンダーの調整です。
セクターカットの影響はピストンにも影響を及ぼします。

というのも、セクターカットをする事によりボルトの後退量はラックギア1枚分短くなってしまいます。
これにより、ボルトと一緒に後退するピストンがシアーに引っかからなくなってしまうのです。

セクターカットしただけで動作させるとこうなります。
ピストンがシアーに引っかからず、そのままピストンとボルトが一緒に前進してしまっています。

という訳で、何かしらの詰め物をシリンダー内部に入れる必要が出てきたので、とりあえず厚さ3mmのハネナイトを入れてみました。
しかし、これだと厚すぎるようで、ピストン最後退状態でラックギアとセクターギアの歯がぶつかってしまっていました。

厚さ3mmのハネナイト
(AOE調整で使ったりする奴)
ボルト後退状態で、ラックギアがセクターギアにぶつかってしまう

2mmのハネナイトの在庫が無かったので、厚さ2mmのゴムワッシャーをシリンダーに切って入れてみました。
どうやら2mmが適正なようでピストンがシアーに引っかかりつつ、セクターギアとラックギアのクリアランスも確保出来ていました。

周囲をカットした厚み2mmのゴムワッシャー
2mmならラックギアとセクターギアがぶつからず回せる

という訳で、このゴムワッシャーをゴム接着剤でシリンダーに貼り付け、組み上げました。

メカボックスを組み上げた後の最終確認として、ピストンスプリングを抜いた状態で実際にギアを手作業で回し、ちゃんとピストンがシアーに引っかかる事、ギアとラックギアが変な風にぶつかっていない事、ギアが1回転する事でピストンのシアーが解放される事を確認します。

ダンパー機構について

E&C E-BOLTにはボルト前進時のショックを和らげる為の、ダンパー機構が備わっています。
この機構の存在は分解の際に気づいたのですが、右側のダンパーが引っ掛かり固着して機能しない状態になっていました。

今回、このダンパー機能を復活させてみました。
ダンパーの動きはこんな感じ。
ラックギアの前側がダンパーにぶつかり、スプリングを圧縮しながらダンパーが押し込まれていきます。
これによりラックギア(ボルト)に急ブレーキが掛かる感じで、ある程度ラックギアが前進すると隙間にダンパーが入り込みダンパーが解放されます。

動画でも撮影してみました。
正直、136gという重量で高速で動くボルトのダンパーとして機能しているのか怪しい物です…。

そして、このダンパーですが何発か動作させていたら右側のダンパーが引っ込んだまま固着しちゃいました。
分解レビューで紹介した時と同じ状態で、恐らくダンパーが固着しちゃうのは仕様というか、構造上の不具合なのかも知れません。

更に動作検証として動かしていたら、最終的には両方のダンパーが引っ込んだまま固まってしまいました。

この状態でそれなりに(少なくとも500発程度は)動かしていますが、何の問題も無く動作していますし、給弾の問題も起きていません。
本当に要らない機構なのかも知れません。

まだ調整したい箇所がいくつかあるので、次メカボックスを開けるタイミングで外してしまおうと思いました。
マガジンの相性問題を解決する為に、メカボックス削りたいですしね…。(丁度削りたい部分にこの機構が付いている)

メカボックスの組み立てとピストンの取り付けについて

E&C E-BOLTはロアレシーバーにメカボックスを組み込んだ後、ピストンやボルトなどを取り付けると楽に組み立てる事が出来ます。

ます、メカボックスをピストン、ボルトなどを外した状態で組み上げ、ロアレシーバーに取り付けます。
尚、この際ラックギアだけはメカボックス内に取り付けておく必要があるので、そこは注意が必要です。

その後、ピストンやボルトを取り付けます。
ピストン周りへのアクセスが容易に行えるのが、本製品の良い所ですね。

尚、動作検証をしていて暫く動かしていたらガイドレールに付いているイモネジが緩んでしまったので、ここにはネジロック剤を塗布しておきました。

モーターの交換、ブラシレスモーターの組み込みについて

最後に、モーターも交換してみる事にしました。
純正のモーターは19000RPMのブラシモーターで、上記カスタム後もこの純正モーターで問題無く動いていたので、近しい回転数であるHTG Basic 無限ブラシレスモーター 20Kを組み込んでみる事にしました。

しかし、単にモーターを交換しただけだと、ピストンがシアーに引っかからず戻ってしまう問題が発生しました。

こういう事が起きる原因は、ピストンがシアーに引っかかる前かつボルトが引き切られるにカットオフされてしまっているという事になります。

また、カットオフタイミングが狂っている例として、このような挙動になる事もあります。
これはもうちょっと調整が必要って状態ですね。


こういう状況を治すにはE&C E-BOLT付属のマニュアルには記載が無い設定である、カットオフタイミングの設定を行う必要があります。

設定方法は下記の通り。

  1. バッテリーを接続した状態で、セレクターレバーをSAFEポジションにする
  2. トリガーを長押しする
  3. 『ブブブ』と3回ビープ音が鳴った後、トリガーを10回素早く引く
  4. ビープ音が10回鳴るので、その後トリガーを数回引く(トリガーを引く回数がカットオフタイミング)

出荷状態の設定は3なので、この状態でピストンとボルトが前進してしまうなら設定を4に(トリガーを4回引く)して試します。
それでも駄目なら設定を5にするといった感じですね。

カットオフタイミング設定中の様子

この調整を行う事で、動作は改善したのですが今度はプリコッキングの解除が出来なくなってしまうという問題が発生しました。

本製品は撃った後、トリガーを引き続ける事でプリコッキングの解除が行えるのですが、この解除方法が少しずつモーターが周り、ギアを回してピストン解放位置までセクターギアを回すというものになります。
この回転数には9回という上限があり、この間にセクターギアがピストン解放位置まで回ってくれないとプリコッキングの解除が出来ません。

どうやら20Kモーターは1回辺りの回転量が足りずにピストン解放位置までセクターギアが回ってくれないようです。

では回転数が1段階高い、HTG ATOMに搭載されている28Kモーターならどうなのか?と思い、入れてみました。

28Kの無限ブラシレスモーターに変更した事で、こちらは問題無くピストン解放も行う事が出来ました。
動作も安定しており、特に問題は起きていません。
フルオートの発射サイクルも上がった感じがしますが、ピストンクラッシュなどの問題が起きそうな感じは無いですね。

マガジンのガタツキ抑制について

検証中、マガジンのガタツキによって給弾に問題が発生している事も判明したのでマグウェルの写真の位置にプラ板を貼り付けてガタツキを抑える事にしました。

これでマガジンの相性問題はある程度緩和されましたが、メカボックスとの干渉については解決していないので、マガジンの汎用性は未だに微妙な状態ではあります。

ノズルの延長について

ノズルの延長については追ってやろうと思っていたのですが、動作検証中にノズルが割れてしまいました。
明確な原因は分かりませんが、E-BOLTのノズルの厚みは0.7mm程度しか無いので、そりゃ割れる事もあるよね…って感じ。
何かのタイミングでチャンバーの上側にぶつかったりしたのかも知れません。

ノズル長に関しては大きな不満も感じていたので、ノズル修復とノズル延長として外径5mm、内径3mmの真鍮パイプをノズル先端に差し込みました。
※最終的なノズル長さは写真よりも少し引っ込んだ状態になっています。

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ノズル長はノズル底部の給弾パーツよりも僅かに低い状態にしています。
これでノズル長はドンピシャ出ました。

尚、ノズル長変更後はボルトを手作業で操作して、ちゃんと給弾されるかどうかを確認した方が良いです。

いきなり動作させて弾が上がらなかったりすると、それこそノズルに致命的なダメージを与えてしまう可能性がありますし、ギアクラッシュの原因にもなります。

最終的な動作と初速について

という訳で、最終的にこのような動作になりました。
純正状態から変更された動作に影響を及ぼす変更箇所は下記の通り。

  • 全体的にしっかりグリスを塗布
  • シム調整
  • セクターギアを1枚カット
  • HTG 無限 28Kモーター組み込み

続いて、初速と発射サイクルを測ってみます。
検証に使用したBB弾は東京マルイ 0.20g 樹脂弾、バッテリーはHTG 11.1V 1300mAh(色んな検証を行っていた為、満充電では無く残量80%程度の状態)になります。

まず、HOP最低状態の初速は78.0〜78.9m/s、発射サイクルは秒間14.4発になりました。
セクカ1枚しているのに箱出し状態の最大初速から2m/s程度しか下がっていない上に、初速はかなり安定するようになりました。
発射サイクルに関しては、箱出し状態の最大値よりも毎秒1発位上がっている感じですね。

正直、初速はもっと上げたいのですが、スプリングレートを上げないといけないので現時点ではどうしようも無いですね…。
一応、インナーバレルをタイトな物にしたり、長くしたりなどで多少は上げる事が出来ますが、それでも80m/s前半〜半ば位が限界だと思います。

ちなみに、HTG ATOMにはE&C E-BOLTよりも硬いスプリングが組み込まれており、それを組み込む事で初速は上がりましたが、調整可能な硬めなスプリングが欲しいですね…。

まあ、追々そういった製品が発売される事を祈って現時点では待っておく事にします。

尚、HOPを強くしていくと初速は下がっていきますが、ある程度までは初速の安定性も維持してくれます。
弾詰まり寸前位の状態では初速のバラツキは激しくなってきますが、こんなにHOPを強くする事は無いと思うので、問題無いでしょう。

HOPを少し強めにした状態でも安定
弾詰まり寸前の初速は少しばらつく

また、0.25g、0.28g使用時にボルトストップが掛かってしまう問題はそもそもボルトストップ自体が機能しなくなっている事から解決?しました。

弾上がりの問題も改善している事から、仮にボルトストップが有効な状態でも誤動作は起きなくなっているのではないかと思われます。


一旦、E&C E-BOLTの調整でやりたかった事は一通り出来たので、次はマガジンの相性問題を解消する加工を行うのと、外装を変えていこうと思っています。

マガジンの相性問題を解決するためのメカボックス加工はこの状態で暫く使ってみて追加の改善点が無さそうだと思ったらやろうと思います。